2008年03月の記事


「春雨じゃ、濡れていこう(●^_^●)」
午前1時少し前、以下のメーリングを地下から発信し撤収。タクシーを待つ雨の有栖川公園脇から、闇に浮かび上がった夜桜が見えた。今年の、「花見」は、だから有栖川ミッドナイト。なかなかじゃねえか。

> From: Toru Mashiko <mashiko@mars.dti.ne.jp>
> Reply-To: <tojibu3@m-circus.com>
> Date: Mon, 31 Mar 2008 00:54:43 +0900
> To: <tojibu3@m-circus.com>
> Subject: [tojibu3:00273] 春雨じゃ。祝!完成
>
> ましこ@有栖川地下スタジオです。
>
> 総合版関係各位
> 積水ハウス企業紹介総合篇のMAV、終了しました。
> Mixが終わり、いま最初の一枚目のDVDを
> 武田、中川、相馬、古山、姉崎、渡辺がプレビューチェック中。
> 明日朝、電通東さんに、本社チェック用5枚を託します。
> 想定通りの「総合版」が仕上がったことを、ご報告します。
> MAV最終日は終日雨。
> 満開の東京桜を見ることはできなかったけど
> ま、この仕上がりこそが、ことし春の花見。かな。
> 各方面から盛大な拍手をいただけることを確信しつつ
> みなさま、まずはおつかれさまでした。
>
> では、帰還します。
>
>   「春雨じゃ、濡れていこう(●^_^●)」
>
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満開の有栖川地下スタジオで
スタートが去年の秋。委員会に提出した企画案段階が第5稿。日付が07/12/13。それから年末ギリギリまで工場の生産ラインや施工現場を撮影。年明けて台本づくりと同時に、生産ラインの追加撮影。さらにゼロエミッション関係も。2月末、08/02/27から本編集開始。08/03/29朝まで、のべ15日間に渡る編集。あい間に追加撮影。編集台本は第5稿に。MAVが08/03/29-30。ラフmixをクライアント、代理店に見せ、いま最後の音調整段階。てっぺんを越えるかどうか。あしかけ半年。いろいろ感想はあるが、ま、いいじゃねえか。東京は、桜満開である。

   ♪コンガ マラカス
    楽しいルンバのリズム
    南の国の情熱のアロマ
    それは素敵な飲みもの
    コーヒー モカマタリ
    みんな陽気に飲んで踊ろう
    愛のコーヒールンバ

では、ある(*⌒O⌒*)
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24時間。ロケと編集で過ぎた。
古河ロケの現場に立ったのが朝8時。1時まで撮影。東京へ。3時から六本木の地下で本編集スタート。今朝の8時まで。編集スタートから、ちょうど一ヶ月。さすがに最後はうんざりした。もう、いいいとため息が出た。蒲田に戻りシャワーを浴び、朝刊を読みながら眠りに落ちた。断続的に5時間ほど眠り、起きた。何もする気になれず。音の整理を朝からやっているはずの有栖川にも連絡せず。サンダルを突っかけ、近所を散歩。花見。紀伊国屋に寄りカフェに。2時間ほど小説を読んで過ごす。外は花冷え。身にしみる寒さで震えた。明日はMAV。いずれにせよ、ピリオッド。嬉しくもなし。哀しくもなし。無為に時間だけが過ぎた。そんな気分が濃い。

