2008年06月の記事


霹靂。
初敗北。後始末が済んだら、古河からは手を引くことにするしかない。どこかで思い上がっていたとしか、言いようがない。口惜しくはあるが自ら蒔いた種。笑うしかねえだろう。何にでも潮時があり、いまがそうなったというだけのこと。ここまでをひとまとめにしたのも、区切れという啓示?


6.30 am1:20
6.29夜 土砂降りの第一京浜を往復し、修復。

7.1 pm5:20
結局、4日に編集とMAVをセット。5日中にBlu-rayへの落とし込みに。洞爺湖のロケも昨日は無事に進んだようだし、とりあえず平穏を取り戻す。
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完全オフ。
昼過ぎまで寝て、昨日借りてきた華流武侠と歴史物を平行で見始める。“大旗英雄伝”と“燃ゆる呉越”の2タイトル。気温18℃。東京、季節外れの涼しさというか、寒さとなった。

21:00メモ
「兄弟」 余華著
文芸春秋社刊 上下2巻

「決壊」平野啓一郎著
新潮社刊 上下2巻
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縁は異なもの?
隙間見つけてつくった5.1surround版入りのmoviesDVDとサウンドトラックCDの2枚組、大好評だったとメール。喜ばれたことより、つくっているこっちが楽しかった。幻のspring to summer篇のminiDVが紛失していて昨日TSPに行きHDからコピーしてもらったほど、ワタナベも気合いが入っていた。ピクチャーCDの絵柄決め、パッケージデザイン、映像と音の2段階再生チェックと、どこかのプロダクションの初号納品のアバウトさとは雲泥の仕上げぶりだった。結果、3セット。プラス自分用の1セットが。仕上げた24日は気づいてみればあの街のstoryplanを書いてから丸4年目となる同日。縁は異なもの。ではないか。そんなやりとりの裏で、信じられないような叱責があったことを聞いた。どこか病的なその話に笑うしかなかったが、水に落ちた犬の話を聞くような気もした。気をそらしたく駅のTSUTAYAに。韓流と華流合わせて7枚のDVDを借りた。


備忘録;
ひさしぶりに汐留に。打ち合せが終わってから小腹が空いてたので、すし善に寄ろうかと迷ったが渡そうとしていた作品集がなかったのであきらめる。それに39階から降りてきた直後にまた40階まで上がるのがおっくうだった。このあいだ、思いがけず嶋宮さんと会い抱きあうようにして再会を喜びあってからずっと気になっている。“風のささやんか村”のこともあるしいずれ近いうちに。忘れずに。な。
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太王四神記24話★★★★★
DVD
オンエアで飛ばしつつ見ていたのとは違い24話を一気に見ると、質の高さと濃さが圧倒的なのがよくわかった。ともすれば冗長になりがちな韓流にあって群を抜いたつくりになっている。韓国固有の歴史物でありながら、映像の質は普遍性を獲得している。チュモンともヘシンともチャングムともソドンヨとも異質な世界性。韓流の奥は、まだまだ深い。
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Subject:人は家に帰ってゆく
> From: Toru Mashiko
> Date: Tue, 24 Jun 2008 18:30:28 +0900
> Subject: [yumekoujou:02200] 人は家に帰ってゆく。
>
> ある人に頼まれて
> なつかしいサントラ盤を整理している間に
> 驚異のコストダウンニュースをきっかけに
> 全館Blu-ray移行が喫煙所の立ち話の中で決定。
> 一瞬のうちにすべてがメモリアルとなった。
> ひさしぶりの完全オフになった今日一日を
> 音素材の整理と家庭用DVDのsurround素材貼り付けで過ごす。
> リニアモーターの仕事で渡辺が覚えた
> 5.1surround貼り付けも、いまではごくあたり前のことになったけど
> あのときはすべてが試行錯誤の連続だった。
> その直後2004年の6月24日に書きあげたstoryplanを読み返しながら
> 実現できたこと、できなかったことを振り返った。
> 4年が経った、とも、まだ4年しか経っていないとも思いながら。
>
> なんの記念日であるわけでもない。
> が、思い描いたことを思い描いたままで見てもらえる
> ということは映像の作り手として感無量のことではある。
> Blu-rayの全館移行決定、というのは
> そういう意味を持つ。
>
> いつのまにか先行してしまった一般社会に
> 映像業界と企業がやっと追いつきつつある。
> トヨタよりもキャノンよりもソニーよりもパナソニックよりも
> どこよりも早くHD化に取り組ませてくれた
> 積水ハウスが、やっぱり先陣を切るんだな、
> そんなふうに思う。
> ちよっとだけ、ナーバスになったので。
>
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新方式のBlu-rayプレビュー
2時間ほどぼんやりと韓流を見ているうちに猛烈な睡魔。ベッドへ。11時まで熟睡。病院の予約があったのであわててシャワー。飛び出す。帰りに駅ビルにより崎陽軒のシューマイ弁当。ひさしぶりに食べた。外気22℃。ゆうべ寒かったはず。ひと休みし古河へ。昨夜アップしたばかりの新方式のBlu-rayプレビュー。うまくいけば今回からチェンジ。ついでに“縁”の施工状況を見ておきたい。一部のこったというビオトープも。帰りに芳流で蕎麦でも食ってこよう。

