2002年10月の記事


資料/20世紀長崎/浅間丸+龍田丸
●長崎放送オンエアもの
三菱長崎造船所資料館協力

戦前の大型客船は33隻。そのうちの7割を三菱長崎造船所が建造

俯瞰空撮/TBS提供のクレジットあり

昭和2年/ドックで建造中の写真/艤装されていない。竜骨が見えている。
昭和3年10月30日/進水式/ムービー/コンディション良好/命名書、海外向けパンフレットをめくるシーンなども/

※海外向けパンフレットはHDで撮る価値あり。飛び出す絵本のようなつくりでケースの中に実物展示しているだけではその面白さも豪華さもわからず。復刻してミュージアムショップやウエブで売ると人気がでそう。

◎挿入フィルム/龍田丸のムービー
マストかららしい船首の真俯瞰、乾板シーンなど
パターゴルフ、ダンス、売店風景など船内生活シーンのムービーは状態がとてもいい。


三菱長崎造船所資料館蔵のムービーかどうかチェックすること/かなり使える
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資料/浅間丸乗船記録/個人蔵
●大阪在住の医師が個人で撮影したフィルム

浅間丸/アメリカから日本への航海
アメリカで出航するときの波止場のシーン/船上から
船内での航海中のアトラクションシーン/
おでん、すし、お汁粉などの屋台が出ていて外国人乗客、着物姿の日本人乗客、幹部乗組員が和やかにおでんを食べたりしている。
鳥居をつくってあったのがおかしかった。日本のお祭りをテーマにしたアトラクションらしい。
日本の女性がけっこう美人ぞろいなのでおどろく。「或る女/有島武郎」のリアリティをこんなところで感じさせられた。時代も客船のレベルも異なるが。
子供たちが遊んでいるシーンもあり。

浅間丸は昭和4年に就航し昭和19年に撃沈された。この個人蔵のフィルムが何年の航海かは不明。大阪にあたる必要あり。

停泊中の船の周囲で水泳中のシーンもあった。
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資料/岩崎弥太郎と渋沢栄一
●NHKライバル日本史
しかしNHKはなぜこんなに温度が低いのか。
見ていて腹が立つばかりだった。藤田田と堺屋はまったくかみ合わず、構成上二人を岩崎と渋沢に見立てたからだけではなく、意気込みがなさすぎる。
番組の視点も程度が低すぎ、いい歳した大人が集まってこんな程度のものしかつくれないのかと怒る気にもなれないほどの40分。たとえ1シーン、1カットでもいいから刺激になる材料をと思って最後まで飛ばさずに見たが、げっそりさせられた。
わずかに興味を惹かれたのは、大正12年84歳の渋沢栄一が財界の集まりで講演したときの肉声がLPレコードになったもの。(コロンビアレーベル)。貴重ではあるがその話し方はまことになんともイヤなものだった。引用の箇所も「経済道徳同一説」というまあ官僚上がりらしいつまらないもので、その後の日本はこういう思想が席捲したことで今日の惨状を迎えたのだと思わせられる内容。弥太郎の奔放に対する渋沢の官的発想という対立をムリにでっちあげている感じもあり、全体に下品さに満ちていた。

後半の「共同-三菱」の競争をまとめた短い部分のみなんとか参考できそう。

ペケ資料
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骨音と愛惜。
石田の「骨音」の表題作を夢うつつで読み終わり、眠りに落ちた。

コトバのままに落ちた。

いつもなら這ってでもしておくいくつかのことも忘れていた。熱があっても仕事がどんなにたてこんでいても疲れのピークにあっても不幸のさなかにもぜったいに欠かさなかったいくつかのことを夕べは頭の片隅に浮かべながら、ああやらなくちゃ…と意識の波間に浮き沈みさせながら、重い体を引きずるように這うようにベッドにもぐった。

寝しなにか、目覚め頃か、女との夢を見た。ディティルの記憶はゼロ。ただ、文字通り夢のような[夢]だった。おかしな言い回しだが、ほかに書きようがない。

細部の記憶がないにもかかわらず、はずんだ気分と濃密すぎる感情に満ちていたということだけを覚えている。

その女が誰なのか、身近にいる女なのか、ずっとむかしの断片化した相手なのか、スクリーンの女か、小説の女か、まったくわからない。

おれはかなり都合よくできた脳の持ち主らしく、官能に関わる夢で実在以外の、会ったこともない女の夢を見て笑った夜の記憶を持たない。だからきっと、ゆうべの女は過去か現在かはともかく実在の知っている女なのだとは思う。

