転倒
 老人が転び易い危険な場所として、家の中では、玄関、風呂場、台所があげられている。
 その玄関で転倒した。30センチほどの高さの上がり框で、自分のスリッパに足がもつれて、2メートルほど投げ出された。

 ゆっくりと、骨折がないことを確認して起き上がる。右の膝と、肘を打っていた。右手の指2本も痛い。致し方なく、一本指でキイを打つ事にする。

 当分は不自由だが、いい薬になった。通常の階段の蹴上がりは20センチそこそこである。動作に隙があった。それにしても10センチの差は馬鹿にできない。