この秋は晴天の日が少ない。晴れるともったいないように思われて、野っ原を歩く。

 畦道が続いていると思って行くと、行き止まりになっている。そこで引き返して、別の道を探す。ふと空を見ると雲が浮いている。それを目で追う。空は広い。空は高い。

 野の道を歩く楽しみは、こういうところにありそうである