そういえば菜の花。正確には芥子菜。
一昨日の撮影中に段取りの関係で短い時間が空いた。倉持さん、長岡を誘い利根川土手に春の空気を吸いに行く。4年前の秋に夕日の散歩シーンを撮った場所からやや下ったあたりに菜の花の群生を発見。土手と河川敷一面に100メートルくらいに渡って黄色い海が広がっていた。その真ん中に真っすぐな土の道が消えていく。スタバいの電話連絡があるまでの短い時間、撮影。いままであちこちで見た菜の花のある光景のなかで、いちばん美しい場所だった。夜宿に戻り女将に聞くと、栽培ではなく自生だとのこと。ある日、風に吹かれて運ばれてきた種が芽を出し、やがて一面に広がっていった…正しくは芥子菜で、ときに摘んできて料理に使うのだと笑ってた。翌日、宿が届けてくれた弁当に菜の花のおひたしが入っていた。古河のホテル山水。
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がんばれ!クムスン第136話-第163話★★★★★
DVDレンタル
全話観終わった。150話あたりからはティッシュ手放せず。涙乾く暇なし。堪能しました。明日からまた、古河。
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菜の花。土砂降り。春雷
26時間ぶっ通しで編集し帰宅してのべ20時間近く爆睡。起きて古河へ。行きに道端で風に揺れる菜の花を見た。2時間の打合せ後、芳流へ。まだ開いていなかったが入れてもらい天種せいろを注文。今日作ったという菜の花のからし合えとおひたしを出してくれた。利根川の土手で今年初めての菜の花を見た話をし、そば焼酎を一杯追加。帰りの東北道は土砂降りに。気になっていたP問題もメドが立ちそうでホッとした。してやれることは何もないが、推移に立ち会うことができてよかった。行きの春景色といい帰りの驟雨といい、短い北の旅はいい気晴らしとなった。宇都宮のGから清酒が届いていた。
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輝ける青春/6時間映画★★★★★
DVD
予想外に良かった。

以下ウエブより引用
http://www.eigaseikatu.com/title/s-13349
どれだけ挫折し、胸が潰れるほどの哀しみに打ちのめされようと、それでも人生は美しい!

1966年夏、ローマに住むカラーティ家のニコラとマッテオの兄弟は、大学の休みを利用してノルウェー旅行を計画していた。ところが、いざ出発しようという矢先、精神病院で不当な扱いを受ける少女ジョルジアをマッテオが病院から連れ出してしまう。二人は予定を変更して、彼女を助けようとするのだが、結局それは失敗に終わり、この出来事が、兄弟のその後の人生を大きく変えることになるのだった。ニコラは精神科医を目指し、マッテオは大学を辞め、規律を重んじる軍隊へ入隊する。

