1930年代
 青空文庫で佐藤紅緑「ああ玉杯に花うけて」を読む。懐かしさに惹かれて。漢文脈のけっこうむずかしい語句もあるが、あのころはすっ飛ばして読んでいたのであろう。単行本など、滅多に手にできない時代だった。

 感激したものだった。作中人物のなかに、あるべき人間像を見出してもいた。しかし昨今これを読むのは、どぷいう年層の人だろう。

 単純に比較はできないにぜよ、今日と通底する姿も見て取れそうな気した。人間のありようは、いつも同じようなものなのだろうか。

編集 ペン : 歌の一部分だけ知っています。国を憂い背負う人材になるのだと言う気概のようなものを感じます