2008年10月の記事


隼号
 わが愛車の名である。愛車といっても自転車。車の免許は古い時代、つまり取得し易い時代だったから、自動二輪まで運転できる事になっていた。

 もったいないという気はあった。しかし75歳から後期高齢者だというから、その年に免許返上。今では歩くスピ-ドも時速3キロくらいに低下しているであろう。自転写ならば、時速15キロくらいは大丈夫だろう。ただし長距離とか坂道を除く。それにしても人間とは相性がいいようだ。

 自転車に乗っていると、自動車が脇を過ぎる時、運転者の人柄が分かるような気がする。車内は密室になっているからかも知れないが「そこのけ、そこのけ」といわんばかりに疾駆していく車あり、クラクションも鳴らさず、こちらが気付いてから、スピードを落として間隔をとって過ぎていく車もある。

 運転という技術はもらったが、運転する精神がついてくるとはかぎらない。民主主義も選挙や委員会などという手続きだけで、精神が伴っていないと、同じような事になるのでは、などと考えてしまう。一人ひとりがしっかりしていなくてはならない点では、通底するところがありそうな気がする
コメント (2)

灰色
 小さな町であるから無理もない。それでも一時は看板、イルミネーション、交通標識、屋根のトタンの色さまざま、タクシーなど雑多な色が眼前にあった。あるいはある種の活気が、そういう色として、眼に映っていたのかも知れない。

 無論、周囲の山々は、四季によって色取り変えてゆき、変わらぬ美しさを見せていた。

 山にも、スキー場とか、ゴルフ場などが出来て、その部分が禿げていたり、建物が見えたりはする。しかし全体としては変わらぬ美しさがある。

 街のほうは、つい先年から、なにか灰色のような感じがするようになった。少しは大きい市に行ってみても、駅前などから同じ感じを受ける。この感じに慣れてしまって、はいけないのではなかろうかと感じる事がしばしばである。しかしその先が思い浮かばない。
コメント (1)

独身
 つい先ごろまで、独身貴族などという言葉があった。独身の若い人々に、経済力がついてきてためだという説もあった。世の中、若い者を目当てにし過ぎると歌う、歌謡まで現れたのではなかっただろうか。確かに、いたるところに若者文化が花開いたような一時期があったと思う。

 それが今ではどうだろう。ワーキングプアと呼ばれる若者の多大な数、派遣社員の雇用不安の増大と、これからの若い人は大変だと思わせられる有様である。

 昔、一国の青年を見れば、その国の将来が分かると言った、外国の宰相がいたそうだ。さてわが国の将来をなんとみるか。
コメント (0)

 このところ晴天の日が続く。忘れていたが、夜空を見上げてみた。星がいっぱいだった。

 何かと不安定な日々のようだが、たまには星を眺めることもあっていいと思う。残念ながら星座音痴ではあるが、星の瞬きは何かを語りかけているような気がした。

 昼間、少し長い時間、空を仰ぎ雲の流れを追ってみようと、ふと、そんなことを思いついた。
コメント (1)

早口
 年齢のせいか、テレビなどを視ていても、ドラマであろうと、バラエティーであろうと、早口で言われると、何を言っているのか、聞き取れない事がしばしばある。

 その点「寅さん」はよかった。昔は「口跡がいい」といっていたものだが、まさに口跡がいい。台詞のすべてが名調子といったら、判官贔屓ななるだろうか。

 そういう例はほかにも多くあるであろう。とにかく何を言っているのか分からない、しまいには、日本語だろうかと思わせられるような歌もある世の中になったのだから、文句がましいことを感じているこちらのほうが、おかしい事になるのだろうか。
コメント (0)

変な事を
 おかしなものである。不意に訪れた客のように、70年も前に、少年雑誌で読んだミステリー小説を思い出した。犯人が、鏡では左右が逆になることに気付かないで、探偵に見破られてしまうという単純な話だったと思う。

 ふと思ったことは、左右が逆になるのに、なぜ上下は逆に写らないのだろうかということだった。          
 
 今更、それについて考えようなどという気はないが、当然と思っていることにも、分からないこと、不思議なことは、意外に多くあるのではなかろうかと思った。
コメント (1)

体力テスト
 2週間近く臥床した。大事をとっていた面もあるが、寝ていると体力が低下していくのが、なんとなくわかるような気がする。

 今日は起き上がって3日目、秋の好天もあって、家の内外の整理作業をやってみた。汗びっしょりになった。しかし爽快である。どうやら復調しつつあるようだ。頑張るぞ!
コメント (2)

「ぞ」と「か」
 思いもかけないことだった。1日夕刻に発熱。翌日には診断を受ける。既往症があるので、安静第一とされ、ほぼ2週間を臥床していた。

 寝ていると体力が低下してくるのがわかる。処方された薬も終ったので、起き上がってみた。「さあ、やるぞ」と自分に気合をかける。

 昨日まで「そろそろやるか」などと、ベッドのなかで、うつうつとしていた。やはり「やるぞ」という、この「ぞ」が大切な言葉なのだと思った。
コメント (2)

申し訳ありません
 原因不明ですが、10月1日夕刻に発熱。年齢も年齢、それに既往症もあるので、安静専一の日々を送ってきました。

 この間、ご光来の皆様には、音沙汰もなく過ごし、心からお詫び致します。もう少しの間、静養したく、必ず復調をはかる決心です。ご賢察をお願い致します。

 それにしても病気は嫌なものです。くれぐれもご健康であられますようお祈り致します。
コメント (1)