2003年04月の記事


村上さんと花の道
「花の道過ぎて峠の茶店かな
茶店には銘酒が揃っていて楽しいです」

村上さんから引退の案内状が届く。
読みながら、去年一年ぶり訪ねた跡地の
花の道と民話茶屋の光景を思い出した。

会期中に種が飛んだのか
花の道は色とりどりの夏の花が野放図なまでに
育っていた。
民話茶屋へと草いきれの中をたどりながら
お伽話の後日談を聞いているような気分に浸ったことを思い出した。

まだ固そうな桃の実が夏風にさわりと揺れ
その青葉の向こうに茶屋がひっそりと残っていた。

ぽちはいなく、野良猫が一匹
ノミだらけの体ですり寄ってきた。

逢いに行ってみようかな、福島へ。

おれの福島は、まだ何も決着がついていないのだから。

http://homepage.mac.com/torum_3/iMovieTheater557.html
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4.28《夢熊野》読了★★★★★
紀和鏡著/集英社刊

たっぷり時間をかけた。
濃密で豊饒な物語に断続的にひたりながら
堪能。

池宮の《平家》を上中巻と終わった後で読んだせいか
池宮版《平家》のコクの無さが目立った。
政治と寝てしまえる小説家の限界だろう。
それにしても中巻の帯に名の上がった推薦人を眺めていると
いくら日経連載とはいえ、情けない。
媒体向きに書き分ける才能など
広告屋のような仕事をしているから
小泉あたりと底の浅い政治談義をして
名を落とすことになる。

比べてみるのもどうかとは思うが
紀和の《夢熊野》には、
語ろうとするものの志があふれている。

歴史物はつまらないが、
語るべき書き手を得れば玉になる。

熊野という土地の奥深さを紀和の一冊は
みごとにとらえた。
ほんとうに堪能させられた。


今日は4.28。
若い頃は、ヨンニッパと読んだ。
《夢熊野》の終章は、壇ノ浦を経て
奥州の闇に義経主従が消えていくところで幕を閉じる。

白旗を掲げた義経は、その白旗によって討たれた。
血染めの旗色は、鮮烈な紅色となったはず。
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ゆめくまの
ヒラクは、開く・拓く・墾く・啓く
などと書くように、
人の集団が形成していく
文明を意識した言葉である。
また、「闇をひらく」
といったような抽象的な
意味もある。
未開の自然の中に
人々が住むということは、
漆黒の闇を
松明の灯で
照らすようなもので、
それが啓蒙であり
開明であった。
もっともカイメイには
晦冥という
字をあてることもあるが、
晦も冥も
暗い
ということなので、
開明とは
まったく逆の
意味になる。

「開明とは、
光なのですね」

「しかし、
それは闇を松明の灯で
照らすようなもの。
そこだけは明るいが、
周囲の闇は
よりいっそう
暗さがきわだつ。
灯がなければ、
闇は闇ではない」

「では
闇のままであった方が
よかったと?」

「いや、
人が生きるということは、
闇をひらくということに
つながります。
《晦冥》を知ることが
すなわち
《開明》である
と申しておきましょう」


-夢熊野-紀和鏡より
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かんたんじゃん
自分にとってのテーマが実はもうゼロだということ。
つまるところそれだけが消耗させるのだ。
さういうことに気づかざるを得ない所まで来たな、
それが結論。

いなくてもできることはやらない。
やりたいイメージをはっきりと持てたものにちからを注ぐ。

なんだ、簡単じゃん。
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けじめ
と言うのもおかしなものだが
ここらで「けじめ」をつけてみたい。

で、どんな「けじめ」をつければいいのか。
どうしてみたいのか、
渡辺の土産のさくらあんぱんを喰いながら考えた。

答え、みあたらず。

まあ、勢いだろうな、とは思っている。
感情のおもむくままに、きめる。
きめたら悔やまない…

といきたいが、
悔やむのだろうな。

ジタバタしながら
行き着くところにいきつく。

それでいい。

みわたせばはなももみじも…
と言うじゃねえか。

あれもこれも
出たとこ勝負でけじめをつける。
一天地六でいいじゃないの。


夜になっても
木村屋のさくらあんぱんはうまい。
たいしたものだ。

さて、そうと決めたら
くそして寝よう。
考えることにつかれて、あきた。
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ダンチョネ節にまいった
夢熊野の続きを読みながら
今日買ったちあきなおみの《ダンチョネ節》を
繰り返し聴きつづけた。

