2010年07月の記事


修身では
 夏のあいだ、音楽会などに興じていて、冬になってから、働き蟻の施しを受けたのは、小学校の修身の時間では、キリギリスだったと記憶している。

 たまたまイソップ物語の古い本を開いたら、それは蝉と書かれていた。立派な訳者の名前が並んでいるから間違いはあるまい。

 それにしてもキリギリスがインプットされたためか、なにかそのほうが、盛大に音楽会をやったように思われる。教育には怖い部分が、大いにありそうだ。

 キリギリスなど、簡単に見られなくなった昨今、蝉が細々と鳴いているだけでも、よしとしようか。
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 油蝉でないことは確かである。蝉が鳴いていることも確かだった。7月も下旬、当然のことである。

 暑さに気を取られて、気付かなかった。

 こんなふうに、身の回りの自然を、見過ごしている事が多いの

だろうなと、いささか忸怩たるものを感じた。
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イソップ物語
 暑苦しくて、パソコンの前でじっとしていられなかった。思い立って、忘れていた古い本の中から、イソップ物語を開く。

 読み始めたら、面白くてやめられない。現在の人間の姿が描かれているかのようだ。これはあの件にそっくりだ、この話はあのことを指して知るみたいだなどと思いながら読み進める。

 勢いがついて、グリム童話も読んでみようかと思った。茅屋の中で、いちばん涼しい場所も発見できた。
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天下り
 某新聞だったかにあった。政権交代はあったものの、抜け道が作られたので、官僚の天下りが始まったとか。

 大きなお世話ではあろうが、末端に近いほど、再就職も困難であろうから、上に厳しく下にゆるくあって欲しいなどと思ってしまう。

 中央省庁だけに限らない。府県ではどうか。平成の大合併でできた、人口5万にも満たない所でも、市役所幹部は定年と同時に、適宜○○記念館とか、××事務局等に散らばっていく。

 そういうのは天下りではないという理由も、チャンと出来ている。指定席のようにポストもあるとか。若者の仕事がない世の中なのにとは思うが、さて・・・。

 天下りというと、なんとなく雲に乗って降りてくるイメージがあって、容易な問題ではなかろうと思うのだった。
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後期高齢者
 後期があるのだから、前期もあるのだろうが、そういう呼び方をあまり聞かない。

 後期高齢者と呼ばれてほどなく10年、あまりよい気持ちがする言葉ではない。しかし熟年だ、実年だと言ってみても、所詮、年齢の絶対値に変わりはない。まあ、同じようなものか。

 政府は2013年度から、新しい高齢者医療制度を実施するとか。たいへんな世の中になりそうな気がしてきた。
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キレる
 昔も「キレる」という状態ないし心理になる人はいたかもしれない。

 昨今は簡単にキレるらしい。鉄道関係の職員が、暴力を振るわれる数が急上昇中とか。

 ひと昔前、校内暴力のころは、それを問題とする前に、学校教育のあり方などを云々していたような気がする。

 今度はどうする。どうもこの何十年かで、世間の質が変わったように思われるのだが。
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選挙の結果
 「満つれば欠ける習い」なのか、「驕る平家は久しからず」などという言葉を思い出した。

 タレントなど知名度頼りの立候補者が振るわなかった。選挙民も進化しつつあるという事だろうか。

 民主主義とは「少数派にも尊敬される多数派の政治」といった人があると聞く。とすればいわゆる「ねじれ」も、原点に還るいい機会かも。
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雨と蛙
 久しぶりに雨らしい雨が降った。ゲリラ豪雨の地方には申し訳ない話であるが、雨とともに蛙が鳴き出した。

 風情があると思いつつも、豪雨の被害はたいへんなことであろうと思い、往年の経験を思い出した。

 雨や洪水の被害は、遭遇してみないとわからぬ酷さがある。
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情報化
 市報、議会報、各官公庁や団体やら組織から、大量な印刷物が配られてくる。皆がこれを全部読んでいるのだろうか。

 読む側のほうの都合は、あまり考えられていないようである。配れば一丁あがりということか。

 体調が悪いとき、それらを一括して取っておいた。1週間後、資源ゴミに出す直前にさっと目を通してみた。しかしそれでも生活上、特段の差しさわりはなかった。

 「三日前の古新聞、読む気があった買っとくれ」という唄が、むかし酒席などで、よく歌われていた。新聞ならずとも三日過ぎると古くなるようだった。

 つまり情報は、度でると、固定されているのだった。しかしこちらのほうは、不調から立ち直るなど、大きな変化を遂げている。情報化とは、どういうことなのだろうか。
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換気扇
 脂汚れも甚だしい場所で活躍してくれる。掃除はしないで、汚れたら、まるごと取り替える家もあると聞いた。
 もったいなくて、自分には出来そうもないと思った。
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首振り扇風機
 こちらを向いて、生ぬるい風をおくるとき、恨めしそうな表情をしている。電気を通されるから、動くほかないのだというような。

 しかし僻まないでもらいたい。夏中、働いてくれて、充分感謝しているのだから。
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ゲリラ豪雨
 この度の雨でも大きな被害があった地域がある。我が生地はいわゆる河口集合集落である。40年位前までの歴史を調べると、10年に一度くらいの割合で、水害に遭っている。

 先人は、いろいろな取り組みをしてきた。河川改修が終ったのは、20年足らず以前のことであるる。水の心配をしなくと済むようになった恩を、忘れていないかが気にかかる。
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ケータイ
 こう書くだけで、一人ひとりが持っている電話だとわかる。

 戦前では、ハンドルを回すと、交換手が「何番へ、何番へ」と聞き、番号を告げてつないでもらった。市外電話となると、何十分も待たされた。戦後になってからも、電話を持とうと思えば、高額の債券を買う必要があった。

 今では小学生に携帯電話を、持たせていいかどうかが問題になっている。
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現状維持
 漫然と老人面をして、現状に甘んじた生活をしようとは思わない。少しでも世間の役に立つことがあれ、嬉しい事である。

 問題は加齢とともに、体力が低下して、何事も思うようにはできないことである。いまさら体力を向上させようと思っても、こればかりは無理のようである。

 この年齢ともなると、体力については、いかにして現状を維持するか、この点に努力すべきであると思われる。
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とらわれまい
 年齢のせいか、思う事が過去に向きがちである。明るい将来

を考えることは、つまるところ想像だけで終るようである。

 過去は再び還ることなく、先の事は分からないと承知して

いる。だから今が大切、現在に集中せよと、頭ではわかってい

るが、さてそれが、なかなかできない。
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どっちも本当?
 明日できることは、今日やるな。

 今日出来ることを明日に延ばすな。

 格言集にのっていた。矛盾しているようだが、

うまく使い分けろと言っているのであろうか。

事態に即して、どっちを適用するか、これも問題

のような気がするのだが。
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町はずれ
 家ごとに 少し形の変わった雁木が続き

 家ごとの雁木道の表情がある

 この町内には 土曜も 日曜もなく

 生活の風習が残っていく

 黄昏どき

 降る雨に色もない
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