官能とは書いたが、ベッドにからんだ夢ではなかった。満ち足りてはずんでいるが、セクスそのものではなかった。

9時間眠り、汗で起きた。汗はカゼのせいだと思う。あるいは続いている微熱と30時間あまりかけてしまった興奮状態の余熱だったのか、夢見たこととその夢の気配だけが残っていて、そのことを忘れがたくシャワーも浴びず着替えもせず飯も食わずにメモしておく気になった。

外は小春日和。カーテンを開けてデスクトップに向かうと直射日光で顔も手も日焼けしそうなサンルーム状態。

9時間眠ったにもかかわらず体は泥のように重い。またベッドにUターンしてこのまま怠惰な白昼夢にひたりたいと思わぬでもない。

書いてしまえば、いくらかはそんな怠惰さから気をそらせることができるか、と考えたが、どんなものか。

シャワーではなく風呂にゆっくりとはいって、あの小骨のようにひっかかった不確かな夢といやな汗を落とそう。

台本にかかる前に、まず渡辺からもらった厳選ビデオ(本人いわく)をチェックし、幕末から昭和初期の海の夢に手をつけたい。


唐突に浮かんだ文字。


   愛惜。


ウエブ辞書によれば愛して大切にすること、また名残惜しく思うこと、とある。
思い出しきれない『夢』だが、こんなところ、か。


なお、石田衣良の短編「骨音」は傑作。
石田のエッジの先端が見える、そんな出来だった。
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くそして寝よう
横浜は泣きたくなるほどきれいだった。
海岸通りからみなとみらいにかけての秋の午後は、ほんとうに悪くない。

郵船の打合せのあと、路上で二本タバコを吸ってから穴澤さんとわかれ、国道をのんびりと走って多摩川を渡った。

喉が渇いたので蒲田でヨコヤマに入り、しばらくおしゃべり。渡辺はひさしぶりに横須賀へ。
いちど家に戻ってから紀伊国屋へ。
雑誌と石田衣良のIWGPシリーズの新作を。
北風に背をおされながらそそくさと家にUターン。

ぼんやりと雑誌を二冊読み石田の新作をすこし読んでから晩飯をとり、風呂につかる。

昨日の朝から眠っていない。
ピーク二つは、けっこうこたえたようだ。

熱は微熱のまま。
ただ気分はずいぶん溶けてきた。

これで一晩泥のような眠りにつければ再生だ。
帰りしなに渡辺から郵船のビデオを11本渡された。60本くらい届いたうちの最初の11本。弥太郎と渋沢栄一とか昭和十年の世界一周旅行とか豪華客船浅間丸の乗船記録映像とか、かなり愉しめそうだ。


メモ/レスター・ブラウン「エコ・エコノミー」家の光協会刊
坂本龍一「悲戦」幻冬舎
ポール・ホーケンほか「自然資本の経済」日本経済新聞社刊


背中から日本シリーズの祝勝会のオンエアが聞こえている。原の挨拶。
もうくそして寝るしかねえな今夜は。
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http://www.earthcam.com/
都市の街角ウエブカム。おもしろかった。まことに。

こちらはイギリス発のサイト。
http://www.camvista.com/

Marunouchiの資料用に
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オーティス・レディングをひさしぶりに
ふと思い立ちオーティス・レディングのベストアルバムを聴いている。17歳の春にはじめてオーティスを聴いた。飯田橋の裏道を入った地下にある店で。ジュークボックス。ストップ・ザ・ミュージックと藤純子の緋牡丹博徒とカルメン・マキと知ったばかりのオーティスによくコインを投げ入れていた。


ほんとうに、いまなのかと問う自分もいる。
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泥炭石鹸
1時間半眠った。このあいだ福島の帰りに買った泥炭石鹸で熱いシャワー。懸念していたことは解決したとの知らせの伝言を聞き、気も晴れた。スイッチしていまのところいちばんたのしみな仕事にこれで集中できる。さてさて、かっ飛ばす。
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空のいろ
麹町での打合せが予定よりもかかり夕暮れに。
雲のカタチと西日の色がなんとも泣きたくなるような夕だった。

急いで帰り、おそい昼食をかきこむ。
これから明日に備えて郵船のシナリオに。
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桑田賢二さんのプロフィール
桑田さんのプロフィールが届いたので覚書。ほんと、いろいろやっている。



