2005年10月の記事


持続「不」可能スタジオ
まだ六本木地下。サステナブル本編集、ラス前。4時を過ぎ、天城越えで景気付け。夜霧のブルース、コーヒールンバ、月の砂漠、別れのブルース、G線上のひとり、命の別名、ダンチョネ節、蒼き夜は…と、環境もCO2もぶっ飛んでひたすらiTunesの中から艶歌を抜き出しかけまくる。もう飽きてしまい、どうやっても神経がつなぐことに向かわず。持続可能な社会の実現は、まことに困難な試みではある。
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リサとガスパール
ABCに寄って小説を選び支払いをしにレジに向かう途中で「リサとガスパール」を数冊見つけた。3年前に同じABCでフェアをしていたときにクリアファイルとレターパッドをまとめ買いして以来、だった。とくにマグネット42ヶが付録になっている「デザートブック」はよくできていて楽しい。
ほかに
「広い世界のかたすみで」橋本治
「新リア王」上下巻 高村薫
「きみの友だち」重松清
「ハルカ・エイティ」姫野カオルコ
「暗礁」黒川博行
「営業ものがたり」西原理恵子など。どれも面白そうだった。
サステナブルビデオの編集、佳境。
もうひとふんばりでメドが。
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1100
地震騒動の件は、やはり引っかかっていたらしい。友人とはしばらく会っていないと言ったら、足立は?と。友人でなかったら何、と聞かれた。上海のギョーザ名人であると答える。夕べよりは寒さが薄らいだとはいえ、夜更けはすでに晩秋の趣。公園も秋冬は辛いな。新宿ロケの後、倉持さん、鈴木さん、長岡君を誘いねぎしで麦とろを食べ、古河を乾杯。どこかでゆっくりとしたかったが、あらためることに。そのあと彼らと別れ、川田君とドトールで話す。髪を切りたかったが、予約がとれずにあきらめる。明日は仕上げ。1100over。
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完敗を知る。
日が西に傾きはじめた頃、唐突に、折れた。折れる気になった。何を求めようとしたのかなりゆきなのか皆目見当もつかないままに。一時間に一回ずつチェックしたら眠れなかったと言っていた。笑みの真贋はもうどうでもよくなった。いつかそういうことになったら、こんな時間があってくれたらいい、そう思ったのだ。いわゆる、おれの負け。まいった。ま、それもまた人生。今夜は熟睡できそうだ。
風呂を出て20分。おとをたててほぐれていった。これは典型的な症状。安堵しながら、どうしようもねえなあと、苦笑。哀楽がこれだけシンクロしたら、劇症だろう。
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30H。波風なし。
つい一日前まで時間単位で推移していたのだ。気づいてみればam1:35のlastから31h経過。さざ波ほどの動揺もない。目の前を通り過ぎていくのを夜の影のように視野に入れただけだった。焦熱はどこにいったのか。見つけたくても影すらもみあたらず。ものにはじまりがあれば…と書いておくしかない。古河秋晴れ。二日目も順調そうである。CMの音楽をwebで聴いたが、方向の違いが明らかなのであきらめた。仕切り直すことにする。
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秋のシャンソン
なぜ、あんなどうでもいいことに腹を立てたのか。いや、立てたようにふるまってしまったのか。怒ったつもりが怒りきれずに過ぎていくようなことで、なんだかうんざりするような夜になった。このところ、そんなことが多い。切りたいなら切ればいいだけのことをコトバだけエスカレートさせている。見場の悪い時間がふえている。自重する以外にねえな。

別件。
ひさしぶりですね、と言ったら、照れたような笑みを浮かべていた。ゆうべ考えた世迷言は、もしかしたら当たっていたのか、ときもちがゆらいだ。ときどき顔を見た。打ち消す気分とうなずく心と交互だった。気配こそが、と考えれば、あれはまさしくそうなのだと、後ろ髪ひかれる思いで後にした。咳のひとつに吹き飛ぶような気配ではあったが。

