2001年05月の記事


水を還る
水の惑星 ジ・アースへのメーリングから

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昨30日、須賀川の協会で試写。好評。夕方から雨。
本31日、福島市の県庁で知事に試写。好評。朝から雨。
水のアトリエの準備に向う後藤さんと福島駅で別れ、
やまびこの二階席に座り、
雨に煙る福島の水田地帯を眺めながら一人凱旋しました。


みなさん長い間おつきあいいだきありがとうございました。
益子はひと足先に肩の荷を降ろします。




なお、会場の水の惑星 ジ・アース館、
ほぼできあがりつつありますが、外観のデザインも
中の処理も基本的に予想以上の出来栄えでありました。

塩谷さんのメールに
> 6月13日(水) プリント、システム池田さん渡し
とありましたが、このプリントは当日ぼくと渡辺君が受け取り
会場の池田さんに手渡します。
すまんが真っ先に体験したいから…
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着々と…
9時から広尾のrstudioでオーエン博士関連のMAV。ナレーターの小川さんは三菱地所のときの人だった。
すばる望遠鏡の画像を使った天体ショーも仕上げる。退屈しない音がついたと思う。

昼過ぎに戻り、渡辺は本編のビデオ版を、ぼくはシナリオ最終稿/第9稿、プレショーの構成台本などを仕上げる。必要な部数を手分けしてプリントアウト。ほぼ終了。
あとはビデオのレンダリングアップしだいテープにはきだすだけ。

明日は未来博会場の須賀川で協会の担当者向けに試写。その足で福島市に移動し、翌朝県庁で県知事に試写。

どんどんカタチが埋められていく。
わずかに気にかかるのはフランスのエクスマキナの最後のツメ。頼むぜ。
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西田敏行のテンガロンハット
テレビ朝日のネイチャリングスペシャル、
西田敏行氏のアンデス登攀挑戦を見終ったところ。
最後の130mを残して頂上を断念した後、エンディングのマゼラン海峡で被っていた、そして断念の口惜しさを吹き払うようにマゼランの海に向って投げた、テンガロンハットは、ジ・アースのナレーション録音の夕にかぶっていたあの帽子だった。風雨にさらされて汚れて見えた帽子がちょっと異様な感じがしたことをあらためて思い出した。
西田氏との仕事ははじめてだったので、単にそういう趣味の人なのかとしか思わなかったけど、今夜のオンエアを見て、彼の想いを垣間見た気がする。
だからどうしたということでもないけど、明日のオーエン博士の仕上げを前に見たものだから…
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屈服することは致しませぬ…
20m×15m 3D という三年越しの課題、これにて終了。

浜町のスタジオでくたびれ果てた体をスクリーン前のソファに横たえていたとき、奥のスタジオで撮影していたという西村や片岡たち「ももぐみ」がひょっこり顏を出してくれた。

そろそろ帰ってこい、と言いに来てくれたようで慰められた。

最後の四日間は、焦りと不安でのたうった気がしているが、思い残しはゼロ。
須賀川松明あかしのコピーではないが、
少なくとも自分に対しては「屈服することは致しませぬ…」の一線を守り通したと思う。仕事の上でこの思いは「風のササヤンカ村」以来のことだ。

完勝、である。
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水の日曜日
水の惑星 ジ・アースへのメーリングから
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5月27日 日曜日 雨
開催まであと41日。


朝刊をめくっていたら
未来博のカラー広告が飛び込んできた。
目玉のトップに水の惑星 ジ・アース。

午後から浜町のスタジオで
そのジ・アースの音が完成する。
その朝である。


無数の選択肢を前に足し算と引き算を重ねていくと
ある瞬間に積算されたイメージが広がる。

白紙の上に描かれた最初のデッサンは
まず、すべての生命を育む源となった「水」
そして、すべてのいのちを象徴するものとしての「人」
さらに、それらのすべての拠って立つことになった
奇蹟の坩堝としての「星=地球」…
わずか三つの、
にもかかわらず無限の意味を持つエレメンツだった。