***************************************
桑田賢二
ディレクター
1954年、山口県生まれ

作品歴
■SIGGRAPH'83 (デトロイト) FilmVideo Art show
■DIGCON'83 (バンクーバー)
■NGK.CGシミュレーション
■環境映像 「HANABI」 (ビデオソフト出版)
■アスキーハイビジョンシアター
■環境映像「 IMAGE FEEDBACK」
   '87国際音楽&映像大賞、最優秀映像賞
■環境映像「 VIDEO WALL PAPER 」(ビデオソフト出版)
■リコーLSIファンタジア(Dビジョン)
■新神戸オリエンタルシティ(マジックビジョン)
■NTT DATA CIエンドクレジット
■NTT DATA 少年の夢編(CM)
■アジア太平洋博、九州電力館展示ホール
■東京都港湾局フィチャースコープ
■NEC WORLD COMMUNICATION
■東京データマップ (ハイビジョンCGマルチ映像)
   SIGGRAPH'91 (ラスベガス) FilmVideo Art show
   NICOGRAPH'91 CG優秀賞
   AVA'91マルチメディアグランプリCG部門産業応用賞
■新都庁舎展示ホール環境映像(25面マルチ映像)
■函館開港記念館(マジックビジョン)
■最後の恐竜王国「PASアプリケーションインタラクティブタルボちゃん」 
   AVA'92マルチメディアグランプリ展示映像部門エンターティメント賞
■シャープ幕張ハイテクホール ハイパークリエーター(インタラクティブソフト)
■NAGANOオリンピック、エンブレム映像
■東京電力TEPCO地球館「ミクロツアーズ」(3Dシミュレーション映像)
           「マジックプラネット」(Dビジョン)
■多摩ライフ21 「TAMA RIVER with」 (ライドシミュレーション映像)
    AVA'93マルチメディアグランプリ展示映像部門エンターティメント賞
■アップルコンピュータ JLPGAチャンピョンシップ 
■科学技術館 コンストリアム スーパー建機シミュレーター (バーチャルリアリティ)
■TOYOTA 産業技術記念館 (6面マルチ映像)                       
「トヨタの車づくりのしくみ」「新しい車が生まれるまで」
■SEIKO KINETIC  (マジックビジョン)
     広告電通賞 POP部門賞
    日本POP広告協会アワードコンテスト 通産大臣賞
■通産省石油情報普及啓発事業「石油の国のオイリー・オイル・ショー」
                     (モーションキャプチャリングCG映像)
■パナソニックスクエアー「KRAKKEN」(ハイビジョンCG立体映像)
    国際ワイドスクリーンフェスティバル(アムステルダム)
     最優秀コンピュータグラフィックス映像賞
     Images du Future'96(モントリオール)  フィクション部門 観客賞
     ハイビジョン国際映像祭モントルー'97(スイス)
    ショートプログラム部門 最優秀作品賞
     国際アニメーションフェスティバル(ポルトガル)名誉賞
    マルチメディアグランプリ'96 シアター展示部門 海外優秀賞
     Imagina(モンテカルロ)テーマパークエンターティメント部門2位
■第31回東京モーターショー SUBARUブース
■山陰夢みなと博覧会 SANYOパビリオン 「アジア夢紀行」(ハイビジョン3面立体映像)
     ハイビジョンアワード'97 選定委員長賞
■北京遊楽園 イメージアクアリウム (ルミライトビジョン、他 展示映像)
■第32回東京モーターショー SUBARUブース
■氷ノ山自然ふれあい館 (展示映像)
■MEGA WEB 「FUTURE WORLD EXPERIENCE」 (3Dインタラクティブ・ライドコースター)
■第33回東京モーターショー SUBARUブース
■玄海原子力発電所(展示映像)
■ジャパンフローラ2000淡路花博「ヨーヨッパ夢紀行」(ハイビジョン3面立体映像)
■うつくしま未来博 テーマ館「ジ・アース」 (70�@大型立体映像)
■うつくしま未来博 21世紀建設館
■山口きらら博 山口県館 (ハイビジョン4面大型映像)
    地域振興賞(中国経済産業局長賞)
■山口きらら博 山口市館 (ハイビジョン映像)
    秀作賞(21世紀未来博覧会協会会長賞)
■第34回東京モーターショー SUBARUブース
■名古屋港水族舘 映像展示






