花から雨に(5)
 古代堯舜の世の民は、善政がきわまり「帝力なんぞわれにあらんや」とうたったと聞く。                
 21世紀の今日、自分ひとりが何を考えたところで、どうなるものでもないと、古代の民とは別の意味での「帝力なんぞ我にあらんや」に近い気持ちをもつことがあるようだ。      
 「広ク会議ヲ興シ万機公論ニ決スヘシ」などという言葉を、懐かしく思い出す。晴れた日が続いたが、どうやら梅雨が近くなった模様の日、不意に訪れた客のような偶感。

編集 ペン : 万機公論を致すにも政治に無関心な庶民の意識を何とかしないと・・・学ぶ姿勢こそ尊けれ^^