2003年05月の記事


ちあきのだんちょね節を聴きながら
なんだかひどく疲れていることに気づいた。
ぜんぶ放り出しても、べつにいいじゃねえか
そんな思いが離れない。

見たいこともやりたいこともなにもないのだ。

まいったというべきか…
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[終戦のローレライ]★★★★★★
福井晴敏著/講談社刊/上下巻

三週間くらいかかったか。
読了。ただ圧倒されながら、毎日毎日わずかなページをくくっていった。
2003年五月三十日午前三時。

福井は、しかし
なんとも凄い小説家である。
こういう小説を1968年生まれの若さで書き上げることが信じがたいほどだ。
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丸五の角煮を、たったいま喰いたい
昨日から今朝にかけてメインショーのストーリーボードに手を入れる。
3Dサンプリングを随所に入れることでずいぶん引き締まってきた感じがある。
音楽と効果音のアバウトな展開も加え、
ま、先の見える所までたどり着いた、そんな気がする。

夕べ、久しぶりに丸五のトンカツと角煮を腹に。
あの角煮は、しかし絶品だな。
あいつを一晩冷やし、熱々の飯にまぜて喰ったら
さぞうまかろうな。
できたらこいつも一晩冷やした豚汁。
さらに何でもいいからひと塩だけの浅漬け。

さっと一杯かっこんで眠りにつけたら
我が人生に何ものぞむものはない。
けさのところは…

郵船のサブコンテンツ、やっぱりナレーションが欲しいとなった。
追加のムービーと一緒に週末にMAV予定。

きょうは一眠りし、JRを午後のメインショーと
夕方のプレショーの2ラウンド。

はやくアップすれば、横浜へ。
武田君は昼ごろにサウンドチェックに入るとのこと。
オーストラリアチームも今朝から入るらしい。
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メールに付け加えた蛇足のコピー
よだん。


なお、厳密に言うならストーリー性の有無というものは成立しません。
どんなドキュメンタリーにもどんな大河ドラマにもどんなメロドラマにも
どんなハリウッド大作にもどんな駄作にも、ストーリー性は存在します。
ストーリー性というのはせんじつめれば、作り手の意思にほかならない。
何かを対象に誰かに見せたいと考えた瞬間から、意思が作用します。つまりストーリー性が発生します。ただ、ストーリー性というコトバを作り手が使うことはほとんどありません。自明のことだからね。
あるのはただひとつ。それは面白いか?否か?という問いだけです。
表現しようとする世界は、見せようとする対象の胸を心を魂をゆさぶれるか?
それだけです。
付け加えるとすれば、つまらない対象はどう料理したところでつまらない。
一瞬のめくらましや退屈凌ぎはできても、何かを根底から突き動かすことはできません。
これはあらゆる芸術的表現のもっとも根源的な解です。

どうころんでもつまらねえものはつまらねえよ。
逆に言えば、面白いものはとにかく面白い。

ただそれだけなんだけどね。
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北に転じよ、と。
35階の打合せが終わり、ロビーで高橋さんと合流。
三浦部長と西田部長とばったり。いきなり須賀川のメンバーが勢ぞろいとなつた。
オフィスに宮本さんからの留守電あり。

原田さんの2年前のメールからはじめた一日は、なぜか福島がらみの人たちの消息で過ぎた。

郵船もまもなく手離れ。
目を北に転じよという報せ?

そういえば神田の5階で打合せ中に出くわした地震も北が震源。

今井さんもまた北の大地の人。


なんの根拠もなしに、
心が北にひらいてくぞ。
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退路断ち
そのときのやりとりをJR東海のメーリングに転送。
退路断ちのつもり。

発奮しきれなければ、それまでのこと。
他人に投じてどうなるものでもないが
手の内さらけだしたのだ。

あと見据えるべきはただひとつ
来館者あるのみ
日の本ではなく、「国際」博覧会に足るか否か。
それだけだろう。

なかなか眠れず。
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おだてていただきたいのだ
福島さんからメールが2通。テストとあった。
なんのテストをされているのか、おかしかった。

未来博のときに原田さんからもらったメールを古いボックスから探し出す。
このところ嫌気さしの感が強かったので
何か発奮させられるものに飢えていた。

読み直して、気を取り直す。

我ながら
攻められるのにはからきしだが
ひとこと褒められると天にも昇ることがよくわかった。

褒めていただきたいのだ。
なんでもいい、いいじゃん!と連発していただきたいのだ。

情けないが、ワタシは責めに弱い。
おだてられれば木に登るブタ並である。

5月も下旬になって
夜になると冷え冷えとしている。
こんなことも責めのうちか。

ひとねむりし、
ご破算で練り直しである。
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港のカチカチ山
サーバートラブル発生。
人為的ミス?
なんのことだか。

