2002年08月の記事


氷川丸までなんとか
ここで今夜は打ち止め。
ほぼ12時間キーボードを叩いて4プラン。

日清戦争をすかっり忘れてしまっていたのがいけなかった。

空白のスペースを前に3時間余分に時間をとってしまった。

ま、愉しく書けた。
あとは明日。
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折り返しは通過。
豪華客船と第二次大戦までたどり着く。

夕方からは徹底してた憂歌団の「別れのブルース」をリピート。

脳はまだ動いているので
もう少し行こう。
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袋小路の奥は闇
おもいのほかに3の展開でとまどった。
とりあえず3を送り昼飯?を食べに外へ。

風も空も夏を惜しむようだ。

渡辺には資料館に出かけてもらいムービーのチェックと
開港資料館に寄って明治初年頃の波止場の配置とインフラを調べさせている。

進むほどにイメージが拡散していき
ちょっと途方に暮れた。

ふんどし締め直して
再び よおそろ といくしかねえな。
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佳境。佳境。佳境。
スパート。ダッシュ。
さらに佳境である。


念仏のようだが、自戒。
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鼻水挫折と黒木瞳似のひとのこと
鼻水が出てきたので今夜はここで切り上げ。
届けてもらった資料を読み直すことに。

とりあえずクスリをのむ。


大場さんのメールに
ホンダショールーム一階のコーヒーハウスに
黒木瞳似の人がいるのでぜひコーヒーを飲もう
というわけのわからないことが書いてあった。
オフィスから歩いて一分なのだから
一日に何回でも行けるのに。

なにもコーヒー屋に連れあっていかなくても…


とはいえイベントのオーソリティだから
ハードルは高いので
一見の価値はあるかも知れないな。


誰か見かけたら
教えて欲しい。

黒木瞳似、ねえ。
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ホワッツ・ゴーイン・オン
にチェンジ。

ここからはこいつで。
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陽も落ちたし、いよいよ佳境だ。そのはずだ…
予定は未定。

とりあえずepisode1を書いて遅い昼飯タイムとする。
夕刊のたまちやんの記事を読みながらつけ面を食った。

まあ、納得のいけるものにはなったと思う。


これから続編に。
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ENNIO MORRICONEの《MUSICA PER FILM》を同伴
軽く行こうと考えていたが
昨日の夏雲みたいに書き始めるとキリがない状態になる。

考えてみればこの8月は徹底して
この百二十年の海運の盛衰だけに心が向かった。

こんなにひとつの対象を掘り下げて思い詰めたことはない。
対象の品の良さと激動ぶりが刺激してやまず。

下品も品のうちなどどうそぶいて渡世してきたその反動なのか。どうか。

8月もあと数日。

いっさいの雑念を取っ払ってここまで来たのだ。
ここまで来れたのだ。

他人の思惑はさておいて
まず己の望むところをとことん掘り下げてみたい。

それにしても外は今ごろになっての高温。
35℃を越える騒ぎだ。

昔懐かしい知人の消息にも触れたことだし
ひとつ《激動の○○》ウィークとしゃれてみよう。


まだアブラゼミが鳴いている。
カナカナはまだ聞こえない。


BGMは
ENNIO MORRICONEの
《MUSICA PER FILM》全15曲。
この夏の記憶となるはずの一枚である。
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よおそろ。目標4ゾーン4時間で
さて日暮れ前、午後五時まで四時間集中したら、どこまで行けるか。
目標4ゾーン。

ゾーンごとのヘッドラインは全ゾーンプランが終わってからにしよう。

よおそろ、である。
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http://homepage.mac.com/torum_3/love/iMovieTheater581.htmlここ
ある日、ふと手を止めて空を見あげた。
真っ青な空に白い雲が浮かんでいる。
雲は姿を変えながら、
連なる山のかなたへと流れている。
足もとには、たんぽぽの綿帽子がそよいでいる。

さわりと、風が吹く。
綿帽子は、その風にせかされたように
ふわりふわりと、真っ青な空に旅立っていく。

たとえば、それがすべてのはじまりである。
飢えを満たし、日々を潤すためだけにある
幾千もの夜と幾万もの昼の果てしない繰り返しの
どこかで、ある日、人はふと、空を見上げて想う。
もしかしたらどこかに、はるかかなたの
異境の地に、異なる時間の流れる場所に
いまあるすべてのこと以外にも
心踊らせ、浮き立つような何かがあるかもしれない…

そして、人はある日
かりたてらる想いに身を任せ、
かなたへの一歩を踏みだす。
ここではないどこかへ、と。

2002.8.28 T.M記




http://homepage.mac.com/torum_3/love/iMovieTheater581.html


■撮影日 2002年8月28日 午後1時ー
■場所  大田区蒲田五丁目の公園
■撮影  渡辺登紀夫
■カメラ SONY/DVC
■編集  渡辺登紀夫/iMovie2
■音楽  菱沼コレクションsummertime'02-no.49
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或る女
客船の旅のイメージを知りたくて
有島武郎の「或る女」新潮文庫を探してもらった。

明治三十四年だから、北米航路を開設して五年目。船は「鎌倉丸」だったようだ。
さすがに小説家の描写だけあり、息詰まるような当時の船旅の様子が感じられ、
資料とはまた違ったリアリティあり。

小説としては、好きになれぬが。
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外堀ぞいの土手の桜並木のこと
しかし菱沼さんとあの土手の暗やみの底で
なんどもすれ違っていたとは…

十七歳。

ほんとうに怖いものは何もなかった。
ま、怖いものは、今も見当たらないが。
饅頭くらい、か。


それにしてもだ。
ここに名前を書くのは、はばかれるので
やめておくが、めくるカードがピタッビタッと一致していく。


森の奥ではじめて会ったときから
どこか親しみを感じて来たが
それは単にお互いの中にある不良な気分だと思っていた。

不良といえば不良には違いないか。



それにしても飯田橋とはなあ。


仕事ほっぽり出して
市谷の土手の桜の下をひたすら走りたくなった。


捨てたもんじゃねえよな。
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一年ぶり
ひさしぶりにむじなの森のメンバーと会った。
運営スタッフのディレクター坂本君。
解団式の夜いらいだからほぼ一年ぶりになる。
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脱稿。
A4 36ページ。テキストのみ。脱稿

まずは祝杯である。
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♪メリケン波止場の灯が見える
氷川丸が夜の九時まで見物できるというので
今夜、見てこようと思う。

窓を開けると港が見える♪
その先の埠頭に浮かぶ豪華客船の名残を
この目と皮膚で確認したくなった。

ゆうべMacOSXジャガーをインストール。
いまのところ順調に動いているが
新機能はまだ実感できず。
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wordの情けなさ
episode9にかかるつもりが
読み直すうちに8の不足が気になった。

とりかかる。

3時間かけて資料を当たり直した。
さらに3時間かけて4ページ書いた。
コンテナリゼーションにだけ奪われていた目が
2つの要素を付け加えることで陰影がはっきりしたと思う。

メールで送るためにwordに保存し直す。
つくづく思うのだが、マイクロソフトというのは
ほんとにデザイン感覚の無い会社だな。

なんという間の抜けた行間と字詰めなのか。
こんな役所のお知らせのような痴呆のような
レイアウトが標準で設定されていることが信じられない。

それにフォントメニューの汚さは何なのか。
たぶん指定のフォントは実際にこんなイメージであるぞ
と教えているつもりなのだろうが
小さくて表示が汚らしいから逆に直感的に判別しにくい。
異様なまでに余分な余計な親切のような仕掛けが多い。


そういやInternet Explorerもいやだよな。
ネットスケープから移っていちばん腹が゜たったのが「お気に入り」というブックマークの言い方。
単なる「しおり」に過ぎないことが
どうして「お気に入り」になってしまうのか
当初、ほんとうに気持ち悪かった。
だいたいあれは必要に応じてチェックするもので
不愉快で大嫌いなアドレスもマークすることがある。
というより仕事が主だとそうなることが過半。
仕事が終われば捨てるものだ。

ま、いいけど。


episode9は明日以降にまわそう。
できれば氷川丸の客船を見ておきたい。
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15時間眠りつづけあいまに《綿の国星》を夢がわりに読んだ。
時計を見ると午前7時。まだ眠い。