やばいな、と思う。
思った。
そう思いながら止められなかった。
ヘッドフォンに切替え、ボリュームを上げた。

犬吠で撮った海に当ててみた。

深夜ということもあるのかも知れない。
ほんとうにやばい、そう感じた。

まいったなしかし。
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むじなのかんけい
途中から「ダンチョネ節」に切替えリピートしながら
サブエピソード第3稿を書き終える。窓の外は雨。
書いている間、何度か菱沼さんとメールのやりとり。
菱沼さんがCDタイトルをupしてくれたので
さっそくダウンロードしリスト表示に反映させた。

菱沼さんも今日木村屋であんぱんやうぐいすぱんを買って帰ったらしい。
木村屋と朝日楼の晩春。
むじな関係は濃いのである。
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木村屋の桜あんぱんとちあきの朝日楼
昼まで眠り、ぼんやりとヤンキースの松井のオンエアを見ながら目を覚ます。
芯が重くだるいが、菩提樹ををたっぷりいれた風呂につかり、湯冷ましかねてヴァージンに。
『朝日のあたる家』は本店にしかなく、取り寄せになるというので、
あっさりあきらめ、隣の熊沢書店で
『ゲド戦記』第五巻と、ついでに紛失した第四巻を買った。
資料集めに都心に出ていた渡辺に連絡し、返りに銀座の山野楽器で買ってくるように頼む。

一日やすもうとビデオを借りておいたが
日本郵船のサブエピソード第3稿にとりかかる。
途中まで書いたところで渡辺到着。
ついでだと銀座・木村屋の桜あんぱんを買ってきてくれた。
いいやつである。

で、あんぱんを喰いながらちあきなおみの
待望の『朝日楼』を聴く。

いいじゃねえか。
こんな歌い方があるのだなと、あらためて。
朝日のあたる家をはじめて聴いたのは中学のとき。
ジョーン・バエズの歌だった。

さて、こいつをリピートしながら
豪華客船のサービスについてのcovermovieである。

悪かねえな。
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ちあきなおみの《朝日楼》明日
菱沼さんから、ちあきなおみの《朝日のあたる家》が明日発売であるとメール。
PSメールが続いて届き、CDのウエブページのURLが。

《朝日楼》というタイトルかも知れないともあった。

なんの番組だったが、偶然見たちあきの《朝日のあたる家》に背筋をわしづかみされた夜があった。
CDには未収録ということで、その後聴くことがなかった。

明日、起きる理由がある夜はいい。
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もうろう
スタジオを押さえていた時間が短すぎて
MAV最終工程に至らずout。
SEとmixを後回しにし地上に。
編集もMAも、しかしほんとうに地下ばかりだな。

朝はほんとうに眠かった。
夕べは眠いにもかかわらず寝つけずにバタバタし夜が明けた。

行くのをやめようかと思ったが、再三の渡辺の電話でなんとか。
朝食をとる気分も時間もないままにスタジオへ。

番組じゃあるまいし夜中まで編集していて翌朝MAVでは、垂れ流しそのもの。

それでも武田の隣に座り、ナレーションをとっていくうちに、
やる気がすこしずつ戻ってきた。

郵船の手配で渡辺は出たり入ったりなので
不見転でキューを出していくが、
よくしたものですんなり進んだ。

さすがに遅い昼飯(朝食兼)をとったあたりで
脳にもやがかかり出した。
押さえた時間の関係で6時にoutすることにならなければ
たぶん気を失っていたか。車に乗った瞬間、短く眠った。

手直しは明後日、24日。

そんなわけでJRの打ち合わせには結局行けずじまい。
全体打ち合わせが金曜になったので、
そこからはしばし没頭することになる。
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疲れさえ感じず
たどりついて、編集の合間にスタジオでやいた「日本をひらく」のDVDを、まず見た。
終わってから聞かされた、昼前に吐かれたという開口一番を、
帰りのクルマで反芻しながら、ささくれた気分を鎮め切れなかったが、
菩提樹の湯につかりながら、忘れた。

きっと渡辺が言うように、
一人ひとりが退けない状態に自らを追込んでしまう、
そういう“しごと”になってしまっているのだろう。
誰に強いられるのでもなく、だ。

だからこそ、その意味はありや?
という声が消せないのだ。

この件に関しては
とうの昔に潮時を過ぎてしまっている。
それがよくわかるだけに…

山下亜美さんのメールがミラノから届いた。
107個の荷物と愛犬とともに一ヶ月。
元気が文面ににじんでいた。

14時間+36時間の連続編集だったが
奇妙なことに疲れを感じず。
高揚からではなく、醒めてしまったからか。
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おどるぶるすのせつなさよ
自分用に自分でやいたDVDのメニューデザインは
カーテンのある窓。カーテンが開かれ閉じる間、
淡谷のり子の「別れのブルース」を添えた。
カーテンが開くと窓の向こうに小磯良平が描いた三姉妹。
客船としてつくられ、徴用され太平洋に消えた三隻のポスターを置く。