オーストラリアチームの来日がまた延びた。
28日から30日の間、ただし確定できず。
オープン日程は変更なしだから、尻に火である。いやすでにカチカチ山である。

エピソード7のマルチムービーと待機画面アップ。
明日、イマジカに放り込む。
メイン用の待機は3タイプつくり、現場で決めることにした。

原田さんからアドレス変更のメール。
チーフプロデューサーとしてのエキスポはすでに佳境なのだろう。
一年がかりの日本郵船博物館がアップすること、
JR東海に関わっていることなどを知らせる。

さて、もう一息。
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強力ビタミン服用
起きられずに夕方まで爆睡。
たまっていた疲労がいっきに出た感じだ。

飯を食って風呂に入りなんとか目を覚ます。
ひさしぶりに目やにが出て、なかなかまぶたが開かなかった。

一昨日、南蛮屋で仕入れてきたハワイコナを濃いめに淹れ、三杯。
まだ目が覚めきらず。
あきらめて小説すばるの水滸伝連載を読む。
水滸伝は不思議な物語で、官軍との決戦が始まるまでが、いわば華である。
始まってしまえば、見えているのは敗北。
矢が放たれるまでにいかに複雑きわまる性格を備えた主人公群を楽しませるか、にかかっていた。
吉川も柴錬も、その他の多くの現代作家たちが挑みながら、決戦までの曲折に筆をふるってきた。あげく、原典を越えられず。

北方は、そのくびきをいともあっさりと越えているように読める。
十巻を越えてなお勢いのそがれない「水滸伝」。
まだ誰もが味わったことのない新世紀版水滸伝が、凄絶なそう敗北に向かって勢いを増している。
たいしたものだ。

六月号は第四十五回。見出しは「反転」。

月に一回のビタミン剤。今月も薬効あり。
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生物の大半は回転運動ではなくリニア?
終わってから近くのコーヒー店で古沢さん、松谷さん、宮川さんとプレショーBコースについて意見交換。

混乱ではなく、前進と考えることにする。
メインショーの年内の攻め方の基本が固まった。これは、ほっとした。

その後で、横浜へ。
ふらふらだったのでさっと一回りして帰る。

昼兼晩飯を食べ、気がついたら食卓に突っ伏して眠っていた。

古沢さんから、夕方話したことのメモが届いていた。電通、はやいな。

さっそくこちらからもメモを一件送る。

東工大の吉田教授の
「機械と生物では、運動のしかたがまるで違う。機械は、回転運動を使う。電気で動くモーターは、その仕組みからして、どうしても回転である。自動車は、エンジンの往復運動をわざわざクランクを使って回転運動に変えている。ロボットの歩くという動作は、電気モーターの回転を、機械にとって不得意な往復運動に変えなければならない。それで、ぎこちない。逆に、生物は、筋肉運動などのようにスムーズな往復運動が得意である。細胞中で回転運動をするものはほとんどない。唯一の例外は、細菌のべん毛をスクリューのように回すモーターだけであった」

というATP合成酵素についてのフックの文章を、強引にリニア絡みということにして。

「最近、東工大の一年生に、なぜ、車輪を持った生物がいないのか、考えを聞いた。もっとも多かったのは、地球の地面は平坦ではないからガタガタして走れない(ではスクリューで泳ぐ魚は?)、次に多かったのは、回転だと身体がパーツに分かれている必要がある、パーツの間を血管や神経がつながっているなら回転にともなってぶちぶち切れてしまう、パーツがどこかにいってしまうかもしれない、ベアリング機構が生物には無理だった、車軸に局部的に力がかかりすぎる、などの意見である。その他にいわく、段差があったら登れない、木に登れない、横からの力で倒れやすい、足は折り畳めるが車輪だと無理で体積をくう、ブレーキがかけにくい、すみやかな方向転換ができない、坂道で立ち止まるのがやっかいだ、等など。意外な答えは、身体全体を回転させて移動する生き物ならいるのではないか。うーん、いるかもしれないな。でも目が回るだろうな、そいつは」という話はオマケ。