また別件。
不思議なもので、うずくような感覚がすっかり消えていた。まさかと思いながら、たしかめようと近寄ってみたが、突きあげるような気分がすっかり消えてしまっていることに少しあわてた。おかしな迷路のようところを行きつ戻りつしているだけではなかったのか。どう、したかったのか。どこまでいきたかったのか。皆目わからなくなっていた。空気が抜けてしまっていたというほうがあたっているだろうか。つまらねえな、というしらけきった気分に満たされ、徹夜で白んだ視界がさらにぼやけた。気づいたときはゼロだった。あのおびただしい数が、まったくのゼロ!熱でも出たのかと疑ったが、平熱。ようするにつっかえていたものが外れてしまったような感覚。ああ。過ぎたんだな、とわかった。怒りも慕情も根っ子はひとつ。感傷。だ。

1000という数字になぞ意味はない。意味はないが、しかし堆積されてしまった時間としては意味を問わざるを得ない。ここは牢獄ではないのだから。すべては欲するままにあったことが、欲する状態が霧消してしまった、それだけのこと。おれはなにをカンチガイしてたのか。別れを告げる意欲すら失せている。
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憤怒★★★★
G・M・フォード著/新潮文庫
いいようなイマイチのような。主人公の新聞記者と全身タトゥの女カメラマンのやりとりがちよっとよかった。ミステリーとしては線が細いか。
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で、ピリオッドをひとつ。
624と401。1025
ここで打ち止めとしたい。25はフェイドアウトのためのノリシロ。美しきことつくしてよ、ということである。そのまま持続していてもいいように思ってもいたが、ここには身を切るような八倒は見つけられそうもない。滑っていくだけの時間についやす余裕と欲求がどうあがいてみても見つけ出せない。非表示のレッドカードをそっと切り出すことにする。見えなければそれは永遠に不明。いまならつけるキズも浅くすむ。浅き夢、ということで…。かのうなかぎり、やさしくふるまうことができた。はず。余韻としても、悪くはないだろう。あの、ピリオッドに、いつか気づいてくれるだろう。秋のさなかだ。あきてしまう寸前に逃亡。これがベストだろう。さよなら。とはすこし違うようにも思う。交叉しきれないだろうという諦観。これもすこし違う。深さ。かな。見えきってしまうことへの畏れ。これがいちばん近いように感じる。だから何だ、と我に返ってしまうことへの恐怖?ま、そんなところか。何を視野に入れた思いこみだっのか、そこがよくわからない。いのちの不安。これは近いだろうな。もうひとつわからないのは、掛川のこと。あそこで何が引っかかったのか。底の底で揺らいでいたのはAなのかZなのか。それが未だにわからない。もしAなら何年越しになるのか。3年か。4年か。Zなら2年。しかし、それは淡すぎる。どこかで重ね、すり替えた。あるいはそのあたりなのだろう。なんどかからんだ視線を見誤ったのか。気配を確かめるまもなくフェイドアウトしていったのか。させられたのか。そのすき間を埋めているうちに、いつかすり替わってしまった。それが事実なのではないのか。真実ではなく、記述可能な事実。しかし、これを告げることはあり得ない。なにより逃げるための煙幕代わりということも。自分でつかみきれない底の底。高低のある波のように高まって消えていく衝動の意味がつかめない。もう二ヶ月くらいその気配にふれていない。忘れていたとも鎮めていたとも、どうにもつかみきれず。いずれにせよ、ダウトだ。厭きたことだけに、こだわっておくしかない。霜降。下弦の月がみごとな夜のこと。
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1000。
607+393=1000
今日、緋牡丹博徒が届いた。
10.21は、やっぱり日付通りの一日で終始。
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ねえ、君。
本日の日付は10月21日。10.21である。
居場所。六本木地下スタジオ。
notebookのdesktopをゲバラの「Think Differrent」にチェンジ。
あかりやさんから数年前のクリスマスの頃に送ってもらったもの。
チェ・ゲバラのチェは「ねえ、君」というアルゼンチン特有の表現だとか。
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温度差
いかんともしがたく。お手上げ宣言をメール。あとは野となれ。すでに勝敗が見えたゲームに、どの面下げて参戦せよと言うのか。もう、続ける意思も気力もない。淡々と日程こなし引揚げよう。
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レッドカード自弁
571+374   945 9.4 もう、と、まだ、が5時間の間に100回は繰り返されたか。空疎。空虚。索漠。間引いていくか、一息で断ち切るか。どっちでもいいや。レッドカードを自分で切れることにしたことがせめてもの収穫。か。
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編集二日目。どんでん
昼過ぎに倉持さんがチョコレートをもってきてくれた。
プロローグを朝のクルマの中で思いつく。
予想以上にいいできで進んでいる。
一時は、後れを取ったかとと危ぶんだが
いい感じに取り戻せた。順調。
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古河14時間
7時に蒲田を出、蒲田に戻ったのが夜9時半。徹夜だったのと秋雨に濡れたのとで疲れた。往復は渡辺の運転で熟睡。CMロケハン、ムービーロケハンともに順調に。定例打合せ後に、芳流へ。蕎麦を食べ別れる。
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満月だったとは
月食だったことを知りカレンダーを見たら満月だった。奄美大島のOkiさんのところに完黙と再見を書き込む。しばしお別れ。
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雨天月食。
首を洗って、二時間後に古河に向かうが、
おれの「夢」遊び
そろそろ年貢の納め時、かも。

