余寒の壁通し
 立春を過ぎたから、余寒というべきなのだろうが、ひどく寒い朝がある。冗談じゃないよ、などとぼやく声もある。明治初年生まれの祖父は、この時季の寒さを「壁通し」と言っていた。

 今はパネルにクロスをはり、断熱材を入れ、さらに金属製の材料で囲う場合が多いかと思う。しかしそれでも寒さは通る。

編集 ペン : 雰囲気が伝わってくる言葉ですね。初めて聞きました