浜町のやけに天井の高いスタジオで
壁一面に広がる巨大な画面に
さまざまな音が重ねられ間引かれまた重ねられていくのを
痛い首をさすりつつ見上げては、
「やったやった」と呟きながら、
ぼくは感無量でありました。


そのことを、まずお伝えしたかった。
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音楽録りへ
雨。
これから早稲田アバコ。
30人余りのオーケストラと十数人の合唱による水の惑星 ジ・アースの音楽録音。
湯浅譲二氏の作曲は、さてどんな福音を作品に投じてくれるのか。

総決算が近い。
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小深田スタジオ
雨。
これからエディット・パフィンへ。
久しぶりに小深田さんとの編集。
スバル望遠鏡の10点の宇宙画像を使った「天体ショー」パートと、マウナ・ケア山頂でのオーエン博士メッセージ。
昨日から素材づくりがスタートしているので、午後はまとめ。

いよいよ少しずつパズルが埋められていく。
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松嶋菜々子の鼻の穴とやまとなでしこ★★
全11話をレンタルビデオでまとめて見た。
ここでの松嶋菜々子は、はやくもピークを過ぎた女優のように映る。結婚によるものか、シナリオの中途半端さによるものか、カメラワークの貧しさからか不明だが。
カメラマンはなぜ顏のアップであおりを多用したのか。松嶋菜々子のウィークポイントの鼻の穴のひろがりぶりで「高慢ちきさ」を表現したつもりなのだろうか。単に不格好さだけが強められていたように思うが。
脇の役者にこれだけ芸達者を揃えながら、どこか全体に浮いてしまっているのは、いかにもだめなときのCXらしくほほ笑ましい。
それにしても筧も西村も、泣けてくるような気のない演技で白けさせられる。西村の妻を演じた「マリコ」役の女優だけが際立っており、強く印象に残った。
日本のドラマは、しかしもう少しダイアローグに気を配るべきではないのか。
哀しいほどに幼稚すぎる。

それにしても、このドラマのオンエア中のスポーツ新聞や週刊誌の「スッチーのセクシーショット」過熱ブリはいったい何だったのか。いまどき「スッチー」という呼び方もすごかったが、ドラマを通観するかぎり、そのてのショットはほとんどゼロだった。


カメラワークの下手さゆえかも知れないが。
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あとかたも…
未来博のイメージソングCDのアルバムの
タイトルは「あとかたもなく」。
なんだかなあ。
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準備万端?
シナリオ第八稿の修正バージョン、ラストコメント案、待機画面の編集シート、メッセージ部分の編集シートなどを半日かかって仕上げる。
渡辺君はイマジカで山口さんと最後のラッシュ編集。
明日は県の担当者を交えた最終試写。
これで来週は湯浅さんの録音、小野君との効果音づくり、ダビング、プレショーノビデオ編集、MAVとなる。
フランスのCGレコーディングが順調にいけばいいが…

ま、いずれにしてももっとも楽しい一週間となるはずだ。

しかし、高ぶるな。
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Pure Hawaiianを聴きながら
七時前に目覚め、マウナ・ケアロケの編集台本最終稿にとりかかる。昼前にアップ。
午後1時からオフィスで渡辺君と荒編集予定。
フランスから送られてきたCGのネガに正体不明の光が入っていたとのこと。
6月4日の現地試写は二週間の延期に。
場合によってはプロデューサーがパリに行くことになる。
CGのできは予想以上にいいのだが、土壇場でアクシデントが続く。
ま、終わりよければ、それもいい。

本日のBGMは「Pure Hawaiian」
この間、空港で仕入れたコンテンポラリーハワイアンの中の一枚。
苛立ちが消えて、静かな気分にさせられるから助かるよ。
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未来博のテーマソング
●未来博のホームページから

