2002年02月の記事


ざわめきやまず
1階の食堂で晩飯を食っていたら長岡と有本が到着。少しおくれて倉持さんも。
シドニーで日焼けしたのか長旅の疲れのせいか、すこし顔色が悪かった。

別れて部屋に戻った。
けっきょくホテルから一歩も出ずに過ぎる。

最終的な予報は、晴れ。
明日は忙しくなる。
構成プランは、案の定、手付かず。
なんのために前乗りをしたのか。
ま、しかたあるめえ。
何も思いつかねえのだもの。

くそでもして寝ちまうか。
読みかけの小説に逃げるか。
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Por Toda Minha Vida0を聴きながら
2時間で古河着。
3時過ぎにチェックインし部屋にこもる。
古河もまた春の雨。

ナラ・レオンのPor Toda Minha Vidaを繰り返し聴きながら
暮れていく雨空を眺めた。

ここ数日、もやもやしていた気分が消えていったことに気づいたときは、もう闇につつまれていた。

さて一風呂浴びて、
頭の芯にたまったもやを溶かそう。
髭をそり、戦闘態勢を取り戻そう。

早くチェックインして原稿をでっち上げなければ、などともくろんだが、
なんのことはない再生の儀式で精いっぱいだった。

春雨の夕の再生。
悪くはねえな。


福島さんはこう歌ったが

  《げに春は驟雨とともに始まるよ咲かぬ桜を慕情というは》
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濡れていこう。
天切り松の続きを読みながら寝入ってしまった。
いくつかのあざやかな夢が残った。

11時に起床。
春雨。
現地予報は明日快晴。

あてにはならない春の空だが
ま、春雨だ。濡れていこう。

30分後に出発。
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第三夜《宵待草》★★★★
体調が悪く、五反田からUターンした。
オペラシティの菊池さんのコンサートに行くつもりだったがあきらめ、帰宅して横になった。
ベッドで夕方から浅田次郎の「天切り松闇がたり第3巻」を読む。
第三夜《宵待草》が、なかなか沁みた。


明日から古河。
昼には東京を発つ予定。
帰京は桃の節句。
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HD
五反田イマジカ。
いわきのアクアマリン用に水の惑星 ジ・アースをHDに編集中。HDにテレシネしたものをHDTVで見ると、おどろくほど鮮やかで魅了させられる。

できればプロジェクターではなく、
このままの状態で見続けたいと痛感。
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山崎ハコ《望郷》
菱沼さんからMP3ファイルで送られてきた曲を、解凍して聴いた。
山崎ハコの《望郷》。

涙が止まらなくなった。

菱沼、死ぬなよ。
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《夏至》マーク・リーの官能★★★★★
ベトナム映画《夏至》。

DVD版で見た。
《花樣年華》のチャイナドレスの撮り方もすさまじかったが、
マーク・リーというキャメラマンの色彩感覚は底なしの凄みあり。
アジアこそは、もしかしたらほんとうに21世紀を
リードしていくことになるのかも知れない。日本を除いて。
緑を基調に、青と赤。そのあわい色のすべて。
112分の間、ひたすら呆然と目を奪われ続けた。
シアターで見るとしたら、しかし相当に好条件を満たしていないと、
このテイストは味わえまい。
DVDとプログレッシブTVの組み合わせは、それにしても説得力あり。
映像が、光と影以外の何ものでもないことを、
マーク・リーは切々と問いかける。

アメリカが逆立ちしてもつくり出せない
ヨーロッパに身も心も捧げたアジアの業だけが達成できる
ボーダーレスで決して退嬰的ではない豊饒な色彩感覚が
冒頭からラストカットまであふれ返っている。


春の眼福である。


We's DYNEのテーマは《色彩》。
直接的な参考にはならないけど、
映像的な意味で《色彩》を語るためには
ぜひ機会を見つけてDVDでご覧いただきたい。

リズムブルースのフランス植民地的アレンジというのを
はじめて耳にしたが、コロニアル特有の天井扇風機に似て
なかなか趣のある音楽世界だった。
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バーデン・パウエルの「記憶」とアン・バートンの「BLUE BURTON」
1日からの古河の撮影プラン最新版をイントラネットと星菫派のファイル共有にPDFでアップ。

薄暮シーンのみBGMを決めた。
バーデン・パウエルの「記憶」と
アン・バートンの「BLUE BURTON」の2枚。

一昨日の夜から断続的に菱沼さんとメールをやりとりしている。
こんどの入院はおおごとだったようだ。
散らし続けた盲腸の別れにてこずったらしく、あぶなかったらしい。
文面はそれでもあの人らしく笑いでまぶしてあったが…
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世界はキャバレーだった1988 �|� ふぐ大全1988 �|� THE POSTERS1996 �|� ?と!1998
四月中旬の陽気だとか。
結局、水曜に浜町でMAをした以外は
中途半端な発熱とだるさで過ぎた。
We's DYNEの構成案を書きたかったが、ぼーっとしたままで頭も指も動かず。
花はビオラで行きたい、と漠然と考えた。
夜になってなんとかヴァージンまで出かけ、目についたアルバムを10枚ほど仕入れた。ヒントになるかどうか。
明日、古河のようすを見てからだな。
ミッシェル・ルグラン自身のピアノソロによるヒット・メロディー集という珍しい一枚が、ま、収穫か。
そのあと熊沢書店にも寄った。
人込みというほどでもないのに、人の往来にどっと疲れた。
オフィスに五日ぶりに寄って、帰宅。

