2011 10/14 16:32
Category : 日記
昭和10年ころ、たまに貰える5銭硬貨を握り締めて駄菓子屋に向かう。
「キャラメル一箱」といって、銭を出す。オバサンは、
「一箱は100個入りだ。だから1個だ」と言いながら、ガラス瓶の中から、キャラメルを取り出す。
では、中にある小さく包んだものは何というかと聞けば
「ひと粒だ」という。1箱と1個、1個と1粒、しかし切り返す言葉がなかった記憶がある。
妙なことを覚えているものだが、シーベルトだのベクレルなどという単位は、ほとんどの人が知らなかった時代である。キャラメル1個、口に入れるひと粒も、今では縁遠くなった。
しかし新しく聞かれるようになった単位とは、ずっと付き合っていくほかない世の中になったのではあるまいか。
「キャラメル一箱」といって、銭を出す。オバサンは、
「一箱は100個入りだ。だから1個だ」と言いながら、ガラス瓶の中から、キャラメルを取り出す。
では、中にある小さく包んだものは何というかと聞けば
「ひと粒だ」という。1箱と1個、1個と1粒、しかし切り返す言葉がなかった記憶がある。
妙なことを覚えているものだが、シーベルトだのベクレルなどという単位は、ほとんどの人が知らなかった時代である。キャラメル1個、口に入れるひと粒も、今では縁遠くなった。
しかし新しく聞かれるようになった単位とは、ずっと付き合っていくほかない世の中になったのではあるまいか。