         
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微熱あり
ひさしぶりにオフィスで仕事。
ゆうがたオフィスにたどり着くまでに木枯らしと遭遇。
秋を満喫する前に冬になった、そんな気分にさせられる。
オフィスのエアコンはいつのまにか暖房となっていた。

渡辺と今後の展開を打合せ、これから原稿。
微熱あり。
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天龍八部・第八巻「雁門悲歌」★★★★★
金庸の武侠シリーズもこれで残りは鹿鼎記全八巻を残すだけとなった。

翻訳の土屋文子の後書きはこう結ばれている。

 「官僚社会に比べれば。はるかに自由であるはずの江湖にも、人々のつどう場の宿命として。やはりさまざまな集団があり、それゆえの不合理や窮屈さが生じる。そこで、あらゆる集団を離れたところで真の自由を模索し、個としての生き方をどのように確立してゆくかというのが、金庸の、ことに後期の作品においてしばしばとりあげられるテーマである…」と。

「天龍八部」もまたその気配が充満している。最終巻の大団円だけでさらに数巻の展開もありえたようには思わないでもないが。
八ヶ月。堪能した。

帯に「誰がために花は咲くや」。
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落葉と1年半ぶりの再会
1年半ぶりくらいになるのか。
桑田さんと会ってきた。
足の小指を骨折してしまったというので
彼の家の近くのガストで。

できたらまた組んでみたいとずっと願っていた。
機会が、来なかった。
こんどの話は、彼とのコラボレーションを再開するのに絶好だとオリエンを聞きながら思っていた。

3年前の春の終わりに蒲田のオフィスで初めて打合せをしたときの印象がいまも鮮やかに残っている。
46億年をどう見せるかについて、彼がぼそぼそと5分話してくれただけで、その先の二年近い道のりがいっきに開けたように思えたのだ。

シナリオをいちばん深く的確に読み込んだのも彼だった。
組んで仕事をすることがわくわくさせられた。
あんな時間をまた重ねてみたい。
ばくぜんと考えていたが適切なチャンスがなかった。
ふさわしい仕事に出会えなかった。

どこまで行けるかはともかく、
こんどの《可視化》はズバリだと思う。

1年半ぶりに彼と話しながら強く実感した。

冬のような寒さとなった雨の秋だが
大きなステップの日となるだろう。

仕事の可否はともかく、再び出会ったことが何よりである。


気になっていた山岡君との連絡もとった。
来年にかけて、どんな戦いになっていくのか垣間見えた気がする。


世田谷通りの歩道に雨に濡れた銀杏が散っていた。

ことしはじめてみた落ち葉。
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感見動遊伝
感じる見る動く遊ぶ伝える

私たちはどこから来たのか
私たちは何ものか
私たちはどこへ行くのか

ここではないどこかへ

Tokyo power
東京パワー
とうきょうぱわー
東京パワー
東京力

60億分の1=1億2000万分の1=1000万分の1=10万分の1=1分の1=あ・な・た=いまそこにいる

46億年 塵芥 ミトコンドリア DNA 水の粒子 細胞 

数字で輪切り 数字のマトリックス

ひとり 複数 複数自乗=社会=東京

未曾有の体験BOX
あらゆる
全方位
全次元で切る[あなたとは]

生まれてから[いま]まで
何人の人と会い 何匹の虫を踏みつぶし 何杯の飯を食い 何人の人を想い 何人の人と別れ 
すべてをデータで置き換えてみる
データ化してみる

喜怒哀楽のデータ化とは何か

データ曼荼羅

26文字は何語の世界を
51文字は何語の世界を

中国人は何語で世界を表現したか
日本人は何語で世界を構成しているのか
アメリカ人は
ケニア人は

世界を構成する言葉の数
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《悪の華》★★★
新堂冬樹著/光文社刊。

どんなものかなとおっかなびっくりだった。
新堂のいつもの度し難い印象は弱まり、最後まで読み通させる世界にはなっていた。
が、そこどまり。
日本のやくざワールドが舞台となると、ただ汚らしいだけで、すべてがとめどなく上滑りしていく。
何を書いてもすでに現実を上回ることができなくなってしまった世界にあって、物語に求められる《想像力》は、はてがない。
悩み多い人生を送るゴッドファーザー物語《ソプラノズ》がつくり出す物語世界がどんなリアリティを備えているのか、
作家も編集者も謙虚にならないと…
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ER7の第7話から第16話まで★★★★★
しかしほんとによくできたシナリオである。
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ロングラブレター/漂流教室全話★
楳図の《漂流教室》の設定を小学校から高校に変え、おきまりの環境汚染のオブラートでくるんでみたところで、限界は越えられず。
窪塚の演技だけが空回りして哀しい。