香十の薫源氏抄を香をたき、そのメニュー画面を繰り返し眺め、タバコを三本灰にして、やっと眠気が満ちてきた。

明日はMAV。10時、広尾。
気がつけばつないだテープを持ち帰っていない。
この前もそうだったことを思い出す。
演出の俺がこんな状態になっているのに
36時間も集中させたのかと思うと何も言うことがない。


徹夜しても終わらなかったため、JRの撮影打合せをキャンセルせざるえなかった。
向こう二年ともにするスタッフの顔をまだ見ていない。
どんな幻を見ようとしているのか、片鱗すら伝えていない。
いや、自分でもつかめていないのだ。
あっちもこっちも切所である。
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編集いまだ終わらずおつなの稲荷頼り
やっとテロップワークとなる。
午後八時過ぎ。
昨日の昼からだから30時間以上編集が続いている。

総勢7人。
なまじ豪勢な虹など見たばっかりに
みんなハイになったのかなぜかダウンしていない。

渡辺がさっきおつな寿司へ走った。
食欲はゼロだが口寂しくて…
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栄養剤ではもたず…
朝4時30分。
疲労のピーク。10時にクライアントが来るので、
2時間くらい仮眠して馬力を入れることにするか迷うところ。

つないでいるのがユニバーサルデザインなのだから
皮肉なものだが。
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山崎ハコの望郷を聴きながら
六本木地下の雪隠詰めが続く、
CGを任せたが時間切れで結局は部品だけになり
そっくり時間がかかっている。

ま、それでも静々と進んではいるが。

ときどき地上に出て空気を吸う。
外はひどく寒いが、それでも春の宵。
花と緑の甘さがあって、ほっとさせられる。

だいぶ前に菱沼さんからもらった山崎ハコの望郷を聴いた。
春だからか、
こんな歌を聴いていると
どこでもいいから何処へか帰ってみたくなる。

朝までかかるか。
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虹と穀雨の六本木
奇妙なことに昨日の虹を見たというニュースを聞かない。

あれほど巨大な鮮明な虹にもかかわらずだ。

いまのところ地下のスタジオで編集をしていた七人と
菱沼さんくらいか。

三日続いた美しい月夜の果てにかかった虹。
一夜明ければ凍えそうな花冷え。

穀雨の午後は、文字通りの春雨となった。
淡々と、改訂版の編集が進んでいく。
渡辺が手に入れてきた麻布十番浪花屋の鯛焼きか
今日はしみじみとうまい。

熱だけですすんだ「日本をひらく」とは異なって
日常の続きのような落ち着いた時間が過ぎていくのも
少しずつほぐされていく感じがあって悪くない。
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東京に巨大な虹がかかった
編集室に渡辺から電話。
「虹がかかってます!!!」と興奮している。

とりあえず作業をストップし、6人全員で地上に。
巨大な虹がかかっていた。
ぼう然とみとれた。
さらに外周にうっすらと大輪がかかる。

しばし見とれているうちに消えていった。
東京であれほど巨大で鮮やかな虹を見たのは
ずいぶん久しぶりのこと。

報告してきた渡辺を入れて7人。

7人が見た巨大な7色の空。


あれで六本木のうすらでかいビル群がなければ申し分なかったが。
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iDVD
改定編集のあいまに渡辺のPBG4/12で
日本郵船のメインエピソード0-8をDVDに。
スタッフチェック用として編集部、音楽関係スタッフに渡すため。
それぞれテーマを変え、遊ぶ。

配布先
映像デザインの山岡さん
編集オペレーターの大西さん
音楽の井口さん
ミキサーの武田さん
rEDITTの二人

約一時間のムービーを
デジタルβcamからDVにコピーし
iMovie3でキャプチャー。
そのままDVDに。

一枚目はエンコードタイム込みで約2時間。
2枚目以降は40分あまりでOKだった。

メニューのBGMには
淡谷のり子の「別れのブルース」
Yann Tiersenなどを使った。

写真は、弥太郎が結社をつくった時代の三菱幹部社員たち
幻の豪華客船、小磯良平の描いた三姉妹ポスター、
ムービーは夜の氷川丸。

できればおまけで「書生節」と「籠の鳥」フルバージョンをつけたかったが、こいつはがまん。
iDVDは一時間を越すととたんに重くなるので。

改訂版編集は順調に推移中。
味付けを少しずつ変えつつ。
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六本木心中
六本木の地下で編集中。
本日は積水ハウスの改訂版。

prologueを作り直しているところに菱沼さんからメール。
メッセージはなしでアン・ルイスの「六本木心中」6MBのMP3ファイルが添付されていた。

さっそく聴いてみる。
晩春の六本木。
真っ昼間に地下で聴く「六本木心中」は、悪くない。

これでちっとは元気も出る。
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♪踊るブルースのせつなさよ
ささくれだった気分がおさまらねえので
淡谷のり子の「別れのブルース」を聴く。
ついでにパンプキンの所に行って歌詞をバクる。
あらためて字面を眺めてみれば
だからどうしたというような歌詞なのに
歌い手達はなぜあんなに情感をこめられたのか?
時代、というしかない。
そういう歌が、いくつかある。


