蟹工船
 小林多喜二の「蟹工船」が売れているという新聞記事があった。若いころ文学全集のなかの、プロレタリア文学の一角として読んだ記憶がある。発表されたのは、自分が生まれて間もない時代のようだから、当時の世相など知る由もない。しかしなんとなく雰囲気が分かるような読後感があった記憶がある。
 
 同じ事は徳永直「太陽のない街」についてもいえそうである。ところで、昨今はワーキングプアとか、派遣とかの労働形態とかについて、さまざまな問題があると聞く。何か関連があるのだろうか。