シナリオもどうかと思うが、演出、キャメラワーク、編集…どこにも救いなし。

全巻通して見たのは、ただ一点、
あの楳図の名作がどこまでカタチにできるのかという興味。

楳図かずおは子供の愛を描かせると、比類ないパワーを発揮する。
《私は真吾》がその極北である。
あのレベルの究極の愛をこの国の表現者はまだ描く水準にたっせないでいる。

マンガを超えられない。
それがこの国の現在。

と、ふりかぶるほどのことでもねえか。
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水滸伝第三十八回「飛んだ」
小説すばる11月号。北方の水滸伝はまったく未踏の領域にはいりこんでとどまることがない。

連載を読むというのが永いことできなかった。
北方水滸伝は、しかし刊行されてからという
そのタイムラグを待てない。

この勢いで最後まで行ければ
この国の「国民」文学と呼べるものがはじめて誕生することになる。
「国民」の「文学」に必要不可欠なものはただ一つ。

《志》

だから。
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手前みそだが、楽勝だろう。
読み直す。

この段階ではほぼパーフェクト。
日本郵船に取り組んだ真夏の精進が
随所に顔を出している。

まず、楽勝だろう。
問題があるとすれば、たてこんできたスケジュールだけだ。

郵船最優先とし、すき間にいれることがどこまで可能か。

今夜はこのまま郵船の構成プランを続行。
明日もあさってもその後も、しばらくは郵船三昧。

カゼはひどくならずにすんだようだ。
日曜の夜からのビタミンC超大量摂取が訊いたように思う。
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アップ
熱は出ず。
ちょっと前に書き終わった。
オフィスに送りプリントアウトを頼む。

シャワーを浴びたらアームズへ。
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なんとか平熱
悪寒と微熱で日曜はダウンした。
夏のカゼがすっきりしないままに秋になった感じがある。
だいじをとって何もしなかったのが良かったのか、6時に目覚ましで起きたときには平熱になっていた。
熱いシャワーと苦いコーヒーで目を覚まし、原稿にかかった。ぎりぎり4嶋まで書けそうなので
そこそこのところには行けそうだ。
昨日は焦ったが、ま、よかった。
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アイディアプラン、アップ。
3時に起きて6時間。
丸の内の企画を書く。
これから芝のアームズに。
通れば、久しぶりのNYロケ。
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ER7の第1話から第6話まで★★★★
第7シリーズをレンタルビデオで。
第6シリーズを見逃していたので迷ったが
先に進むことにする。

シナリオはますます深まりこんがらかりつつも冴えている。

何がどうなっていくのか
相変わらず一切の予断を許さない。
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男の仕事と女の仕事
夏苅の見学レポートを読みながら
住まいについて、男が仕事をしているのは
間違えなのではないか、そんな気がした。

《家》づくりに必要な男手は力仕事の「大工」だけじゃねえのか。
それ以外のことにどんなリアリズムも持ちえない連中が決定権を握りすぎている…
極端だが、そんな思いもある。
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シナリオ《水曜日の情事》★★★★★
毎晩、月をよくながめている。

野沢尚のシナリオ《水曜日の情事》を読む。
オンエア時にはうっとうしくて二回目あたりでやめてしまったが、
第一話からあらためて読んでみると野沢の一貫したテーマが痛いほどに伝わってくる。
《恋人たち》で描こうとした家族という名の共同幻想の解体と再生の試みの萌芽が後半にちらっと顔を出し、期待が高まったが、軌道修正したようだ。
とはいえ、予想を超えてスリリングでエッジの尖り具合がいい。
野沢は、サスペンスなど書くのをやめて、とことん《愛》にこだわるべきだ。
《恋人たち》《青い鳥》を書いてしまった、ということにもう少し謙虚になるべきではないのか。自分の魂の奥底のゆらめきに…

読んでいて
愉しみながら、キツイなという思いも強かった。
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佐々木譲の《疾駆する夢》は★★★★★!
《武揚伝》で切り開いた佐々木の新世界は、
このやけにリアリティのある「企業」小説を脱稿することで
さらに異なる色彩で満たされることになった。