今夜は、ここまで。
頭がふわふわしているのでローレライの残りでも読みながらシフトダウンする。


明日だ明日。
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誤算の10時間
JRのストーリーボード、
10時スタートで、今までかかる。
10時間。
はじめから自分でやりゃ良かった。
それにしてもPowerPoint、
くそのようなアプリである。
WordとExcelとこいつがあればいいとよく聞くが、
いったい何に良いのだろうか。

2時間ばかり仮眠して、八重洲でプレゼンしたら
それから横浜。
むこう2週間は我がスィーとホームである。
峠のわが家ならぬ港のわが家。

あれもこれもまことにきもちよく上がりつつある。

それだけが今朝はたのしみ。
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土砂降り落雷切所越え
広尾のスタジオを出たら雷。
サブエピソードの上がりに、落雷・土砂降りとは縁起がいい。

明日は照明のテスト。

切所は、越えた。
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ひとりひとりのあなたに
女鬼に添えて一年半前の「宣言」に以下の手紙を添える。
一緒に向こう十年、このデジタルジャパネスクをやってみたい人たちに
今日からすこしず届けていこうと思う。
*******************************************

あなたに…



ひょんなことから
《女鬼》のほんものを
入手することができました。

2001年8月5日にスタートした
D_HD-900の素材コレクションも
超月光
山あいの夏のひかり
夏のいなか
夏のみずのほとばしり
あめの夜のワンダーシティ
みなとのゆうぐれと宵
春のしおさい
荒ぶるうみ
秋の雲 春の雲
折々の月
と、そのカタチがみえはじめてきています。

コピーでしかお渡しできなかった
《女鬼》の原本がまとめて手に入ったことは
きっと帆を揚げよ、という風の知らせだと
勝手に判断し、あらためてお届けすることで
出帆のドラ代わりとします。

この《女鬼》の原本をお渡しする方は
あれから一年半が過ぎてなお
わたくしが共に
あたらしい航路に漕ぎ出したい
と夢想するひとたちです。

まだ、一年半前のDJ宣言に共鳴される方は
どうぞこの《女鬼》原本を、お受け取りください。
いまはもう…と別な空を見上げられている方は
どうか遠慮なくお捨てください。


2003年5月19日 雨の午後に
益子透
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ダンチョネ
気を取り直すというのも変だが
このままでは眠れそうもないので
ちあきなおみの「だんちょね節」を最大ボリュームで聴く。

♪沖のカモメと飛行機乗りはヨ
どこで散るやらネ 果てるやら ダンチョネ

俺が死ぬとき ハンカチふって
友よあの娘よネ
さようなら ダンチョネ

俺が死んだら 三途の川で
鬼を相手にネ
相撲をとる ダンチョネ


  詠み人の欄は「日本民謡」
  まいるよなぁ。しかし
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Freddie Mercury
ひさしぶりにFreddie MercuryのFreeLoveを繰り返しリピート。
あれからほぼ2年。
何をやっていたのか。何をしてこれたのか。


おのれの脆弱さに唖然とさせられた。
迷いなど、とうの昔に捨てたはずではなかったのか。

少しずつ読んでいる《ローレライ》、今日やっと下巻に入れた。
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手前味噌ながら、温故知新である
今井さんのつくったCD版「女鬼」を聴いた。語りは、加藤精三さん。巨人の星の一徹の声。そういえば月曜には一徹の息子の星飛馬の声の古谷徹さんと仕事だ。
聴き終わり、ウエブからDJ宣言のPDFをダウンロード。
読み直してみる。2001年12月17日の日付。
デジタルハイビジョンHD-900を舘岩村の満月で初テストした年の暮れ。
コンビニで渡辺がコピーし、布テープで製本して何人かにメッセージとともに配った。
デジタルジャパネスクシリーズのその後は
遅々として…の感が強いが
それでも昨夏には八ケ岳の滝の水、
この春には犬吠の海をHD-900に収めることができている。
ことし中には本腰を入れたいと撮影部の長岡たちに話した直後、
菱沼さんからウエブで今井さんのページを見つけ
女鬼のCDを注文した、と聞かされた。

