2004年06月の記事


額紫陽花と白い月
渡良瀬遊水地で青い空に浮かんだ白い月を撮る。
十二夜。
六月史上?最高の真夏日と台風発生数だとか。
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野沢尚の自死
六本木で編集しているところに
電話で知らされた。
前の晩に「青い鳥」と「恋人よ」の卓越について
話し込んだばかりだった。
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《午前三時のルースター》★★
垣根涼介著/文春文庫

処女作。さすがにこれは初書ではあった。
ルースターとは一番鶏のことを言うらしい。

  「この国で、一番鶏の鳴き声を聞かなくなってから、久しい」

エピローグ、最後のセンテンス。
だからどうなんだ?というのが読後感。
着想を物語に消化させるのに
費やされた紙数はあまりにも足りなすぎた。
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《青い空》★★★★
海老沢泰久著/文芸春秋刊

帯に「日本はなぜ神のいない国になったのか」
構想三十年!
幕末から明治へ、
キリシタン類族として
生まれた若者を通して
日本人の信仰と宗教を問う、
著者初の長編歴史小説!!
700ページ余りの大冊だったので
海老沢の小説じゃ、と懸念を感じながらも手に取った。
読み出せば、確かに一気で、面白くはあった。
しかし、どこかスッキリしないものが残った。
水風呂につかってぼんやりと振り返った。

たぶん。
資料と物語が乖離しすぎているのではないか。
晩年の司馬遼太郎の小説が陥りがちだった“欠陥”。
海老沢の胸の中では消化されているのだろうが
読み手にとっては引用partにかかるたびに興をそがれた。
トラックで資料を買込んだと豪語する司馬遼太郎の後年が
いずれもこういう傾向にあった。
物語の波間に身を任せようとすると出てくる
“著者見解”。視点の混乱がスーリートの綾を断ちきる“やぼ”。
司馬遼太郎は、意外なことに艶のある小説家でありながら
この“著者見解”をサラリーマンの手軽な“勉強”に使われるようになって
物語作家としての水準を下げた。
年を考えれば、海老沢も正念場のはず。
こんな隘路に入ることもねえだろうに。
まことに興味魅かれる面白さのある題材だけに惜しい。

他者の葬儀にほとんど出たことがない。
指折り数えられていどの経験だが、
腹も断たぬような下世話な、あれは説教というのか
世まい言というのか、坊主の話に
ひごろまともに見えていた人たちがこぞって背を丸め
両手を合わせ題目を唱えているように聞こえることに
嫌悪より奇異さだけを感じていた。
トゲのようにひっかかったその思いを放っておいたが
海老沢の物語的には失敗した“力作”が
そのあたりの奇異な印象に淡い光を投げたように感じる。
いまさらではあるが
しみじみとこの国がなぜダメなのか、
そういうことを確かめさせられた。
海老沢が取り上げた本質的な意味での
“信仰”“神”の歴史的な欠落が
日の本のいびつな国風を作り上げてきたのだと
徒労感とともに思う。
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他山の…
あれはヒステリーのようなものなのか。

意図を説明する余力なし。
ただ熱だけが逃げてゆく。

ひも付き仕事の、ここが限界。
わかっちゃいるが。
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久里浜往復
徹夜でstoryplanを書き、ぎりぎりでアップ。
京浜蒲田から電車に乗り久里浜へ。
夏至直後の正午の陽射しはめちゃくちや強く。
駅につく前にすでに汗だくだった。
ちょっとふらついたがなんとか会場の寺へ。
焼香をすまし渡辺とすこし言葉を交わし、帰る。
黒服の上下までびしょぬれだった。
二時間、昼ねし、4時過ぎに今日の朝食を腹にいれた。
遅くなったが、書けたと思う。

我ながら
お目にかかったことのない動線案の書き方となった。
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削除
アドレスブックを整理。
100人ちょっとを削除した。
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記憶
件名: [japanesque:00015] 水月
送信日時: 2004年 6月 23日 水曜日 0:24 AM
差出人: Toru Mashiko
返信先: japanesque@sml-z4.infoseek.co.jp
宛先:東京星菫派

