2003年08月の記事


《ゴスフォード・パーク》★★★★★
アルトマンらしい一本。
スタイルは違うが《ショートカッツ》の頃の切れ味あり。脚本もじつによくできていた。

レンタルビデオ/VHS
コメント (0)

《月のひつじ》★★★★
レンタルビデオ/VHS
映画よりテレビ向きの素材だけど、ま、たのしんだ。
コメント (0)

《ロード・トゥ・パーディション》★★★★★
まことに良くできた《父と息子》の物語。
ゴッドファーザーを越えたというコピーはともかく、
ギャングストーリーではなく二重に込められた父と子の物語として、秀逸。
土砂降りの雨の中でSEをカットし音楽だけで展開したのにも驚かされた。
父がわりだったドンを撃つその瞬間だけSEを使う。憎い演出だった。他にはただ雨音だけ。

DVDプレーヤーがわりに使っているプレステ2が壊れているのでビデオを借りたが、
画質のひどさに閉口。
比較できるものがあるとVHSはすでに犯罪である。

レンタルビデオ屋の帰りに秋の虫の鳴き声を聞いた。

一日おきの秋である。
コメント (0)

《戦場のピアニスト》★★
ポランスキーは、しかし何を描きたかったのだろうか。
オスギは、この映画のどこで泣いたというのだろうか。
日本のタイトルはどうして「戦場の」と付け加えたのだろうか。

ナチスがユダヤ人を撃ち殺していくシーンだけが
やけに印象深く、気分が悪かった。

ポランスキーは変態ではないのか。そういう感想が残った。

ショパンが泣くぜよ
コメント (0)

竹取物語の奇想天外と中秋の名月
二ヶ月ぶりに髪を切った。
足下に散らばった髪の毛を見ながら
これでは重いはずだ、と納得。

「震度6が1日3回発生」と題された特集を読もうと
行きがけにニュートン10月号を買っていった。
ひさしぶりに隅から隅まで読んだが、いちばん印象に残ったのは
竹内均が書いた「竹取物語」。
サブタイトルに「1100年も前に書かれた日本最古の月の物語」とある。

巻末には国立天文台の渡部潤一さんが書いた
「中秋の名月は満月なのだろうか?」という
ショートコラムあり。
今年の中秋の名月は9月11日。
東京の月の出は午後6時32分。
日の入りは5時55分とある。
晴れていればマジックアワーの月の出となるはず。

ちよっとそそられた。
コメント (0)

《英雄》★★★★★
タンドゥンに魅かれ編集の間に六本木ヒルズで観た。
席は前から六列目。音響が素晴らしく絵像もまた凄かった。
あきれるほどにきれいな映画だった。
コメント (0)

《生誕祭》★★★★★
馳星周著/文芸春秋刊/上下巻

いままでの馳を少しだけブレークしたのではないか。読みごたえあり。
コメント (0)

ふとももとふくらぎをたっぷりと撫でさする
昼をまわるまで夢も見ずに眠っていた。
起きあがろうとしたら太もも、ふくらはぎに
猛烈な痛み。

筋肉痛など、しかし何年ぶりのことになるのか。

昨日、いっしょに上り下りしたJRの北森青年から
あしたはきっとひどいことになりますよ
とおどかされていた、そのままになったな。

クナイプを数種類ブレンドしたぬるま湯の浴槽に30分つかりながら
一生懸命わがふとももやふくらはぎを愛撫した。
そのあとでやけどしそうなシャワーを5分間。

いくらか軽くなった。

長崎でオランダ坂を撮ったとき
スポンサー、代理店、スタッフの疑問をはねのけ
坂など上から撮ろうと下から撮ろうと変わりねえだろう
と言い放ちかたくなに上まで上がっていかなかったおれにしては
昨朝の雨中の急坂登りは「大英断」である。はず。

しっかし、いてえもんだな。


今日は4時に出て5時からの全体定例と
その後同じメンバーで懇親会に。
渡辺の方は、池田さんにつかまったらしく
昨日の3Dテスト撮影の目地合わせにつきあわされることになったらしい。
コメント (0)