夕方、ひとねむりのつもりでベッドにもぐってから15時間寝た。
飯も食わずに。
ただし深夜にいちどめざめマンガを読んだ形跡あり。あいまいだが。

大島弓子の「綿の国星」を取り出して読んだようなのだ。いや読んだ。
320ページA版の総集編をぜんぶ読んで
さらに深い眠りに導かれた、そんなところ。だろう。
なぜ大島を取り出したのかわからない。
しかもどうして「綿の国星」だったのか。

ひとつだけ寝ぼけた頭の中に刻まれたイメージが残っている。
あの頃は息抜きのファンタジーだと思いながら、大島の中では気晴らしのような作品だなと流していた。
あらためて読んで感じたのは、
大島はこんなにきつい仕事をしていたのか、という愕然とした気分。

この深さは
小説では届かない。そう思った。

これはそう思ったという記憶。だが。
ベッド脇に転がっていた分厚いマンガ本を
机まで持ってきて横目でその背文字を眺めながら
思い出した気分だ。

全集を読み返そうか、とも思ったが
あの小人サイズを思い浮べると、つらい。
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最後は、「よおそろ」としめた。
書き上がった。
ラストは興奮したのか
まったく違った構想になった。

しかしこんなミュージアムなら
横浜の波止場をそぞろ歩いたついでに
ぶらりと寄ってみたい。
そんなふうに思った。

書いていて
涙がとまらなかった。

深夜モードを朝までしっかり引きずっていた。

そういうもんだ。
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♪窓を開ければ波止場が見える
偉大なる神の駐車場改装工事は予定の5時を過ぎて
6時過ぎまで続いた。
小さな仕事を請け負う土方たちはみていると仕事がほんとうに適当だ。
神は慈悲深いかもしれないが、おれの忍耐は三日目にして限度近し。
夕方、コンビニでビンコーラを見つけて1ダース買い込んだ。

そろそろ目には目をの頃合いである。

タンドン一人では静まらなくなってきた。


菱沼コレクションから
月の砂漠・森繁久弥
コーヒールンバ・憂歌団
別れのブルース・憂歌団
19の春・憂歌団
これに
タン・ドゥン:グリーン・デスティニー〜愛のテーマ
森田童子の蒼き夜は、春爛漫
中島みゆきの命の別名、私たちは春の中で
ピアソラ:リベルタンゴ
O.レディングのドック・オブ・ザ・ベイ
宇崎の夜霧のブルース
という闇鍋のような本日用のプレイリストをつくりエンドレスに
さてどんなものが書けるのか。

「別れのブルース」の出だし。

♪窓を開ければ波止場が見える
 メリケン波止場の灯が見える

episode1の冒頭は「メリケン波止場4番」。
こりゃいいな。
明日の夜は、横浜ナイトクルーズといこうじゃねえか。

では、いくぞ。
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《船》はスローモードなのだ。文字通り
客船見立ての湯につかりタバコを3本灰にしながら考えた。
《船》はスローモードなのだ。
スローフードも癒しもリラクゼーションもオゾンブームも煎じ詰めれば

  《モノよりサービス》
  《はじめにサービスありき》

に尽きる。ま、これは広告屋ならではの言い方で身も蓋もない気もするが。

船旅は究極のスローモードだろう。

仕事になったらいきなり船のファンになってしまったようで
どうしたものかととまどっていたが
腑に落ちた。
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船乗り気分の入浴法
涼しい夜だった。毛布をかぶつてもどこかに肌の冷えを感じた。
なんとか鎮めて眠りにつく。
夜中に何度かいやな汗をかいて目覚め、着替えては眠った。

神様のための駐車場工事の音で起きてみれば10時間はベッドに沈んでいたことになる。

これからゆっくりと風呂につかり
目をつぶってカラダを揺らしてみる。
そして船乗りの気分に浸る。

このところ郵船を書く前に
ときどき試しているが
あんがい効果がある。はず。

長くやっていると目が回るおそれもあるが。


机の上にミュージアムショップで手に入れた
浅間丸のポストカード。

漆黒のマストにターバンをまいたような白。
その白に鮮烈に引かれた二本の赤い線。
「二引」の郵船マーク。
浅間丸はオレンジ色に染められた雲を背に下上手に向かっている。波はおだやかでわずかに白い波頭が船腹の黒を引き立てる程度。
下手手前に巨大さを強調するための小ぶりの船が並走。

写真ではなく絵にしたところがとてもいい。


さて、このイメージを焼き付けたところで
朝風呂。

今日はエピソード6から9まで。
氷川丸のことから書くことになる。
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ひぐらし幻聴?
麹町に向かうクルマで聞いたのはカナカナじゃなかった。
朝の鳴き声は幻聴だったのか。

夕暮れに鳴くからひぐらしのはずだったしな。
窓を開ければ肌寒いような気配。

とりあえず今夜は眠って、明日、エピソード6-9にかかる。

戦後は、拡散気味で、ちよっと腰が引ける。
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力、尽きた。
13時間ぶっ通しで書いた。
弥太郎で思ったより足止めを食った。
途中、パンと握り飯でしのいだが、いまあきらめた。

頭がイメージをつくらなくなってきた。
渡辺に最後の2ページをメールで送りプリントを頼んだ。

気に入った仕事だったが
もしかしたらここ止まりなのかもしれない。

残り4エピソード。

打ち合わせで生き残れたら明日書こう。

まず、打合せを乗り切って
ベッドに潜り込みたい。

奇妙な達成感だけが残った。
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朝なのにカナカナが鳴いている。
まず一本。満足。

コナの濃いのを淹れる。
朝なのにカナカナの声が聞こえた。幻聴か。
夕べから
コオロギが鳴き蜩が鳴く。

体調は最悪だが
濃く熱いコナとタバコとカナカナと
グリーン・デスティニーのエンドレスで突破できるだろう。

倒れりゃ、それまでのこと。

開くも閉じるも、あと数時間じゃねえか。
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タン・ドゥン:グリーン・デスティニー〜愛のテーマ
出鼻をくじかれた。
慎重に対処していたつもりだが、焦った。
渡辺にも心配をかけた。
2時半に目覚ましをセット。起きられた。

カラダの芯がどこかまだおかしい。
外気温を見ると23℃。
この夏、はじめて25℃を切ったのではないか。
そういえばオフィスから戻るときに
公園の草むらでコオロギが鳴いていた。

エアコンを切り窓を開ける。
トレーナーとベストを着込みコーヒーを淹れる。

ではやってみよう。
伴奏BGMは
タン・ドゥン:グリーン・デスティニー〜愛のテーマ
をエンドレスに設定。
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星月夜
一日中突風が吹き荒れた。

夕方、オフィスに。
二時間ほど過ごす。
ベランダに鉢植えが並んでいた。
一週間あまりかけた整理もやっとピークを迎えたようだ。

前から
花を置きましょうとは言っていたが
なんだか他人のオフィスのようにはなやいで見えて
おかしかった。
台風一過の日にこんな状態を見せられるのも悪くない。

外に出たら
十二夜と星。

雨と風が
東京には稀なきれいな宵を運んだようだ。

一眠りして、一気に。
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神様がうるさくて仕事にならねえ
なんとかいう神社系の教団の駐車場改築工事のドリル音がすごくて原稿が書けない。

タカをくくって自宅で始めたのが失敗。

断続的ではなく連続するドリル音は
しかし刺激するなあ。
窓からコーラーの瓶でも放りたくなる。
相手が伊勢神宮系の神様なので罰が怖いことと
いつのまにか暮らしの中に瓶が消えていたこと
以上2点をもって攻撃をあきらめる。

ひとねむりしようと思っても突貫小僧の騒音でそれもムリ。

しかし、土木技術というのは
なんの進歩もねえもんだなあ。
クルマ屋が、ドアの閉まり音をあえて大きくするようなご時世に
なんつうていたらくなのか、と思う。

それと土方のスタイル。
ありゃもう少し何とかならねえものか。
茶髪に腰まで落としたあのガテン風は
この国にほんとうに洋服文化が根づいているのか目を疑うよ。

神様の駐車場というのも
なんだかなあ。


はやく終われよ、ばか工事。

おれには海運百年の攻防戦という
たのしい仕事が待っているのだ。

神なら空にでも浮かんでな。
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モネの向日葵はhttp://homepage.mac.com/torum_3/love/iMovieTheater578
何件かメールあり。
モネの向日葵はどこか?と。
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抱き心地保証につき…
名残というか余波というのか。

いつもより5℃高く設定した熱い水を浴び
すべての窓を開け放し素っ裸で風にあたっていたら
いつになく渦巻くような風が室内を駈け回っていくのがわかる。

裸の前後左右に
乾いた30%に満たない空気が渦巻くと
なんとも奇妙な興奮をおぼえる。

嵐に向かうときの高揚とはまた別の胸騒ぎ?


