筆記具
 矢立が残っている。明治初年生まれの祖父が使っていた。途中から万年筆を使い、「これは便利だ」と喜んでいた。万年筆は貴重品扱いだった。

 戦後、ボールペンが出回ったころ、明治生まれは「ゴミを食いながら書いているものが・・・」と相手にしなかったような傾向があった。ところが技術は・・・。

 昭和初期生まれの自分ですら、少年時代には、インク壺のインクにペン先を浸して、文字を書くのに、優越感を持っていたと思う。インク壺は憶い出の品になっている。

 運動会の賞品が鉛筆だった時代から、やたらボールペンが配られる時期があって、いまやキイの頭を叩くことが先に立っている。

 これも世の変遷を示す一断片であろう。AIの発達などで先々どうなるものか。しかし鉛筆も、墨をする事も、やってみるといいものだなあとしみじみ思う。

編集 sakura1205 : 鉛筆の香りは良いですね。たまには墨をすって習字を書きたいです。年賀状はボールペンで自分の文字で書いています。父がインクを付けてペンで書いていたような見覚えが有ります。
編集 ペン : 矢立があるのですか!!それはすごいです。ペンは見た事がありません。昔羽ペンと言うのがあって購入した記憶があります。手間をかけて文字を書くと言うのは心も落ち着きますし良いことですよね