佐々木譲、大化けである。
誰も書けなかった《歴史》小説と
誰も書かなかった《企業》小説をものして
2002年の佐々木は王道を行っている。
歴史だろうと企業だろうとジャンルは実はどうでもいい。
意気込みとその意気を持ちこたえる新しい意匠。
この二つがあれば、いいのだ。

二段組で745ページ。原稿用紙換算1867枚は
ふつう二分冊だろうが、
一気に読めよ、というこれも作家の心意気か。

小学館刊1995円。
この内容とボリュームで2000円を切るという戦略は
まったくお見事としか言いようがない。

これは確かに《企業=経済》小説でもある。

脱帽の力作だった。

しかし、手がしびれたよ。
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祝杯である。
杯をかかげたい。
2002年の記念すべき夏に。

一年をかけて
ここを越えたらという機会が二度あり
二度とも半ばで潰えてきた。
昨秋のC。この春のT。
いずれも不完全なままに燃え尽きた。

もう終わりかな
などと感じはじめた頃に飛び込んだチャンスだった。
アウトラインを聞いた瞬間に
これなら賭けられる、と直感した。

そして四十日の夏を走った。
ひたすら駆けた。

そして、たどり着いたのだ。
これでおれはもう少し先に行ける。

誰にというわけでもないが
祝杯をあげたい。

十月十日 三日月の夜
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《ソプラノズ》第5話-第9話★★★★★
DVDが遅れているのでVHSで観た。
悩めるドンはさらに混迷を深め、
ついに幻影まで見ることに…
最初に日本語版を借りてしまったので
仕方なく日本語版で観つづけているが
渡良瀬恒彦のトンマなせりふ回しでかなり興をそがれる。
しかしどっから渡良瀬で行こうという考えが出たのか。
そのことがとてもふしぎだ。
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新井素子《ハッピー・バースディ》★
角川書店刊。
つまらねえ小説だった。
いつまでたってもうまくならない珍しい作家。
しかし、新井の文体はなんとかならねえのかな。
マンガ以下だろう。
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クーンツの《汚辱のゲーム》上下★★★★★
ひさしぶりにまともな翻訳のクーンツを読んだ。
訳はまともだが、なかみは突拍子もないいかがわしさにあふれていた。
相変わらず「犬」の描写は泣かせるが、
なんとも人に勧めようもないような破天荒ぶり。
しかしおもしろかった。
講談社文庫刊
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そろそろ
くすぶっていたカゼ状態もなんとか秋晴れとともに脱け出せそうだ。
ベッドでごろごろししながら小説を読み、
アメリカのテレビドラマを見て過ごしているうちに
菌が飽きたのか。

丸ビルの続編の依頼あり。
ただしこんどは6社コンペとか。
楽しみではある。

夕方から郵船。
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《トカジノフ》戸梶圭太★★★★
第一短編集/角川書店刊
第二短編集の《トカジャンゴ》に比べると
迫力あり。インディーズでオムニバスムービーにし、CSあたりでカルトなブームにしたら、受けそうだ。
読むよりも映像の方が想像力を刺激できるかもしれない、おかしな小説ではある。

熱など出ているときに読むのはどうかと思うが。
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無為徒食
ロケで窓を開け放して寝たのが響いたのか
気分が負けたのか、カゼぎみだったのが
一昨夜からひどくなった。
微熱と発汗が続く。
一日寝ていても変わらず。
ひどくもならないので、今夜はNYKのまとめをなんとかこなしメールで送ることにするが、しんどい。

日が暮れてからオフィスに二時間。
坂本君に頼まれていた記録ビデオを渡辺がほぼまとめ終わったのでチェック。
気になったところをちょっとだけ直してもらいプリントに入ってもらうことに。

トータルで1時間45分の長尺となった。
うんざりするような長さではあるが
当事者にとってはなつかしさや刺激にあふれた時間でもある。

関係者の多くはいまも福島に暮らしている。
《森のひと》の第二段階展開にあたっては
彼らもまたさまざまな役割を担ってもらうことになるはずだ。
このビデオは、いわばそのための証文?のようなもの。
制限もしばりもない《証文》。