まだ1行も書かず。
昨日も、結局は低気圧に翻弄され興奮だけで一日が過ぎた。


この調子だと書き出すころには眠気に襲われそうだが…


ま、ここまで引き絞っておけば
放てばどこまでも飛ぶだろう。


幕末からかかるか
太平洋の女王の数奇な運命からかかるか
岩崎の気概からかかるか。


どこから抱いても
抱き心地の保証された女を前に
にやつく男のようで
どうかとは思うが。そんなところだ。
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19の春と豹子頭・林冲の慕情と
9時に起きた。前の駐車場の改築工事の音が目覚ましがわり。

台風一過。快晴。

朝飯をとり、小説すばる9月号の水滸伝第36回を読む。
それから憂歌団の「19の春」をかける。
今日は、この「19の春」を聴きながら
日本の海運事業百年の盛衰を書くことにした。

暑いが、それもいい。
あのまま秋では、ちと切ないので。

北方の水滸伝。
今月のタイトルは 「行くぞ」。

妻の幻影を求め友と志を捨てた豹子頭・林冲は死地を脱し、再び梁山泊に生還。
北方水滸伝は、展開の予測がまったく不可能である。

では、おれも、行くぞ。
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モネの向日葵
小淵沢で撮ったあのひまわりは
「モネの向日葵」と言うらしい。
撮影部からの知らせでわかった。

去年は湯の花で
「黒い瞳のスーザン」。

ことしは「モネの向日葵」。
いや星菫派らしくていいじゃねえか。
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たまちゃん故郷に帰った?
あざらしのたまちゃんに会いに行こうと
思っていたのに…

たまちゃんは故郷に帰ってしまったらしい。

たまちゃんは
しかし
いったいどこからやってきたのだろう。

たまちゃんの母親は
たまちゃんの冒険行をどんな思いで送り出したのだろう。

会いに行こうと念じていながら
もう見当たらないとニュースで知らされ
なんだかがっくりである。

きょうまた
郵船ドライカレーを食べてみた。
んまかった。
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《めぐりあい》のリメイク★★★★★
ウォーレン・ビーティのリメイク版をDVDで。
とてもよかった。
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16の水でおくる夏http://homepage.mac.com/torum_3/love/iMovieTheater5
水のシーンだけを使ってエフェクトをかけてみた。
要するにデジカメで撮ったフォトデータを
iMovieで遊んだのと同じ。

こんなことが気楽に遊び半分というか
遊びでできてしまうのだから
もうプロの時代ではないと、つくづく。

もっとも素材は別か。

いきなりの秋風。
都にいながら高原のような一日となった。

おもいがけない中休みがとれ
明日から三日間のバトルに弾みがついた。
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http://homepage.mac.com/torum_3/love/PhotoAlbum575.html
やっとアップ。
ほぼ5時間。
朝飯前とはいかなかった。
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面目無いな
「太平洋の女王浅間丸」を手にベッドに横になったのが午後5時15分。
ふと目が覚めたら午前3時15分。
きっちり10時間、眠っていた。
読みかけの資料は第2ページのまま。
残り349ページはまったくの手付かず。

ドライにしていたが汗をびっしょりかいていた。
熱いシャワーを浴び、飯をかっこむ。

撮影部から上がっていたデータをダウンロードしはじめるが
残り3時間の表示。
そっちはデスクトップに任せ
ノートブックを開けてあちこちにおわびと弁解のメール。

まだ2時間はダウンロードにかかりそうだから
資料を少しでも読むことにする。

早起きしたことになるのか
うっかり寝過ごしたのか
まことに面目のない朝である。
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郵船ブランドのドライカリーと横須賀海軍カレーパン
・回想のNYK「浅間丸」級
・太平洋の女王/内藤初穂著/中央公論社
・阿波丸撃沈/ロジャー・ディングマン著/成山堂
・浅間丸/伊予丸/鹿島丸/春日丸のポストカード各3セット
・しおり3枚入り5セット
・船中時計
・浅間丸のデミタスカップ2客
・二引カラーのボールペーン5本
などを購入。机の上に並べて悦に入っている。

他にキャプテンズテーブルブランドのドライカレーを購入。
買って帰って即、腹にいれた。これはなかなかの味であった。

歴史資料館のすぐ前にレンガ倉庫群。
左手にランドマーク。
考えてみれば、年中ロケしたなつかしい場所であることを確認。

移転先の郵船横浜支店の建物外観は、
予想以上の美しさで、息を飲んだ。
ライトアップした薄暮にあらためて見たい。

さっきパンを買いにポンパドールに行ったら
「横須賀海軍カレーパン」というのがあったので買ってきて食べたところ。

昨日から海のカレーに縁が深い。
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アニメ《千年女優》
「かつて大女優と謳(うた)われた老女が自分の一代記を語り出す。しかし記憶は錯綜し、昔演じた様々な役柄が混じり始め、あたかも日本史を辿るような壮大な冒険となってゆく。彼女をそうさせるのは、初恋の相手に会いたいという想いだった…」

ちょっと観てみたい。
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横浜に遠足
順序が逆だという気もするが
NYK MARITIME MUSEUMをのぞいてくるつもり。

ウエブでおおまかなことは読んであるが
書きはじめて、レアなイメージがゼロなことをあらためて思い知った。

きっと夏休みの家族連れで
あのあたりは大混雑だろうけど
氷川丸も見ておきたいし
半日遠足気分で行くことにしよう。
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●愛する人のスナップショット
お盆だからというわけでもないが
2年前のメモから引用。

++++++++++++++++++++++++++++

j●愛する人のスナップショット
   at 2000 06/05 00:12

『愛する人を、
さまざまな角度からいつまでも眺められるスナップショットのような
新しいメディアこそが、世界的にアピールしていくだろう』

マトリックスのCGディレクターJohn Gaeta.に
「2015年のCGはどんな世界を獲得していか?」
という質問への答えである。
あのマトリックスや「奇跡の輝き」を手がけた
当代随一のCGクリエーターの答えとしては
やけに軟弱ではないか?
そんなふうに思った人に、なぜこのコトバを
エピローグのキーワードにしたかをちょっと弁解。

一年あまりまえの冬、
一緒に仕事をしている人の妻が急死した。
その人はどんなふうに痛みや哀しみをこらえたのか手がけていた仕事を完成
させた。
完成した仕事を一緒に見ているときに、
スーツのポケットからそっと取り出した
一枚の写真。その人の妻の写真だった。
一年以上をかけた仕事の仕上げだたった。
きっとその人はいなくなった妻に、
「ほらできたよシ」といって見せたかったのだと思う。
見せられた強気が自慢の某プロデューサーは、
それからすっかり泣き虫になり体調までくずしてしまった。
コンピュータグラフィックスが
これからどんなふうになっていくのか
どこまで到達しようとするのか
ぼくにはわからないが、
たった一枚のスナップショットにも
これだけのインパクトがあるのだ。
そのスナップを元に
愛する人のなつかしい仕草や
言いまわし、なんでもない
ちょっとしたコトをできるだけリアルに
手を触れたくなるような現実感をともなって
再現することができたらシ
怖いようにも
素晴らしいことのようにも思える。
John Gaetaが、はたして
どのあたりまでを射程に入れて話したのか、
想像するしかないが、
生まれてわずか50年も経たずに、
コンピュータグラフィックスは
はるかな高みへと向かっているように思えた。

かなうなら、
ぼくも何人かどうしても会いたい人がいる。
もういちど会って、
「ありがとうございました」と伝えたい
人たちがいるシ
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《あらしのよるに》★こいつは最低だな。
話題になっているらしいので帰りに紀伊国屋で第一部だけ入手。

夕方にすこしだけ横になろうとベッドに行って、気がついたら午前3時。
カゼの名残りもあったのか、なんとか書けたことへの安堵なのか。
10時間以上眠ったはずの今も、まだカラダガだるい。

