平らげる
 これまた昭和ひと桁前半生まれのためかと思う己の傾向。

 出された食事は、綺麗に頂戴する。そもそも食べ物の好き嫌いがない。食糧欠乏時代の経験がそうさせているのか。

 飽食の時代と言われているが、グルメなどとは縁遠く、なんでもありがたくいただく人間も、まだいるということか。

 汽車弁を食べる時は、蓋についた米粒を食してから、箸を運べと躾けられた。今でもそれに準じた食べ方をしている。