−はじめに宮本総合プロデューサーより概要について。
宮本:イメージソングは未来博のテーマを表現したものです。大きく広い愛、世界観を考えて、「永遠の心」というタイトルになりました。「うつくしまナイトファンタジア」のプロデューサー・久石譲さんが作曲を担当。作詞は「叫ぶ詩人の会」のドリアン助川さん。様々な活動を通し、自分の気持ちをストレートに表現することで、若い人たちを中心に支持を集めている方です。そして歌は、岩崎宏美さん。透明感にあふれ、広い包容力があり、愛を感じさせるアーティストは岩崎さんをおいて他にはいないということで是非にとお願いいたしました。未来博は21世紀のくらしを考える場であり、さらに大きく広い愛をカタチにする場にしたいと考えています。「永遠の心」は、それにふさわしい曲であり、いろんな場で口ずさんでいただきたいと思います。

−岩崎宏美さんよりイメージソングについて。
岩崎:作詞のドリアン助川さんからお電話をいただきました。福島県の未来博のイメージソングを作っているが、ぜひ歌って欲しいということで。作曲が久石譲さんと聞いて、2つ返事でお受けしました。久石さんとは初めて仕事をご一緒しましたが、日本人なら絶対に分かるサビのメロディが気に入っています。これまでの私の曲は恋愛をテーマにしたものが多かったですが、未来博ということで、もう一回り大きな愛に包まれた曲になったと思います。福島県の皆さんにはカラオケなどで、どんどん歌っていただいて、未来博の会場で皆さんと合唱できると嬉しいですね。来年の未来博がとても楽しみです。
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オーエン博士の語り
オーエン博士の語り
●水はどこから来たのか?

今、私はハワイ島のマウナケアの山頂にいます。
ハワイ島は周囲を太平洋に囲まれていて、
一番近い陸地まで約4000キロ離れています。
そして、地球の反対側にも
同じくらい大きな海が存在しています。
そう考えると、大陸というのは、
巨大な海に浮ぶ大きな島々にすぎない
ともいえます。
また、海のほかにも、
この地球上には雲、雨、滝、川、湖など
さまざまなカタチで豊かな水が存在しています。
これらの水は、いったいどこから
やってきたのでしょう。

確かな答はまだ得られてはいませんが、
少しずつわかってきたことがあります。
私たちの地球がつくられたとき、
太陽系を形づくったガスの中に
水蒸気として存在していた水を、
地球の岩石の中に取込んだらしいということ。
しかしこの考え方は一部の説明にはなりますが、
今地球上にあるすべての海を満たすためには、
さらに多くの水が必要だったはずという
疑問を解決できません。

そこで残りの水は、
彗星群として地球にやってきたと、
考えることにしました。
彗星は大きな氷の玉であり、その中には
ロックダストや有機物質が含まれていて、
こうした物質から生命が生れてきたと
考えられます。
つまり、彗星は、水ばかりでなく、
生命の起源につながる大切な要素を
もたらしたことになります。
これらの要素と水とが結びついて、
地球に生命が誕生したわけです。

彗星は、ほかの惑星にもやってきました。
火星にも、金星にも。したがって、
これらの惑星にも水は存在しています。
しかし、今ここで私たちが他ならぬ
この地球上でこんな議論をしていられるのも、
地球が たまたま 太陽から、
水が液体の形で存続していけるような
都合の良い距離に位置しているおかげなのです。

これまでに、
50あまりの惑星が発見されています。
そのうちのいくつかは他の恒星の周りをまわっています。
肉眼では見えないものでも、
私の後ろに見えるこうした大望遠鏡のおかげで、
その存在が確認できるようになりました。
でも、地球のように豊かな水におおわれた固い地表をもつ惑星は、
まだ一つも発見されていません。
つまり、この地球こそが、豊富な液体の水と、
たくさんの生命に満ちあふれた、私たちの知る、
ただ一つの惑星であるということなのです。