シャワーを浴びる元気も出ないまま
冷たいミルクを飲みながら「あらしのよるに」を読む。

なんという底の浅さなのか。
なんという卑しい文章なのか。
あきれはてながらも最後まで進む。
最後まで読めたのは
たぶん絵のせいだと思う。
反転コピーに着色したような闇の世界は
なかなかのものだった。が。

作は木村裕一
絵はあべ弘士
版元は講談社

あざとい絵本だった。
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《武揚伝》★★★★★
佐々木譲の《武揚伝》中央公論社/上下巻を読了。
企画の裏資料のつもりだったが、
面白すぎてついのめりこんだ。
上下とも600ページあるので寝転がって読んでいると腕が疲れたが、
それだけのことはあった。
佐々木は、すごい仕事をしたものだ。

仕事にはあまり役立たなかったが…
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なんとか
夜明けとともにMacの調子がガクンと落ちた。
pagemaker7.0を使いたかったのでOS9.2に戻し、ほぼ2日間ぶっ通しでonにしておいたからか。
仮眠するときもそのままにしておいた。
過熱したのだなとはわかっても、追いつかないので30分ほど使っては5分程度電源を落とすという姑息な方法でなんとかクリア。
最後は着替えながらパンをかじり、コーヒーを飲んだ。
盆のせいで首都高はガラガラ。
一時間はかかる麹町に20分で到着。
遅刻のはずが余裕の10分前。
渡辺とおしゃべりしながらタバコを2本灰にした。

昼前で34℃。
暑いがいかにも夏らしい陽射しだった。
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難航。
思ったよりもてこずっている。
二日間、二時間おきにミントを入れた水風呂と熱いシャワーを併用し
なんとか海ゆかばの気分を出して挑んできたが、
歴史の厚みは想像以上。

頭の中に空白の地図が多すぎ
寸前のところでカタチを結ばない。

心の構えは、ありようはつかんだつもりだが
ディティルに分け入れずに座礁を繰り返している。

朝8時には区切ってプリントするとして
あと3時間あまり。
こうして愚痴とも言えぬ逃げに入っているのだから
世話はない。

なるか成らぬか
その第一陣のつもりだったが
さて、いかがなものか。

夜明けまで
あと一鞭。
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タイトル《日本を、ひらく。》
しゅん巡の末、タイトルを決める。
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http://homepage.mac.com/torum_3/love/iMovieTheater574.html
ちょうど一年前の舘岩村の素材と
この間の八ケ岳山麓の素材とを一つにまとめ
ショートムービーをつくった。
できが良かったので残暑見舞いを兼ねて
何人かにアドレスを送る。

久しぶりにカゼ薬を飲みながら
外に出ずにそんなことで半日が過ぎた。

プラン提出は来週水曜日となった。
今日の氷川丸取材はぜひ行きたかったが
またの機会もあるだろう。

関連資料というわけでもないが
佐々木譲の《武揚伝》上巻を読み始めた。
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没原レスキューその2《映画編》1994
◎ラジオシリーズ企画案《映画編》1994

■予定時間 10分間
■登場人物
中島みゆき
女ともだち
その姪/アリス/17歳、高校2年生
■場所
湖畔のリゾートホテル


●夏、夕暮。湖畔のリゾートホテルの屋外に設置されたホットバス。

八月も半ばを過ぎた晩夏。
高原の避暑地。小さな湖のほとりに建てられたリゾートホテル。
カナカナの声に、数組み残った避暑客の子供たちの歓声がかすかに聞こえている。
その風に、サラサラと紙の上を滑るペンの音。    
文面を考えている中島の呟きが重なる。

中島 『…ひとりで、湖のほとりに来ています…』

ホットバスの水音が短く入り、
缶ビールをあける音が勢いよく続く。
女ともだちの声がややとがった感じで、

女ともだち 『なにがひとりよ』
アリス 『(小声で)みゆきさんて、のりやすいんだネ、おばさん』
女ともだち 『ちょっと、そのおばさんて言うのやめなさいって、
何回いったらわかるのよ。名前でね、名前で 』
アリス 『誰も聞いてないのにミエはって(と、小声)。 
ハイ、さやかさん(それでいいのよ、と女ともだち)。
(小声に戻って)さやかって歳かなぁ 』

いいながら、ゴクゴクとビールを飲みほしていく、アリスの若い喉ごしの音と、
女ともだちのため息が同時に。

中島 『こころのあり方の問題よ。
アリス!わたしにも一本』

と、平然と中島。
缶を受けとめ、あける音に三人のノド越しの音が重なる。

三人 『うまい!』

と、笑い転げる。
その笑いを遠ざかっていたカナカナの声と子供たちのかんだかい声が消し去る。
短い間、カナカナの合唱、風のざわめき、鳥の声、他の避暑客のおしゃべり、
ホットバスのお湯のはねる音などに、とぎれとぎれに三人の会話が続く。  

女ともだち 『静かだねえ』
中島 『あなたが話さないとね』
アリス 『(小声で)言えてる』
女ともだち 『今夜は湖のボートハウスの近くでバーベキューで
すってよ。お腹すいたねぇ』
中島とアリス『(笑っている)』


●宵。湖畔のボートハウス近くのバーベキューパーティ。

肉や野菜が焼かれている音がカットイン。
はぜる薪、勢いよく燃え上がる炎の音が重なる。
数組の避暑客たちの楽しそうなざわめきも聞こえている。

テーブルに並べられていく食器、
栓を抜かれるスパークリングワインの音などに女ともだちの声でハミングが。
《男と女》のテーマ音楽である。

中島 『なつかしいね』
女ともだち 『焚火見てたら、高校のキャンプファイアみたいでさ』
アリス 『(小声で)キャンプファイヤーだって、生きた化石だね』
中島 『中学の終わりの頃だよ。14歳』
女ともだち 『そうだった? 14だったの? わたしたちって』
アリス 『(小声で)おばさんが14歳!?
うそ、今のワタシより3つ下のおばさん!(一人笑い) 』
中島 『記憶のいいあなたにしちゃ…そっか、あのことか 』
女ともだち 『いやね、そんなんじやないの』
アリス 『(小声)彼のこと、だったりして(と、一人笑い)
ヤダァー、オッカシイヨー 』
女ともだち 『何よこの子ったら、ひとりではしゃいで。
あぁ、連れてこなきゃ良かった。みゆきが甘いからさ』
中島 『 あら、何か言った?』

そんな三人のおしゃべりに、
フランシス・レイの《男と女》のテーマ音楽のスキャットが重ねられていく。

三人の会話、一瞬やみ、薪のはぜる音だけになる。

しばし、その状態が続き、やがて、
周囲の鳥の声や、風の音、湖の気配、数組の避暑客たちの話し声などが甦る。

グラスがぶつかる音短く入り、湖畔のディナーが始められる。

三人のおしゃべりが続く。音楽は、そっとフェイドアウト。
会話、周囲の気配が濃密になっていく。

中島 『学校さぼって行ったよね』
女ともだち 『そ、駅のコインロッカーで着替えてね』
アリス 『コインロッカーは、今でも使ってるよ』
中島 『三回観たんだよね、一日で。門限遅れてしかられたもん 』
アリス 『門限だって、札幌の雅子さまみたい』
女ともだち 『まだ、門限なんてあったのよね、わたしたちにも』
アリス 『お母さん、おばさんは昔、不良だったっていつも言ってる。
だから、まだ一人なんだって…』
中島 『悪かったわね、一人で』
アリス 『あ、いえ、みゆきさんじゃなくって』
女ともだち 『あの人まだそんなこと言ってるの。ほんとに。
アリス、あなたねぇ、何度言ったらわかるのよ。
名前って言ってるでしょ。怒るよ』
アリス 『(消えいるように)はい、さやかさん』
中島 『四捨五入で三十年だものねえ 』
女ともだち 『ちょっと、やめてよ。思い出してるんだから 』
中島 『アヌク・エーメのベッドシーンのアップショット、
きれいだったなあ。あそこで流れていた音楽覚えてる?』
女ともだち 『二人で訳したじゃない。単語間違えてさ、
あのシーンとあわなくて悩んだのよね、サントラ盤買うまでさ』
アリス 『さやかさん、この間ヨーロッパ行ったとき、飛行機の
中で紅茶頼んだらオレンジジュースくれたって…』
女ともだち 『あんたねえ(と、姪への呼びかけが変化)…  
名前さえ呼べばいいってもんじゃ…』
中島 『(唐突に)二人は過去をひきずり 心はやみに閉ざされる。
でも疑いは消えた 愛は私たちよりも強い(と歌うように)』
女ともだち 『やだ、まだ覚えてたのォ』
中島 『プロだものわたし』
アリス 『スッゴォイ。どうして二人が親友なわけえ?』
中島 『そう思うでしょう』
女ともだち 『アンタネエ(と、それ以上言葉が出ない)』