♪窓を開ければ
港が見える
メリケン波止場の灯が見える
夜風・潮風、濃い風乗せて
今日の出船は何処へ行く
 
むせぶ心よ
儚い恋よ
踊るブルースの切なさよ



腕に錨の
入れ墨ほって
ヤクザに強いマドロスの
お国言葉は違っていても
恋には弱いすすり泣き

二度と逢えない
心と、こころ
踊るブルースの切なさよ
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大遅刻と大勤勉の一日であった。
打合せに大遅刻。そのあとで相馬さん達と南口のねぎしへ。
久しぶりの麦とろを喰う。

東京は一気に夏である。

郵船の手配に忙しい渡辺と別れ、
明日からの台本の第2稿をアップ。
添付で送った。

1時間の遅刻で始まった一日だが
まだ日のあるうちに仕事をアップしたから
ま、帳尻は合わせたことになるかな。

本屋とCD屋でものぞいてこよう。
なんだかもうかった気もする。
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遠州灘の巨大ネタ
静岡の往復は初夏のような日ざしにあふれていた。

「ならぶものなき」

ひらがなの魅力が効いたか。うけていた。
9社コンペだが、タイトルだけなら俺の勝ち。

プレゼンを終わったあと、
運転手オススメの駅ビルの寿司屋に入った。
セットメニューの大関というのを注文。
生桜エビと生シラスも頼みおそい昼食。

ネタが異常にでかい。
口に放り込めず、押し込んでやっと入った。
シャリはふつうなのに、ネタがめちゃくちゃでかいのである。
指も口の周りも異常に生臭くなり焦る。
生桜エビと生シラスもひたすら生臭いだけで味がわからない。
ネタは新鮮そうなのだけど、でかいもんだから
ひたすら生臭く、いつまでも咀嚼が終わらないので
だんだん気持ち悪くなって、途中で試合放棄。

あれで横綱セットを頼んだらどんなサイズのネタになるのか。

好みもあろうがあんまりでもある。


車窓から見た熱海の海のきらめきが印象に残った。青い海。これは救い。


弥太郎は、あの沖に持ち船のすべてを集めて
焼き払うと啖呵を切った。
見てみたかった。

ついでにあの駅ビルの寿司屋も遠州灘に沈んで欲しかった。


今宵は、満月である。
ま、いいか。
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緑になった枝垂れ桜と十四夜の月
積水ハウスの改定台本をアップし、タバコを買いに外に出たら、すごい月夜だった。
十四夜。
公園の枝垂れ桜がいつのまにか緑になっていた。

明日は静岡県庁で「ならぶものなき」のプレゼン。

戻ったらJR東海の「プレショー」のシナリオ着手。
日本郵船の「サブエピソード」も同時に着手。

三代広重の品川沖蒸気船、佐藤君から入手。
さきにデータ化することになり凸版渡し。
現物入手はダメだったが、カラー版が入ったのでホッとする。

渡辺からDVDにしたものを見せてもらった。
古い記録を眺めているような気分になった。
過ぎてしまえば、過去になる。

JRの技術打合せは21日に。
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夢熊野にかかる
池宮の中途半端な「平家」のおかげで欲求不満が募り、
紀和鏡の「夢熊野」に手を出した。
もう少し暇になってから、と思っていたが。
こちらは「丹鶴姫」伝説に材をとった「平家」と同時代の物語。
次のロケ地「熊野」の予習がわりでもある。
読んじまうかな。
明日さぼりゃいいんだから。
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17インチパワーブックはどこか哀しかった
昨日の移動中に秋葉原に寄って17インチに触ってみた。
細部がだらしない仕上がりでがっくり。
ディスプレイの巨大さは特筆モノではあるが
持ち歩くには美しさと品格に欠けるな。
コストセーブしすぎで細部を手抜きしたことが
しみじみとわかり、情けない限りであった。

期待していたが、初代は見送ることにした。
郵船の編集のようにスタジオ籠りなら持って来いだが、
現実のスタジオはブロードバンドがほとんどNGで、
あれだけの性能を持ち込むだけの意味も意義も見当たらず。