つまり東風が吹いた。
そういうことなのだと思うことにする。

あらためてここに一年半前に配った手紙を
転記しておく。



***************************************

益子です。
かねてから画していた
《デジタル・ジャパネスク》シリーズを離陸させたいと考えています。
まだ茫漠とした想いがあるだけで、どんなスタイルでどんなカタチを結ぶのか
海も山も見えない状態ではありますが、歩みだすことに決めました。
現時点ではっきりしていることは、すべての撮影をデジタルHD-F900 品質、
あるいはそれ以上の品質を備えた機材で行うこと。
向こう十年、あるいはそれ以上の歳月を劣化も低減もなく、
われわれが望んだ状態のままで維持・保存・再構築に耐えられる
最良の映像素材を遺すこと。
それらの素材を縦横に再構成し、まだ誰も見たことのない
日本の抒情的世界をつくりだすこと、です。
私は日本という国がすでに滅んでいるのだと考えます。
この国のシステムは少なくとも滅びの崖っぷちを踏み越えたのだと感じています。
国破れて山河あり、と言いますが、
立ち止まったときに、ここまで戻ればもう一度、
歩みだす力が湧いてくる場所。イメージ。
絶望ではなく希望を杖に頭をもたげてみようと、思い直せる世界。
そういうものを映像として構築したいと思い描いています。
これまでともに仕事してきて、ぜひ力をお借りしたい、
いっしょに取り組んでいきたいと確信する方にのみ
この手紙と、一冊の絵本のコピーをお送りすることにします。
《デジタル・ジャパネスク》シリーズを進めるにあたり、
迷ったりとどまりたくなったときに、同封の絵本の世界を
思い起こしていただけたらと考えました。
《女鬼》とタイトルされた絵本を、かかわるすべてのスタッフの
ただひとつの旗印にしたいと思います。
賛同いただけたら、
どうぞ呼びかけの声が聞こえたときにお応えください。
賛同いただけないときは、この手紙と絵本はお捨てください。
そのことはこれまでの仕事で築いた関係になんの影響もありません。
2001 年12 月17 日夕記す
              ●補
《デジタル・ジャパネスク》シリーズが越えるべき作品テイスト
     1 光の日本/ 日本コロムビア
     2. 風のササヤンカ村/ 日本コロムビア
当面の関連情報掲載ホームページ
    http://www.DIGITAL-JAPANESQUE.COM
    http://eclat.gaiax.com/home/torum
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女鬼とどく
眠い目こすって顔だけ洗い、プレショーの考え方を書いているときに宅急便が届いた。
今井さんからの段ボール箱。
このなかに手書きの絵本集が詰まっていると思うと、ちょっと元気になり、机に向かいなおせた。

いまメールで送った。
早飯をとったら築地。
シナリオのストーリーボードづくりと
とプレショー構成の提案。

終わったら郵船の荒編。
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風をして吹かしめよ…
“うず巻きくるめく炎のように波打たしめよ。
どの衣にも風にそよいでいないものがあってはならない”

レオン・バッティスタ・アメベルティ「絵画論」より
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メイストームを前に
ずいぶんひさしぶりに編集が時間通りにアップした。
かんたんな改定ではあったが、考えさせられた。

夏苅さんが、このあいだ渡したチェック用のDVDを見て、
とても良かった、テレビの状態が悪いのが
悔しかったです、と言ってくれた。
この時期、褒められるのは何よりの媚薬。
とてもうれしく、ありがたかった。

めずらしく明るいうちに紀伊国屋に寄った。
雑誌を2冊と文庫本を2冊。
今夜ははやめに風呂にでも入りリラックスしたい。

週末から一週間が、いよいよ正念場となる。
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The LandingとTurn Around.Enigma
数えたら2日で23本のショートムービー台本を書いていた。

頭をほぐすためにリニアに切り替える。
メインシアターのストーリーボードを15日につくるので
世界観の参考にと、エニグマを選び、
iMovieであててみる。
800インチの3D-HDスクリーンを想像しながら、
何度か聴いているうちに
当面、この世界観で行こうと、腰が定まった。

プロローグと走行シーンの映像イメージをスーパーでとりこみ、あててみた。
2分足らずだが、パビリオンの気配が浮かんだ。

ウエブにアップし、
キャメラマントコンテマンに送った。
ついでにメーリングリストにも流した。

ちよっと見えてきたかな
そんな気がしている。

曲はThe LandingとTurn Around。

ローレライを読みながらひとねむり。
今日は、積水ハウスの編集だ
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ひりひり
二日で20本あまりのショートムービー台本を書いた。

肩と首と頭がひりひりしている。

まずは上出来。
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尻に火
いよいよ尻に火がついてきた。
郵船博物館のラストスパートである。

向こう十日は、五稜郭の土方歳三流しかねえな。
「下がるものは、斬る」
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オカマと警官から遠く離れて…
菱沼さんとのメールのやりとりで
思いがけない古い記憶がよみがえり
赤面と苦笑。
いや、深夜に腹を抱えた。