三人の笑いが夜を満たしていく。

ひときわ高い声で鳴く鳥の声が短く入り、
炎が燃える音が高まっていく。
その炎の音をかき消すように、中島が暗唱した歌が流れる《男と女》の
ジャン・ルイ・トランティニアンとアヌク・エーメの
ベッドシーンのサントラが流れていく。

三人のため息と夜の鳥の鳴声がときおりせつなく混じる。
ときおり、離れたテーブルではしゃぐ子供たちの笑い声なども淡く。

ややあって、音楽フェイドアウト。


女ともだち 『それとね、ね、何よしんみりしちゃって』
中島 『ごめん…(小声で)だってわたし、プロだもん。
なんだっけ?(と、可愛く)』
女ともだち 『だからさ(だからさというのが口癖らしい)                   
アリス、なに顔赤くしてるのよ。まだまだ、子供なんだからあなたは(と、伯母らしく)
ほら、レースの後で二人が再会してさ、レストランで食事するじゃない?(と、みゆきに向かって)』
中島 『ダメッ! わたしにしゃべらせて、わたしに』
女ともだち 『なによ、ずるいんだから、いいとこばっかり』
アリス 『(小声で)わたしもみゆきさんが話してくれた方が…』
女ともだち 『(きっ、として)なにか言った?』

中島 『ま、ワインでも飲んで。ほら、まだ泡が出てるから…
食事を頼むんだよね、ふふ(と、思い出したのか一人笑い)             
久しぶりだから、なん?ゥぎこちなくてさ。
ステーキを頼むんだよね、レアで 』

《男と女》の、そのレストランのシーンのサントラが重なる。
中島が『ステーキを頼むんだよね』としゃべるタイミングをきっかけに
ジャン・ルイ・トランティニアンのセリフ『ステーキを二人。レアで』が追いかける。
短い間、映画のシーンと現実の中島のしゃべりがシンクロしていく。


中島 『で、うなずいて席を離れかけたギャルソンに、    
もっと注文しないと悪いかなとか弁解しながら…』
女ともだち 『(男の声色で)ギャルソン…部屋を注文する』
中島 『ずるいよ、(と笑いだす)』

音楽フェイドアウト。
グラスを合わせる音に続いて、周囲の焚火の音、夜の気配がよみがえる。


女ともだち 『あれからさ、すすきのにできたばかりのマクドナルドで
やったのよね、ハンバーグ、レアでって(と笑い転げる)』
中島 『それと、ポテトを注文するっていう言い方もね
(大笑いで)さすがに、ギャルソンとは言わなかったけどさ』
アリス 『それって使えそう』

三人の笑いかつ食べる音、しばしあって。

いつのまにか小さくなった焚火の音に、やさしげな風の音、
ふくろうの声などが聞こえている。


●夜。庭のホットバスで。

ホットバスにゆっくりとつかっているらしい女ともだちとアリスの二人。
女ともだちのハミング、アリスがたてる水の音が薄く聞こえている。
避暑客たちは部屋に戻ったのか、彼女たち以外の人の気配はまったくない。

その静かな夜の気配に、サラサラと紙を滑るペンの音が重なっていく。

ペンの音に重なって中島のつぶやきが、

中島 『お元気ですか?
いま、ひとり湖畔のホテルの部屋で
とびきり冷たいシャンパンを飲みながら
あなたへの手紙を書いています…』

と入り、その語尾を《男と女》のサントラの《愛は私たちより強く》の
女の囁くような歌声が消していく。
女の歌に応える男の語りが入り、しばしその曲が続く。
周囲の音はすべて消えて、この部分だけは音楽がメインとなる。

音楽の終わりの部分に、周囲の夜の気配がオーバーラップしていく。
たからかに笑いあう三人の声も聞こえている。

その笑い声に、中島の語りが。

中島 『記憶に残った映画の1シーン、
いつまでも心に焼きついているセリフ、
あなたの胸のなかだけにしまってある特別な音、
そして音楽。
あるいは、どうしても聞いてみたい音のある風景。
街に、海辺に、高原に、
私、中島みゆきと、悪友のさやか、そして彼女の姪の
高校生のアリスとが、
そんなあなたの音への想いをきっかけに、
出かけていってみたいと思います。
お便り、お待ちしています 』

女ともだちとアリス 『みゆきさん、早く』


中島がホットバスに入る音。
小間あって、お湯のなかで戯れる三人の嬌声が夜の底にさんざめいている。


             以上、《映画編》了。
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西表島のロビンソンとひさしぶりに
ぼーっとしたままで珍しくNHKを見ていた。
海面を帆掛け船のようにすへっていく帆立て貝の移動と海上を飛ぶイカを求めた東大教授の話。
エピソードを辿るうちに取材先は西表島に。
海面を風に運ばれて移動する直径2mmほどの花があり、その花を探す。
案内人として登場したのがロビンソンこと藤田さん。
十年近くたつからいくらかは年老いたか。
それでも相変わらずの笑顔で同じような赤い半ズボンをはいていた。
バラス島の探検ロケを思いだしながら
小学生のなみちやんことりえちゃんのその後などを…

渡辺がまとめてくれた「ここがロードスだ…」はとてもいい感じに仕上がった。

オフィスのビッグサイズで改めていま見せてもらい感動。
立秋に間に合って、よかった。

新月。
月はないが南風が吹き、まことに気持ちのいい立秋の宵となった。

熱もひきはじめたようだ。
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その狂ったような夏の名残を見つけた。港の話。
1994年8月 熱中症という単語が市民権を得た最初の夏に
結局は没になったラジオ案をアホのように書いていた。
熱が下がらず眠れないままに古いHDを検索していたら
消失したはずのデータバックアップを発見。
ここに出てくる「港」は、そのまま横浜のNYKのあたりをイメージしていた。
ここ一週間、この港周辺の光景を浮かべながら過ごしていたのでおかしかった。
あの夏は、なぜあんなふうに意地になっていたのか。
書いたのはたしかNECの文豪mini。とぼけた名のワープロ専用機。




◎B案《港編》


■予定時間

10分間


■登場人物

中島みゆき
ハードボイルド作家・矢作俊彦(やはぎとしひこ)

■場所




●ある、秋の港。  


枯葉のしきつめられた舗道をゆく二つの足音。
一つは重い男の足音であり、もうひとつは少し軽やかである。
ときおり、近くを通りすぎる作業車の音、
遠くで稼働するガントリークレーンの音、
そして霧笛などもかすかに聞こえている。


いきなり男の声で、     


作家 『冒頭から意外性の連続でさ、        
まず、カチッ、カチッとフィルムが送られていく無機的な音があってさ』


映画《俺たちに明日はない》のプロローグの効果音が重なっていく。
しばらくそのサントラが続き、作家の描写が続く。


作家 『登場人物のモノクロ写真がパッパッってドキュメンタリー風な雰囲気で続くだろ。
そこに赤い唇のクローズアップがズバッとくるわけ。
夏のけだるい午後に、裸で寝転がっている何だか不満ばかり抱え込んだような
若い女が暮らしているんだな。
ふと窓の外を見るとさ、道路の車を盗もうとしている
男がいる。女は窓からその男に一声かけて、服を引っかけて外階段をどたどた駆けおりる。
その足もととスカートを下から画面いっぱいに撮るんだよ。
アーサー・ペンだからね。
ショッキングだったなあ。 

あ、ごめん、俺ひとりでしゃべってるな』

と、足音がとまる。

中島 『(少しおかしそうに)わたしも印象が強かったから。
今日一緒に港を歩いてるのは作家の矢作俊彦さんです。
辛口のハードボイルド作家で知られる矢作さんに港を案内してもらおうと思ったら、
じゃ少し歩こうっていうんで、落葉の道を歩きだして、
なんだか不意に《俺たちに明日はない》なんて思い出して、ちょっと話したら…』