ぼんやりしたままに渡辺にエンコードしてもらった古い作品を《東京星菫派》にアップ。
� 世界はキャバレーだった1988 �|� ふぐ大全1988 �|� THE POSTERS1996 �|� ?と!1998 �|� 揺籃1999 �|� 曼荼羅1999
の6タイトル。
いまさらマン・レイでもないのだが、
Besame Muchoと紅い唇がよく似合いそうなので…
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終日引きこもる。
平熱。鼻水と、ときどきの咳。
朝七時に目が覚めてから、一歩も外にでなかった。
窓辺で夕がたまでチューリップのように太陽を浴びながら小説を読んで過ごす。

夕方からはwowowでタイトル不明の映画。

さっきコンビニまでカップヌードルが食べたくなって出かけた。缶入りの汁粉を売っていたのでそれも買い、公園でタバコと汁粉で一服。
四月の夜のように暖かい。

明日、なんとか枠組みだけでも書いて
明後日は、古河だ。
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春の宵
しかし、あの官房長官というのは何なのか。
「取り巻きとは私のことか?」と見得を切ったつもりなのかどうか知らぬが、
あれは取り巻きというよりは「手代面」だろう。
国が滅びるときは、こんなものなのだろうか。
コイズミもかんぼーちよーかんもスズキムネオハウス君も、見上げたものである。
この国の「男」の鑑である。
益荒男の国はたいしたものだ。


タバコを買いに外に出たが、
夜はすでに春。カゼなどひいてる場合じゃねえな。
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アロハ!
11時から午後4時過ぎまで浜町の東京テレビセンター。
ジ・アースを仕上げた同じ部屋。
オーエン博士の「アロハ!」のオンリーが見つからず、かぶっていた音楽を抜くのに手間取ったが、ぶじにクリア。
なんなら俺がやろうかと言ったが、誰も相手にしてくれない。残念だった。
450インチという空間性を考え、マウナケア山頂に浮かぶ滴のSEを変更。

西田さん、高橋さん、笛田さんたち懐かしのメンバーに、後藤さんの所で研修中という佐賀県広報課の副島由紀子さんも交え、
のんびりたんたんと進行。
咳が止まらず、苦しかったが、
久しぶりのジ・アースは、たのしくもあった。

27日にイマジカでHD編集でアップ。
アクアマリンでの公開は4月からとか。
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Blue-RayDisc
Blue-RayDisc発表。
BBとポータブルディスク。
共存の意味はあるのか。
向こう二年がスリリングだ。


これから髭を剃り、浜町のスタジオへ。
久しぶりの「ジ・アース」
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首ふりペコちゃん人形は、かわいい。
なぜだかいきなり玄米茶が飲みたくなったので駅ビルに行った。山本山で玄米茶とほうじ茶を包んでもらっているときに、その奥の不二家のペコちゃん人形が飛び込んできた。ひな祭り記念のセットを買うと高さ10センチくらいの首振りペコちゃんがついてくるという。買った。今、机の上に鎮座している。指で軽くつつくと、ふにふにと頭を揺らす。まことにかわいい。
積水ハウスの実物大振動実験の時に部屋のセットにこいつを置いて撮ったら、笑える。クライアントには叱られるだろうが、なんだかとてつもなくおかしいのではないか。神戸海洋気象台発表のデータによればなどとナレーションがかぶさっていると、さらにおかしい。

熱のせいだろうか。
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《多情剣客無情剣》下巻★★★★★
古龍、いいなあ。
武侠小説を名乗りながら、これはその過半が《愛》のものがたり。
帯に「中国・最強・武侠小説」とあるが、この一冊については納得。
金庸のしなやかさとはまた異なったストーリーテーラーぶりが光る。

巻末の馳星周の解説の陳腐さが余分だったが、馳星周は坂東某の筆名で本の雑誌につまらぬミステリー評を書いていた頃から筋が悪かったことだし…

微熱、クシャミ、鼻水、だるさがひかず。
昨日から丸二日、蟄居中。
渡辺も風邪気味なので昨夜からオフィスは閉業。

窓から入る日ざしだけは、
すっかり春だ。
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カゼ、ダウン。
胃痛。涙。鼻水。くしゃみ…
カゼ、のようである。
ダウン、しそうだ。
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NARA LEAOの《POR TODA MINHA VIDA》に、はまった。
ナラ・レオンの《depois》の一曲目《POR TODA MINHA VIDA》を日暮れからリピート。

トム・ジョビン作曲のこの歌を、まったく知らなかった。
どんよりとたちこめた冬の夕雲と街明かりを窓越しに眺めて聴いていると、
異様な説得力がある。



ライナーノートによると大意はこうだ。

   『ぼくの愛する人よ
    ぼくは誓いをひとつの歌にしたい
    一生かけて約束する
    ぼくはただ君だけのものだと
    いままでだれかがだれかを
    決して愛したことがないほど君を愛すと
    ……』

この、男の歌詞を、ナラ・レオンが歌うのだ。
ぐさっと、くる。ブラジルではなくパリの裏町の街角の奥から流れてくるような、気配。

とりわけ、イントロが、わしづかみにされる。
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Tom Jobimの2枚組[inedito]
Tom Jobimの2枚組[inedito]を昨夜から繰り返し聴いている。
We's DYNEのコンセプトが[スタイリッシュ/カジュアル]によく似合う。かな?