ある家族が辿る喜びと哀しみの歴史を、66年から03年に至るイタリアの歩みに重ねて描いたこの大作がもたらす極上の満足感は、読み始めたら止まらない大河小説の醍醐味だ。フィレンツェの大洪水や「赤い旅団」によるテロなど実際の事件を巧みに取り入れ、普遍性に富んだ重層的なドラマに仕上げた脚本や演出の力もさることながら、登場人物を魅力的に演じた俳優陣の功績も大きい。常に前向きで志は高いが、他者を尊重するあまり一歩踏み込むことができず苦悩する主人公・ニコラ役に、現在のイタリアを代表する男優ルイジ・ロ・カーショ。痛々しいほど繊細なマッテオを愛した女性・ミレッラを演じたマヤ・サンサの生命力溢れる美しさも特筆ものだ。6時間6分の長尺に怯むことなかれ。これほど豊かな映画体験のチャンスを逃す手は無い。
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また地下生活に
明日の六本木で、ひとまず決着の予定。テッペン越えずに終わりたいが。そのあとはナレーション書きと“海外版”とロケを経て23日にブラッシュアップしMAV。間に、“海外版”仕上げとロケ。さらにスキみて“古河案件”。この2日、いや金曜のお茶の水猿楽町を入れれば4日間。韓流と華流を30本観、小説を3冊。ひたすら部屋で自閉していたせいか、いい転換になった。
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商道第31話-第40話★★★★★
DVD
佳境に次ぐ佳境の連続で、やめられず。“チャングム”チーム、たいしたものであります。外れ無し。だもの。
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17歳。NO.35。檸檬2階
格子の向こうの独房から35番シャバじゃどんな歌が流行ってる、と声をかけられた。一週間前にシングル盤を買ったばかりだったカルメ・マキのことを話したら聴かせてくれと言われた。完黙で三ヶ月になるというその人にほだされ思わず歌ってしまったのが“時には母のない子のように”。コンクリート打ちっ放しの今ならモダンづくりのその空間は広い浴室のようで音程外れっぱなしの俺のアカペラに声をかけてきた駒大のリーダーだけでなく、強盗、強姦、ヤクザをはじめ苦虫かみつぶしていた看守まで、いっせいにため息ついてしばらく沈黙。ややあって完黙で三ヶ月が、じゃお返しに俺も一曲と“星影のワルツ”を歌った。きれいな澄んだ声の持ち主で、17歳のおれは聴きながら涙がぼろぼろこぼれた。三週間後、のびた無精ヒゲを見ながら看守が35番は若いのに立派なヒゲでうらやましいな、と声をかけた。完黙で三ヶ月男が、そのままのばしてるといい、と笑った。それから、ヒゲを剃っていない。出てきて二日後、お茶の水の檸檬の2階で辻と賢明にチョコレートパフェとナポリタンをおごってもらった。明日のジョーが、まだ力石徹と出会ってない頃のこと。
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♪時には母のない子のように
嵐のような土砂降り。闇を切り裂く春雷。靖国の庭ではじまるはずの辻nightは、横江のミスディレクションでお茶の水猿楽町に場所を変えた。一月の予定が二月に延びいつか三月も半ばに。あのきれいに晴れ上がった冬の一日から丸三ヶ月も過ぎていたというのに、おれのなかでその“事実”はボスニアで泣き叫ぶ夫を失った妻の叫びを伝えるニュースほどのリアリティの無さが続いている。それはまた、あの12月の唐突な不在を共有させられた横江、須田、日比野にとっても同じような三ヶ月だったことを、五時間おでんをつつきながら実感。確かなのは、本来ならあんな集まりの時には必ずいたはずの彼が不在だということ。あいつを思うために顔を合わせ、会うことで不在を確かめさせられるという袋小路を知りながら、会うほかになし、そんな夜だった。ひさしぶりに森田童子を引っ張り出して聴いた。聴き終わり、ふとYouTubeでチェック。誰がアップしたのか、数曲を見つけた。ほかにもいくつか記憶の縁を。医科歯科大前の屋台のおでん屋にぶら下がっていた鉱石ラジオから流れていた「明日という字は…」も見つけた。何を今さら、ではあるが、今さらなのだよ“人生”は(‥;)