中島の言葉を作家の声が引き取る。


作家 『あの年はさ、
ケネディの弟にキング牧師がやられたよな。
パリで五月革命、ベトナム戦争が泥沼、佐世保と成田があって、安田講堂だろ。
なんだかさ、世界も日本も、何かが変わらないと
おさまりそうもない感じでね。
いくつだった? きみは。
あ、座ろうか、そこ』


と、ベンチに腰掛ける気配。
港の雰囲気が色濃くなっている。
   周囲からときおり、フィリピンや中国のものらしい声高な会話がもれてくる。


中島 『高校生だった。札幌で。
男の子の髪が肩まであって、
ヒッピーでしょ、フーテンでしょ、サイケデリックでしょ、            
高倉健に藤純子? わたしも、暗かったな、あの頃』


作家 『そうか。
俺はいまでも覚えてるけど、
まだ平凡パンチが元気いっぱいに頑張ってた頃でさ、
つぶれちゃったけどなもう。
ローラーゲームだろ、
大信田礼子の19歳のピンナップだろう。
阿久悠と上村一夫コンビのマンガだろ、
ファイティング原田の引退だろ』


野犬がきて吠える。
周囲の外国人たちの声といい、さすがに港・横浜という感じが濃くなっていく。
  秋風に吹かれてベンチの下を枯葉がカサコソ音をたてている。


中島 『全部、覚えてますよ、わたしも』


作家 『ませてたんだな』


中島 『ませてたなんて、古典的ね 』


作家 『古いんじゃない、言葉はマナーだ。(笑う、中島)
ま、そんな時代だったよな、昭和43年はさ。
そんな日々に出会ったわけさ、
三つ揃いをビシッと着て、目深にハットをかぶり、楊子を
くわえたクライド。フアッショナブルな女ギャングで、
詩を書く才能もあるボニー。
銀行おそって、クルマでにげきる単純明快さと、スピード感
まぎれもないアメリカに圧倒されたな。
ま、俺もその頃はきっちり時代と寝ていたからさ、毎日が
迷ってばかりだったから。きみの歌にもあったろ、道に迷ってとかいうのがさ』


中島 『つくったのはもう少し後だけど』


作家 『そうか。
でね、実をいうと俺はきみの歌のファンでさ、隠れた』

中島 『隠れることないじゃない』

作家 『そりゃそうだ。
港を案内しろというからさ、
つれてきたわけですよ。
どう、ちょっと危なっかしい感じあるだろう?』

中島 『なんか、ランドマークあたりと違って、
日活っぽいイメージかな』

作家 『だろ?
裕次郎も旭もいたんだよ、ここには。
きみがさ、俺たちに明日はないのことを
ふと、思い浮べたのにもわけがあるのさ』

中島 『 ? 』


  霧笛をきっかけに、《俺たちに明日はない》のメインテーマが入る。
  ややあって、そのメインテーマにエピローグのマシンガンの音が重なる。
    
  そのマシンガンの中から、
  中島みゆきの歌《世情》のシュプレヒコールの部分が立ち上がっていく。

港の気配の中に世情が流れている。
周囲の外国人たちの会話がときおり混じる。


中島 『なんか、ちょっと照れるな』


と、一言。
作家の高笑いが重なる。
霧笛。
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あるウエブページの記憶
ぼんやりした気分でウエブを眺めていたら
じつにきれいなページに行き当たる。
クールでスタイリッシュですげえもんだと
感心しながら見ているうちに
前によく見ていた作者のものらしいと気づく。
文字の大きさ、色使い、リズム、テンポ…
もろもろ考えてみるとたぶん当たっているのだと思った。

二年前くらいになるのか。
できれば仕事をしてみたいと思ったことを記憶している。

もしそうなら
二年足らずの間に、さらに深く濃い世界になっていた。

クールさとスタイリッシュの間をつなぐものはただひとつ
《志》だと思う。
志のないクール/スタイリッシュは無残だ。

久しぶりに見た、たぶん同じ作者であろう
そのページには、変わらず不可欠のそれが在った。

健気であることに出会えると
世の中は、急に明るく愉しく見えはじめる。

もうろうとしながら、なお昂ぶった精神がおさまらず、
あてもない時間をすごしたが、
これで今朝は気分良く発熱ダウンを貫徹できそうだ。

いざ、ベッドへ。
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発熱。ダウン
憂歌団がいけなかったのかどうか。
朦朧としているので体温を測ったら38℃を越えていた。
はっきり見たくなかったのでどのくらい越えていたのか不明。
それを見たらさらに具合が悪くなった。
で、中断。
起きたら医者に行くことにする。
週明けにのばしてもらうように、渡辺にメール。
乗ってきただけに口惜しいが
せっかくだから大事に行きたい。

「遠くへ行きたい」でも聞き直し、今夜は打ち止めとする。
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憂歌団の19の春を聴きながら
半日ずれた午睡をとったら日付変更線を越えてしまったようだ。
顔を洗い歯を磨き頭に水をかぶって熱いコナをポット一杯にする。
灰皿を洗う。

それでもまだふんぎりがつかず。
しかたなく菱沼さんからもらった曲を聴く。

  ◎月の砂漠 山崎ハコ
  ◎月の砂漠 森繁久弥
  ◎遠くへ行きたい 渥美清
  ◎別れのブルース 憂歌団
  ◎19の春 憂歌団
  ◎コーヒールンバ 憂歌団

の6曲。森繁と渥美は今夜は辛かった。
仕事にかかろうという熱を冷まされてしまうのだ。
で、結局憂歌団の2曲を選ぶ。
◎19の春 ◎コーヒールンバ 
今夜はこの2曲に
◎タン・ドゥンのグリーン・デスティニー〜愛のテーマ
を加えてプレイリストをつくって、
行ける所まで行くことにしよう。

我ながら腰の重さにあきれるばかりである。
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ピーク過ぎて立秋。
ニュースを見る。
暑さのピークは今日までらしい。
ぼやけた夏も、ほんの数日ヒートアップしただけで
それなりの世界になった。自然はなかなかななのであるな。

髪を洗い、時間のずれた昼食を食べたらいきなり眠気。
小一時間昼寝をしてから書くことにする。

明日は立秋。
暦は、すごい。
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ここがロードスだ。ここで跳べ。
以下、景気付けである。
夜更けにはアップするだろうが…
これから髪を洗い斎戒沐浴して書くことに。
デスクトップの機嫌もやっと直ったようだ。

+++++++++++++++++++++++++++++

昨年8月に福島県舘岩村湯の花温泉で
デジタルHD-F900のテスト撮影を試みた。
以後、湯治部として受ける仕事を基本的にHD-F900と決めた。
事情の許す限りすべての新撮影をHD-F900を前提に進めた。
そしてこの夏、8月1日の八ケ岳山麓ロケを皮切りに
念願だったデジタルジャパネスクシリーズを本格的にスタート。
試みを重ねたHD-F900のターゲットを
ナチュラルシチュエーションに絞った時
そこにどんな光景が情感が暗喩が展開されることになるのか。

十年あまりカメラマン倉持正美と組んで続けてきた
《誰も見たことのない世界》への試みが
HD-F900という絶好の武器を与えられることで
果たしてどんな新しい地平へと漕ぎ出すことができるのか…

いよいよである。
成るか成らぬかを、いまは問うまい。
われわれは、その試みをはじめた。
そのことだけをここに表明しておく。

やがて
さまざまなカタチで思いもよらない衣装をまとって
われわれの《誰も見たことのない世界》が
その姿を明らかにしていくことになる。はず。

2002年8月8日立秋の朝
テスト撮影の日の素材とスタートの日の素材をもとに
ひとつのイメージにまとめたものをここにアップ。
これはひとつの試みにすぎないが、
すぐれた素材を手に入れることが
どれだけ大きな可能性を孕むことになるかという
検証例にはなっていると考える。
無数にある解の、ひとつである。

後戻りはしない、ことを自らに確認させるために
さらに、今現在が
あたためてきたデジタルジャパネスクシリーズの
まさしくロードスであることを宣するためにアップする。