おれの小学校のころの
初オカマ体験と初おまわり体験。

三つ子の魂とは言うが
そのあとのオカマと警官嫌いの原点に気づかされた。
ま、原点つーほどのもんでもないが。
あははは。

プレショーの改定、書いて送る。
穴澤さんからsubepisodeはOKとメールあり。
500キロと22ノット。
人生はこともなし…

純情可憐な中年は仕事三昧の日々である。
オカマとも警官とも縁のない
まことにさわやかな人生を送っているのである。

しかし、な。
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奇っ怪なのか無知ゆえか
そういえば
イージーワードで書いたリニアの台本が約5MB
これをプリントのPDF保存にすると約6.8MB
OSXになってからなぜかPDFすると容量が増えてしまう。
なんだこりゃ。

添付したらリターンしてきたので
面倒だからウエブにアップ。

世の中の仕組みが急に変わったのか
何かを設定しなければいけなかったのか不明。

ねむくなってきた
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時速500キロと25ノット
リニアのpreshow台本から
朝飯をはさんで
そのまま郵船のsubepisode台本にかかり、
カバームービー分をアップしメールで送る。

JTAが五時になったので、二時間ほど午睡するつもり。

気合はいったせいか、両方ともうまく書けた。


地上10cmを超スピードで疾走する世界と
大海原をノット単位で航海するスローライフと
続けて書いていれば世話がない。
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preshowアップ
往復那須の号になった。
法事が終わったところに着いたのはばつが悪かったが、
上まで歩くのが面倒だったから助かった。
桜は散った後だったが、黒土を無数の八重桜の花びらが埋めていて、いい風情だった。
葉桜を一時間ほど眺め、幹をなでながら別れをつげた。
けやき、樫の木にも別れをつげる。

4時過ぎには東京に戻った。
一眠りしようとベッドに入ったら
12時過ぎまで熟睡。
地震に揺られながら風呂に入り
南蛮屋で仕入れてきたコナを淹れJRにとりかかる。
ちょっと手直しのつもりが朝まで。

それにしてもPowerPoint
なんつー使い勝手の悪いソフトなのか。
プレゼン程度ならともかく
こんなもので台本を書かせられるのはたまらねえな。
ニュアンスの世界とこれほどそぐわないソフトも珍しい。

大ざっぱすぎて怒りも消える。


一休みしたら、いっきに郵船にとりかかる。
朝から腹が空いた。
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季節外れの桜吹雪
予想をはるかに超えていた。

昨日はプログラムだけで、グラフィックスとの関連を肉眼で確認しないままタイムシートをつくったが、
今日は第1エピソードから第4エピソードまで、
日本郵船の博物館としての顔の部分を最後まで見通せた。
歴史的建造物となった容れ物に負けない
新しい時代をひしひしと感じさせる空間になりつつある。
捨てるつもりでつくった映像が、十二分に役割を果たしながら溶け込んでいるのを眺めながら、
途中から来館者気分になっていることに気づく。
威風堂々としながらみずみずしい、
ま、自分で言ってりゃ世話無しだが、そう思った。

ときおりれいによって汽笛が聞こえてくる。
外に出ればライトアップされた列柱の真上に上弦の月。
ときおり通過するクルマがうっとうしい以外は絶好のロケーション。
博物館脇にある駐輪所を取っ払い、辻馬車でも置きたいほどの風情だった。

編集が泥沼になったときは、ここどまりか、とあきらめかけもしたが、
もとより空間全体が勝負のキモだったのだ。
戦う余地がまだまだ残っていたことに安堵し、励まされた。

グラフィックボードの照明テスト、命が吹き込まれていくようで何度観てもドキドキさせられた。

この国にも、いまではない、ここではないどこかへ行くのだと思い立ち、まっすぐに突き進めた過去があったこと。
まだ何も終わってなどいないのだ、ということをわずかでも感じ取れる空間にできたらと、夏の終わりに夢想した。
すくなくとも、その想いをカタチにしていく、入り口の扉はできる。と今夜は書いておく。

ことしは桜吹雪を見ることも撮ることもできなかった。
おれの桜は、今日付けで散り出した。
6月6日のレセプションで感嘆と称賛の声が吹雪くのが見える。


9時を過ぎてシステムの電源が落ちることになっていたことを知らなかったのは拍子抜けだが、大勢は見えた。あとは猛進あるのみだ。


まよっていたが明日の祖父の七回忌、那須に行ってみることにした。
おれが生まれた年に祖父母が植えた八重桜が青葉になった姿を見てこようと思う。
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ムーランルージュとさいごのゆめときぼう
> 夢と希望を与える最後プロジェクト…