曇天。ひさしぶりに冬ざれた昼。
しっかり、鼻水がではじめた。
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東京星菫派に『愛のネギ焼き』顛末ムービーをアップ
件名 : 愛のネギ焼き
送信日時 : 2002年 2月 13日 水曜日 11:00 PM
差出人 : Toru Mashiko
宛先 :湯治部通信249

ちよっとご報告します。

いぜんから新大阪駅地下の「ネギ焼き」はうまいね、
とお伝えしてきましたが、
昨12月3日に積水ハウス打合せの帰りに
あの「いづつ」に寄って、
「牛すじネギ焼き」というものを食べたところ、
これがばかにうまかった。
この感動をいつか諸君にもお伝えしたいと切望していたところ
電通の加納さんからも「あれは新庄の蕎麦のようにうまい!」と
強いプッシュも寄せられた。
VEの長岡君を、このたび大阪に武者修行に出すことになり、
相馬Pと渡辺君とワタクシとで見送りがてら堺のロケに立ち会うことになった。
一人では不安だと長岡君がぐずるので、それでは元気がつく
あのネギ焼きをともに食べようではないか、とあいなった。わけ。
長岡はのぞみの車内で、一人大阪にやられることを危惧しながらも
ネギ焼きの特別バージョンに実は「牛すじ」入りという筋モノがある、
と聞いてからは不安も忘れてニコニコしてくれたので、
悪いなとは思いながらも、食い物に釣られて心変わりをする姿に
ワタクシはやや鼻白む思いもあった。ま、それはいい。
で、いづつである。
4人で5分間迷った末に、「牛すじネギ焼き特別大盛り」二人前と
「ソース焼きそば」「しょうゆバター焼きそば」各一人前を注文。
社内の昼食代の制約が…とぼやく相馬Pに、
君子の別れに水を差すな、と叱咤したりしながら出来上がりを待つ。
渡辺は、長岡への惜別の情がこみあげたのかバッグからロケハン用の
SONYを取り出し、やおら厨房に向かう。そして記録をはじめた。
店の女将は最初驚き、そしてあきれ、しまいに小躍りしながら喜んだと渡辺は言う。
心なしか焼きそばの盛りも多かった。
さて、「ソース焼きそば」はご想像通りのものだが、問題は
「しょうゆバター焼きそば」にあった。これ、絶品です。
4人ともに、初体験の味わいで、汗かきながら平らげた。
料理の仕事を離れてずいぶんと経つのでうまく書けないのが残念だが、
ほんとに、んまいぞ。
「牛すじネギ焼き」もまた、んまいっ。
奉公に出される、いや武者修行に行く長岡君も満腹し満足してくれた、
この素晴らしい「いづつでの愛のネギ焼き」の顛末は、
不肖渡辺がロケハン用のカメラで余すところなく記録し、
さらに暇を持て余し、編集までしたという。
ロケハンですが、そんなわけで渡辺は現場の記録までは
頭が回らなかったらしく、テープを回しそこなったらしい。
まったくあきれたものである。

……というようなわけで、「愛のネギ焼き」記録を
[東京星菫派]http://homepage.mac.com/torum_3/r1118/
の方にアップいたしました。なんだか[積水ハウス/ガーベラ]に
というのもどういうもんか、とふと思ったので。

なお、「いづつ」は12年前、三菱電機の仕事で世界一周の後
なぜか紀州の熊野にパリとニューヨークと東京と長崎の登場人物が
結集して真っ赤な寒椿が降りしきる熊野古道に緋毛氈を敷き、
月光仮面の衣装をつけた菊池雅志さんたちが
野辺山の電波天文台を背に、満月に向かって演奏しているシーンを
衛星中継し、熊野に張った300インチのスクリーンで見入っている、
という、今考えると赤面するようなシーンを撮影した後、
湯治部の主要メンバーが大阪経由で帰京したときに発見した店。

大阪に長岡君を武者修行に送りだすには、
ま、ふさわしい?というか、そんな店であります。

今夜の大阪は雨。
ホテルの部屋で退屈したので、2時間かけてエッジでアップ。
ISDNは、しかし、使いものにはならないな。つくづく。

新幹線の中で長岡君からアメリカン・シネマトグラファー誌2001年9月号
に掲載された英国撮影監督協会のデビッド・タターサルが
「スターウォーズ・エピソード2」に使われたSONYのHDW-F900と、
その運用テクニックを詳細に語ったレポートを、
翻訳転載した「映画テレビ技術」2002年2月号を読まされました。
デジタルHDがいま、どんな世界にたどり着こうとしているのか、
稚拙な翻訳はともかく、たいへん参考になります。
興味のある方は、長岡君までメールを。武者修行から帰京しだい
コピーして配りたいと言ってました。

ちなみにタターサルは、
「スターウォーズ:ファントム・メナース」「バーチカル・リミテッド」
「グリーン・マイル」「コン・エアー」「ザ・マジェスチック」などの撮影監督です。