たとえば
みんな夢でありました
http://jp.youtube.com/watch?v=N4RaoKh7K2w&feature=related
たとえば
さよなら ぼくの ともだち
http://jp.youtube.com/watch?v=w50g5V7EGF8&feature=related
たとえば
球根栽培の詩
http://jp.youtube.com/watch?v=fkjorYBV0uc&feature=related
ほかに加藤登紀子の
時には昔の話を
http://jp.youtube.com/watch?v=-pLF_Ql4mr8&feature=related
また寺山修司の秘蔵っ子カルメン・マキの
時には母のない子のように
http://jp.youtube.com/watch?v=kd3SuK3gKWI&feature=related
そして弘田三枝子の人形の家/なかにしれい先輩の1969代表作
http://jp.youtube.com/watch?v=HkPIbzAEAR8&feature=related
さらにアン真理子の
悲しみは駆け足でやってくる
http://jp.youtube.com/watch?v=bZuf6eebci4
もしブルーになったら
コンテンポラリーハワイアンの“19の春”も
http://jp.youtube.com/watch?v=VI9dusGyQeg&feature=related
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春のさかりのナラ・レオンと森田童子
4月16日発売予定のナラ・レオンの『ナラ・レオン全集~魅惑のボサ・ノヴァ』をAmazonに予約。はじめてナラ・レオンを聴いたのは7年前。水の惑星が終わった翌年の春。上野の山のぼんぼりに彩られた濃密な夜桜を観た頃のこと。ナラ・レオンが春に似合うとは思えないけど、あの春にはよく合っていた。芸大の学生が見物客の流れからすこし離れた暗がりの道端にフローティングキャンドルを数十、並べて売っていた。その儚い炎の揺らめきと頭上を覆ったぼんぼりの紅が照らし出した夜桜の対比が、ずっと記憶に残っている。買って帰り風呂に浮かべ、その後、撮影部と高感度HDカメラテストに使ったりした。ナラ・レオンは、その春の上野の夜桜、フローティングキャンドル、そしてなぜかよく聴いていた森田童子の“春爛漫”。人恋しくて死にたくなるような新世紀晩春のこと。
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碧血剣第16話-第30話★★★
DVD 金庸原作
『射雕英雄伝』『神雕侠侶』のスタッフによる最新作なので期待したがもともと原作の“碧血剣”が中編で、ストーリー自体に厚みがなかったことがコクを薄めている。脚本家のノリが悪いのかアクションシーンに力をかけすぎて肝腎の“ドラマ”が平板。金庸先生に敬意を払い最後まで観たが、途中ときどき飛ばしてもいた。
付録のインタビューでプロデューサーのジャン・ジージョンが語っていた世界がそのまま実現していれば、陰影に富んだ余韻となったとは思うが。
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薯童謠〔ソドンヨ〕 BOX-II第15話-第29話★★★★★
DVD
どこが韓国版ロミオ& ジュリエットなのか、まだ茫洋としているが、「恋」をきっかけに“三国統一”を志向するという切り口がいいのか、日本に渡来文化がどっと流れ込んだ奈良朝初期の百済時代という背景がおもしろいのか、格物士という匠と科学者が渾然一体となった古代朝鮮の文化爆発時期が新鮮なのか、国を追われ「恋」に殉じようとする新羅の姫の美形ぶりに魅かれるのか、ベタとしかいいようのない古典的正統派二枚目の主人公百済第四王子の周囲の芸達者を無視しきったストレート演技が“新鮮”なのか30時間近く見続けたが不明。音楽はアジアンテイストのアイルランドフォーク風で“亡国=望国”物語的世界を考えれば共通性に納得。
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がんばれ!クムスン第32話-第135話★★★★★
レンタルDVD
めずらしく人に勧められて見はじめたが、大当たり。この10日で100話ほど隙をついて観つづけた。残りは20日過ぎのリリースらしいが、この登場人物一人としてふつーの人生を送らせないという超モンスター群像劇がどんな着地を見せていくのか、最後まで目が離せそうにない。あと29話分が残されている。
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すじぼり★
福澤 徹三著*角川書店
あちこちの書評で好意的に取り上げられていたが、ペケ。ヤクザとか不良の世界への妙な憧憬のようなものが出版界にあるのだとしか思えず。なぜこんな他愛の無い物語にころりとやられるのか。書評が、最近はまったくといっていいくらいあてにならず。いいときほどつまらない。
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荒地の恋★★と“猫山”
ねじめ正一著/文芸春秋刊
“荒地”も鮎川信夫も北村太郎も田村隆一も知らなかったとして、これは愉しめる物語なのだろうか。これで“物語”なのだろうか。許されるのだろうか。最後まで、そういう疑問が残った。ねじめ正一は、しかし何を描きたかったのか。文芸春秋は、何か含むところでもあったのだろうか。客観的に書かれた?私小説。実在の荒地派を重ねなければ、ただの老醜物語。老人向けの健康雑誌に連載されてもおかしくない。読了し、脱力。