家に戻ってシャワーを浴び
斎戒沐浴?し、自家製DVDを5回観たところです。
HDからDVCにしたものをMPEG2に変換しているとはいえ、
他人事のように没入している自分がいました。

藍色というのか、
最初の月に重なる海の色に
あらためて目を奪われた。
ああいう瞬間の海を
これまでもいくどか目にしながら
映像に出来たことも
映像で見せられたこともない。

世界は、陰と陽とが
複雑にからみあい溶けあってできている。
ことの始りとして
そういう世界観に立ってみたかった。
感情の深い部分を揺さぶるような
ふしぎな水脈をそなえたかった。

ご覧あれ!
と伏して差し出す一本。
それがまずはできたのだと思う。

webにアップしたいとも考えたけど
5回観ながら、もったいないと断念。
最低限DVDで渡すことにします。
しばし、待たれよ。



山岡さん
口上となる披露目はつくれたのだから
どうだろう
3分から5分程度のパイロット版を
あと11本つくり、12本の万華鏡にしませんか。



渡辺君
2年前に母上が倒れられた夏
よく月を撮っていたな。
その夏の最初の一本が
http://homepage.mac.com/torum_3/love/iMovieTheater548.html
ここに残っている。
多摩川の水面に映ったモノクロームの月影に添えた曲は
桑田佳祐の「月」。
この曲は桑田が母を偲んで書いたと聞いている。
いま、ひさしぶりにその歌を聴いています。
母上のこと言葉がありません。
心からご冥福を祈ります。
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夏至祭り
暴風の気配を聞きながら
digitalJapanesquearchiveパイロット版第1弾
watermoon、完成。
長岡を落とし、帰宅。
昼はまったくなかった食欲がよみがえり腹いっぱいの飯を食った。
台風が去って夏至。
なんと折り目正しい季節の移ろいか。

天然の日本シリーズ以来
何の屈託も無い編集ができた。

くちくなった腹をさすりながら
そのことを切々と祝いたい。
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史上最大
クラスの台風なのだとニュースで。
とはいえ六月限定だが。

明日は6時起きで古河。
芋の葉の露、ビオトープの水草、清流、夏草、夏の虫、
六月の庭、季節の花…
八回続く古河の記録撮影で、さてどれだけのアーカイブを増やせるか。
季節はよし。さらに史上最大級の台風が弾みをつけてくれる。
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《ギャング・スター・レッスン》★★★★★
垣根涼介著/徳間書店

『ヒートアイランド』の姉妹編と帯にはあるが続編。
版元違いのルールだかマナーだかしらないが不親切な案内である。
しかし、面白い。
『ヒートアイランド』の幕切れが、こんな展開に開くとは想像つかず。
『ワイルド・ソウル』の重厚さと打って変わった洒脱さが、いい。
デビュー作の『午前三時のルースター』をついでに買っといて正解。
八月には文春から『ヒートアイランド』の“続編”も出るらしい。
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穴子丼食い損なう
ロケハンの帰り、川崎に用があるという長岡を誘って
大師の恵の本に。閉まっていたので斜向かいの葛餅屋へ。
木曜は定休だと教えられ、泣く泣く葛餅を。

さっき喰ったが
葛餅は黄な粉や黒蜜をかけなかったら
どんな味がするのだろう。

すべてをかけてから思い立ったので試せず。
ま、たいしたことはねえだろう。葛だもの。
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昨日
DVDレンタル

第一作/山下耕作版
映画館の暗がりやビデオテープで見ていたときには
まったく感じなかったセットの貧弱さがしみじみ。
藤純子はしかし、際立った女優であった。
高倉健ですら霞んでしまって、なんともたいしたものである。
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昨日
山下さんが亡くなったと聞いた。
長崎でアイマックス大会出席の帰り
空港の寿司屋で一緒になり
仕上げたばかりのVR「鑑真和上と東山魁夷芸術」の話で盛り上がったことを思い出す。
あれが最後だったのか
そのあと未来博の会場で会っているのか不確かだが
静かな、とても静かな人だった。
今夜が通夜。明日が告別式。
冥福を祈りたい
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《君の名残を》★★★★★!!!
浅倉卓弥著/宝島社刊