22:00
プレビュー成功。ついでに縁の室内環境もBlu-rayに変更。一気に加速。帰りに芳流に寄り、つけカレーせいろで乾杯。
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氷雨?
終わったのが12時少し前。地上はずっと雨が降っていた。有栖川公園の前で渡辺と相合い傘でタクシーを待ちながら、氷雨みてえだなと思った。半袖のポロシャツだったためか、涼しいというより寒かった。終日眠く、目をこすりながらつまらない小説をよみつつ過ぎた。
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夏至
@東京星菫派08から

古河往復のあいまに利根川の土手と古河公園の一角で
短い春と初夏を撮った。
雨の夏至入りと有栖川で今日試みることになる
東京星菫派の新stageチャレンジを記念したい。
編集が終わった夜、立ち寄った昔の青山ブックセンターで
山岡とばったり会った。
そのとき、これおもしろいですよ
と勧められたのが“東京浮遊”。
清水建設、三菱地所、メディアサーカスmovieロゴ
コンピューターグラフィックス2000
積水ハウスデジタル地震グラフィティ
SHMグラフィティ、集成材物語、
バイヨン、積水ハウスグラフィティと
その後、さまざまに姿を変えながら
仕事の一部に活かしていったが
あちこちのインフラがいっせいに整ったことで
やっとそれ自体としての提示が可能になった。
今日の仕上げは、その自覚的な第一章となる。はず


●夏至 (げし) 6/21頃
http://koyomi.vis.ne.jp/mainindex.htm
太陽視黄経 90 度
一年中で一番昼が長い時期であるが、日本の大部分は梅雨の時期であり、あまり実感されない。花しょうぶや紫陽花などの雨の似合う花が咲く季節である。
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06.05最初の“夏篇”ワタナベからのmemo
On 06.5.6 3:01 PM, "渡辺登紀夫" <mctokio@mac.com> wrote:
夏-秋編
1.奄美の海
2.吹割れの滝
3.原生の森
奄美大島の金作原の森林
鳥の泣き声、蝉の鳴き声などが  
4.ガマズミの植樹
3.ビオガーデンのバードウォッチング
   奥の日向さんたちだけを使う
8.中西家のプラネタリウム
5.花壇の散歩
6.中西夫妻の掃除とバードウォッチング
渡良瀬の夕景/
7.小岩井の天体観測
9.日向家のプラネタリウム
6と7はテレコにしてもいいのかも。
2と3の間に奄美の森がつなぎに入ってもいいのかも
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マッチ擦るつかの間海に霧ふかし
なにがあったのか判然としないが、電話の向こうでむせび泣いていた。大の男が声上げて泣くのを今週は珍しいことに二度聴いたことになる。いちどは嬉しくて泣いている男。二度目は口惜しさに声ふるわせて慟哭する男。マッチ擦るつかの間海に霧ふかし身捨つるほどの祖国はありや。寺山の短歌が慟哭の向こうに浮かぶ。これから逢うか、と聞くと、ダイジョウブだから、とまた泣いていた。感情の起伏の激しい男には、感情の迸っていくような仕事の機会を与えてやれたらと思う。来週、逢うことにし電話を切った。ひさしぶりにE.Morriconeを聴く。
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D-next! '08&next
弾んだ気分のままで時間が過ぎた。10時にスタジオ入りし、気がついたら午前3時。やろうとしたことをさらにふくらませ、深くすることができた。次のステップへのアイディアもいくつつか出てきたし、物理的な疲労だけが残ったいい編集アワーとなった。風呂に入り汗のひくまもなくベッドに轟沈。11時ごろにいちど目覚め冷たい水を飲み再び爆沈。50℃のシャワーでここ半年分くらいの汗を流す。爽快さにはほど遠いが、それでもどこか生き返った気分あり。昨日の編集で、また新しいことに向かう元気が出たのだと思う。