ある熱意あふれる時間を共有したことを忘れないためと
その時間をいつかどこかで再生・再現するための…

渡辺がついやした無為の膨大な時間は
もうすぐ《第二段階》幕開けとして日の目を見ることになる。はず
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水の草原に浮かんだアフリカ
http://homepage.mac.com/torum_3/love/iMovieTheater594.html
に載せた渡辺が撮った大井埠頭の朝日を
繰り返し見る。

穏やかな風のない東京湾だが
小さな波はある。
のぼりはじめた巨大な太陽がそのさざ波に
姿を映すと、無数の小さな太陽でつくられた
どこまでも続くまっすぐな飛び石の道のようだ。

水平線から海岸までに何千何万の
もしかしたら億を超える無数の波が
生まれては消えながら永遠のような光の道をつくっている。
そんなふうに見えるシーンがあった。

朝日を浴びたガントリークレーンは
子供たちが言うように巨大な動かぬキリン。
その巨大なキリンのシルエットの向こうに
巨大な火の玉がゆっくりと上がっていく。

水の草原に浮かんだアフリカのような
東京の秋の朝。

凄いな
としか言いようがない。
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一宮の夜も眠れず
一宮。
「一宮シティホテル」というおかしな名前の、下関辺りの船員ホテルのような生きてるのがうんざりするような、「ホテル」。

どういうわけだか眠れない。
マッサージをとって二時間寝たと思ったら
二時過ぎに目が覚め、あとは眠れず。
昨晩の掛川も同じだった。

眠れないので昨夜は朝飯の時間まで
戸梶圭太の短編集を読んだ。

今夜はD.R.クーンツを読んでいる。
モーニングコールまであと二時間半。
案外つよかった陽射しのせいで
昼はやたらと眠気におそわれた。

制作の夏苅さんダウン。
どうも湯治部に西の風が合わないようだ。

渡辺のibookを借りてPHSでつないでいるが
うんざりするほど遅い。
つい1年半前まで、こんなスピードで仕事をしていたのが嘘のようだ。
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http://homepage.mac.com/torum_3/love/iMovieTheater594.html
今朝の空

渡辺が大井埠頭で撮ったもの。
その気になれば桃源郷はどこにでもある。

にしても。
東京でこんな日の出が撮れるとは、ね。


   掛川にて
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菱沼さんと《同棲》?
一年前のメモをめくっていたらこんなことを書いていた。

*********************************
《tears of stone》THE CHIEFTAINSの朝

at 2001 10/23 08:12 編集

雨の音を聴きながら眠った。深い気持ちのいい眠りにつけたようだった。明け方、子供の頃にたいせつにしていたなつかしい人たちと場所の夢をつづけざまに見た。
さらに、おぼろだが、照明の菱沼さんと他に4人くらいが出てくる夢に変わった。どこか南の方を思わせる知らない町。鉄道の駅のすぐ近くに巨大な二階建てのアパートがある。そのアパートはもうすぐ取り壊されることになっているらしかった。菱沼さんとぼくを含む6人くらいの人間が以前にそのアパートの二階の大きな部屋に出入りしていたらしい。それぞれ別なところからその町に帰ってきて、アパートの持ち主に2週間くらいの間、借りられないかとみんなで交渉をしている。主に菱沼さんとぼくが話している。部屋は巨大な階段をあがったすぐの角部屋で、広さが40畳ほどのスタジオスタイルの1ルーム。南側一面が巨大な窓になっている。さらにもう一面も窓。明りの入り方を菱沼さんがとても気に入ったらしく乗り気になる。部屋には巨大な屋外式のバスルームがついている。半地下スタイルで、階段を下りると小川が流れていてその川に沿ってウッドデッキ。その一角に大きな桧の浴槽が置かれている。数人で入れるほどの大きさ。全員、大いに気に入り、2週間の間使わせてもらう交渉に入る。料金は25万。持ち主は6人だから一人8万でいいでしょう、とわけのわからない計算をしてみせたが、みんなそうだね手ごろだな、と納得して借りることにした。夢はそこからがあいまいになっていった。
菱沼さんとぼく以外の4人が誰だったのか覚えてはいない。おぼろには佐藤君もいたような気もするが。
1時には眠りに落ちた。記憶しているのはどこか田舎の宿で聴くようなやわらかい雨の音。雨の音が夜の街のノイズを吸い取ったのか、まことに静かな夜だった。
目覚ましなしで目が覚めたのが7時10分ほど前。
机のある部屋に入ると、朝日が部屋を染めていた。いまもまだディスプレイが見にくいほどキラキラしている。たっぷりと雨を含んだ朝の空気を通ったきれいな光が部屋に満ちている。
昨夜入手したアイルランド音楽の《tears of stone》THE CHIEFTAINSをかけて聴いている。ANUNAの参加する曲が1曲だけ入っているという理由でリストアップしたアルバムだが、そのANUNAが参加した冒頭のイエーツの古い詩の朗読ではじまる《NEVER GIVE ALL THE HEART》から、ラストの《TEAR LAKE》まで全曲、申し分なし。ディーバたちと伝統的なアイリッシュスタイルがじつに合っている。
今日から朝型に切り替え、戦闘態勢を整えるが、初日皮切りとしては上々である。
これから熱い風呂を浴びて、朝飯を食い、
秋の戦いをとっぱじめる。