ちょうどいまWOWOWでムーランルージュを観ていたところ。
二年前の公開時にぼろぼろ泣きながら観たことを思い出し
いまもしんみりしていたところです。

さいごのゆめときぼう。

なんて、いいじゃないですか。
なにもそこまで、とは思わぬでもないけど
ま、今夜はセンチメンタルな春の夜となったので…

この国の選択肢は
ほんとうは二つあるんだよね。いま。
一つはリニアが象徴する世界。これは進化し発展する世界。
もうひとつはその真逆。
つまりスローライフ。

これはじつは融合も両立もしないのではないのか。
この一ヶ月、そんな思いが濃くなっています。

おまえはどっちか、と自問しても
明快な答えにたどり着けないあたりが、混迷のもとなんだよね。

どうにも腰が定まらない感じが続いているのも
たぶんそのあたりが原因なんだろうと思っています。

だからどうした
と言うわけでもないけど、深夜なのと
ひさしぶりに観たムーランルージュと
「最後の夢と希望」つーのに動揺したかな。

明日、また横浜で照明のテストに立ち会うので
午後にでも電話します。
そして、日曜に書きます。



おまけの引用をひとつ***********************************

「ないちゃだめ」
パンドラがとほうにくれていると、小さな声がしました。
「だいじょうぶよ、わたしがついているから」
声は箱の中からきこえます。
「あなたはだあれ?」
パンドラはおそるおそるたずねました。
「わたしは『きぼう』です。
人間が『わざわいに』まけないよう、
おてつだいをします。
くるしいとき、かなしいとき、こまったときは、
どうかわたしをよんでください。
わたしはいつも、あなたたちの心の中にいます」
パンドラは「きぼう」のおかげでげんきをとりもどし、
またエピメテウスとなかよくくらしはじめました。
「きぼう」はパンドラだけのものではありません。
わたしたちが、くるしいとき、かなしいとき、こまったときに、
くじけず、あきらめずにいきていけるのは、
心の中の「きぼう」が、なぐさめ、はげましてくれるからなのです。
ほら、ごらんなさい。
雪がふり、風がふきつける、寒い冬。
でも、春はもうそこまできているのです。
 歌野晶午「世界の終わり、あるいは始まり」


*************************

プロローグとラストのタイプを叩く2カット
後半のタンゴ
この二つのシーンがキモだったことを改めて確認。
好みもあろうが、古典的な手法ではあるが
サンドイッチのみずみずしさはたまらない。
高校時代にシュトルムの「みづうみ」を呼んで以来のおれの物語的トラウマ。


ま、いいじゃねえか。
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氷雨?
昼を過ぎてやっと起きた。熟睡。
机に向かい第2稿の修正に集中。よく眠れたせいか予想以上に乗れた。
松谷さん、服部さんに連絡をし7時オフィスを8時にのばしてもらう。
ぎりぎりまで書き、送信。
オフィスへ。氷雨というのかどうか、冷たい雨と風が火照ったアタマとカラダに気持ち良かった。
一時間ほど打合せし、さらに追加を書いて送信。

松谷さんと少し話したが
メインシアターは、次のステップとしてストーリーボードをつくることにする。
もろもろ考えれば、ベターな選択だと思った。

明日は、横浜。
博物館で照明のタイミングテスト。
いよいよだ。
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ポッポイの汽車に乗って行きませんか
くそして寝るつもりが妙な気分になって佐々木洋一詩集をとり出した。
その同じ頃に、よくお世話になっていたのだ


[ポッポイの汽車に乗って行きませんか]
    佐々木洋一詩集「未来ササヤンカ村」より


   ねえ
   ぼくの妹さん
   ぼくのあんまり可愛ゆすぎてむずがゆい妹さん
   ポッポイの汽車は
   汽笛をピュウポオオイ 吹き吹き
   たらっぽすかんぽ坂を越え
   とんぼとんぼぎんやんま畑を通って
   クリーナの駅でひと休みして
   ササヤンカの村に行く汽車です

   行くんです
   本当に行くんです
   今
   ササヤンカの村の住民台帳には
   ぼくの名前がポツンとひとつ
   寂しがっているんです
   ねえ
   ぼくの妹さん
   ぼくの
   あんまり可愛ゆすぎてホクロを殺したくなる妹さん
   ポッポイの汽車が発車します
   ピュウポオオイ
   ピュウポオオイ
   ぼくといっしょに行こう
   ササヤンカの村へ