メモ;
・Btec/ウエルカムHにdigital地震グラフィティ マルチスライドスタイル 縦空間を時間推移に見立てる
・chronicle1/2century 単なる映像記録ではなく“記憶”を刺激するinteractive性のあるもの
“chronicle50”通史であると同時に気になった文字、写真、動画に触れることで深層データもしくはwebcontents/暫時更新される、その先の“50年史”/と自由に行き来できる。2年後以降の視聴環境を担保。
ex 東京voices cg2000prologue 東京浮遊
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麦秋。くちなしを盗んだ。
予約しておいた眼科の検査に。しかし午後四時の予約時間というのもなんかなあ。検査が終わり腹が空いたので蒲田駅ビルへ。麦とろ屋に入り丼入りの麦飯と黒糖焼酎。外に出たら酔っていて足もとがふらついた。酒に弱いのを思い出し、なぜ黒糖を頼んだのかふしぎな気分に。しばらく歩いて気がついた。ときどきむしょうに奄美が恋しくなる。あの濃密で解放された奄美の空気に触れたくなる。昨夜で山越えしたことが大きいのか。忘れてはならないことのほとんどを意識するスキもなく時間が消費されていったから。昨日、編集の合間にブックセンターとおあい書店で買った1袋分の小説のどれから読みはじめようか迷うゆとりももまた格別。花屋に寄ってくちなしを探したが見当たらず。店員の女に聞いたら、くちなしは入れてません、とにべもない。バラ売るだけが花屋じゃねえだろう、とは言わず、気分がいいのでそれは残念と言って公園に。タバコを三本。んまっ。ついでに公園のくちなしを三本盗んだ。蒲田松竹撮影所のあとに高砂香料という香りの会社があっただけあり、跡地の公園は香る花や樹が多い。水で洗って瓶に挿した。一重のくちなし。おれの記憶では“日本梔子”。ひかえめなそれでいてどこかなやましい、そういう匂いが机の周囲に漂った。六月十八日麦秋の夕。明日からは梅雨らしい日々となるらしい。

22:30
盗んだ梔子、よく匂っている。若い頃は、こんな匂いのするおんなに憧れていたのだと、苦笑。福島さんのあの歌は梔子だとずっと思い込んでいたが、ほんとうのところはどうなのか、こんど聞いてみよう。

   目を病みてひどく儚き日の暮れをきみは真白き花のごとしよ 
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「薄月夜 花くちなしの 匂いけり」子規
8時前にクライアントが来たときには珍しくすべての作業が終わっていた。確認してもらいOK。奮闘を讃えあい、おひらき。同時進行だったが、ほぼ完璧なものになった。今夜の時点では言うことなし。明日から古河にアタマと心を切り替える。一本締めの呼びかけをメーリングし、スタジオを出た。六本木の街は6月の半ばだというのに5月の夜のような涼しさで、火照った気分にちょうどよかった。体力と気力が残っていれば、そぞろ歩きしたいような夜ではあるが、気を緩めるとぶっ倒れそうなので家路を急ぐ。ま、われながら、よくやった。風呂に熊野から届いた夏みかんを5個ぶちこんだ。家じゅうに蜜柑の香りが充満している。十四夜。月は見えずとも、月夜である。テレ朝通りでタクシーを待っているとき梔子が匂った。目の前のヒルズが醜悪に見えるほど、ひっそりと白い一重が匂っていた。
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ソフトランディング
バスローブのままベッドに転がりそのまま朝まで11時間爆睡。ゆっくり朝食を腹にいれスタジオに向かった。まず、ゼロエミの修正。3時間でクリア。昼食後はBテクの修正にかかる。あいまに届いた「夫婦の会話」のコメント起こしを読む。腹を抱え、さらに頭を抱え込んだ。ダイジョウブだろうかこのお二人は。こんなゆとりもしかしひさしぶりのこと。いくつもの大山を越えた気がする。一日置いて明後日は、いよいよ古河の映像をつなげるのだ。
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朦朧
終わった。けど、どこで終わったのか実感がない。さすがに2時をまわったあたりから集中が切れていった。青木菜なさんとの仕事にもかかわらず、集中できなくなっている自分が腹立たしかったが。疲れがボディブローのように効きはじめている感じ。正直言って、音も語りもいいのか悪いのか判断する気になれず。ただはやく時間が過ぎることだけを願っていた。十三夜。月を見ながら乾杯だ、と朝書いて送ったが、窓一枚開ける気力もない。朝まではあんなに盛り上がっていたのに、もう投げ捨ててしまいたい。しみじみ、厭きた。うんざりだ。
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その村のこと
スタジオに向かうまでの時間を眠らないように過ごしていて
いくつかのことを思い出したのでメモがわりに星菫派にメール。
ついでに備忘録としてコピーしておく。
長岡がムービーをスタジオにもってきて見せてくれたのは
岩手・宮城内陸地震が発生する前の夜13日だった。


