柱時計
 GWだからというわけでもないか。町内はいつものように森閑といる。やることもないので、物置に寝せておいた柱時計を引っ張りだして、油をさしたり、外側を拭いたり、修理の真似をしてみる。

 さて柱にはその昔の釘がそのままになっているので描けてみる。ネジを巻いて振り子を動かす。カッチン、カッチンと時を刻むではないか。文字盤の蝶番は壊れ、塗装はぽろぽろ剥げ落ちるほどなのに。

 昔の人はいい仕事をしたと思って、あらためて裏側を見たら、筆で大正元年購入とあった。百年以上経っているのに、時刻になるとボーン ボーンと鳴ってくれる。

 10日に一度ほどネジを巻く手数はあるが、家中に幾つもある時計の中で、これほど温かみを感じさせてくれる時計はただ一つ、この柱時計だけだ。

編集 ペン : 今は何かと複雑になっていて壊れたら自分では治せないものばかりです。子供の頃時計のねじを巻かせてもらった事で大人になったような気になりました
編集 えんさん100 : 古時計の歌も有るほど 愛着がわきますよね〜〜!えんさんの日記に 時間に関した記事もあります。カテゴリ コラム・時間論でしたか?又 暇なときに覗いてみて下さいませ!
編集 takky : 大正元年とは長持ちしてますね 骨董品ですね