とはいえひとつだけ印象に残ったシーンあり。
ほんとうか創作かわからないけど“猫山”の話。
からっ風の強い寒い日に、隣近所のネコたちが集い
ピラミッド構造で暖をとりあうという逸話。
昔、ヒモをしていた頃、矢口ノ渡で
深夜に開かれる“ネコの集会”を二度目撃したことがあったけど
あの奇妙な体験を思い浮かべながら
“猫山”の風景を想像。
深夜に腹を抱えて笑った。
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ジバク★
山田宗樹著/幻冬舎刊
“嫌われ松子”の同工異曲。山田は着想はオモシロイがいつも半熟のままに終わってしまう。
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春の嵐。ピアソラを聴く女。
土砂降り。タクシーに乗り、靖国に急ぐ。稲光。春雷。連絡を取り合いお茶の水猿楽町の横江のなじみの店で集合することに。店の脇に横江が立っていた。須田、日比野、渡辺と五人で、まず辻に献杯を。あれからちょうど三ヶ月。彼らと会うのも、あれ以来のこと。小上がりの円卓を囲んで5時間。おでんをつつきながら四方山話に興じた。ずいぶんひさしぶりに日本語を話した。気がついたら気持ちが春のように溶けていくのがわかった。潮騒のように辻のこと、残された娘たちのことが話題に上った。病院ではじめて会ったときの奇妙なまでの受け入れられた感覚を、みんなが共有していたことをはじめて知った。長いこと会わなかったおじさんのようなものだろうと、日比野。そんな言い方が似つかわしいふしぎな親和感を醸し出していた三人の娘たち。味の染みた冬大根を頬張りながら、ICUの待合室での夜を思い出す。春のうちに彼の住まいを訪れることを約し、店を出た。雨。日比野を途中で落とし蒲田へと向かう途中で雨が上がった。辻の嵐。辻の春雨。小腹が空いていたのでラーメン屋に寄り野菜ギョーザを一人前。夕刊紙を買って帰る。風呂にお湯を入れながらコーヒーを挽く。このあいだネットで仕入れたペルー産のアマゾネスという名の豆。飲みながら横江が、ピアソラを聴く女が好きだなぁ、と。そういえば俺の女はピアソラをよく聴いていることを、いま思い出した。長岡にもらったフランス製の紙香水を2枚燃やす。春の夜は切ないと、ふと思った。17歳の春の夜も切ないことばかりだったけど。芽生え生まれる季節をどうしてものがなしく感じてしまうのか知らぬが、あまやかさがますほどに人恋しさが募っていく。そんなふうに思えてならない。今夜の集いに今井さなえがいたら辻が喜んだろうな、と唐突に。慰謝されるのではなく、どこまでも他人を慰謝できたらと、痛切に思う。賢治のアメニモマケズは、究極のセレナーデなのだ。きっと。
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♪昨日勤王今日佐幕
6時過ぎエピローグを残しカタチが見えたのでストップ。スタジオを出る。針のような春の雨。短い北への往復以外、ずっと地下のスタジオにこもっていた気がする。気持ちはふしぎに最後まで萎えることが無かった。構成上、懸念していた統一感の無さをどう溶かしていくかが裏テーマだったが、ま、悪くない出来になりつつある。「総力をあげている」という高揚感と充足感がずっと維持していた。いつもだと読みかけの小説を持ち込んだり途中で居眠りしたりしているが、この「総合篇」については珍しく一切の余裕が持てなかった。文字通り、寸暇を惜しんだ。想定した成り行きと異なり、目標には達しなかったが、自分の力は限界まで出しきったように思う。家に戻り風呂に入りベッドに潜って7時間、夢も見ずに熟睡。ずっと楽しみにしていた横江たちとの再会の前に、昨夜はいった急ぎ仕事の打合せをこなすために一時間はやく出ようとしたところに連絡。意味不明のまま、中止に。疲れていたので嬉しくもあったが、このところ続いている無配慮なやり口にささくれが残る。そのささくれを呑み込み、わかりましたと答えて電話を切ったあとで冷えた。スケジュールに全くあきがないことわ知りながら押し込んでおいて、どうせついでだからとその気にさせて、梯子を昇りかけたところで取っ払って見せる。ヤクザ渡世なら無礼打ちに切り捨てるところだと、相手のない怒りが後発。あきてきたのか年なのか、ここ数年、自分の沸点が高くなり怒りが目覚めたときには相手の姿が影もカタチも見えない間抜けな時間が続いている。座右の銘が“昨日勤王今日佐幕”だとはいえ、な。