●未来博のみなさんへ
福島未来博の、
水をテーマにしたパビリオンにみなさんを
お迎えできることは、私にとって大きな喜びです。
福島で水にまつわる展示・映像を展開する
というのは、とても的を射たことであると
思います。
なぜなら福島では、水のすべての形態を、
四季を通して見ることができるからです。
冬には雪が降り、春にはそれが溶けて流れだし、
川となり、雨や池や湖となり、海にいたります。
そしてその海は、
このハワイの海岸の向うに見える
太平洋そのものでもあります。
だからこの海は私たちとみなさんとを結ぶ
一つの絆であるといえるでしょう。

でも、私たちはもっと深い絆で結ばれています。
なぜなら、地球上のすべての人類は、
多くの部分が、水でできているからです。
さらに、無数の形で存在するすべての生命が、
この水という、特筆すべき物質に
全面的に依存しているからです。

私たちの水に対する関心の深さの意味を、
ご理解いただけたらと思います。
そして、これからみなさんにご覧に入れる
地球の水のはじまりと、
生命と水の関わりの歴史の物語を
お楽しみいただき、毎日の暮らしの中で、
この星で生き続けていくために不可欠な水を
守るための努力を続けていただけたらと思います。

それでは、最後にハワイスタイルのご挨拶をお送りします。
 『アロハ!』


●本編のラストメッセージ/スーパー

私たちが知ることができた惑星の中で
ただ一つ地球だけが、
たくさんの水と生命に満ちあふれています。 
この宇宙の、奇跡のような贈り物を
いっしょに守り続けましょう。
雪を、虹を、川を、滝を、
そして生命そのものを与えてくれる、
その水を。   トビー・オーエン
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「Strawberry On The Shortcake」★★★★★
全10話をレンタルビデオで一気に見る。
野島伸司の脚本という理由だけで借りだして見始めたが、野島、健在である。しばらくアメリカのTVドラマに凝っていたが、語られない部分に多くをこめる日本ならではのドラマづくりも、できのいいシナリオライターの手にかかると見ごたえ十分である。
「高校教師」の本歌取りかと思いながら見てたが、さすがは野島。だてに歳月は重ねてない。伏線のあざといまでのうまさは舌を巻く。
一途さを書くときの野島のペンの冴えは、しかし鬼気迫るものがある。
ご都合主義で極端なストーリーという非難は、的外れのシニシズム。
奇っ怪なリアルの前で、ドラマはとことん野放図な夢をこそ見るべきである。
志だけで展開するドラマ、久しぶりに堪能しました。
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「模倣犯」★★★★★
「模倣犯」宮部みゆき箸/上下巻/小学館を読み終える。
二段組上下巻1400ページを越す超大作は、中身も最後まで超弩級だった。
これまで宮部の小説は舌足らずなところと逆に流れすぎる部分との
アンバランスさに面白がれなかったが、この「模倣犯」には脱帽である。
この国で、いまほんとうに底力を備えているのは女性なのだとつくづく実感させられる。
高村馨「レディジョーカー」小野不由美「屍鬼」と、ここ数年、骨太で日本離れした
大作がつづいたが、宮部が大輪を重ねた。
新世紀初頭のベスト1になるだろうな。
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新・仁義なき戦い★
阪元順治の「新・仁義なき戦い」をレンタルビデオで見る。本気かよ、と目をおおうつまらなさ。しかし、いまさらなんだって「仁義なき戦い」?とクビかしげながらも、ちょっと期待しないでもなかったが…
スタッフも仕事していてよくイヤにならなかったなと感心するくらい、テンポ、構成、演技、カメラワークなど要素のすべてが情けない。金を使わないフイルムづくりの欠点がすべて出尽くしたような、ゴミのような映画だった。
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プレショー用編集アップ
天体ショーとオーエン博士メッセージ部分の約10分を編集し、編集台本を流す。
あさ七時前に起き、途中イチローのライブを見ながらのんびりと仕上げる。
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4200mロケの記録
http://www.photohighway.co.jp/AlbumTop.asp?key=302985un=7047nocnt=1m=0cnt=1255