もし、このメーリングをクライアントの福田さんが見てしまったら…
あ、あのぅ。仕事もきちんとやりますので、
あきれずにかわいがってくださいね。



  2002/2/13 雨の夜の大阪より T.M
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大阪。雨。
大阪。雨。東急ホテル。5時前にチェックイン。ラウンジで1時間ほど相馬さん、長岡君、渡辺とコーヒーとケーキてくつろぐ。
今日はこれでオフ。まだ外が明るいうちにホテルに入り、もう出なくてもいいというのは久しぶり。
相馬さんは梅田で映画でも観てくるらしい。
渡辺は昼に新大阪の地下で食べたネギ焼きの光景をキャプチャー中。
しょうゆとバター味のやきそばというのがなかなかだった。
もうシャワーも浴びたので、このままどこにも出ずに小説でも読んで過ごそう。
幸いルームサービスもとれるので、飯も部屋ですますつもり。
エッジは使えるから、渡辺のキャプチャーしたものは寝る前にでもアップすればいい。
ひまなので、この間から借りっぱなしになっていた
ivor lancellotti[BOLEROETERN]をitunesに取り込んでいる。
けっこうリラックスしてるな。
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《裏と表》★
梁石日著/幻冬社刊
吉野仁が週刊現代で2ページに渡って絶賛しているが、クズのような一冊だった。
評論家たちが見せる裏世界へのおもねりというか憧憬というか、不良の世界に弱い。
新堂冬樹の《ろくでなし》を持ち上げた評論家の数にも驚かされたが、あきれるな。
名作と謳われた《血と骨》のうすら寒さから梁石日はさらに後退し続けるばかりだ。
睡魔と格闘しながらの飛ばし読みなので、なんとか最後までたどりつけたが。

これから大阪。ネギ焼きを食いに。
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ねぎしはエライがアップルはいつも情けない
午前十時の積水ハウスでの打合せは
しかし何年ぶりのことか。
おかげで緊張で夕べは一睡もできなかった。
十二時前に終ったので、電通の加納さんたちと南口の「ねぎし」へ。麦とろ定食を食う。んまかった。
ソフマップで新・imacの実物展示をのぞいたが、相変わらずショーケースの中。
アメリカじゃ出荷してるのだから触らせりゃ良いものを、アップルジャパンは何をやらせても垢抜けないおかしな企業だ。

帰りに青山のリブロに寄って古龍の下巻を探す。気取っているつもりレイアウトなのだろうが、相変わらず本屋としてはできが悪い。店員もいつもながらの不細工でスーパー並。
きどってるわりには雑誌コーナーの面積ばかりが大きいのが笑える。

眠くてたまらん。
小学生やサラリーマンはほんとうに偉いな。
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《多情剣客無情剣》★★★★★
古龍の《多情剣客無情剣》上巻を読み出したら止まらなくなった。翻訳は金庸の監修をした岡崎由美。
古龍の傑作と聞いてはいたが、
破天荒ぶりは金庸ともまた異なり、痛快。
見当がつかなかったので上巻だけしか買わなかったので今朝七時に読み終わったときは腹が立った。

これから新宿の積水ハウス。
朝日は春のようだ。
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[tojibu2:00249] 古河ロケ全カット、ムービーでアップ
件名 : [tojibu2:00249] 古河ロケ全カット、ムービーでアップ
送信日時 : 2002年 2月 10日 日曜日 5:36 AM
差出人 : Toru Mashiko


http://hoepage.mac.com/torum_3/Gerberaに
7日-8日撮影のOKカットをアップしました。
空舞台の一部以外はすべてMovieとしてアップしました。
ウエブ用にダウンサイズしたため画質は悪いですが
ご参照下さい。
なお、1月19日-20日の国立βラボ素材も週明けまでに
アップロード予定です。
8日の夜9時まで撮影していたものほぼ全カットのOKテイクを
翌日深夜にかけてキャプチャーし、ウエブに確認用データとして
アップする。少なくとも翌々日朝には関係者のすべてが
オフィスで、自宅で、出張先で、リゾートで
最低限のブロードバンド接続環境さえあれば、
らくらくと一斉に確認できることになるわけです。

撮影部の協力により、DVへのプリントをロケ現場で行えたこと、
演出部渡辺君が休日返上でキャプチャーとウエブデータ変換をいそしんだこと、
など、いくらかのオーバーワークはありながらも、
すべての作業はインターネット経由で完結しています。
渡辺がオフィスでデータ化したものを、
ぼくは、一歩も外にでることなくクナイプのユーカリと菩提樹を
2回にわけて楽しむ間に、ホームページに入れ込みました。

バイク便なし。VHSプリントなし。MOもCD-ROMもDVD-ROMもなし。
にも関わらず、OKカットのすべてが無料に近いウエブページ上で
ランダムにチェックできる。
ディレクターの精神状態から言えば、これはノンリニア編集システム。
ぼくはどこでもいつでも気ままに気楽に動画を見ながら荒編集ができる。
ADSLなどというたかだか数年しかもたないブロードバンドですら、です。

ユビキタスの現実は、こんなところにあります。
このあいだ雪を見に行った新庄駅の案内コーナーには数台のパソコンが置かれ
8MBのADSLで接続され、自由に使えるようになっていました。
頬の紅い高校生の女の子が一人、退屈そうにムーランルージュの予告編ムービーを
眺めていました。駅ビルの2階にはシネマコンプレックスがあり、
4番目のスクリーンでムーランルージュがロードショー中だった。
高校生の女の子がその後、映画を見たのかどうかまでは確かめませんでしたが、
温泉新幹線の終点の雪国で、そんな光景を見たわけです。

だからどうした、と言われると何だけどね。

ま、みなさんはやめにブロードバンドにしましょうね、
そんなところかな。
ADSLは電力会社が手持ちの光ケーブルを開放し、無線LANのスピードが54MBに
なった瞬間からNTTが犯した国家的犯罪ISDN普及と同じ運命をたどることになり、
それはたぶんこの春の盛りの頃だと想像してますが、
それでも2年くらいは持つはずです。

お互いができるだけムダで無意味な時間を蕩尽しなくてすむように
ひとつ本気で取り組みませんか。

 