ちょっと残念だった。
15インチでガマンか、鍋の12インチを借りることにするか。
迷うところだ。
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あかりやジュークボックス
HDクラッシュのときに紛失してしまったらしい
菱沼さんからもらった憂歌団の「別れのブルース」を再度アップロード頼んだら、
淡谷のり子、美空ひばり、森進一、石川さゆりまで入ったフォルダーが上がっていた。
あかりやコレクション、おそるべしであった。

なんだかジュークボックスのような人だ。
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ならぶものなき
タイトルを【ならぶものなき】とした。

登場するのは6人の小中学生男女同数。
endingは超高感度HDで富士のすそ野で流星雨ショー。

老若男女、無国籍ターゲット10分。
通れば、なかなか。

外は雨。
これから六本木、TSPへ。
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《平家》中巻★★
池宮は日経連載を意識しすぎたのではないか、
妙なところで古くさい政治論が出てくるのが気に障る。
コイズミの提灯もちはジョークかと思っていたが
《平家》を読んでいると、情けない上昇志向が随所に顔を出し鼻白む。
いまどき政治とベッドをともにする小説家というのも珍しい。
年も年だし、作家としての池宮は終わりだな。
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あいま
打合せ3本。所要時間6時間。
けっこう疲れた。
これから一眠りし、朝起きて3DHD企画を一気にまとめる。
明日の山梨取材は渡辺に任せる。
7時のあずさだから彼も大変だ。

長岡達は、いまごろ雲の上だろう。
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ultramarine
コロンをチェンジ。
海の博物館に敬意を払って
Givenchyのultramarineに。

田中さんの古いメールを
撮影部の長岡君宛に転送。
マウナケア山頂ロケの時は、ほんとうに役立った。
あのメールを読んでいたので8時間禁煙をし、
苦しい思いが短くすんだ。
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春をきわめる
四月十二日、日曜日午前八時 六本木TSP地下

日本郵船博物館のメインエピソード9タイトルのLR振り分けアップ。
開花前にはじめた編集が、葉桜と若葉のなかで幕を閉じる。
いや、船を降りることになった。

なぜ、ここまで気持ちを傾けることになったのかいまだに不明だが、
どこかで仕事を離れていたように思う。

この二日間は山岡君持参のハワイコナを飲みながら、
池宮の「平家」第二巻を読みつぎながら。

外はすっと晴れ上がっているらしい。
約一時間のなかみをコピーしたら、
その地上に上がる。

たけなわの春の世界に。

この仕事をともにすすめた人たちは
これ以後、すべてわが友である。

かかわったすべての人たちに
ありがとうございました、といいたい。
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ランドマークの上弦の月
ランドマークの脇に上弦の月。その手前に葉桜。
日本郵船博物館の撮影は、このカットで打ち止めにしようと思った。

氷川丸や秩父丸が建造された横浜ドック跡の
ドッグヤードガーデン、マリンタワーから見た横浜港の眺望/薄暮から夜
氷川丸の舳先とMM21/夜
灯影
上弦の月

3時に撮影部と南蛮屋で待ち合わせた。
風は冷たく冬のようだったが春がすみもなく
撮影は順調に進んだ。

ふとなつかしくなり川田君に電話。
ひとしきりしゃべった後、倉持さんに渡す。
南島組で飯でも食べようと約束。
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《深夜のベルボーイ》★★★★★
ジム・トンプソン著/扶桑社刊

なんともトンプソンワールドで
すみからすみまでノワールであった。
1954年に書かれたにも関わらず触れれば血の出る一冊。
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春嵐の夜の虚空都市と上弦の月
深夜。
渡辺と湾岸を走りながら落ちかかる上弦の月を見た。
奇妙なほどに黄色みを帯びた半月が、
Tokyo hypercityのおもちゃのようなネオンの群れに向かって
ゆっくりと爆弾のように落下していく。

美しいというよりも絵空事のように空虚な都市風景。

春の嵐に、この風景が吹き飛ばされたら
すっきりするだろうな、と思った。

バグダッド“解放”の踊る砂漠の民を見ながら、
中東はしぶといもんだな、と感心。

さて生物兵器もロケット弾も出てこないままに首都を制圧し、
米英軍はどんな口舌をと会見を見れば、「解放」だと。
いつのまにか米英が「聖戦」をやっている。
「聖戦」はイスラムの特権かと思っていたが。

これだけ堂々と論旨をすり替えるど根性がなければ
とても阿片戦争などおこせなかったろう。


これからは
いじめもおやじ狩りも浮浪者狩りも
もう何でもあり。
力をふるったものが勝ちである。
因縁つけてぶんなぐって脅し切ったほうが勝ちである。
戦国時代というのはたぶんこんな気分なのだろうな。