15日土曜日に、
六本木で相馬さんに手を出した瞬間から
おれの完敗が見えていたようにも思う。
夢工場MLは、そういう意味をこめた。

頭がついてこない。
回転してくれない。
イメージがふくらまない。
イメージをコトバにとどめられない。
見えていたものが見えない。

江戸の仇を長崎で、とられることになりそうだ。
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これでいいのだ、とバカボンのパパは言う。
lastNO.540vs351 891 札ならオイチョ。ま、カブには負けるか。just100。先、まったく読めず。目白と六本木。掌で消えていった。書きたいことなど何もない。これでいいのだ、とバカボンのパパは言う。そう。これでいいのだ。

数えミスあり。351ではなく352。892となる。カブ!!!だった。ならばすべてはご破算。いけいけじゃねえか。am6:17
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嘘八百とは言うが
just880。/99 8.88 ゴロも良し。ここらでひとまとめしたくなってきた。一日中、雨。十数回、地上に上がっては雨の中、なんどか連絡をとった。後朝の歌のつもりもあったのだ。もうここまででいいな。カラダもココロも悲鳴ときしみをあげている。明日は6時に起き7時過ぎには蒲田発。二つのロケハンと二つの打合せ。きもちが音立てて遠ざかっていく。コワイ、と書かれて
は返すコトバもない。厭きてきたよ。ほんとうに。
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1962年6月のBesame mucho
をリピート。しかし初期のビートルズはなんとも弾んでいるもんだな。その後、菱沼コレクションのBesame mucho集を続けて聴きながら、明日からの編集工程を数パターンシミュレーション。どう間違えても大きな問題はなし、と見切れたのでアップ。今夜は早寝することにした。空気を入れ替えようと窓を開けると寒気がした。

webの古いムービーを見始めて一時間経過。
光、風、レガシー…
この頃の熱はどこから来ていたのか。
digitalになっただけで、おれはここを越えられるのか。
ふぐや山形すら、越えていけるのか。
おれはほんとうに、
あんな家族の話におもしろがって取り組めているのか。
苛立ちのすべては、「家」などという守りの権化に
からめとられている情けなさからくるのではないのか。
ほんとうは、こんなところからいちばん遠い場所にしか
行き場がないことをわかっていながら
臆病になっているのではないか。
断ち切るべきは足下そのものじゃねえのか。
いまつくっているもの。つくろうとするものを
おれはほんとうに見たいと思えているのか。

窓を開ければ
明かりは見えるのか。
暗渠だけがひろがっているのではないのか。

小夜子は、いくつになったのか。
あのマンションの4階で
まだ生きているのだろうか。
ドアを開ける亭主の鍵の音を聴きながら
階下の道を去っていく若い男を
底の見えない笑みを浮かべ見送っているのだろうか。