●2/7Dinks夫婦ドアを開く
●2/7Dinksの新アパートライフスタイル
●2/7DinksのLDK
●2/7Dinks欄間
●2/7DinksのSOHO空間
●2/7DinksのSOHO空間とぽち
●2/7Dinksと猫
●2/7Dinksペット扉
●2/7Dinksのペット用クロス
●2/7Dinksペット用品収納
●2/7Dinksネコトイレ
●2/8Dinksウッドデッキのぽち
●2/8Dinks段差の解消
●2/8Dinks洗面室のベンチ
●2/7Family親子ドアを開く
●2/7Familyの新アパートライフスタイル
●2/8Singleの独身女性ドアを開く
●2/8Singleの新アパートライフスタイル
●2/8SingleのTVドアホン/部屋側
●2/8SingleのTVドアホン嵌込み画面
●2/8Singleのホームパーティ
●2/8Singleのキッチン
●2/8SingleのSOHOスタイル
●2/8SingleのSOHO壁面収納
●2/8Single人感センサー
●2/8ふれあい広場
●2/8ふれあい広場/ペットのいる暮らし
●2/8ふれあい広場/空舞台
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反動。
午後3時まで11時間、熟睡。
ベッドに入り、読みかけのS.キングを10行ぐらい読んだところで眠りに落ちたようだ。
夢を見たのか見なかったのか。

風の音が強い。
これからゆっくり風呂に入り目を覚ます。
ロケの整理をすれば確実に時間が過ぎる。
あとはビデオでも見ながら、この三日を鎮める。

北風にあたり続ける古河の撮影は、
いつやっても神経を尖らせる。
ささくれを慰安するのに同じぐらいの時間を要することが多い。

たくさんの人と会い、たくさんのことを一気にしたときは、
どうしても自分一人の時間でバランスをとりたくなる。
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三日間6時間。
古河入りの六日が睡眠時間ゼロ。
七日にかけて4時間。八日にかけて2時間。
三日間で計、6時間。

古河の「やまちゃん」で恒例の夜食をスタッフと食べながらテーブルに頭が何度もぶつかった。
現場ではダッフルコートにいつの間にかタバコの穴が開いていた。
これほど眠かったロケもひさしぶり。

助手席に座り、「眠ってていいですよ」という渡辺の声を聴いた途端に眠りに落ち、
「着きましたよ」と蒲田の自宅前で起こされるまで、熟睡していた。

風呂に入っていままで起きていたが、
これからいよいよベッドにもぐれる。

何はともあれ、帰ってこれたのだ。
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[tojibu2:00248] 愛の汁物。
件名 : [tojibu2:00248] 愛の汁物。
送信日時 : 2002年 2月 9日 土曜日 3:06 AM
差出人 : Toru Mashiko



> もう ニンゲンも はるなんだね


と、思って出かけたけど、古河はまだ冬。
風のない昼はともかく、夜はまことに寒く冷たく芯まで凍えた。
アパートならではの撮影条件の悪さと古河の寒さを和らげてくれたのが
制作部の女性二人と、定宿山水の弁当。
とりわけ3タイプのコーヒー豆を用意し、
朝の8時から夜の9時までホットドリンクを欠かさなかった
夏苅くんの「楽しもうじゃないの」という心意気に打たれた。
入れ替わり立ち替わりで七変化する出演者ならびに出演犬猫を
いちども混乱させることなく笑顔でサバキきり、シーバー1つで
現場をきっちりと把握・進行させた熊上さんの女丈夫ぶりに魂消た。
この二人の女性スタッフはさらに、
7日の夕には具だくさんの「豚汁」を
8日の夕には焦げ目つきの餅入りお汁粉を
心ないスタッフや関係者達の「ホームレス」などという揶揄嘲笑を
右から左にかるがると聞き流し、
いずれもつきっきりで熱々の状態を保ちながら提供したことは
最高の原動力となったことを確認しておきたい。
戦いは、常に補給が生命線。
記憶するかぎり、熊上と夏苅のコンビは電通テックの
積水ハウスチーム最強の制作部であるな。(ロケ現場ではね)
素肌にセーターという奇癖を持つ勇将の下に弱卒はいなかった。
さらに、山水の弁当部。調理人が変わったのか、腕をあげたのか。
二日続きながら、あっばれな仕事ぶりで脱帽。
ロケ弁としては出色の出来である。
缶入りお茶の熱処理さえ間違えなければ、120点。

もちろん、
1993年の「ある日曜日」から数えて
10年目に突入したメインスタッフ諸君の
いつもの仕事ぶりがあればこそ。
ほんのわずかな隙間に、差異に面白がれる所を見つけ出す
みなさんの余裕というか遊び心には、いつもながら頭が下がります。

くわえて、
その場の思いつきにもいやな顔1つ見せずに何でも実現してくれちゃう
パンダチックのみなさんの獅子奮迅の活躍ぶり。
いまさらではありますが、あなたたちのボーダーレスな取り組みがなければ
映像チームの成果はまちがいなく半減するはず。
要求を満たす美術部ではなく、演出やカメラマンを刺激し挑発する美術部。
あなたたちといい、笹尾チームといい、積水ハウスはスゴイ財産を持っている。
このことを明記しておきます。みごとだよ、いつも。
楽しみだよ、毎回。


しかし、古河は寒いね。
夜の星空は泣きたくなるほど美しいけど、泣きたくなるほど寒くもある。
次は[Next]。春は名のみの古河の寒さが待っているだろうけど、
ま、たのしい仕事をしようじゃありませんか。
撮影部はシドニーから帰国した翌朝入りという
ハードスケジュールになりますのでくれぐれもご自愛を。
機内ではエビアン水スプレーをたっぷり使って防衛してください。


