脚力
 気が早いようだが庭木囲いの準備を始める。ここまでくるとお天気次第、雨にでもなると作業がはかどらない。

 「村の渡しの船頭さんは・・・歳はとってもお舟を漕ぐときは・・・」と昔の唄を、とぎれとぎれに口ずさみながら、植木鉢移動程度の軽作業が関の山。

 ところがだった。しゃがんで、いざ立とうとしたら、膝の蝶番がうまく動いてくれない。脚全体にも力がはいらない。致し方なく手をついて立ち上がる。

 唄の文句の船頭さんよりは二十年上だからと、おかしな理屈をつけて作業を止める。汗びっしょり、ゴム長で庭石の上にあがると、微妙に体が傾く。

 バランス感覚と脚力から衰え始めると聞いたが、まさしくそのとおり、自戒とともに、粗末な見本にでもなれればと思って記す。

 

編集 ペン : 按排良く鍛えないと弱ると言いますね。無理と按排の見極めが難しいところです。
編集 きょん2 : 其れでも頑張っておられる凄いです。見習いたいです。私なんか根性が無いです。さすが今回は誰にもわからないこの痛みを知りました。急性腰痛症ですって……暫く我慢我慢です。
編集 えんさん : 衰えは いつかは来るものなのでしょうが、周囲の人たちの力も借りられて、どうぞ 前向きにお進みください。人の力も大いに借りましょう。