まだ、鉄火場で
不埒な啖呵を切ったりしているのだろうか。

あの夜に
東京を捨てていたら
今夜はどんな夜になっていたのか。

野垂れ死んでいることと
生きのびていることの違いは何処にあるのか。
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落葉
昨夜からの冷え込みがきつかったのか氷雨のせいか、渡辺のクルマを降りたら枯れ葉が山になっていた。街路樹をあらためて見あげると半分くらい落葉。残りは紅葉なかばのまま。24日からのロケ用に集めておくようML。倉持さんのいうように、いいタイミングになりそうだ。
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ヒョウタンから駒
エンディングをまとめ直す。たぶん、このほうが出来としてもいいと思う。予算の問題で、ヒョウタンから駒。とりいそぎMLで流し、あとは18日のロケハン後に再整理することに。一服したら、明日の編集用にモード・チェンジ。それにしてもすっかり秋になった。
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格好。
まさか、あんな場所で手が出るとは思ってもいなかった。ショックだ。ま、どんな場所であろうと、手を出したことが、まだ信じられない。切ればいいだけのことにもかかわらず、なぜ出てしまったのか。出してしまったのか。もう限界点を越えたのだ、と言う他になし。このままかばいつつげたら、自分が怖い。
インタビューの書き起こし、夕方に届く。さっと目を通したが、いい出来だったとあらためて。Sさんの起用、大当たりだ。これでほぼ材料が揃ったので、いよいよまとめにはいる。余談で出ていた、格好よくないとダメなんだ…という話、肝に銘じましょう。
六本木で、おれは今日、まことにうすら寒い、格好の悪いことをしてしまった。恥じ入るばかりである。
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一年と一時間と
やっと3日目か。一年のような一日が過ぎ、一時間のような一日が過ぎた。神戸。気温30℃。真夏日。Tシャツ一枚になっても流れ落ちる汗、止まらず。ときおりくらっときたが、ぶじアップ。なんだか問題の多い修学旅行のような3日間となった。ま、いつものことではあるが。明日は筑波。宇宙飛行士インタビュー。ここをおさめれば、ま、乗り切れる。佳境ではある。
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のようなもの。
太陽がぐんぐん登ってかんかん照りつけだしたし、郷士にまだ脳みそが残っていたとしても、とけてしまうに充分だと思えた。
- セルバンテス 『ドン・キホーテ 正編』 -
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一日を消化した。
たった一日あまりが一年にも思えた。明日はすこしなじめるだろうか。明石はぶじに消化。3月の雨の借りを返す。それにしても十月半ばの真夏日。あきれるほどの酷暑ではあった。晩飯に食べたタコ飯は、タコ以外は秋飯のようで悪くなかった。なぜタコのぶつ切りをいれてあるのか、そこが不明。ま、いいか。やけに眠い。
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解決。
うつらうつらしていたら、見えた。ラストをカット。枯れ葉掃除をやめる。路地に落ち葉が数葉。同じ路地に桃の花びらが降る。
節句の桃の厚みをつける。節句は、「男たち」から入る。壁にはりついた男たち→女節句へ。さらに雪山の人数カット。
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交差点のど真ん中
スタッフと別れ、部屋に戻ってからnotebookに入れてきた金子由香利を聴いている。今夜は「愛の砂漠」をリピート。明石の街は深夜になると山間の里のように暗い。ホテルの窓の外はほとんど闇。音を絞って聴く「愛の砂漠」の語りの部分はすごい説得力だった。just10時間経過。あれとこれとそれ。交差点のど真ん中にたちつくしている。文字通り。
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さて鞭を入れるぞ
と、書き送ってひとねむりしたら間抜けなメーリングが届いていた。顔も洗わず飯も食わぬうちから一気にヒートアップ。たかが酒屋のご用聞き風情が片腹痛い、とスイッチが切り替わった。すべてを協力的に進めるつもりで対応してきたが、心変わり、秋の空のごとし。3年前の経緯まで気になり出して、もう止まらなくなった。協力いっさい断る旨を通告させる。どこまで忠実に伝えてくれたかは知らないが、このあとは撮ったものを渡すのみ。撮り方にさついては、酒屋の手代の思惑は配慮無用。と決めた。たぶんこの件で幕引きだろう。持続可能がきっかけで引くというのもなかなか皮肉でいいじゃねえか。ひとの現場で暗い顔して両手でフレーム切っているようなたわけを放っておく気にはとてもなれない。ま、一騒動だろう。うまくいけば心置きなく冬篇にかかり、それで卒業。あとは野となれ。である。
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目が覚めたら明石へ
486+318 804/95 8.5/d 狂気の沙汰だな。
ずいぶんひさしぶりに金子由香利のCDを聴いた。埃と歳月で黄ばんだアルバムを探しだし、iTunesに入れ、イヤホンでリピート。曲は「私は一人片隅で」と「夜よさようなら」の2曲。「私は一人片隅で」の後半の語り、けっこうすごい。これだけ感情をしのばせて語れる役者やナレーターもそうはいないのでは。シャンソン、古くないじゃん全然。こんなにあざやかにシーンが描かれていることにどうして気づけなかったのか。秋の夜長だからか。ロケから帰ったらどこか探して聴きに行ってみたい。しかしシャンソンどこで聴けるのか、なんて他人には聞きづらいけど。ほかに福島泰樹を少し読む。