7日、8日の主要カットのムービーをいつものページにアップしました。
http://homepage.mac.com/torum_3/Gerbera/



P.S
汁粉をお代わりして(いやがる夏苅くんを脅して)、木内さんの分と
電通の穴吹さんの分を腹にしまったのは、おれ。ごめん。


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古河で五時半に起きた。
5時半に目が覚めた。目覚ましより一時間半はやく。ゆうべはベッドに入って間髪入れずに眠りに落ちたらしい。
渡辺が晩飯の時にみんなに配った温泉をバスタブに溶かし、ゆっくり熱い湯につかった。乳頭の湯二袋。髭をそり、歯を磨いているうちにすっきり覚める。
二月の古河にしては、記憶にないような暖かさだ。
スチール組二班は雨と、犬猫と相性の悪い子役にてこずったらしい。現場で平野さんがしきりにぼやいていた。
きのうはスチール組の上がりを待って一緒に晩飯でもと考え、ムービー組には部屋で待機してもらったが、けっきょくのびて、九時過ぎてしまい、腹が減って困った。

朝食までまだ30分。
出演者、メークたちは7時半ホテル発。
メインスタッフは8時発。

さっきからラカトシュを聴いている。
古河とジプシーが合うかどうかはともかく。
明けていく空を窓から眺めていると
低い家並の町には、悪くない。

さて現場で何を流すか。

マーヴィン/ゲイダイアナ・ロス
そんなところかな。
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梅見気分で古河入り
これから古河へ。
なんだかいきなり春。
あまり暖かいので、ロケ用のバッグを詰め直す。

向こうでは出演者たちと柴犬ぽち、
アメリカンショートヘアのちびも待っている。

この陽気では梅見気分になりそうだ。
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さよならって言えることは嬉しい
《はるのしなやかな挨拶》

佐々木洋一詩集『ぽっぽいの汽車に乗って行きませんか』より





さよならって言えることは嬉しい 
なぜってさよならの前にはいつもこんにちわがあり
そのほんの隙間には
はなとみつばちのようなむずむずがあり
ゆめとくちびるのようなくちゅくちゅがあり
したとちちふさのようなちゅちゅちゅがあり
こいぬのはなのしめりっけが 
言葉を 離れて ある

さよなら 
あなたもあんたもあなたもあなたも
さよなら
そんなはるのしなやかな挨拶が
風をほんのり赤らめ
もう ニンゲンも はるなんだね


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  菊池さんとやりとりしているうちに彼の笛を聴きたくなった。
  《風のササヤンカ村》のレーザーディスクを見直す。
  山下亜美も中田浩二も、
  こんな読みは、もうできないのじゃねえか、
  そんなふうにあらためて感じさせられる。
  早稲田のアバコで真冬だったか。
  《風》と《色》の2本分を書くために
  正月の間に菊池さんはずいぶんと白髪が増えていた。
  カネもなく、勢いだけで受けてもらった仕事。
  MAが終わったときにミキサーの三上信一は涙を浮かべていた。
  《さよなら》を山下と中田に読みわけてもらい
  スタッフロールに、こぼした。
  
  この詩をあてたのはエピローグ。
  思い余って使った映像は、
  スバルレガシーの《風と走る》ロケの寒風山の麓
  男鹿半島入道岬の突端にあるがけの上の風に吹かれるススキの穂。
  カンテラをかかげて沖を航海するヨットの女に
  愛を送り続ける男の後ろ姿を撮った直後。
  台風19号が東京のあちこちに洪水を起こし
  男鹿半島も暴風雨となっていた91年晩夏。
  湯治部発足のロケだった。

  そしてさらに
  同じ年の早春に房総千倉の
  波打ち際で遊ぶ二羽の海鳥を加えた。

  福島泰樹*の二つの短歌を思い浮かべながら…

    《たったひとりの女のためにあかあかと燈しつづけてきたるカンテラ》
    《飛ぶ鳥も遠くの空へむかうゆえ一生一緒に居て下さいな》


  《東京星菫派》の冒頭に移した
  《さよならって言えることは嬉しい》が
  そのエピローグである。


  三寒四温。
  ま、もう、*春だと、しよう。
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雨のアキバでG4の1Ghzを体感。
秋葉原のラオックスでG4の1Ghzを体感。
はやい。
OSXも体験。
おもしろすぎる。

あのふにゅっとした動きはやみつきになりそうだ。

新imacの現物は展示されていなかったが
ま、満足。
そのあと、丸五でロースカツを食った。

明日から、古河。
朝にはこの雨も上がるだろう。
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威風堂々
とくに威風堂々の中田浩二の語り口。
積水ハウスを50タイトルくらいやってきたけど、この作品がぴか一だな。語りは。
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ムービー4タイトルアップ
gerbera days
に『威風堂々』のエピローグ。
『実験検証編』『居住性能編/Bテク『ギャラリー』のプロローグ。
以上4つのムービーをアップ。

今夜から明朝にかけて関東地方、雨予報。
朝であがって晴れ上がるといいのだが。

協会の小泉さんから礼状。
愉しんでくれたようだ。


これから秋葉原。
imacの新型は展示されているのだろうか。
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シックシティの《その街には…》編ムービーをアップ
gerbera daysに《その街には…》をアップ。
1999年夏に塩津でロケした《街》をベースに、それまでの主要な商品イメージを引用しながら、
東京本社のシックシティのウエルカム映像としてDVD化。
積水ハウスでのDVD第一号作品となった。
アップしたのはその中の第一コンテンツ。

塩津のロケは腰が抜けるような熱さで、
顔に塩をふいた。
それで塩津?