マウナケア山頂でのロケ記録映像。
撮影地ハワイ島マウナケア山頂標高4200m
出演/ハワイ大学 トビー・オーエン教授
教授は元気だったがスタッフはみな酸欠でへとへとになった。
水蒸気のない山頂の空は、宇宙空間を思わせる不思議な色だった。

このURLでエラーのときは、
左のLinksの一番下をクリック。
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編集と音楽
宮本プロデューサーへのプレゼンを六本木ですまし、曙橋の小深田オフィスへ。
予想通り、ことしのNABの収穫のなかに宇宙関係の映像素材集があった。他に花の開花ものがあったので生命感のシンボルとして使うことに。
山岡君が3時過ぎに打合せに来るということだったが、広尾の井口オフィスに向う。
湯浅さんの件、天体ショーの音楽の話を肴に雑談。しばしほっとする。
予報では雨ということだったが、思ったより湿度が上がらず、暑かったがすごしやすい一日となった。
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コンテンポラリー・ハワイアン
エンジントラブルで待たされている間にぶらついた土産物屋で最近流行っているという「コンテンポラリー・ハワイアン」のCDを数枚仕入れた。
朝から聴いているが、なかなかのすぐれものである。
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標高4200m。酸欠のハワイ航路
13日深夜、予定より8時間遅れ、夜11時直前に成田着。あとわずかの遅れで関西空港に降りさせられるところだった。ノースウェストのお家芸で行きは離陸寸前のエンジントラブルで機体変更、帰りもエンジントラブルで8時間の足止めとなる。標高3000mから禁煙したのが良かったのか、4200mの山頂での撮影もなんとかぶじにクリア。強行日程だったが、これですべて材料がそろったことになる。以下の引用はいま出したばかりの水の惑星 ジ・アースのメーリングから。
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水の惑星 ジ・アースに関するすべての撮影、終了しました。
インディゴブルーの空の下、サーモンピンクのブルゾンと
真っ白なコットンパンツ、青いスニーカーというまことに
色彩コーディネートの模範解答のようなオーエン博士が
水の惑星 ジ・アースの来場者に向って発するメッセージが、
ラストカット。

標高4200mの地球でいちばん宇宙に近い
天体観測のメッカにふさわしい映像が撮れたことを確信します。


いちばん若々しくチャーミングだったハワイ大学のオーエン博士
なぜか関西弁の現地コーディルーターKen Hirayama
いつも笑顔で家族自慢の現地スタッフDonard R.Sonoda
誰からもシャチョーさんと親しまれていたバックアップのMr.中野
山頂でやっぱり涙ぐんだプロデューサー川田さん
いつのまにかハワイ産の杖を手に入れて祈っていたキャメラの完周さん、
「プログレッシブ」なプログケッシブ社のVE大山泰斗青年、
酩酊した雲水のようだった楽園男渡辺さん
未来博会場の土とキビタン家族を密輸した謎の美女後藤子さん
みなさんとともに4200mの山頂に立てたことを、深く感謝します。
素晴らしいシーンを手に入れることができたことは、
すべてみなさんが投げ出さずに奮闘してくださったおかげです。

それからマウナケアロケに心和むエピソードを添えてくださった
ホノルル空港の人懐こい麻薬犬くん、
退屈になりがちな空の旅に往復二度のエンジントラブルによる
スリリングな調味料をふりかけただけでは飽き足らず、
ともすれば運動不足になりがちな体にカツを入れようと
空港内の万歩ラリーを設けてくださった、さすがはエンターティンメントの
国の航空会社ノースウェストのみなさんにも
苦笑とともに感謝を捧げます。
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マウナケアは真冬
合成用のテストピース出しでイマジカに詰めている渡辺君が戻ったら3時ごろに成田に向い、空港でスタッフと合流。
8時過ぎの便で発つ。
標高4000mを越えるマウナケア山は真冬。
ブラックグリーンサンドビーチは真夏。
天と地を象徴するポイントでオーエン博士をインタビューと、一年前に書いたことがあだになり、ハワイロケにも関わらずパッチと皮コート持参ということになった。
困ったもんだ。

