言葉
 「台風一過、素晴らしい秋空に恵まれました。この佳き日に本校の運動会が行なわれることは、小職のもっとも欣快とするところであります」

 昭和ひと桁のころ、小学校の運動会にくる来賓の挨拶を覚えている。毎年同じようなフレーズだったからだろうか。記憶の断片を自分で繋いだのだろうか。

 「佳き日」「小職」「欣快」そのころでも、なんとなく意味を理解していたように思う。

 さて自分がこうして書いている一文も、同じように古いのだろうと思う。人間が古いのだから仕方がない。明日から、ぐっと趣を変えてみるか。

 多分「よせ、よせ」と言われるだろうけれども。

編集 ペン : チャレンジは素敵なことだと思います。趣の変化を楽しみにしています。