積水ハウスは他に
「120万分の1」「Gio」「快適性能編」
「ダインコンクリート編」なども暫時アップ予定。
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http://www.m-circus.com/
工事中のまま先に進まないのもどうかと思い、
若干改定。
名刺に刷ったので、よく言われるから。
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ネコ二匹古河入り。
相馬プロデューサーが今日から古河入り。
週末までの長滞在となり、はやくもお疲れモードの声だった。

ペットのネコは二匹いて、どちらも可愛いとのこと。犬とネコが可愛いのは好いが…

7日の天気は状況悪そう。
ビデオはけっこうハードになりそうだ。

これからオフィス。
渡辺から連絡のあった8MBの状態を味わおう。

Bフレッツの話を耳にする機会が増えてしまうと、やや腰が引けるが。
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湘南箸棒会へは
左のLinksの「菊の湯」からたどれる。
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立春記念に月盗っ人たちの顔写真公開。
月澄む空にのトップに撮影者3人の写真を掲載。倉持さんも渡辺君も4年前の写真で、赤城の牧場でロケしたときのもの。
木内君はやけに若く、いつごろのものか不明。
おかしかったのでそのまま掲載。
ま、立春記念ということで。
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月澄む空に》追加
《月澄む空に》追加。去年の秋を中心に撮りだめた渡辺の素材をほぼアップ。

他に喫茶部・木内さん、倉持さんのHD素材なども追加。
あっというまにライブラリーの体裁が整ってきた。

ちよっとすげえな、と我ながら。
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殺意=撮影?
件名 : [tojibu2:00242] お騒がせしました
送信日時 : 2002年 2月 2日 土曜日 3:54 AM
差出人 : Toru Mashiko
返信先 : tojibu2@ml-c7.infoseek.co.jp
宛先 :


ども。


[tojibu2:00241] 殺意プラン送りました

と返ってきたタイトルを見て仰天。
「撮影」であります。

深夜で寝ぼけてしまい、まことにお騒がせしました。


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スポンサーも代理店もみなさんが読んだと思うと、ほんとに動転した。
すぐに爆睡体制に入るべきだった。

笑っている場合では、なかった。


寝よ。
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さぼりのツケかな
やっと終わった。

まさか、今夜撮影プランを書くハメになるとはまったく考えていなかった。

口もゆすがず手も洗わず、自宅でパソコン立ち上げたのが午後8時30分。
古河からは1時間ちよっとですっ飛んで帰ったことになる。
もっとも高速ではひたすら眠っていた。

5時過ぎにそばをかきこんでから7時間余り、コーヒーもせんべいも腹にいれず午前1時。
つまらねえ週末になった。

2泊できるようにバッグに着替えを詰め、
小説2冊とDVD版の映画を5枚つっこんで家を出た。

ま、こんなもんだろう。
オフィスにページメーカーを送り、
渡辺にチェックしてもらいファックスを古河に送ってもらう。
ファックス!?

家のファックスを捨ててから丸3年。


まいるよなあ。
手を入れられない、変化させられない原稿など、
書く意味はあるのかだろうか、このご時世に。

一軒の建築物の中でスチール2班は、見ていていかにも苦しく、平野さんも阿部さんもかなりしんどそうだった。アシスタントも殺気立っていた。
加えて代理店がまた物量作戦で人を入れているから、なお気に障った。
あんなに大勢で、ほんとに彼らは何をするのだろうか。

帰りがけに数年ぶりに安井さんと会った。
あの「威風堂々」と並んで新製品が全容を見せていて、
感無量そうだった。

六年前に、暗闇の中でぽつんと
「ぼくにはこれ以上の作品はもうできないよ」と話していたことを思いだした。

息子さんを事故で失ったせいか、
安井さんは昔よりもどこか角がとれ
すこし寂しそうだった。
それがこたえた。

日が落ちた途端に古河、冷え込む。
芳流で打ちあわせを兼ねてそばを食べる。
中山がいないのでカレーうどんを注文した夏苅が、ひーひー言っていた。

今夜ははやばやと熟睡できることだけをたのしみに、
寝不足のまま荷物をつめたが、
なんのことはない今までキーボードとつきあった。

眠気もすっかり覚めたし
飯、風呂とすませたら、さてどうしようか。
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さて古河へ。
光は春。
現地は筑波おろしが朝から晩までやまない涕氷点下の古河郊外の湿地帯。
スチール2チームが早朝から撮影中。
ムービーチームとは現地集合。
スタイリストは夕方。

現地雪隠詰めになる可能性もあるので
とりあえず着替えも詰めた。

犬もネコも待っている。
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《いじゃんいいじゃんいいじゃん! 》《初日、高橋Pは祈った。》 の2ファイルをアップ。
《Voices》に
《いじゃんいいじゃんいいじゃん! 》《初日、高橋Pは祈った。》 の2ファイルをアップ。

《いじゃんいいじゃんいいじゃん! 》の夜、お伽の宿に向かった俺と渡辺は、森の上に鎌のような細い月が上がるのを観た。

日付で言うと6月24日から7月7日七夕までの14日間。

原因不明の映写ストップという難問を手に
「激動の2週間」となった、inとoutの2シーン。
怒号。恫喝。哀願。切願。呆然。不信が渦巻きながらも
なぜか底抜けに明るく楽天的な時間の記憶が濃い。