眠りの森とえびすと大黒。
10時30分に広尾を飛び出て大月へ。11時45分着。
チェックインし、風呂に入り一息。
2時間眠り、シャワー。実験センターへ。雨。霧。
車両基地周囲の山をまわる。裏山の奥に「眠りの森」と書かれた看板があった。
そのまま進んでいくと通行禁止の行き止まり。
道は舗装されているがひとけの感じられない場所。ねむりのもり。
大クレーンを設置しようと検討していた場所には
1.5メートルくらいの石でできた大黒様と恵美須様の像が
狛犬のように配置されていた。
そして実験線を見上げ笑みを浮かべている。
激しい雨と深い霧が周囲の山にかかっていた。
悪夢のようなポンチ絵のような
奇妙きてれつなジャパニーズ・ダリの朝。
その奥は土砂捨て場。
あれはどんな意味をもっているのだろうか。
びしょぬれになったので一度ホテルに。
着替え、朝食をとり、再び基地へ。
テスト走行が終了後に、
キャメラ設置場所確認のため走路をチェック。
気温10℃を割った涼しいというより寒いトンネル内で震えながらラストチェック。
トンネルを出たら外は真っ暗。
出たのではなく新しくトンネルに入ったと錯覚したほど。午後7時30分だった。
最後の階段を下りるとき膝が笑い太ももが震えた。
冷えきった体を温めるため温泉を探した。
「月待ち温泉」というのがあったので直行。
ぬる湯につかり冷えをなだめ、中央高速へ。
1時間20分で東京に戻った。
もっとも後半の20分は渡辺任せで熟睡していたらしい。
はじめて空気が体の中に注入される。
そういうロケハンになったとは思う。


しかし、疲れ切った。
コメント (0)

さて夜の山梨へ
ナレーション3タイトル、20分前にアップ。
冷やし中華をとってもらったのでそいつを食べたら甲府へ。
コメント (0)

ナレーション録り、ほぼ順調に進行するも暑い
午前中から昼までに徳弘夏生のナレーション録りをアップ。
昼食をはさみ窪田等のナレーション。つつがなくアップ。
夕方までタイミング調整と一部ミックスをし、
6時からビエナのフルバージョン録音になる。

その後で、甲府へ。
コメント (0)

驚天
なんというかいろいろあった一日だった。
よもやの急展開。


明日は10時から9時まで3タイトルのナレーション録りを広尾で。
それから中央高速で甲府。
翌朝夜明けに実験線ロケハン。

いよいよオープニングのロケハンとなる。
コメント (0)

ロングミーティング
2時30分から10時まで電通テックで打合せ。
かかった時間に見合う収穫はあった。

しかし、飯抜きのロングミーティングは辛かった。
コメント (0)

免震関係資料
2時間を何に使うか迷ったが、
けっきょくウエブで免震関係の資料集め。

30枚プリントアウトする。
インタビュー+実験スタイルが妥当かな
コメント (0)

スタンバイ
実大実験の打合せ兼撮影初日はひさしぶりの真夏日になった。
寝不足と湿気でふらつきながらではあったが
技術陣も撮影スタッフ揃い、実際的な打合せができ、まずまずのスタートとなる。

6軸の巨大アクチュレーターも撮影できることになり、楽しみも増えた。

美術は、直前まで営まれていた暮らしの気配をテーマに頼む。
インテリアのショーウィンドーではなく、生活感そのもの。

録音は機械音をノイズではなく考えるように伝える。振動台の駆動音はそのまま地震動の地鳴りである、と想定できるような音にしてほしいと。

現時点で予定していのはデジタルHDF-900を2台。CCDを6台。
ベースのモニターとデッキが8セット。

今日は3時から電通テックでJRシナリオの打合せ。
5時から六本木TSPで積水ハウス改訂版の続きと試写。
ナレーションの打合せ、実大実験撮影の打合せなどが深夜まで。
コメント (0)

不徳である。まくるべき尻もなし。
手直し、いま終わった。2時間寝たらスタジオへ。

昨日の午後は、耳を疑う一言に
即応しながら情けなくなった。

情けなくなりながら、どうして尻をまくりきらずにいるのか不思議だった。

おれはもしかしたら
媚びているのだろうか。

媚びていることになるのだろうか。


このままつきあっていて
気がついたらお座敷犬のようになつていくのではないか。
ほんもののぽちになる?!


そういうことにどこかで気づけていないのだろうか。


おれの反応は、あれはなんだったのか。
それがわからない。

六本木の地下に降りて
スタッフの顔を見たとたんに溶けてしまったはずの気分が、
今までかかって手直しが終わったところで
またぶり返す。

夜更けに宮川女史から届いたメールにこう書かれていた。恥を忍んで引用しておく。

「益子さんが思う、よりベターなことを今日のシナリオとともに伺えるのかと思っていたのですが、
今日の台本は今までいろんな人が言ってきたことを忠実に台本にしたものだと思いました。
しかし、益子さん的に、今日上がったシナリオが益子さんの本意でしょうか?
私が一番気になっているのは、実際益子さんが演出をどうしていきたいのか
ということが聞きたいのです」