アップするが、広告せず。広く告げない。
いつか、気弱なこころにとらわれたときに
われわれがもう跳んでしまっているのだということを
忘れないためにアップする。

《ここがロードスだ。ここで跳べ》

照れくさくはあるが、そういうことだ。

2002.8.8 立秋 T.M記



◎音楽
菱沼コレクションより
渥美清《遠くへ行きたい》を借用。
他に鳥の声などを重ねた。

◎撮影日/ロケーション
2001年8月5日6日 舘岩村湯の花温泉
2002年8月1日 八ケ岳山麓 大泉・小淵沢

カメラ■SONY DHD-F900
カメラマン■倉持正美
VE■長岡茂樹
CA■有本竜
ストリップ版編集■渡辺登紀夫

なおストリップ版はHD収録素材をDVCにコンバート
DVCを素材としMacG4/Final Cut Pro3で編集
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文福茶釜★★★★
黒川博行《文福茶釜》文春文庫刊。
黒川はどこでこんな造詣を深めたのか。
キャリアではなく取材だとしたら、たいした才能である。
短編ではなく長編として書かれたものを読んでみたい。
愉しめたのだが、ページ数の制約ゆえ、浅すぎる。
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ため息の時間★★★★
唯川恵の短編集《ため息の時間》新潮社刊を読む。
男の視点で描く女という方法がどれだけ成功しているのかはともあれ、
女という性だからこそ可能な視点の高度差のようなものが随所にある。
読んでいて、ちよっと怖いな、そんな気分が強かった。
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熱暴走か単なる経年劣化か。
さて書き始めようと机に向かったところで
パソコン叛乱。
ディスプレイ、ウンもスンもなし。
パソコンの起動音ゼロ。
即あきらめ、オフィスの渡辺に連絡。
飛んでくる。小首かしげて電源をすべて抜く。
30秒後。電源を入れる。起動。

原因不明のまま、ノートンをかけている。

今朝まではスムーズに行っていた。
この暑さでパソコンもイヤになったのだろうと解釈。

そんなわけでノートでノートンの修復待ち。

今現在の外気温が33℃。
こりゃ、今夜は完全に深夜勝負になる。

書き始めさえすれば
この仕事はいっきに行けるはず。
それだけはわかっている。いや確信している。
と、書いておけば、焦らずにすむ。
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夕暮れまで眠った
目覚めれば午後4時。
一瞬、焦りまくるが、外気温をチェックして納得。
日だまりはたぶん40℃くらいになっているのだろう。
窓から眺めているとすべてが陽炎のような光景に思える。
もっともこれは起きられなかったことへの弁明かも。

しかし、体温のような気温の中で人が活動していられることが信じられない。
明日八日が立秋。新月。

渡辺が編集した小淵沢暮色をあらためて見る。
犬吠埼の潮騒と吐竜を組み合わせさらに昨年の満月月光を加えて「遠くへ行きたい」フルバージョンをつくるように伝える。

できあがったら、立秋プレゼントとしてアップしよう。

さてこれから風呂。飯。仕事。
日が落ちれば書くこともできるだろう…
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慰藉ではなく断念を強いたか。
今年の最高気温を記録したというので
せめて涼を届けたいと、小渕沢の暮色に
菱沼さんからもらった渥美清の「遠くへ行きたい」をあてて
何人かにアドレスを報せた。

慰藉のつもりだった。

が、深夜にあらためて見ていると
慰藉ではなく、
どこか断念を促すような気配あり。

もう、いいよ。

と囁くような感じあり。

これはまずかったかな、ふとそう思った。

ま、後の祭りではあるが。
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さて集中である
動画345MBを試しにダウンロードしたところ
一時間と表示が出て一時間半経過してまだ240MB。
オフィスは20分でダウンロードできたという。
8MBと1.5MBというのはかくも差のあるものか。

明日も明後日もプランづくり。
できれば明後日中には一度提出したい。
その後金曜に氷川丸の見学予定。

週末も書き続けということになりそうだ。
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ジャパネスク原風景http://homepage.mac.com/torum_3/love/iMovieTheater5
2002年8月1日夕 小淵沢
温泉で汗を流した湯治部を待っていた
ジャパネスク暮色、ここにあり。
音楽は菱沼コレクションより
渥美清《遠くへ行きたい》を借用
撮影日時は2002年8月1日午後5時-午後6時30分
カメラ■SONY DHD-F900
カメラマン■倉持正美
VE■長岡茂樹
CA■有本竜
ストリップ版編集■渡辺登紀夫
なおストリップ版はHD収録素材をDVCにコンバート
DVCを素材としMacG4/Final Cut Pro3で編集
記念すべきスタートとなる第一回目のロケには
小山 欣紹 が参加したことを付け加えておく。
小山は我が同胞である。7年の歳月の後に
共に歩めることになったことをあらためて悦びたい。
再会と出発は、吐竜の身を切るように冷たい
谷川の水に沈めた缶ビールと
小淵沢駅まで買い出しに行った元気甲斐弁当で祝った。

佳きかな。佳きかな
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自戒のための引用
●一年前の夏のメモから…



「照明かえるように人生も変えたいが」

at 2001 08/24 16:58 編集

午後からオフィス。
照明の工事。モニターへの蛍光灯の映り込みがきついのですべてスポットに変えることにした。
まだ残暑がきつそうではあるが、明かりの色だけは一足先に秋になる。
工事のドリル音と例のピアノソロのCDとがセッションをしているようで、なかなかのにぎわいである。
仕事の動きは、来週あたりからとなりそうだ。さて耐えられるだろうか。
週末の気分としては、まったくやる気なし。みごとなまでに仕事をしたいという意志も意欲も欠落している。
どうしてあれほどひとときの中断もなく走ってこれたのか、
あきもせずひたむきさを維持してこれたのか、奇妙ですらある。
その昔、資生堂を担当していた杉山登志が自殺したことを唐突に思いだした。
杉山さんはピークのほんの少し先で死を選んだ。
評価的には絶頂にあったがクリエイターとしては先が見えていたのだと思う。
あの頃はつまらねえ死に方だなと鼻で笑っていたが、いまなら笑ってばかりもいられない。
天下の杉山さんと比べる気はいささかもないのだが、限界点には来たな、そんな思いが強いのだ。
おれの限界高度がいま現在だとしたら、
おれはさらに高みを望もうとしているのか、それはがんばれば行きつける場所であるのか、
行きつきたいとほんとうに望んでいるのか、そのあたりが皆目不明。
この夏は、いろいろな意味で混迷の夏となった。これが正念場なのか。
いつもとはほんの少し異なる場所と異なる方法論に出会ったことからくるひとときの迷いなのか。
その見極めが、ひと月を経てもまだつかずにいる。
フリーランスの看板をあげているかぎり、これは完全に敗者である。
自分の中で何かが切れてしまい、あるいは尽きてしまい、
なすすべもなくなったことを認める気になれずに、別な思いに逃げたのではないのか、そんな思いがある。
それが「むじなの森」と称していつまでも煮えきらずに引きずり続けた「水の惑星ジ・アース」の殿戦ではなかったのか。
むりやり意味を見つけ、強引に価値をつくりだし、見せかけの戦場を心のうちに構築することで、
自分の限界を認識すべき時機を後送りにしてきただけではないのか。
あれもこれも、あの森で生起したすべてのことは、ただ己の弱さに、
限界に向き合うことを避けるための方便ではなかったのか。
夜ふけの公園で、浮浪の人たちと並んでベンチに座りとりとめもないおしゃべりに興じながら、
なんの違和も感じないことにおどろきもせず半月が過ぎていく。
試みたい方法が見えない。チャレンジしてみたい世界も見えない。
昨日の続きに今日と明日をつなげるというコンティニューになんの信頼も愛も感じられない。
子をなさなかったことに因があるのだろうか。46億年の奇蹟の果てにいまがあるとしても、
おれはその継続をまったく受け入れていないことにがく然とさせられる。
こんな思いにたどり着かされるために、あの二年あまりの仕事はあったのだろうか。
それとも水の惑星の仕事とはまったく関わりなしにこの限界は訪れていてそのことに気づかなかっただけなのか。
オフィスの照明をチェンジするように
おれの人生もチェンジできたらなどとバカげた思いもよぎっていく。
これが、負けるということなのか。
萎えるということなのか。
けっこうやばいところにまできているのだな、とあらためて実感する。
もう逃げていく場所もない。
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渥美清の《遠くへ行きたい》
菱沼さんが暑中見舞いにとくれた中に
渥美清の《遠くへ行きたい》があった。
夕べオフィスで8月1日に撮った小淵沢の夕景色をDVに落としたものを見たが
さっきダウンロードして聴いた《遠くへ行きたい》は、その光景にとてもよく似合っている。
他に森繁の歌う《月の砂漠》
憂歌団の歌う《19の春》《別れのブルース》が強く印象に残った。