満ちていく月、闖入したおたまじゃくし、夕日、夕立、雷、虹。

ストレスで胃がやられ、皮膚を発疹で埋め、目の下のクマを日ごとにふくらませ、
まともな食事をとることもなく過ぎた14日。

おれは、その憔悴の日々をひたすら見守るだけだったが、
なに、大地には八百万の神がいる。

振り返ってみれば、ここにアップしたように、inとoutの2シーンには
なんの緊張も不安も見当たらず。

おかしなもんだよなあ。


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件名 : [the-earth:00433] 24 日の現地レポート
送信日時 : 2001年 6月 24日 日曜日 11:18 PM
差出人 : 益子透
返信先 : the-earth@a2.goodml.com
宛先 :



 益子です。


 宮本さんの定宿「米屋」が空いたので移りました。
 ぼくの部屋は「うらしまたろう」
 渡辺君は「笠地蔵」。
 高橋さんが泊まることになっている「こぶとりの間」は
 「うらしまたろう」の隣でした。

 夕食をとっているところに宮本さんが帰還。
 れいのソーラーシステムを使った蛍のような照明は
 ぜんぶで3000個配置されていて
 照明スタッフの間では「森の滴」と呼んでいるそうです。
 人が近づくとセンサーで点滅したり、風に合わせてそよいだり、と
 想像以上の仕掛けのようです。
 ぼくは昨夕、蛍の群れのようにも、いさり火のようにも見えました。
 
 ジ・アースのライトアップの端正な美しさといい
 森の滴といい、全容をみせはじめた未来博は
 夜もまた趣のある博覧会になりそうです。
 会場ではまだカエルの鳴き声が聞こえています。
 午後のリハーサルのときには「森の人」が横たわる
 水のアトリエにできた小さな水たまりに
 どこかからまぎれこんできたおたまじゃくしが泳いでいました。
 カエルが鳴き、野鳥が飛びかい、深い緑に囲まれた
 森の博覧会…なるほどね、と実感しつつあります。

 夕焼けとと雲の形、釜のような三日月がとても美しい宵でした。

 滝、フォグ、降雪それぞれのタイミングを少しずつ変えながら
 ほぼ着地点もきまりました。
 明日はいよいよ、段落。
 すばらしい体感世界が仕上がりつつあることをお伝えします。


件名 : [the-earth:00434] 屈服は致しませぬ
送信日時 : 2001年 6月 27日 水曜日 0:58 PM
差出人 : 益子透
返信先 : the-earth@a2.goodml.com
宛先 :

益子です。


昨夜というか今日未明というか、深夜12時過ぎに
テスト中のジ・アース館に宮本プロデューサー登場。
ヘルメットを被り湿気のせいで会場内のすべてを覆った
深い霧の中からあらわれたその姿は、
夜の戦場を見回る総大将のようで、なかなかいい絵でした。
総大将は幕舎に連日のトラブル攻勢に疲労困ぱいの極にあった
池田将軍を見舞い、あいはげましの言葉をかけ、
最後のテスランを愉しんで帰っていった。

そのとき午前一時過ぎ。周囲の現場はほぼすべて消灯され、
ジ・アース館だけが煌々と輝いていた。
むじな山の不夜城である。

みなさんご存知だったかどうか。
会場の山を土地の人は昔から「むじな山」と呼んできたとか。
むじな、つまり狸だ。
森の博覧会は、ほんとうに正真正銘の森の中で開かれるんだね。

カエルの大合唱を背に、ぼくと渡辺はいったん東京へ。
人ねむりし、必要なものを補充したのでそろそろ須賀川に戻る。
むじな山でで待つ、同じ山のむじなたちの元へ。

なお、ジ・アース本部では昨夜から
松明あかしの合言葉「屈服は致しませぬ」を
館の屋上に掲げることに決めた。
現場の各セクションは自らに向けたこの
「屈服は致しませぬ」の旗に恥じぬようにラストスパートをかける。

なお、荒くれたちを率いて一歩も引かぬ戦いを率いているのは
みなさんよくご存知のあのジャンヌ・ダルク・ゴトウである。
戦場での我がジャンヌは左手にカップラーメン、
右手にマウスをかざしながら、「引くものは切り捨てる」と叫ぶ
五稜郭の土方のような戦いぶりである。
まったく、見せてあげたいよ。見事だよ。



桜吹雪からついて回った少年白虎隊もいよいよむじな山に出動である。
    
   
                       湯治部むじな二匹
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《月澄む空に》中秋の名月4シーンをアップ。
《月澄む空に》に2001年の中秋の名月とされた10月1日夜の月、10月2日の月をアップ。
ちなみに1日は13.7夜。中秋の名月とは必ずしも満月を指すわけではないらしい。
郡山で解団式を終え、ホテルに戻りひと休みした後、急きょ帰京することにした。雨に追われるように東北道を戻るうち、那須の手前で月が顔を出した。あまりのみごとさに大谷で停車し、渡辺が撮影。
6月24日の鎌のような三日月を観た夜からはじまった《むじなの森騒動》の、いちおうのけじめの夜が中秋。雨雲を割ってその月の光が空と雲を染める光景は、凄絶な印象を残した。

翌2日夜。いつものようにオフィス近くで渡辺が撮影した14.7夜。これが正調の中秋満月と言える。

《月と流雲》というタイトルで1日の13.7夜のサイズ違いもアップ。DVCながら充分な質感を持つ素材となっている。
ウエブデータに圧縮してしまうのが悔しいほどだ。
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