あっちもこっちも四面楚歌。
もういいのかな、とも思う。
本意か?
と問われて、どう答えりゃいいのだ。



ひたすら不徳のいたすところである。
すまんが、くそして寝るしかなかろーが。
コメント (0)

第一稿アップ。8.18朝
やっといま書き終わり松谷さんに送った。
これから一眠り。

BGMは最初はタンドン。後半はなりゆき。

ま、そんなもんだ。
コメント (0)

《GMO》★★★
服部真澄著/新潮社刊/上下巻

もう少し掘り下げるかと期待しながら最後まで読んだが、「ミステリー小説」のボーダーを越えられず。後半からは他愛のないアクション小説に堕している。《バカラ》もそうだったが、この人は小説家として何か肝腎なものが欠けているのではないか。とはいえ、とりあえず一気に上下巻を読めた。
コメント (0)

《首領への道》全17巻★
きっかけはスカパーでみた11巻から14巻。
原作となった村上の劇画は刊行時に読んでいた。小馬鹿にして見はじめた。その気分のままに二週に渡って時間を潰した。
映画としては原作通りのマンガである。Vシネマらしいチープで大時代な世界である…

しかし、
小骨が一つ残った。
あらためてレンタルビデオを全巻借りてみた。17巻、30時間余りを通観して引っ掛かっていた小骨が見つかった気がする。
村上の原作を巧妙に利用しながら、このスタッフたちが描き続けたかったのは白竜演じる越智という名のヤクザただ一人だけだったのではないか。首領役の清水健太郎をはじめ登場する9割の役者たちがVシネマ的演技に徹する中で、ひとり白竜だけが異邦人である。ここで演じられる白竜の心象は17巻を過ぎてなお深い霧の底に隠れているように見える。白竜という個性がさらにその謎に深みを添え続けているように見える。
《首領への道》とタイトルされてはいるが、17巻まで見たところ、これは《首領を育てることに賭けた男の道》であり続ける。ふしぎなシリーズである。白竜演じる越智のような役柄を、東映黄金期にはいちども見たことがない。名手笠原ですら描き出せたことはない。なんというか白竜=越智はグローバルスタンダードのような人格を持つヤクザとして描かれているのだ。これって日本じゃあり得ないよな。
コメント (0)

《くたばれハリウッド》★★★★★
ロバート・エヴァンズ著/文春文庫刊

原題は《THE KID STAYS in THE PICTURE》
読了してみると原題通りの内容で邦題だとまったく逆の世界になってしまう。

キッドと呼ばれたパラマウントの名物プロデューサーが自らの半生をやけにポップに描きだした破天荒な自伝。

「ある愛の詩」「ゴッドファーザー」「チャイナタウン」等の製作者でもあるキッドが語る裏面史はまだ生々しいことばかりで、よくこんなものの出版ができたものだと驚かされる。自伝の性で、おいおいほんとかねと眉に唾する個所も散見するが、それを上回った破壊的な書きっぷりに脱帽。ジャック・ニコルソンとの交流のシークエンスなどはこれだけですぐれた映画ができるだろう。

《コットンクラブ》製作のシークエンスで語られるフランシス・コッポラとのやりとりなど、よく弁護士が許可したものだと思う。

アメリカはしかし奥が深い。
コメント (0)

《ギャングスター》★★★★★
L・カルカデラ著/新潮文庫/上下巻

《スリーパーズ》の著者のひさしぶりの長編。翻訳者は後書きでM・プーヅォの域には達していない…と書いているが、プーヅォのノワールで優れていたのは《ゴッドファーザー》ただ一作のみ。あとはすべて彼自らの亜流だった。カルカデラの《ギャングスター》のピカレスクロマンはノワールではなく擬制としての《家族愛》。もっとも結末で擬制はさらに別な顔を見せることになるが。手に汗握るリーダビリティはないにもかかわらず、途中でやめられず最後の1ページまで進んだ。ま、おもしろかった。
コメント (0)

有栖川公園の氷雨と北風
14日、15日と広尾のreditで積水ハウスの素材編集。さっき16日の4時にスタジオを出た。
有栖川公園の法から横殴りの氷雨と北風。

春に日本郵船の編集で山岡を送った花の道が冷たい雨に濡れた緑のトンネルになっていた。

クナイプの菩提樹をたっぷりといれた風呂につかり、昼過ぎまで寝る。
それから超電導リニアのシナリオ第一稿にかかる予定。

去年の夏の旧盆中は、流れる汗をバンダナで押さえ、
日本郵船博物館の最初の10枚を書いていたな。
コメント (0)

