少年の頃、我が家には清冽な水が湧く井戸があった。

 今年も消雪パイプの点検が始まった。地下水で道路の雪を融かす。橇しかなかった道を、車が疾駆している。

 我が家の井戸は涸れた。得るものがあれば、必ず失うものがあって当然ではあろうが。

編集 ペン : 地下水が枯れるってとっても大変なことなのですよね。意外と人はそれに気がついていない。水道から出るから良いと考えているのでしょうか。開発は総合的に視野を広げていかないと・・・一度失ったものは戻らないですよね
編集 テラマチ : 京都の町も開発が進み 地下水の流れが変わったりして 井戸枯れが増えました 美味しい水があれば そこには文化が芽吹きます その水が枯れる時は 文化も無くなってしまうかもしれませんね