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この《場所》は飯田橋なのか須賀川なのかお茶の水なのか
読み返したら猛烈におかしく、気が晴れた。
窓の外は台風一過の秋晴れ。
シャワーでも浴びて一眠りしよう。

ま、いいじゃねえか。


どうやら回復いたしましたので。
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進化の袋小路
袋小路に踏み入ったのだとしたら
それは《進化》じゃねえんだよ。
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潮時。なのか
夜更けにオリオン星座を見た。
平行四辺形と三つ星のすべて。
東京でオリオン星座をきちんと見たのは
何年ぶりだろう。

自動車並のスピードで駈け抜けた21号は
さらにそのあときれいな月を見せてくれた。

街路樹がみしみしと音を立てて揺れ
家々やビルもゆらりゆらりと揺らいで見えた。
東京が、こんな様相を見せたのは中学の頃以来か。
短時間だったが暴風の前に、都市はあんがいもろそうだなとしみじみ。

いくつかの観測ポイントで瞬間最大風速が53kmを越えたらしい。
ほとんど設計荷重のような数値ではないのか。

わずか一時間足らずが勝負だった。
撮影できていたらと悔やまれる。
こんなチャンスはもう来ないだろうな。
HD-F900の切れ味を試してみたかった。


昼の苛立ちが珍しく尾を引いた。


怒りは失せたが、徒労感が残った。
長いつきあいだったが、
つくづく変われない人なのだ、と思う。

変わらないのか、変えられないのか、変わりたくないのか
もうどうでもいいじゃねえかという気分から脱けられない。
犬のように歳をついやしてもなお、
手の届かない《現在》のさなかにあって
なぜあの人は停滞することに平然としていられるのか。
そこがどうしてもわからない。

だから、もう、いいかな、と思う。



今日から三日間のロケの間に進退を決めたい。
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大型台風の前に濡れ鼠となった。
つまらない電話でやる気が消えた。

田舎者と言ってしまえばそれだけのことだが。
しかしこの果てしない温度差がどこから来るのか。
顔突き合わせて了解しあったことを
どうしてコロッと手のひらかえせるのか。
サラリーマンだからか。
奴隷だからか。

名刺の厚さ程度のプライドにしがみついて
なんでこいつらは毎日毎日朝目を覚ませるのか。

受話器をほうり投げたのはひさしぶりのことだ。
目の前にいたら、頭をかち割っていただろう。

本気で外すことを考えた。
しりぬぐいをするほど愛らしいケツでなし。
もういいかな。
俺がやめるか。あっちを引きずり下ろすか。
そういう所に来たのかもしれない。

サッポロと築地。
どこに違いがあるのか。

この苛立ちのまま麹町に向かうことになる。
間の悪いヤツは、いつもこんなタイミングで
つまらねえくだらねえ連絡を寄越す。
それも陰に隠れてだ。
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21号
戦後最大の暴風雨、などと報じられると
血が騒ぐ。
今夜から明日にかけて関東上陸らしい。
一日ずれていれば、静岡辺りでと考えたが。

いまのところ東京は静。
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《水の恋》★★★★★
池永陽著/角川書店刊

台風の先駆けなのか胸苦しいような雨の夜に、眠れず、仕事にもならず、池永の新作を読み始め、読み終えてしまった。

《コンビニ・ララバイ》とはまったく異なる濃密さに、時間が過ぎた。
奇妙なリアリティと水苔の匂いがたちこめるような気配をもった一冊。
今年のベスト1になるだろう。

まったく眠くないが。三時間、眠って一気にNYKにかかることにしよう。

台風が今日なら、
明日は移動だけになる。
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