まことにたいしたものである。
米英は21世紀も世界のかがみである。
DDTまかれて脱脂紛乳もらえりゃ御の字なのである。

日テレの井出さんは
一生懸命、現地の市民がいかに喜んでいるかを引き出そうとしていた。
大半のレポーターはその誘導通りに答えたが、
一人だけ憤然としていたレポーターがいた。
明日にはこいつも消えるのだろう。

朝日もひでえが読売はさすがに筋金入りのひどさである。
ひさしぶりにニュースを見、笑った。
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音楽顧問
音楽顧問からこんなメールが届いていた

++++++++++++++++++++++++++++

> 一頑張り中でしょうか。二頑張り中でしょうか。
>
> 桜は散りはじめていますよ。
> 学校もはじまりました。
> (かつて事故に合った娘は、入学式で吹奏楽の指揮をしたと自慢していましたと私が
> 自慢しています)
> ゆすら梅も咲き始めました。
> 蘇枋も咲き始めました。
> どんどん晩春に向かっていますよ。って、焦らせてどうするんでしょうね。
>
> クライマックスの疲労に乾杯!
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満ちていく、その月にはさまれて。
月齢表を眺めると明日が上弦。
十三夜は十五日。
満月は十七日。
おれの誕生日が十六日だから
ちょうど満ちていく月にはさまれることになる。

ま、うまくいくだろう。
月だのみであるが。

さっきから雨。
春の氷雨、と言うのかどうか。
タバコを買いに出たら、身を切るような冷たさだった。
花には、つらい夜となった。
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甘いが、悪いか。
「ないちゃだめ」
パンドラがとほうにくれていると、小さな声がしました。
「だいじょうぶよ、わたしがついているから」
声は箱の中からきこえます。
「あなたはだあれ?」
パンドラはおそるおそるたずねました。
「わたしは『きぼう』です。
人間が『わざわいに』まけないよう、
おてつだいをします。
くるしいとき、かなしいとき、こまったときは、
どうかわたしをよんでください。
わたしはいつも、あなたたちの心の中にいます」
パンドラは「きぼう」のおかげでげんきをとりもどし、
またエピメテウスとなかよくくらしはじめました。
「きぼう」はパンドラだけのものではありません。
わたしたちが、くるしいとき、かなしいとき、こまったときに、
くじけず、あきらめずにいきていけるのは、
心の中の「きぼう」が、なぐさめ、はげましてくれるからなのです。
ほら、ごらんなさい。
雪がふり、風がふきつける、寒い冬。
でも、春はもうそこまできているのです。

 歌野晶午「世界の終わり、あるいは始まり」


+++++++++++++++++++++++++++++++++++

まったく何度、
歌野のこの短文を引用したことか。

甘いが、
甘くて悪いか。
浮き沈みは世の常だ。

30%回復。
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闇の桜
水銀灯に照らされて白い花びらが散っていた。

わずかな修正と追加を残し、
メインエピソードの音ができ上がった。

ほんとうにこれで良かったのか。
所詮は、よくできた紙芝居ではないのか。

ずいぶんひさしぶりにMAで涙がにじんだ。
その涙を反芻しながら、
すでになぜ涙が出たのか、わからなくなっている。

7日にプロローグを仕上げたときには
終わってしまうことを惜しんだ。
しかし最後まで音をつけ終わって
あらためて見直せば
己が何に駆り立てられ興奮していたのか
わからなくなっていることに気づく。

やりたいこと、
あるいはやろうとすることを見つけた
と8ヶ月、感じつづけていた、はずだった。

にも、かかわらず、である。

この満たされない感覚がどこからくるのか、
つかめない。処理しきれない。

もしかしたら
おれはもう、ほんとうに終わっているのかもしれない。

あるいは最初から
何もなかったのかもしれない。

そんなふうに思ったところで
何の意味もないけれど。

満たされたはずが
底なしの空虚だけが残った。
裸の王様という寓話をずっとつまらないものだと思っていた。
今夜はしかし、笑えない。

自分のことも
人のことも
散りはじめた桜も
すべて疎ましい。
なにかを愛おしいという感情が
もうどこにも残っていない。
あるいは最初からなかった…


もういいのかもしれないな。
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まずは杯をかかげたい。
持ち帰ってprologueを見た。
乾杯である。
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Giovani MirabassiのMy Revolutionでラストスパート
七日、午前八時。
いよいよ第八エピソードにとりかかる。

むじなの森時代の夏によくかけていた
Giovani Mirabassiをかけ励みとする。

とりわけ14曲目のMy Revolutionをリピート。

サクラはもう散りはじめている。
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佳境の佳境。
六本木地下潜航中。
このままMAVということになりそうだ。
現在、復興のラス前。
さらに2episode。