帯に「圧倒的な物語の力。」とある。
《四日間の奇蹟》に感じた危うさは微塵も無く
ただひたすらまっすぐに物語が突き進む。
紀和鏡の《夢熊野》を思い出しながら読んだ。
二作目にして、圧巻である。
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二つの“やくざ”映画
笠原脚本の《総長賭博》を見たくなりVHSを借りてきた。
テープの状態が悪いせいか、ダビングもののような出来で
なんだかゾンビ映画を観ているようだった。
記憶に残っていた笠原脚本のスゴサはきれいに消失していて
ああいうものは時代の中で感じる他に無いのだとあらためて。
映画としては、やはり不出来だろう。

一緒に借り出した《総長への道》はマキノ雅弘監督で脚本は高田宏治。原作は藤原審爾。
これは映画を観てから原作小説を探して読んだ記憶あり。
原作と映画の雰囲気は違っていてもけっこう面白かった。
あらためて見ると、
とても丁寧にまっとうにつくられていて
ちょっとオドロイタ。

マキノ雅弘は、しかし艶っぽい監督なのだと
しみじみ実感させられる。
大映の悪名シリーズの何本かと同じく
国産フィルムノワールはこの時期が全盛だったのだ。
ダンディさに涙がにじむよ。
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《昭和残侠伝/血染めの唐獅子》★★★
DVDレンタル

1967年マキノ雅弘監督版
深作の《仁義なき戦い》以降のつまらなさと比べ
香りと色気があふれている。
若い頃には勢いだけで見ていたが。
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《フォン・ブース》★★★★★
DVDレンタル

加納さんのオススメ。
《テープ》より《24》の延長。
と思いながら見ていたらラストで
キーファー・サザーランドが登場。納得。
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《ツ、イ、ラ、ク》★★★★★!
姫野カオルコ著/角川書店

おんなは、凄い。ひたすら、スゴイ。どこまでも、すごい。
《本格小説》とはまた異なるが、全編、匂い立つような皮膚感覚に満ちている。
男では絶対に描ききれないだろう。
女だから描けたのか、姫野という個性ゆえなのか。
雨の一日、ベッドから出ずに読み耽る。
耽美な極上の六月となった。

朝、トーストを食べながらレイ・チャールズが死んだニュースを聴く。もう百歳くらいなのかと思っていたが
以外と若いことにおどろいた。
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雨の夜のジョージア
崩れ落ちるように午前三時過ぎに沈没。
12時間は熟睡した。

朝刊を開いたら、夢工場のcolor15段が目に。
間を置かず、川田さんからワーキンググループのメーリング案内。
追加してほしいメンバーを書いて返信。

サントラ盤の「永遠のモータウン」が手に入ったので聴く。
聴いてるうちに「雨の夜のジョージア」を聴きたくなって探すが
見あたらず。

さてメンソール風呂にでも入り玉を冷やそう。
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《心洞》★★★
五條瑛著/双葉社

《革命小説シリーズ》第三巻
ワンパターン。もたつきすぎ。
三巻読んでもその《革命》が、見えない。
これは失敗作だろう。
奇妙な味わいを持ちながら、惜しいことだ。
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永遠のモータウン
[ 東京 ] 渋谷シネ・アミューズ (03-3496-2888)
[ 東京 ] 池袋テアトルダイヤ (03-3938-9793) ※6/11(金)迄

2004年6月19日(土)公開
[ 東京 ] K's cinema (03-3352-2471)
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7年目のdreamfactoryproject
品川だと思い飛び起きてそのまま降りた。
高架になっているので、あれとふしぎがりながら改札を出た。
いつもより少し暗いなと感じながらタクシーに乗った。
五分くらいで気がついた。
新横浜で降りていた。

渡辺から六本木に着いたと電話があったのが〇時。
一時間後にバッグをとどけてくれた。
DVDの修正の上がりを待てずに寝た。

渡辺の電話で起こされたとき
まだ深い眠りの底だった。
もうろうとしたまま仕度。古河へ。

夢の話を田中さん達と二時間。
それからスカイラークに移って池田さん、川田さん、相馬さん、渡辺とブレスト。

あらゆる人のさまざまなシチュエーションでの
《最高の体験》……その万華鏡としての《わが町》=《あなたの…わたしたちの街》

次は16日。
いよいよスタート。7年越しで実現しつつある
dreamfactoryproject。
はじめは手作りの1000個の豆電球だった。
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梅雨入り
車組は東京発が二時だから
順調なら足柄辺りまでたどり着いたところか。
昼すぎ、渡辺君にバッグを頼む。
現地合流7時頃を予定。
東京、今日で梅雨入りとニュース。
名古屋もよく降っているらしい。
アクタスは、これで二回とも雨中ロケとなった。
一宮の宿は「クラシックホテル」?
駅前にあるらしいから、昔の商人宿のようなところか。

