形あるものとて
 生あるものは必ず死す、形あるものは必ず滅すとわかっている。しかし昔から使ってきた、先代以前の汗もしみているであろう民具を、処分するほかない。展示施設があるほどの地域でもない。

 ここに至って先祖には申し訳ないと思いつつも、「立つ鳥あとを濁さず」すっきりといこうときめる。これも少子高齢化の一断面か。

 次の世代が、我らを乗り越えて颯爽と進み、新時代を築いてくれれば、今日を顧みることもあろう。

編集 ペン : 保存は製作より維持費がかかりますね。消えてしまったものは再生出来ないと思うのですがこのあたりが難しい所だと思います