そしてブランク部分のテロップ入れと
prologue別タイプ。

六本木の日曜深夜はさすがに出前が全ストップ。
コンビニ頼りである。

これから握り飯とカップうどんで夜食でもとり、
さらに追い込みモードに。

いや、地上の空気が恋しい。
春宵、たしかに、暁を覚えず。

午前10時のMAVがデッドリミット。
待ったなし、となりつつある。
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豪儀じゃねえか
雨にも負けず嵐にも負けず東京の桜は満開である。
一時間寝過ごして六本木へ向かう。
道中、いずこも緋と緑。そして青空。
二日間の雨と風と寒の戻りが嘘のような昼。

出がけに読んだ山岡の言葉を胸に
今日はひたすら春の仕上げをたのしむことにし、
地下のスタジオへ降りた。

未明まで続けた「世界にひらく」
からラストスパートをはじめる。

満開の桜のもと世界にひらくのだ。
豪儀じゃねえか。
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うぐいす
空白。空虚。
うとましい。

知ったら負けだよ。知る他はなし。

記憶が、消えていく。
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サクラ印の花丸
井口さんがサクラ印の花丸だと言っていたと
渡辺から聞いた。

こっちもそろそろこのあたりでアップにしたい。
カラダがもうついていかなくなってきた。
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その先の桜吹雪を。
山岡組は六本木の編集スタジオ
こちらは砧のクレッシェンド。
夜に合流するが、いよいよ錨を降ろす刻である。

今日、投錨し、
今夜と明日で整えて
明後日と明明後日で船を降りる。

7月の末に読んだ
「われを国賊というか」という
思いがけない弥太郎の切り口上に惚れて
四つの季節が過ぎた。

曇天の花冷えとはいえ
首都は満開の桜で満ちている。
この足で一年ぶりの大地を踏むその刹那
世界は桜花が舞い散っているはずだ。

船乗りではないが
そんなふうに想像してみた。

青い海ばかり眺めて洋上で過ごした歳月の末に
たどり着いた港に桜吹雪が待っている。


つくづく幸せではないか。


二期会がどんなふうに「海の民」を歌ってくれるのか
すでにワタシはひとりの観客である。
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mujinamoriから
むじなのもりからえーるがとどいた。
うれしかった。
だいふくとゆうひとにじとひぐしとかえるとかぜとひかりとつきともりのひと。
ふしぎなじかんがささえてくれている。
まんちゃんもむじなのひとだろうか。
みなさんありがとう。
ぼくはだいじょうぶ。
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ワンダフルワールド
JRの打合せが終わり、
砧のクレッセントスタジオへ。


プロローグ、
日本郵船のテーマ、
弥太郎のテーマ、
ラ・パロマなどが一部の演奏を残してカタチを見せていく。

プロローグがあれほど力感のあるものになっていることを想像していなかった。
みごとに予想を裏切られた。
山田さんの作曲、脱帽である。


すばらしい世界が広がりつつある。
明日は合唱など。
雑音はすべてシャットアウト。
ひたすら没頭する。


おれの春が深まっていく。
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ひらひらと春が熟れていく
10時ギリギリまで編集。
キャラプリを頼み外へ。
山岡君と恒例になった朝の花見をしながら帰る。
編集中に開花した東京の桜がスタジオにこもっている間に満開になった。

けさはあちこちではらはらと散りはじめていた。

帰ってシャワーを浴び4時間爆睡。
渡辺に連絡をとるがつかまらず。
たぶんどこかでダウンしたのだろう。
ミューズに連絡し、とりいそぎキャラプリを引き取ってもらうことに。

これから渡辺を探し、明日の準備。
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ももの日からひとつき
朝八時。
コトブキ7st。
豪華客船時代をまとめたところに、
撮影部の長岡君、顔を出す。
これから撮影に出る、ということ。

行ってらっしゃい
というのもおかしなものだが、
見送る。

このあと戦争と壊滅をワンカット差し替え、
できれば復興への道までをすまして音楽に渡したい。


ベースとなっている第5稿を提出したのが
三月三日。桃の節句。
ちょうど一ヶ月が過ぎたことになる。
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赤いロウソクと人魚
●夜桜の下、膝枕、
あの声で小川未明の
「赤いロウソクと人魚」を 
読んでもらったら
最高に幸せ
不埒な妄想をしています。


  と、菱沼さんからメールが来た。
  実は、榊原さんとは
  「デジタルジャパネスク」と称して
  日本の原風景と語りを組み合わせたシリーズを
  一年前から企画していたので
  膝を打つ想いあり。

