優しい世の中
 老人は、自分が若かった時のことを、いつも思い起こしていると言われる。ところが、こちらは傘寿に到達したとはいえ、万事にわたって、自分は老人だという感覚があまりない。

 庭いじりを楽しみ、孫に小遣いをやって喜ぶ顔をみ、たまには温泉にでも行って、というのが通り相場ではあろう。さりながらそれほどの余裕はない。

 若者に自分が老人になったときのことを思えといっても、通用しない世の中になったのかもしれない。しかしせめてもの言う事があるとすれば、現在の老人の姿は、自分たちの将来かも知れないと思ってみてはどうだろうかと、そんなところだろうか。

 別に不満があってのことではない。しかしこのあたりに、優しい世の中と言っていいかどうかの、境目があるような気がしたまでである。若人よ、幸せな老後をと願うのみ。

編集 ペン : 老人と言う事場あまり好きでは有りません♪それは年齢では決められないと思うからです。バーチャルで体験した気分になっている年齢の低い方に所謂老人性を感じるこの頃です^^