2010年06月の記事


町の雨
  梅雨どきの ある日の町
  山の町
  囲炉裏では串にさした川魚が焼かれ
  魚のひれに塩がこびりつき
  塩焼きの匂いが雨に流れる
  小さな山あいの町
  雨の中をバイクが往く
  
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あいがも
  黒と灰色の
  だんだら模様の空
  山から流れてくる川の匂い
  川端の田で
  あいがもが三羽
  どこを眺めるでもなく
  稲の陰に見え隠れする
  草を取っている 三羽
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梅雨どき
  雁木の屋根から落ちる雨雫
  それが蜘蛛の巣にかかり
  車もあまり通らないバス通り裏
  畦道で話す声もなく
  蛙が低く鳴いている昼下がり
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ようやく雨
 梅雨時というのに、雨が降らなかった。
 今日は朝から細い雨
 上だけは光っているが、両脇は錆びているローカル線
 その先にあるのは山ばかり
 なんとも静かな梅雨時の
 過疎の村が集った 市
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光フレッツ
 ようやく敷設される事になった。申し込んでから1ヶ月半はかかるというが、今まで待っていたのだから、どうということはない。
 その間に、勉強しておくべき事がありそうだが、その方に自信がない。歳は取りたくないというところだが、こういうことを平気で言えるのは、歳の功かもしれない。
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入梅
 梅雨入り宣言があった。稲作にとっては、なくてはならない雨であろう。うっとしいとばかり言っていないで、積極的に雨を楽しむようでありたいと思う。
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運勢欄
 体調が悪い日というものがある。体がきつくてたまらない。布団にはいって休みたい。しかしこの年齢ともなると、寝ていると、体力が低下すると言われている。

 そこで決断がつかなくなる。ふと地元紙の運勢欄をみたら「無理をしないで、休むときには、休むこと」とある。これを読んで結論が出た。                    
 昨日一日、体を休めたら、六、七分がた回復したような気がする。「運勢欄」も使い方しだいか。
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花から雨に(5)
 古代堯舜の世の民は、善政がきわまり「帝力なんぞわれにあらんや」とうたったと聞く。                
 21世紀の今日、自分ひとりが何を考えたところで、どうなるものでもないと、古代の民とは別の意味での「帝力なんぞ我にあらんや」に近い気持ちをもつことがあるようだ。      
 「広ク会議ヲ興シ万機公論ニ決スヘシ」などという言葉を、懐かしく思い出す。晴れた日が続いたが、どうやら梅雨が近くなった模様の日、不意に訪れた客のような偶感。
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花から雨に(4)
 三日前まではストーブを用意していた。その後の四日間、次第に暑いほどの日差しとなる。
 体がついていかないと感じてしまう。炎天のもと半裸体で、ハンマーを振るってい勤労動員の日々から、すでに60有余年、時代は変わった。首相退陣のニュース流れる。
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