  北海道で手書き絵本をつくっている
  今井さんの「女鬼」を、そのトップに考えていた。
  「赤いロウソクと人形」もラインナップに入れていたから
  ほんとうに、うれしかった。

  できるだけはやいうちにスタートしたい。
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一年前の夜桜のこと
豪華客船をつないでいるところに
菱沼さんからメール着信。
一年前に撮った千鳥ケ淵と上野の桜のことで。

家族で電気を消して観た、と教えられ
映像の仕事をしていて良かったな、と
素直に喜んだ記憶が甦る。

2週間を越す編集となり
さすがに疲れがたまり出している。
思いがけないメールに力をもらった気がする。
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花に嵐
大雨、らしい。
豪華客船時代にさしかかる。

午後から井口さんが来て音楽の打合せ、
撮影部の長岡さんと有本さんが差し入れ持参で、
夜になって前山さんたちが3DHD企画の打合せ
と、千客万来。

ブラッシュアップが静々と進んでいく。

探していた三代広重の東京丸錦絵も見つかったと、佐藤さんから連絡あり。

未着分と合わせ下旬の編集に回す。
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東京満開。雨
雨。朝、蒲田から六本木へ向かう。
東京はいずこも満開である。

この満開の桜のもとで、
いよいよラストスパート。

今日のスタジオはコトブキの7st。
編集は「われを国賊というか」のシーンから。

春雨と満開の桜をたっぷりと吸い込んだ
佳き仕上がりとなりそうだ。

東海道の富士山を集めた浮世絵資料ファイルをairH128kでアップ。
わずか7MBのPDFを上げるのに15分以上。

こんなものに毎月一万円近く支払っていたかと思うと涙が出る。
渡辺に解約を頼んだ。
使えないと考えたほうが、まだラクである。

満開の桜に春雨。
あっというまに緑が濃くなっていく。
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仕上げはコトブキ。こいつあ春から…
タバコを買いに外に出たら寒い。
花冷えの夜。
明日は8時に起きて9時に家を出る。
スタジオは六本木コトブキ7st。

最後まで行くつもりだから
場所がコトブキというのは語呂がいい。
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プロジェクトX「海賊」を見た
ケアついでにテレビをつけたらちょうど
プロジェクトX「海賊」をオンエアしていた。
ラスト、カヌー遊びに興じる船長と、見守る妻のシーンが、とても印象的だった。
ナレーションのいやらしさ加減に辟易させられたが
最後まで見た。
評判の割に突っ込みが浅いのはなぜなのか。
これにいかれてしまうサラリーマンというのが
俺には謎だな。
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朝な夕なに
熊野、橋喰岩の奇観写真を見る。
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ウエブデータを400MB捨てた
日本郵船のウエブページを大幅に整理。

シナリオ作りのために昨年の十月からアップしたもののうち、編集が進んで不要になったものの大半を削除した。
ウエブデータで約400MB捨てる。
残りが600MB近くなった。
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あれこれケア。
定期検診に行き、お墨付きをもらい気を良くして帰る。
街の桜は、いずこも超満開。

戻って、イージーワード13を注文。
こんなものウエブからダウンロードさせればいいのにと思いながらコンビニ振り込み。

JRの回答を2時間かけて書き、松谷さんに送る。
ついでにPDFでメーリングにも。

さて、オフ。
また風呂にでも入って、明日に備えよう。
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おもいがけずOFFに
死んだ魚のような眠りから、目覚ましで引きずり起こされた。
午後のJRの打合せが流れたと、渡辺から留守電あり。
夜のトータルメディアの打合せもキャンセルしてもらい、今日はひたすらケアにつとめることにした。
ヤンキースの開幕戦を見ながらいくつか連絡。
JRは4日金曜1時30分からに延期。
音楽録音とぶつかるが、しかたない。

ひる風呂に入ったら、ゆうがた病院に行くことにする。今月は、この後も連戦が続きそうだから。
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なかやすみ
七時を回ってストップ。
山岡君を送りオフィスへ。
二時間仮眠する。
それから積水ハウス。
改訂版の打ち合わせ。
隣のカフェで相馬さん、夏苅りさんと少し話し、別れる。
TSPへ。前山さんと打ち合わせ。
3DHD。勝つか負けるかではなく、応じること。
即決。
ABCで文庫本を二冊。後藤花屋のウィンドウを眺め、渡辺を待つ。
ピックアップしてもらい蒲田へ。

風呂に入って三日分の新聞を斜め読み。
プロローグとエピソード1をウエブムービーにしてアップ。
関係スタッフ数人にURLを送る。

明日はJRの検討項目の回答を書き、河上さんとの打合せに。
その後、トータルメディアに寄って
サブエピソードの構成打合せ。

明後日からまた、海の民に戻れる。
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