シュウカツ
 石田衣良「シュウカツ」を読んだ。貰った本である。

 自分では、安月給のゆえに、なり手もなかった仕事についたから、休職の困難さという経験がない。
 読後、今日の若い人々はたいへんだと、しみじみ感じた。若い人が勇躍して仕事に就ける世の中にならないものだろうか。

 定年後の再就職も厳しいという。働く意欲も技能も充分あるのに、もったいないことである。これも何とかならぬかと、しきりに思う。

 「シュウカツ」とは、就職活動の略と知っていた。しかし当方は「カツ」のつく言葉としては、トンカツやヒレカツくらいしか知らなかった。それも戦後かなり経ってからである。

 若い人も、求職中の年配の方も、頑張ってもらいたいと、ほとんど祈りのように、そう思っている。

編集 ペン : 職のないのはつらいです。毎日を活き活きと生活するためにも職は必要だと思います。求職難民なんて言葉が忘れ去られる世の中になって欲しいものです