------ Forwarded Message
> From: Toru Mashiko
> Date: Mon, 16 Jun 2008 09:20:04 +0900
> To: digital-japanesque
> Subject: [digital-japanesque:00069] その村のことなど
>
> 岩手・宮城内陸地震のニュースを見ながら
> 栗駒町のことがしきりと出てくるので
> 佐々木洋一のことが気になって仕方ない。
> 彼が「ささやんか村」の名で発表した場所は
> 郷里の栗駒町だった。
> こころにしみいるような「こきょう」の
> ようすが流れるたびに胸が痛んでならない。
> 湯治部と星菫派発祥の地ともいえる場所だから。
>
> その場所のことを彼の詩は
> こう書き出していた。
>
>   「もしも旅行嫌いのあなたが
>    美しい夢を見たいと
>    寂しい追憶の果てで思ったら
>    私の村 ササヤンカの村へ
>    そんなかすかな勇気をみやげに
>    旅行の一歩三歩三十歩を寄せてください」
>
> と。
> この詩を山下亜美と中田浩二のデュオで読んでもらい
> 星菫派音楽顧問菊池正志
> http://www.cityfujisawa.ne.jp/~kikumasa/
> の曲と石塚俊のパーカッションを添えた。
> 音響構成を担当したのはミューズの吉田
> MixはTSPの三上信一。
> 録音は六本木地下の突き当たりMAルーム。
> 浜田豊も山岡もまだアシスタントで
> 映像をつないだのは小深田だった。
> 「風のささやんか村」の冒頭でもある。
> ゼロエミ編集の佳境に顔を出した長岡が
> 渡辺のノートブックにつないで見せてくれたのは
> 彼もまた、このあたりの消息を思い出していたのだと
> ふと今朝になって気がついた。
> 栗駒山はまた、
> ついこの間まで湯治部の「ブナの原生林」ロケ地の候補だった場所。
> シャーウッド用にロケ寸前まで動いたのが去年の初夏。
> あの光景のどこにおれたちがいてもおかしくはない。
> つぶれてしまった温泉宿の一階で
> 湯治部チームが早朝の森の撮影を終え
> 朝飯食べながら作戦を練っていても
> 不思議じゃない。はず。
>
> 佐々木洋一は、ぶじだろうか。
> ささやんか村は、ぶじだろうか。
>
> ※編集室で見た長岡の映像は以下のパート
> http://homepage.mac.com/torum_3/r1118/iMovieTheater152.html
> 倉持さん、また行きましょう。
> 北へ。ね。
>
>
> 佐々木洋一(ササキヨウイチ)
> 1952年3月31日、宮城県栗駒町に生まれる。1969年「詩人会議」新人賞佳作入選。
> 1971年第一詩集『4と童と永遠に』(秋津書店)刊。1972年詩誌「野音」創刊に参加。詩
> 誌「方」同人、「詩人会議」に加入。以後、詩作活動に。1994年日本現代詩人会に加
> 入。1996年日本詩人クラブに加入。1998年第27回壷井繁治賞受賞。宮城県芸術選奨受
> 賞。1999年第1回白鳥省吾賞選考委員となる。2000年県芸術祭文芸賞受賞。2001年
> 第51回H氏賞選考委員となる。
> http://homepage.mac.com/mctokio/Japanesque/PhotoAlbum885.html
>
>
>