   ねえ
   ぼくの妹さん
   ササヤンカの村の住民台帳に
   あなたの名前を刻めば
   あなたとぼくは夫婦
   子だくさんの夫婦になるんです
   やがて
   ササヤンカの村の住民台帳には
   たくさんの住民が登録される

   ねえ
   ぼくの妹さん
   ササヤンカの村はササヤカという村
   野菜と土と風と水車がコットン揺れている村
   あなたとぼくの子供達は
   また美しい恋人達を
   ポッポイの汽車に乗せて連れてくる
   ねえ
   ぼくの妹さん
   ぼくの
   あんまり可愛ゆすぎてつねりたい妹さん
   ポッポイの汽車は
   汽笛をピュウポオオイ 吹き吹き
   あめんぼめだかっこ川を渡り
   どんぐりどんぐりどんぶりっこ林をくぐり
   クリーナの駅でひと休みして
   ササヤンカの村へ行く汽車です
   ピュウポオオイ
   ピュウポオオイ
   ねえ
   ぼくの妹さん
   ぼくといっしょに行こう
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女鬼の消息
連休前に築地でばったり菱沼さんと会ったときに
「女鬼」のCDをウエブで買ったと教えてもらった。
Jでバタバタしていて (いまもしてるが)、今日までアクセスできず。
買ってきた資料を読むのに飽き、
ふと思いついてチェック。

見つけた。

さっそく女鬼十冊と、ほかの絵本を1冊ずつすべて、
女鬼のCDを注文。

ウエブを見ると、2000年につくったとあった。

それにしても、女鬼。

生きていた。

多摩川時代の無頼暮らしを思い出し
今夜はちとしんみりしている。

モータウンばかり聴いていた20代。
どういうわけだか「雨の夜のジョージア」がいちばん記憶に残っている。


来し方思えば恥ずかしいことばかりだ。
今夜はくそして寝ることにする。
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スゴイダイズ
眠りそこなって、けっきょく冒頭の1分を書き、仮眠。
二時間足らずで、火照りで目が覚めた。
シャワーを浴び、髪を洗って「スゴイダイズ」を二本飲んだ。
窓を開け、朝の空気を入れる。
このまま、書くことにする。

さてスゴイダイズの名の御利益やいかに。
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ひょうたんから
台本のフォーマットを書きながら、
iTunesに音楽を読み込ませていたらCDが引っ掛かってとれなくなり
慌てて押し込んだらにっちもさっちも行かず。
しようがないので渡辺にSOS。
中山君、山岡君、武田君に聞いたが
いずれもうまくいかずに、レスキュー渡辺がやって来た。
で、けっきょくは、ドライバーで強引に押し込んだら作動。
泰山鳴動であった。

山岡君からはメールまでいただいたので
今後のためにブックマーク。

渡辺お下がりの1ギガデュアルを、BWG3と交換してもらい
これで台本もさくさくいくなとほくそ笑んだまではよかったが…

デュアルはさすがに速いなとiTunesの曲目増やしなどを片手間にしていたおれがわりかった。
反省。

しかし、拾う神あれば
である。

ドライバーとまっすぐに伸ばしたゼムクリップを手に
渡辺レスキュー隊の到着を待つあいだに
することもないので連休前にもらった大量の資料を紙袋から出してぱらぱら眺めていたら
欲しかったデータをいくつか発見。
付箋ぐらい貼っておきいてくれればいいのにと
ぼやきながらも安心した。

明日の提出には使えないが、
その次のステップには、十二分に役立つことがわかった。

伝言ゲームの弊害といえばそれまでだが
いまさらと言われる「IT」のいちばんのうま味が
「中抜き」。

ただ渡すだけならガキでもできる。
ガキの使いじゃないのだから、せめて
何をどう使わせたいのか、ひとこと欲しかった。
中は、ほんとうにいらねえよな。

ま、ヒョウタンからというか
ひょんなことで戦う手だてが見えた。
これで先に行けるだろう。

とりあえず
風呂に入って、今夜は寝よう。
あとは明日、だ。
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まいった
プレショー台本、手つかず。
夕方、テックへ。
高橋さん、松谷さんとあらためて。
一日のばしてもらったが、未だに一行も書けない。

いたずらに、フォーマットづくりで時間が過ぎていく。
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あきらめる
渡辺に連絡し、明日のJの提出を断ることにする。

