青年よ大志を抱け
 縁者の集まりがあり、その流れで一同が小さな飲み屋に入った。談論風発、それぞれが勝手なことを喋っていた。

 初老を過ぎた一人が、若い者に向かって「青年よ大志を抱けというだろう。ちまちましていては駄目だ」と言った。ごもっともな意見である。

 一人の青年がぼそっと言った。「大志を持つはいいが、そういうことを考えていたのでは、仕事も見つからないし、食っていけないしなあ・・・」

 一瞬、憮然とした空気が流れ、話し声が消えた。世代間には、もろもろの差があると痛感した場面だった。

編集 ペン : 夢を持てない時代になっちゃったんですねぇ♪大志を抱けと仰った方もお若い頃には色々悩まれていたのだと思いますがいかがでしょう?