------ End of Forwarded Message
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ま、こんなものか。
スタジオから戻ったら猛烈な睡魔に襲われ2時間だけ仮眠してからとベッドに。6時間熟睡。あわてて起きて時計を見たら午前一時過ぎ。パソコンを立ち上げメールをチェック。一時間前に届いていた。あっちも予想以上にかかったようだ。ざっと読んで、苦闘の跡を確認。やる気が出たのでシャワー。熱いコーヒーを5杯分淹れ、野菜ジュースを1本飲んでとり掛かったのが午前2時。丁寧にブラッシュアップしていき関係者にメール添付し終わったのが午前7時すこし前。オフィスに連絡しタイムチェックを渡辺に頼んだのが午前7時。古河山水の女将に礼状を書き終わったのが5分前。川田Pにせりふのテープおこし手配を頼み、最後のコーヒーを手にしたのが2分前。ま、こんなものか。
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ゼロエミの音と和くちなし
目が覚めてしまったので、ナレーションチェックの戻りをまっている間に有栖川のrスタジオに。武田と古川の二人がスタジオを2つ使って楽しんでいた。2時間ほどフォーカスされていく現場ONの整理を聞いて楽しみ蒲田に戻った。今朝、書きわすれていたことをひとつ。タクシーを降りたときふといい香りがした。足もとを見たら植え込みに小さな日本くちなしが咲いていた。この夏はじめてのくちなしが和くちなしであったことが、うれしかった。

開花時期は、 6/15頃~ 7/ 末頃。
一重ものは早咲きで八重ものはやや遅咲き

とすれば、この夏はジャスト15日に開花した、ということか。
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39時間ぶっ通し編集
金曜10時から日曜1時まで、六本木地下で。排出抑制別名ゼロエミッションにちなんだ編集を排出しっぱなし。疲れを通り越し、眠さを通り越した。水をかけて塩茶漬けを食った。これから風呂にはいりたいが、バスタブでおぼれぬか心配。

忘れないうちにメモ。
長岡が“風のささやんか村”と“風と、走る。”をもってきて見せてくれた。ささやんかのクレジットの“さよなら”を聴いていて思わず涙がこぼれた。ゼロエミ。排出抑制編集の真っ最中。電通もクライアントもスタッフたちもみんないた。気づかれなかったとは思うが、どうして涙が出たのか、不明。ただ、記憶しておきたい。
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OKだし
昨日の素材をwebにアップ。関係者にメーリングで通知。予報雨と曇り、撮影場所前夜の9時近くまで決まらずという悪条件の中で、なんとしなやかな素材がとれたことか。たいしたスタッフたちである。オフコメントを聞きながら、少ししんみりさせられた。
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豆腐屋のラッパ
長岡から見つけたと連絡。ほかにサントラ盤欲しいとの連絡あり。気が晴れる。
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それはそっちの問題でしょう
と言われたと渡辺が笑いながら付け加えた。それはまことにおっしゃる通りではあるが、報告を聞き電話を切ってからしばらくたって、ひっかかった。潮時、かもしれないなと。小深田時代からだから六本木とは20年近くなる。長さは、しかし何の意味もないのだと、これは自明。言われるに事欠いて、という思いが濃い。借りをつくったままだからなのかどうか。こんな啖呵を切られて、その軒下借りて何をつなげばいいというのか。ことの発端は相馬でも、根っこには永くひとところでやりすぎた慣れと甘えがおれにあったということ。苦笑するしかない。頭下げるしかないのだが、下げてまで持続していく情熱大陸がいや半島がいや小島がいや波間に浮かぶ木っ端が、おれには皆無。辻がいれば、賢明がいれば“痛み入ります”と鼻で笑ってやめちまうところだが、このごろのおれは事態と感情の発露の間に深い溝というかズレあり。タイミングがちよっとズレたらさらにみっともないのだと、苦笑しつつ明日を処理、と決めた。ただ、六本木の編集は、これをもって最後としたい。酔客のカラオケが流れ込んできたA編、地下刑務所のような第2VTCと記憶の襞に刻んだ数々の眠れない夜も、現在とその先があってこそ。“ワタシ”ではなく“ワタシタチ”ですと言うのなら、喜んで了解しよう。アメーバ相手に“道”を説いてもせん無きことだ。ヴェルトを引き上げた本当の理由が、安井がとった“シフト”であることを思い出しながら、六本木の矜持も、こんなものかと落胆。
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秋葉原
ニュースを見ながらふとひっかかったこと。静岡県裾野市、25歳、数分間でナイフ1本での犯行の的確さ…自衛隊の特殊部隊出身?なまじなヤクザでもこんなナイフさばきはムリだろう。18歳で入隊すれば満期除隊で24歳。まさか、な。
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匂うような音をつけてほしい
と、書き送ってから33時間後
七日22:00。mixが終わり居合わせた全員が拍手。
武田と握手し、一足先にスタジオを出た。
有栖川公園の脇でタクシーをやりすごし
夜風に吹かれタバコを1本、ゆっくり灰にしながら振り返った。