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ココロのボスは俺のことかと…(・_・;)
徹夜明けの寝不足のせいか、まわりの温度の低さがやけに気に障った。外に出たら夜。タクシーに乗り、とりあえず蒲田に。ため息が聞こえたのか、運転手が携帯灰皿を出してくれた。よかったらひと息ついてください、と笑いながら。禁煙タクシーになってから、考えたらずっとタクシーの中でタバコを吸わなかったのだ。窓を全開にし、一服。何の関係もない通りすがりの運転手が、こっちの気分の起伏を感じ取ってくれたことと、同席していたプロダクションスタッフの他人事ぶりとがマルチ画面になって浮かび、時間差で発火。疲れていたが渡辺を誘い近くのカフェに寄った。熱いコーヒーを2杯とクッキーでささくれを溶かす。溶かしたつもりで帰ってきたが、また噴火。広告屋などという女衒商売に就いているのだ、ましてや制作など女衒のそのまた手伝い。何を勘違いしたらあんな他人事でいられるのか、奇妙でならない。つまらねえ野郎とくだらねえ仕事ばかりしているうちに、いつか俺も杜子春のようになっていく。月と夕日と野の花や草々と川の流れと雨と潮騒だけを撮り、好きなようにつないでいたいと、しみじみ思うのだ。明日からまた3日間地下スタジオで編集。東京砂漠の3日間。今夜は生卵ぶっかけて飯を食いくそして寝る。なんともつまらねえ桃の日じゃねえか。何をどうしたいのか、ときどき途方に暮れる。精神が年齢に追いつけずにいる。いつになったら成熟してくれるのか。いつかは年相応になれるのか。バカボンのココロのボスのような人生だな、と今夜は切に思うのだ。泊まり込んだMDの夜。正門前に屋台のおでん屋。ぶら下げられた鉱石ラジオから流れていたのは“♪あしたというじはあかるいひとかくのね”。親父が、高校生だろマケテヤルヨと言ってくれたことをふと思い出す。辻がいたのか横江がいたのか譲治か矢代か。お茶の水聖橋のすぐ近く。画材屋檸檬の二階の喫茶室はまだあるだろうか。あの窓から眺める五月の光景が好きだった。東京で皐月がいちばんきれいに見える場所。♪そぞろ歩きは軟派でもココロにゃ左翼の血が騒ぐ…なんて歌いながら真崎守と吉本隆明がバイブルだった頃。
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のど元過ぎたらディープスロート
けっこうがんばった。ゆうべ昼過ぎに起きるつもりで仮眠したはずが目覚めたら夜8時。あわくってシャワーを浴び、タバコを買い、苦いコーヒーをたっぷり用意し、幻のエジソンバンドを想像しながらとっかかった。午前3時にブレーク。2時間ほど新聞各紙を2日分まとめて読んだ。それから再開。8時間連続して荒編集と台本展開。15分前、後半の一部はごまかしたがなんとかプレゼンの体裁に。プロダクションのwebに突っ込みメーリング。渡辺が焼いているDVDもなんとか間に合いそうだ。これからシャワーを浴び眠気を飛ばし3時間は持たせる算段をして赤坂へ。やっと、ここまできて見えはじめたようにも、まったくはしにも棒にも掛からない失敗にも思えるが、ま、いいや。のど元は過ぎたのだから。な。
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ララバイとクムスン
OK出しと同時進行のゼロエミが煮詰まってしまい、挫折しそうなので
気分転換にプロローグを再構成。30秒版をプラス。
http://homepage.mac.com/torum_3/sougo/iMovieTheater848.html
パスワード2008

「積水ハウスのこだわり」パートの荒編改定3タイトル
「環境への取組み」新荒編6タイトルまではなんとかたどりついたけど
ゼロエミが(‥;)
さすがに、総合篇。素材500本は伊達じゃない、かな。

荒編中のBGMは中島みゆきの「ららばいsinger」をリピート

    歌ってもらうあてがなければ人は自ら歌びとになる
    どんなにひどい雨の中でも自分の声は聴こえるからネ…

滅入ってきたので今夜は放擲。
寝酒がわりの「一日一クムスン」にチェンジ。
なべちゃん、後は明日だ。


PS頑張れ!アリモト青年
16日の件、長岡から聞いた。応援するぞ。
俺はAD時代がゼロだったから、初体験をしてみたい。
そういえばまだファラーチの「ひとりの男」も渡していなかったね。
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