品川発5時ののぞみ。
4時30分過ぎたら家を出ることにする。
品川開業のおかげで、西がほんとうに近くなった。
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《永遠の咎》★★
永瀬隼介著/光文社

こんなものを書いていた永瀬が《ポリスマン》に辿り着いたのはどうしてなのか。
なんとも消化の悪い、出来損ないのぼんくらのわーる。
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《ロズウェル》vol1-10★★★★
DVD
第一話から第十話までをまとめて見た。
on the air時には虫食い状態で見ていたが
通してみると縦糸のエイリアンストーリーが薄められ
全体が「私とは何か」を求める成長物語の趣があることがよくわかる。

次のDVDboxの発売が今月下旬。
すこし楽しみである。
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四季・月異名表
あかりやさんから
http://s-mizoe.hp.infoseek.co.jp/m199.htmlを教えられた。
勉強になったのでデジタルジャパネスクチームにも転送。

夕べから今朝にかけて
東京の月、まことに艶っぽくあでやかだった。
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Bフレッツ
管理組合がOKしたのでやっと光になった。
とはいえマンションタイプなので理論値50MB。
スピードテストしたら20MB前後は出ていた。
アップで10MB程度。これはいずれもイーサーネット経由。
無線LANだとダウンロードが12MBくらいで
アップが8MB程度。
このマンションは、まだ俺の部屋だけらしいから
この後、加入が増えれば減速するだろうが
長い間ボトムクラスのままで奮闘していたから
このスピード感覚はじつに驚異的である。
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五づくし
五季 春 夏 長夏 秋 冬

五能 生 長 化 収 蔵

五気 風 暑 湿 燥 寒

五色 青 赤 黄 白 黒

五味 酸 苦 甘 辛 鹹

五方 東 南 中央 西 北

時間 平坦 日中 日西 日入 夜半

五音 角 微 宮 商 羽

五臓 肝 心 脾 肺 腎

五腑 胆 小腸 胃 大腸 膀胱

五官 目 舌 口 鼻 耳

五主 筋 血脈 肌肉 皮毛 骨髄

五志 怒 喜 思 憂 恐

五声 呼 笑 歌 哭 呻

五変 握 憂 えつしゃっくり がいせき 慄

五神 魂 神 意智 魄気 精志

五液 涙 汗 涎 涕 唾

五臭 羶 焦 香 腥 腐

五畜 鶏 羊 牛 犬 豚

五穀 麦 黍 稷 稲 豆

五果 李 杏 棗 桃栗

五菜 韮 薤 葵 葱 かく豆の葉

五役 色 臭 味 声 液

五華 爪 面色 唇 毛 髪
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水無月、ジャパネスク動く。
午後、六本木で前山さん、勝木さん、長岡さんと話す。
まず動かすことに。
山岡さんに連絡をとったら近くの公園を散歩中というので
さっそく目黒に。林試公園のうっそうとした林の木陰のベンチで話す。
デジタルジャパネスクにはもってこいの場所だった。
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一宮ロケの
撮影プランをつくる。
オフィスで渡辺と夏苅がソフトの調整をしているので
データを送り、後を任せる。

朝、ぼんやりとBSをつけていたら松井の第9号ホームランをライブで目撃。
もうかった気分。

五條瑛の革命小説第4弾は今月号の小説推理が最終回だった。
単行本になるのは三ヶ月後くらいか。
今朝から第三弾を読みはじめた。

明日は、のばしていた前山さんとの顔合わせ。
これからのアーカイブの進め方などエンジを舞台にした展開を検討する場にしたい。

時間がとれれば四谷で髪を切ること。
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《閃光》★★★
永瀬隼介著/角川書店

こんなものか。
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