はやければ13日に戻る。
帰ったら即、荒編集。
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3時に起きて
11時までぶっ通しで明日からのハワイロケ用の台本等をやっつける。
ADSLのおかげで国立天文台のくそ重い資料ページを8時間開きっぱなしでいけた。
しかし、ブロードバンドとはいえ、ADSL程度でこれだけできたら言うことなし。
バカでかい机の上に必要なすべての資料を取り広げて仕事していく感じで快適だった。
ISDNといういんちきを進めてきたNTTは実に国家百年の計を過った元凶だな。

これからイマジカへ。
全関係者による試写とテレビの取材。

さてシャワーだ。
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立夏、満月
試写用のビデオ版、ハワイロケのインタビュー項目、音楽効果音用シートなどをつくる。

立夏だそうである。
窓を開ければ初夏の風。
夜になると冴え冴えとした満月。

着々と、ファイナルが近づいてくる。
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風流冷飯伝★★★★★
「風流冷飯伝」米村圭伍箸/新潮社刊を読む。噂にたがわず何とも味わい深いユーモラスな文体に爆笑しながら一気に読んだ。
いままでにいそうでいない、おかしな表現力だなと思う。
ポップなヒーリング時代劇が、やけにビジュアルな文体で描かれていき、やみつきになりそうである。
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荒編集3回目アップ
3度目の荒編集をオフィスで。
オーバーラップのタイミングを整理し、ナレーションのイン点を変更。全体で40秒余りつめる。
オーバーラップタイムも厳密に設定し、全体の時間を10分ジャストとする。
いやおみごとでありました。われながら。
1フレームの差異もありませぬ。
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タン・ドゥンと湯浅譲二のコンサート
水の惑星 ジ・アースのMLから
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●5月3日のコンサート
東京オペラシティでMusic Tomorrow 2001に行ってきました。
N響の委嘱作品として湯浅さんが取り組んでいた
「クロノプラスティック3-スタシストキネシスの間で」の
世界初演を聴くためです。
指揮はタン・ドゥン。
一年余り前に作曲家候補として提案したタン・ドゥンが
壇上で湯浅譲二氏と手を握りあい観客の声援に応えている姿を
川田さん、井口さんたちと眺めながら、
いよいよぼくたちの番だな、と胸が熱くなりました。
東京の今日は五月には珍しく寒い一日だったけど、
心情的には熱い雨の一日だった。

湯浅さんは、今日のコンサート終了をもって
水の惑星 ジ・アースの作曲に入られます。
すでに二度の打合せを重ね、作品の意図などは
充分な共通認識に至っており、あとはどんな温度と体温をもった
作品が生みだされてくるかを期待しながら待つことになります。
効果音などについても同時に進行しており、
井口氏の音響構成が、これまでの博覧会等とは一色も二色も
異なる体験をカタチにしてくれる日が近づきつつあります。
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「タイムトラベラーきのうから来た恋人」は★★★★
WOWOWをつけていて偶然見たが、拾い物だった。核攻撃と勘違いした家族が三十年余り地下シェルターに隠れていたが、食料と花嫁などを求めて地上に出てみたら。どんな騒動を巻き起こすか?
というまことにありきたりなテーマながら、主演のB・フレイザーの怪演と見ごたえのあるカメラワークで飽きさせない。
思わず最後まで魅せられた。
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魔風海峡★★★
「魔風海峡」荒山徹箸/祥伝社刊を読む
前半の凡庸さが、舞台を半島に転じて、朝鮮の歴史がからみだしてからの展開と視点は目を瞠るものがある。ムリに伝奇仕立てにせずに、ストレートに取り組んだほうが、この作家の資質を解放できたように感じた。面白がらせようというのが出版社のリードなのか、作家自身の思い込みなのか判然としないが、ま、たのしみな新人ではあった。
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