このまま徹夜してみても
書けそうにない。
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会津若松とタヒチと
春の編集の疲れが、とれない。

明日から、長岡は会津若松に二週間のロケ
有本は十日間のタヒチロケだとか。
六本木の撮影部に寄り、マウイ土産のコナコーヒーとクッキーをもらう。

それから横浜へ。
プロローグ用の37インチ液晶が運び込まれたところだった。
少しずつカタチが見えてくる。
南蛮屋でミントティーをアイスで頼む。
五月の風にしばらく吹かれて東京に。

三時間ほど仮眠するも、気力回復せず。
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《コンタクト・ゾーン》★★★★★
篠田節子著/毎日新聞社刊行

面白いのかまあまあなのか判別しないままに読了。
にしても上下二段組、500ページ余りの長編。
読み終わったのだから、面白かったのだとは思う。
篠田の小説が、いつももうひとつ熱狂できないのは
きっと主人公に共感しきれないからだ。
三人の中年女、いずれも魅力がうすかった。
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偶然
電通の古沢さんから「列車ビデオ」のプライベートコレクションリストが届いた。
40本くらいあったのに驚いた。
プロデューサーの松谷さんも鉄道マニアだし、
向こう2年は、右も左もうんちく三昧になりそうだ。

高橋さん、松谷さんと打ち合わせの後、
相馬さんと近くのコーヒー店に。
編集のスタイルを変えることについて、話す。
どうせなら激変させたい。
音響についても新作から再編成とする。

限界をどうクリアするか、
放置もすることもまた限界に来ている。

菱沼さんと、ばったり。
相馬さんとも古い知り合いだったらしく
話がはずむ。
菱沼さんが持っていたPB12のジュラケースが
スリムで頑丈そうなので、渡辺はさっそく秋葉館に寄って入手したようだ。

山のような資料をもらったが、
さすがに今日は手を付ける気になれない。
こんな資料がどうして今ごろ届けられるのか、
ちぐはぐな思いがある。
まず郵船のサブの手直しから入ろうと思う。

休み明けの提出というのは
毎度のことながら、バカげた仕事の進め方だと思う。
みなさんは、どうやって不足を充填しているのか、
奇妙でならない。
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小粒ながら12インチPBG4は、スゴイ。でした
MAGLEV博物館のCDをコピーしてDVDにしたいのだが、
どうすればいいのかわからず、菱沼さんにSOS。
とりあえずディスクコピーというのを試してみた。
OS9でつくったものらしく、OS9が立ち上がり、コピー。
考えてみれば、9年ちかくパソコンを使っていながら、
CD-ROMに焼くということをしたことがない。
今夜は、渡辺のPBを借りているので試す気になった。
CD-ROMより先にDVD-ROMをつくる経験をしたことになるが、
これも渡辺のPBのおかげである。
渡辺が偉いのか、彼の新しいPBが優れているのか。

12インチ、わずか2キロあまりの薄べったい弁当箱のようなPCなのに、
まことにおそろしくきびきびと何でもやってくれる。

これで20インチ程度の液晶をプラスすれば、
おれには十分。いや十二分。

永久貸与つーわけにはいかねえだろうな。
やっぱ。

G$カードをさしてもらってだましだまし使っていた
元G3/350がこのところ不機嫌かつ挙動不審で
ついに見かねたか、渡辺がオフィスの1Gデュアルと交換してくれるといって
夕べ、持っていってくれ、データを移し替える間、貸してくれた。

あんまりけなげで使いやすいので
ついでにG3/400PBと交換してくんない?
と電話すると、あっさり
やだ、
と返ってきた。

ふだんはっきりしない返事をするので困るのに
こんなときだけは即答される。
世の中はままならない。
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初お目見え
南蛮屋のテラスの定位置に座り
初夏の日に染まった博物館を眺めた。
二本の街路樹が淡い緑の葉をしげらせ、
列柱に影を落とした一角は、異国のようだった。

オーストラリアのスタッフと顔合わせ。
みなさんとてもいい表情だったので安心。
グラフィックボードに組み込んだ映像を一部だけ見たが、
予想以上の見やすさだった。
テストで走らせていたサブエピソードの液晶画面のデザインもシンプルで見やすかった。


夜、麹町のトータルメディアに。
穴沢さんの話では、天井の反響が想像以上に大きいとのこと。
明日あたり、音を聞きにいくつもり。


なんだか自分の子供が産まれていく瞬間に
立ち会っているようで、すこし奇妙な気分もあり。
いい五月になりそうだ。
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