風花
 無理かな、と思ったが、起きて普段着に着替えてみる。窓の外で風花が舞っていた。屋根雪を下ろした軒下はまだ残雪3メートル、平地でも1,5ネートル以上はあると聞く。

 先月の末からのことである。23日の定期検診では、なんともないというので喜んでいた。先のことはわからないものだと痛感。ましてやこの年齢である。無理はできない。

 と思いながら、3月の思わぬ降雪の時は、半日だけ起きていた。後が悪かった。それにしても、もう起きていなくてはという思いがある。せめて寝たり起きたりで様子をみるか。

 急ぐな、あせるな、雪がすっかり消える4月の末頃には、元気になると、根拠も何もないが、己を励ます言葉をつぶやく。今日はこれ以上のことはするなと、自分に命令する。