東京星菫派に『愛のネギ焼き』顛末ムービーをアップ
件名 : 愛のネギ焼き
送信日時 : 2002年 2月 13日 水曜日 11:00 PM
差出人 : Toru Mashiko
宛先 :湯治部通信249

ちよっとご報告します。

いぜんから新大阪駅地下の「ネギ焼き」はうまいね、
とお伝えしてきましたが、
昨12月3日に積水ハウス打合せの帰りに
あの「いづつ」に寄って、
「牛すじネギ焼き」というものを食べたところ、
これがばかにうまかった。
この感動をいつか諸君にもお伝えしたいと切望していたところ
電通の加納さんからも「あれは新庄の蕎麦のようにうまい!」と
強いプッシュも寄せられた。
VEの長岡君を、このたび大阪に武者修行に出すことになり、
相馬Pと渡辺君とワタクシとで見送りがてら堺のロケに立ち会うことになった。
一人では不安だと長岡君がぐずるので、それでは元気がつく
あのネギ焼きをともに食べようではないか、とあいなった。わけ。
長岡はのぞみの車内で、一人大阪にやられることを危惧しながらも
ネギ焼きの特別バージョンに実は「牛すじ」入りという筋モノがある、
と聞いてからは不安も忘れてニコニコしてくれたので、
悪いなとは思いながらも、食い物に釣られて心変わりをする姿に
ワタクシはやや鼻白む思いもあった。ま、それはいい。
で、いづつである。
4人で5分間迷った末に、「牛すじネギ焼き特別大盛り」二人前と
「ソース焼きそば」「しょうゆバター焼きそば」各一人前を注文。
社内の昼食代の制約が…とぼやく相馬Pに、
君子の別れに水を差すな、と叱咤したりしながら出来上がりを待つ。
渡辺は、長岡への惜別の情がこみあげたのかバッグからロケハン用の
SONYを取り出し、やおら厨房に向かう。そして記録をはじめた。
店の女将は最初驚き、そしてあきれ、しまいに小躍りしながら喜んだと渡辺は言う。
心なしか焼きそばの盛りも多かった。
さて、「ソース焼きそば」はご想像通りのものだが、問題は
「しょうゆバター焼きそば」にあった。これ、絶品です。
4人ともに、初体験の味わいで、汗かきながら平らげた。
料理の仕事を離れてずいぶんと経つのでうまく書けないのが残念だが、
ほんとに、んまいぞ。
「牛すじネギ焼き」もまた、んまいっ。
奉公に出される、いや武者修行に行く長岡君も満腹し満足してくれた、
この素晴らしい「いづつでの愛のネギ焼き」の顛末は、
不肖渡辺がロケハン用のカメラで余すところなく記録し、
さらに暇を持て余し、編集までしたという。
ロケハンですが、そんなわけで渡辺は現場の記録までは
頭が回らなかったらしく、テープを回しそこなったらしい。
まったくあきれたものである。

……というようなわけで、「愛のネギ焼き」記録を
[東京星菫派]http://homepage.mac.com/torum_3/r1118/
の方にアップいたしました。なんだか[積水ハウス/ガーベラ]に
というのもどういうもんか、とふと思ったので。

なお、「いづつ」は12年前、三菱電機の仕事で世界一周の後
なぜか紀州の熊野にパリとニューヨークと東京と長崎の登場人物が
結集して真っ赤な寒椿が降りしきる熊野古道に緋毛氈を敷き、
月光仮面の衣装をつけた菊池雅志さんたちが
野辺山の電波天文台を背に、満月に向かって演奏しているシーンを
衛星中継し、熊野に張った300インチのスクリーンで見入っている、
という、今考えると赤面するようなシーンを撮影した後、
湯治部の主要メンバーが大阪経由で帰京したときに発見した店。

大阪に長岡君を武者修行に送りだすには、
ま、ふさわしい?というか、そんな店であります。

今夜の大阪は雨。
ホテルの部屋で退屈したので、2時間かけてエッジでアップ。
ISDNは、しかし、使いものにはならないな。つくづく。

新幹線の中で長岡君からアメリカン・シネマトグラファー誌2001年9月号
に掲載された英国撮影監督協会のデビッド・タターサルが
「スターウォーズ・エピソード2」に使われたSONYのHDW-F900と、
その運用テクニックを詳細に語ったレポートを、
翻訳転載した「映画テレビ技術」2002年2月号を読まされました。
デジタルHDがいま、どんな世界にたどり着こうとしているのか、
稚拙な翻訳はともかく、たいへん参考になります。
興味のある方は、長岡君までメールを。武者修行から帰京しだい
コピーして配りたいと言ってました。

ちなみにタターサルは、
「スターウォーズ:ファントム・メナース」「バーチカル・リミテッド」
「グリーン・マイル」「コン・エアー」「ザ・マジェスチック」などの撮影監督です。

もし、このメーリングをクライアントの福田さんが見てしまったら…
あ、あのぅ。仕事もきちんとやりますので、
あきれずにかわいがってくださいね。



  2002/2/13 雨の夜の大阪より T.M