夏空2日。
2日夏空がつづいた。

気分を換え、7月末に奈良で撮った制震実験の素材を整理。
下旬に始まる実験撮影シリーズに備える。
ウエブをあたり、関係資料を集め、メーリングで関係スタッフに配付。

耐震から免震へという大きな変化がほぼつかめた。

きのう今夜ときれいな月を見た。
盆休みで帰省する人がふえたのか、東京のクルマも少し減ったのだろう。
ひさしぶりの青空が気持ち良かった。
コメント (0)

台風をよそに
十時から十一時過ぎまで13時間。
広尾の地下rstudioに滞留。
地上は台風の余波でなんどか激しい雨が降ったらしい。

2本のナレーション録り。
次の改定3本の詳細チェック。
耐震実験撮影の打合せもまじえ。

残りは明日。

いや疲れ果てた。
コメント (0)

ま、乗り切れたようだ
2時から6時30分までJTAで打合せ。
5時58分に坂本さんの携帯に電話。
大筋OK。
ホッとして渡辺と駿河台下のキッチン南海へ。
久しぶりにカツカレーを食べる。
書泉に立ち寄り築地に。
相馬さん、夏苅さんと明日のナレーション原稿のリターンチェックと、
8月に改定するジオ、ビエナ、シャーウッドテクノロジーの改定内容のブリーフィング。
中山を待ったが遅くなりそうなので、9時に解散。
明日は10時から古屋徹のナレーション録り、14時から山下亜美のナレーション。
合間に、改定内容の打合せ。

大阪で久保さんと田中さんは無事にリハーサルがすんだのだろうか。


風呂に入って服部真澄のGMOの続きでも読もう。なかなか先に進めなかったから。
コメント (0)

ハードデイ
10時30分に積水ハウス19階に入り、昼飯を食べに30分ほど地下に降りた以外は8時30分まで缶詰め。
マックからウィンドウズへの移行はすんなりいったが、QuickTimeがうまく開けず、AVIに変換し直しチェック。音楽のバックアップ用CDRへの書き込みエラーが続き、久保さんが新大阪に向かう最終便に間に合わせる刻限が迫る。困り果て、あうちこちの録音スタジオに連絡するも、つかず。困ったときのパンプキン!と思い、角木さんに連絡させる。何度か試行錯誤し成功。
時刻は8時20分。デッドエンドが30分だったから10分前。いそぎ再生チェック。OK。手早く片づけ、久保さんにエールを送って解散。
隣のホテルのレストランで中山と渡辺の三人で晩飯、というか昼飯。積水ハウスは休日なので冷房が止まっていて地獄のような蒸し暑さだったから、ホテルの冷えすぎ冷房が気持ち良く、パスタとコーヒーで2時間も席を立てなかった。
予定通り、4時までにシャーウッドとセントレージのナレーション原稿を前川さん経由で福田さんに送ってもらった。

ま、よく倒れずに日が過ぎている。
コメント (0)

稲妻
稲光と夕立。

短い夏になりそうだけど
これでこそ夏。

ちょうど災害篇をまとめているときに稲妻が光ったの
いい効果音になった。

このあとシックハウス篇
セキュリティ篇とつづく。

ま、順調に行っている。
コメント (0)

明日用の編集
昼過ぎまで電通テックでJRの撮影プラン打合せ。
昼飯をはさんで積水ハウスにとりかかる。
田中さんから最新内容がメールで届く。

もろもろ加味しながらまとめはじめる。

しかし暑いな
コメント (0)

書けば官軍
積水ハウスでの撮影、7時過ぎにアップ。
epilogueを書くた、急ぎ蒲田に戻る。
渡辺は明日の編集用のDVをもらうために六本木TSPへUターン。
熱っぽいのは気のせいということにし、
とりあえず髪を洗い、PCに向かう。
なんとか1時間余りで書き上げる。
松谷プロデューサー用にワードで
関係各位にはPDFで送る。

入れておいたミント風呂に飛び込み
タバコを三本。やっと人心地がついた。
熱もいまのところぶり返さす。

昼にムリヤリ食いに出た、ねぎしの麦とろ定食が効いたかな。

新宿の昼下がりは、灼熱地獄のようだった。
おくればせながらやっと夏が明けた。
ヒートアップもいいじゃねーか。

書けば官軍。

明日は改定編集と《夢》の荒変を同時進行。

Jが平穏に進んでくれればいいのだが。

久保さんが家族で博物館に行ってくれたとか。
ちょっとうれしかった。
コメント (0)

発熱おさまらず
7時からの打合せ、熱のためかほとんど何も記憶していない。
明日の昼にSONYPCLに行くことだけを覚えているが。
コメント (0)