プロローグのナレーションが切所だった。
編集デザインを一新させさらに前にいけるとすれば
冒頭の3行を残せるかどうかが、分かれ目だったのだ。
残っていた。いや残していて、くれた人がいた。
何年もの間、ぎりぎりのところでトーンダウンを繰り返し
ここのところは戦う気分も萎えがちだった。
昨夜ダウンする寸前に小山から報告を聞き
いちどは消えかけたが
それを拒絶した人がいたことを知らされてはいた。
とはいえ最後にまたどんでんだろうとあきらめてもいた。
変わるつもりで取り組んではきたが
それは自らを鼓舞し、その日その瞬間を乗り越えるための
単なる手段に過ぎなかったのが本音。
人が変われば、風も変わる。
そういうことをしみじみと実感できた。
おれには、起死回生となる一本である。
六月七日は、記憶に残る夜になるだろう。
まだ、できる。まだまだダイジョウブ
有栖川の夜の闇に向かってそう呟き、タクシーを拾った。
月齢3.3夜。真性三日月がちょうど沈んでいった頃のこと。


------ Forwarded Message
From: Toru Mashiko
Date: Fri, 06 Jun 2008 13:04:11
To: <tojibu3>
Subject: [tojibu3:00394] 音仕込みチームへ

武田さん、古川さん、そして親愛なる井口さん

待たせてしまって申しわけありませんでした。
たったいま最後のコーションを入れ終わったところです。
これからコピーし、rスタジオに持ち込んでもらいます。
あと30分ばかり待っていてください。
1997年作の「120万分の1」から世紀をまたいで11年目。
湯治部積水ハウス映像チームにとって
いわばRe- bornムービーともなる一本ができつつあると、自負します。
演出として、全力を尽くしました。
山岡さんと福谷さんの力を余すところなく引き出し
相馬さん、古山さん、姉崎さん、渡辺の
体力と睡眠時間をぎりぎりまで使いつくし
映像的に、いまできることをやり尽くしたと思う。
ここから先は、あなたたちにすべてを委ねます。
思う存分、愉しんでください。
一緒に取り組んできた、あれやこれ
ぜんぶひっくるめて匂うような音をつけてほしい。
映像に最後にいのちを与えるのが
あなたたちの特権なのだから…