  風孕み落ちゆくまでの一瞬をわれらはわれを愛すほかなく

など、風に献ずを中心に。3日続きの秋の長雨。しずかにせつせつと降り続いていた。明日から、例の仕事の終盤戦、スタート。ことのけじめのはじまりに、まことにあいふさわしい一日が杉田。
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四つの嘘★★★★
大石静著/幻冬社刊
脚本家の手にしては、まずまずの出来。

秋雨。湾岸。ネオン。東京の夜は秋から冬がいちばんいい。
人の間は、いつだってタイトロープ。渡っている本人だけが気づけない。昨夜、おれは二本のタイトロープを渡っていた。
渡りきれたのかどうか、不明だが。

指先にその震えが残った。
せつねえなぁ。
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しりたくはなし。しるほかはなし
氷雨。だな、とこの秋はじめて体感。傘の下でタバコを吸いながら終わらない電話に向かい、まずカラダが冷えていった。霧のように細い雨で、こんなものはどんなカメラでもまず撮れねえよな、などとまったく関係ないことを頭の中だけで呟きながら、手足、胴、顔、それから胸が冷えていった。冷えてしまうとそのまま秋が冬になってしまったようで震えがきた。大阪、東京、古河、朝から雨。夜が更けても降り止まず。

怒りには、しかし届かず。こんなもんだろうな、とまるで他人事になっている自分を遠くから眺めている感じあり。悲鳴を上げ、タスケテと言われているのに閉じた目も開かない。こんなふうに暮れていくのかと自問してみてもため息が出るばかりだ。なにをやっているのだおれは、と歯がみしつつも、ボタンひとつを押せずに夜が過ぎていく。

わが身ひとつ持て余していて、なにがサステナブルかよ。

ここには物語が見えない。

森田童子をエンドレスで聴く。
あの夏の終わりから秋が深まるまで
なぜ、こんな唄にこころ奪われてしまっていたのか。

わかっている答えを、知りたくもなし。
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ひとはいつから
大人になるのかな。おれはこの歳で大人なのか。どうか。
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過不足。
冬-春篇のタイトルは「はるらんまん」。この通りにできれば、四季篇の掉尾を飾るのにふさわしいものになるだろう。ほとんど家庭生活を捨てたような仕事をしながらもこんな企画を書いている自分が、奇妙に思うことがある。どこまで本気なのか、ともし問われたら、まったく、と答える他にない。にもかかわらず、だ。けっきょく、不足を埋めるしかねえのだろうな。それが真実、不足だとして、だが。雨。
やっと待っていた雨になった。明日の古河が、このまま振り続けてくれればいいが。確率80%。まず、だいじょうぶだろう。おれは、彼らとは別に大阪へ。別件打合せに。博多で予想はしていたが、可能なら汐留あたりで処理したかった。
オールスタッフは、したがって順延。
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やくざもの★★★★
小川竜生著/幻冬社文庫
「桜と龍」の原点。こっちの小川は、とてもいい。この延長にあるという「巨鯨岬」「カラス」の二冊を探すこと。
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ハードル、追加。
シアターテストラン&試写。成功。想像していたものをはるかにこえるインパクトあり。プロローグのすすきと、エピローグの雪の街。この新しい二つのシーンと、イブ当日の空舞台がなかったら、と考えるとゾッとする。首の皮一枚のこしてつながった。そんな薄氷を踏む思いも正直な感想。しかし、これで冬-春篇のハードルがいつそう高くなったのもまた事実だ。川田プロデューサーの車で往復させてもらったが、道中の時間、試写後の雑談ともに収穫のある夕となった。
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