   2008.6.6 pm12:59 まな板の上のましこ拝


PS長岡へ
一昨年の秋、シーカスの撮影で奈良に向かうときに話しあった
もういどゼロから取り組んでみようという申し合わせを
思い浮かべながら取り組んだよ。
どの1カットにも胸を張って、どうだやっただろう、と今は言える。
台本をひさしぶりに書き出したとき、裏テーマをRe- bornとした。
ひさしぶりに初校を書き込みで、あの頃の台本のように真っ黒にできた。
このあいだ長岡に昔の台本をまとめて見せられ
鈴木さんからこのとこずっと台本なしですよね、と呟かれ
ちよっと落ち込んでいたけど、
1万メートルを泳ぎきったような気分だよ。
まだいけるじゃねえか、と思えたよ(苦笑)。
9日の夜には、だから乾杯だ。
古河山水で。
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古河撮影プラン
とりあえず書いて送る。これから有栖川。BテクのMAV。
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塩水“茶”漬けとバナナと熟睡でポジ・スパイラル
10時には熟睡していたはず。くまのぷーさんになって丸太に座り考え事しているのが自分だとわかったところで目が覚めた。午前6時30分。夏休みの小学生のような睡眠パターンだなと起き出し、目の前にあったバナナを3本腹にいれた。考えてみれば昨日は未明にスタジオでバナナを一本食ってから気持ち悪いのとバカの件で腹立ったのとで飯食べる気になれず寝る直前に炊き立ての白米にボルヴィック小瓶一本ぶっかけてヒマラヤの6億年もの岩塩とかいう紛い物の塩ふり流し込んだ一膳の飯以外食べていなかったのだ。この24時間でバナナ3本と塩水茶漬け1杯。これじゃロストよりひでえなと笑う。ゆうべのバカの件はぷーさんの夢の彼方にフェードアウトしていた。別にあいつひとりとやっているわけじゃなし、いいとこどりでいこーじゃねえかとポジ・スパイラルに転身。熟睡。バナナ。塩水茶漬け。この程度の処方箋で解決。くそして寝ようと思ったが睡魔に負けてベッドに沈んだ。朝、バナナを食っているときにそのことを思い出した。ひさしぶりに朝ぐそ。尻が持ち上がるかとあきれるほどの量に驚きながらも、ほとんど腹にいれていないのになぜひとはこんなに大量のものを抱え込めていられるのかしばし呆然としながらダイスケの出ないレッドソックスを30分。アメリカの芝の緑のみごとさに感心しながら渡辺に連絡。タイムチェックを確認。昼ごろにスタジオに向かうことにし、眠くなってきたので1時間ほど仮眠することにした。昼前なのに、昼寝。まだ午前9時30分である。バナナを食ってくそをしたら一日の大仕事が終わったような気分だ。
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明日のことは、わからない…と上杉は答えた。
フル充電になっていた携帯が音もなく切れた。バッテリーゼロ。40分の間にメール14通、電話8本。若いとはいいながら今週2回目の完徹させたスタッフに文句の言いようもなく、ダイジョウブを繰り返し、別の電話には居丈高に攻め、さらに別な電話では腹芸のようなすり寄りで押しきり、揶揄したメールを書き、叱咤するメールを送り、膝折るようなメールも飛ばした。40時間くらい寝ていないのにおかげで目が覚めてしまい困った。飯でも炊いて水でもぶっかけて腹に入れ、くそでもして寝よう。明日のことは、わからない。上杉はそう言って微笑んでいた。インタビューしたCGクリエーターの中でもっとも気のきいたひと言だったからエンディングに使った。コンピューターグラフィックスは、これからどんな明日を描こうとしているのか?という問いへの答だった。賞金100万をポケットに捻じ込み、あてなしの渡米を敢行。みごとルーカスのL&Mでスターウォーズ任されることになった直後のインタビュー。思い出したら、昼下がりの世迷い言をすっと忘れていたのだ。
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奈落。
疲労困ぱい、ではあったけどたしかに充実感も、あった。さて地上に上がって帰ろうかと腰浮かせたのが午後一時をまわったあたり。一緒に徹夜したKがため息つきながらちよっといいですか、と話しはじめた。それからジャスト2時間。スタジオの狭いロビーに座り気を失いそうになるのを出し殻のようなコーヒーと味がしなくなったタバコを気付けがわりに弁解と交渉とお願いの電話を手分けしてかけた。幸い相手が遠く離れていたので電話をかける合間の愚痴と罵倒で終わったが、同席していたらどうなったか。蛇蝎のような、というが、嫌悪を催させるという意味で、あれはまさしくその類い。その2時間で、ここ十日あまりコントロールしてきた自制がきれいに吹っ飛んだ。どうせfade-outするらしいからとアタマから遠ざけていたけれど。完徹の反動もあるのか。小賢しいだけのバカなのだと、しみじみ。テッペン気分から一気に奈落へ。越える情熱が、見当たらず。かきたてる意志もなし。爆睡のはずが、口から胃の辺りまでまっすぐに太い骨が刺さった気分でどうにも憂鬱。さて明日。おれはどんなキューを出したらいいのか。途方に暮れる。


19:20
シャワーを浴び外に出る。眠ったら明日の中途半端なMAVを寝過ごしそうで不安になったのでできるだけ起きていることに。夕刊紙を2紙買いカフェに。珍しく話し声が耳に障りコーヒーを1口飲んで出た。松竹撮影所跡地に。濃い緑の公園でベンチで新聞をじっくり読む。仕事帰りのビジネスマンが、まだ早いせいかやけに開放的な顔で行き交うのを眺めながら、金曜日だったことを思い出す。淡い風に吹かれ一時間あまりベンチでタバコを吹かしていた。気がついたら苛立ちがきれいに消えていた。というよりも、どうでもよくなっていた。そしていままで一度も抱いたことのない思いが浮かんだ。おれはなぜ仕事を続けているのだろう?さらに3本タバコを灰にしたが何の答えも見つからず。考えるのを放棄した。暮れかかった夕空に、どうでもいいよ、と何十万も書かれているように感じた。静かな気分になり、どうでもいいんだと不思議な発見を噛みしめるようにして部屋に戻った。今日が暑い一日だったらしいことに、家に戻ってから気がついた。
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ソフトバンク、iPhone、三バカ大将
に決まったらしい。やっとDoCoMoをやめられる。というのはグッドニュース。編集が終わったのがニューヨークヤンキースのオンエアが始まった25分後。外に出たら薄日。Tシャツにショートパンツ姿が歩いていて腰が引けた。地下から一昼夜ぶりに出たので、こっちはセーター、コーデュロイパンツ、黒い傘。なんだか異様な対比の中で下向きながらタクシーを拾う。帰ってシャワーを浴びるが興奮さめずに2時間もんもん。2時間仮眠したら、ムービーをwebに上げてもらえないかとSMaから電話。とりあえず渡辺をオフィスに戻し速攻で片づけるように頼む。とはいえ25分のDVデータを取り込み、webストリーミングにしアップロードするのに最低1時間はかかる。クライアントにすぐにやるむね電話しメーリングでとりあえずお詫びのアナウンスを流した。それから我にかえった。制作進行からはキャプチャーした画像を貼り込んだ台本データが届いていたのを確認。連絡。やろうとしたらSMaが電話してしまった、と進行くん。携帯を叩きつけてやろうと思ったがソフトバンク/iPhoneにチェンジするまでこのままに、と思いガマン。パソコンなど得意だろうが不得手だろうがかまわないが、ふじつーぱそこんおやじもどきは、なぜ知ったかぶりわかっているふりをしてしまうという共通項を持っているのか不思議でならない。何度いっても馬耳東風。SMaに腕押し。SMaに釘、だ。他人の会社の人間だと思い手も足もあげず飛ばさずこらえてきたが、臨界点突破気味。一人三役の三バカ大将と突き合わされているようで、面倒くせえなぁ、が裏目に出て刑事犯になりそうな気配もあり。自重すべし。自嘲しつつ。


21;30
川田たちと古河ロケの内容打ち合せ。大枠が決まったので、明日スタジオでプランをまとめるつもり。今夜はさすがにバースト。夕飯を食べている最中に居眠りが出た。明日は10時半から六本木地下。
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その町から
梅雨入りしたとメールあり。望郷の念やみがたく。まだ六本木地下スタジオで編集中。ちかれたび。
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辰巳泰子ライブ×
@六本木地下スタジオ
隙間を見つけて大久保に行った。少し遅れて入った会場で辰巳ともうひとりが座談中。なんともぬるい空気でとまどっているところに、遅れてきたらしい福島さんが加わった。すこし盛り返すも、盛り返しきれず。帰ろうかと思っていたところで福島さんが皮切りにやるというので、幕間に挨拶だけかわし待った。思いがけず“人生の椅子”。満腹になったので、あかりやさんに別れを告げ外へ。銀座に出てカツカレーを食べ帰宅して撮影プランを書こうとしたが手が出ない。予想外の福島遭遇が効いたか。あきらめて「大漢風」を三話分。眠くなったので朝まで熟睡。菱沼さんの顔を見られただけでもよかった。今日はテクノロジー篇のまとめ。10時から順調に推移中。夕方までに古河を書ければとは思っているが。さてどうなるか。自分が短歌を好きなのではなく、福島さんの短歌が好きだったのだということを、きのうあらためて知ったように思う。ま、そういうもんだ。
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