深夜に聴いていると、
なんとも言えない気分にさせられる。

知らないということは
じつに愉快なことだ。

涙が止まらなかった。
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萬月の短編集《守宮薄緑》★★★★
新潮文庫版短編集《守宮薄緑》を読んだ。
眠る前に一編だけと思って読み始めたが
けっきょく読み切ってしまう。

  忘れられない女がいる。
  その女は娼婦だった。

と書き出される「裂罅」が強く印象に残った。
ここには現代を生きる大宰がいる。
その思いがさらに濃くなった。
花村にすれば、
「俺は花村萬月だ」となるのだろうが。

切なくて凛々しい短編に、眠れなくなったよ。
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ほんのさわりをストリップ。http://homepage.mac.com/torum_3/love/iMovieThea
http://homepage.mac.com/torum_3/love/iMovieTheater572.html

その水の、故郷。
湯治部DJシリーズスタート第一回ロケ《夏》
長らくお待たせしたがDJシリーズを正式にスタートさせた。
撮影場所は、八ケ岳山麓大泉の《吐竜の滝》。
《吐竜の滝》をタッド若松さんに教えてもらってから7年。
撮影チャレンジ4回目にして
最良の《水》の表情/姿態を収めることができた。
これはその第一回目となる夏ロケの一部をちょっとだけ
ストリップティーズするもの。
なお音楽は湯治部発足の頃につくった
《天然の日本シリーズその2 水》の
プロローグを引用。
作曲・演奏は東京星菫派音楽顧問の菊池雅志氏。
正式スタートを自ら祝って、
挨拶代わりにウエブ公開します。
撮影日時は2002年8月1日午前9時-午後2時
カメラ■SONY DHD-F900
カメラマン■倉持正美
VE■長岡茂樹
CA■有本竜
ストリップ版編集■渡辺登紀夫
なおストリップ版はHD収録素材をDVCにコンバート
DVCを素材としMacG4/Final Cut Pro3で編集
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夏が、逝く。
http://homepage.mac.com/torum_3/r1118/iMovieTheater571.html

狂ったような蝉たちの鳴声におくられて今年の夏が逝く。

昨三日。夜明け少し前から
蝉が狂ったように鳴き出した。
蝉時雨などという風流さは微塵もなし。
何万匹いるのか何十万匹の声なのか。
どこかおびえたような切迫さで
夜になるまで鳴き続けていた。
夕方になると、街のあちこちで
鳴き疲れて死んだ蝉の死骸を見つけた。
東京のどこにこれだけの蝉たちが、
いのちを育てるための土くれがあったのか。
夕方から、街は秋のような風が満ちていった。
東京はほとんどの地区でこの週末が夏祭り。
秋のように涼しい風の下で、
あちこちで祭りばやしや小さな花火でにぎわっていたが、
いつもの年に比べどこか儚い気配が濃かった。
夜になって、気温はさらに下がる。
夜更けには窓を開けていると寒いと感じるほどになっていた。
二日続いた激しい雷雨がことしの夏を吹き払ったノ
そんなふうにも思う。

そうしてみると二日の夕のバニラスカイと
その前後の冴えた月の光は
夏の終わりを告げていたノことになるのか。
summertime'02パート3のテーマは
だから、

  《夏が、逝く。》
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東京バニラスカイ8.2夕
http://homepage.mac.com/torum_3/r1118/iMovieTheater571.html

ミッドサマー
八月一日夜半 東京をはじめ関東一帯に激しい雷雨
各地で落雷の被害が相次ぐ。
その未明、月齢21.7の下弦の月。
翌二日午後 東京に雷雨 荒ぶるミッドサマーとなる。
同日午後六時半過ぎ 雷雨去ってバニラスカイ。
翼三日夜 秋のような風が吹く
■撮影場所 広尾ミューズ屋上
■撮影 渡辺登紀夫
■音楽 菱沼コレクションsummertime'02
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水。雷。月
二日続いた雷雨のせいか夜更けの月が冴え冴えとしていた。
いずれも渡辺がカメラにおさめる。
昨日の雷雨の直後の夕焼けは、撮影部の帰りにミューズに寄って屋上で撮影。
月も夕空も見ているだけで鳴きたくなるような見事さだった。

今日は夜明けから蝉時雨がすごい。
短い命を惜しむように、いっせいにすべての蝉が鳴き出したように感じる。

夕方、日本郵船の打合せの帰りに撮影部に寄り、
吐竜ロケ分をHDモニターで見せてもらう。
官能的で生命力にあふれた水の姿に
HD-F900の凄さをあらためて再認識させられた。
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パパラギの夕
仕事の内容に合わせて、できるだけふつーの格好を、と考えた。
で、スーツを引っ張り出し、ネクタイを締めた。

外気温35℃。湿度90%
ほとんど熱帯のジャングル。
潮騒と梢のざわめきと極楽鳥の鳴き声だけが欠落した東京午後3時。

あ、あ、熱い。暑いのではなく暑い。
エアコンつけていてこの熱さに、ふだん人びとはどうやって対処しているのか。

ま、NYKの百年史によれば
彼の船の乗組員達は、ことさら服装・マナーに厳格だったという。
緊急時にサンダルをつっかけたままで上甲板に顔を出した機関員が「当船には似合わず」と下船させられたとある。
それもどうかとは思わぬでもないが、
ほほ笑ましいエピソードとも読めた。

だからしばらくの間は
そのNYK気質に応じてみようと今日のところは殊勝になった。

でも、アツイのだ。

つらいのだ。

すでに、外出する気力が消失しつつある。
カラダガ反乱を起こしそうになっている。
まいったな。

南の島の酋長ツアビが語るパパラギはきっとこんな毎日を過ごしていたのだ。
腰ミノ一枚巻いただけでそよ風にハダカをさらして
あくびまじりに奇妙キテレツなパパラギたちの生態を聞いていた
島のすこやかな若者たちはきっと退屈したことだろう。

ムリもない…
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嵐効果
10時間爆睡。
陽射しに焼かれたせいか目やにのせいか
寝起きしばらく焦点がさだまらず閉口。

これから麹町に。
資料読みはまずアップ。
久しぶりにスタンバイOKの状態にできた。

夕べの嵐が効いているか。


BBSを読むと
かなりいい状態のようだ。
今夜がたのしみだ。
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満載の皮切り
稲光を引き連れるように帰京。
途中、相模湖の花火を遠望。
花火と稲光という組み合わせをはじめて知った。

朝日/東京 凄烈な滝 カエデの緑 透明な水 水苔 
元気甲斐弁当 温泉 青田 甲斐駒ケ岳の夕 夏の雲 アフガン 金星 夜の稲妻

堪能した。
吐竜の滝は、この7年で4回目の挑戦だが
いちばんいい状態の水の姿態を撮れた。

明日のプレビューがたのしみだ。

DJシリーズ、これをもって正式にスタートとする。
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吐竜。その水のあふれる場所へ
興奮しているのか、一時間ほどまどろんだら
目が覚めた。
思いきって起きる。
コーヒーを淹れひとくち飲んで、50℃のシャワーを5分。

眠くなった。
目覚ましのセットタイムまで30分足らずなので、そのまま起きた。

暁闇。

どんな夜明けになるのか
どんな盛夏の昼になるのか
どんな夏の夕暮れになるのか

うんざりするほど
野や山や川で過ごした福島の夏ロケの頃は
一刻も早く東京に帰りたかったが、
今日はひたすら光と雲と水と緑が
むせかえるような草いきれが
うるさい蝉時雨が恋しい。

記憶にとどめた場所が
数年の時間の経過でどんなふうに変わったのか
変わっていないのか。

水博士が手ですくって飲みながら
「これはほんとうにいい水です」と言った
あの圧倒的な石清水はまだうまいのか。

はやるな。
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遥かなる朋へ1990.12.24浅草公会堂
http://homepage.mac.com/torum_3/love/iMovieTheater570.html

で、明日は谷川である。
ビールを冷やすのである。
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色彩のブルースを聴きながら
明日のいや今日のロケの帰り
夜の中央高速で流す曲を決定。

《色彩のブルース》

こいつをエンドレスで。
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われを国賊というか。
明治16年の資料から抜粋。

農商務卿の西郷従道は、(岩崎)弥太郎が少しも音を上げないので業を煮やし、
「三菱の暴富は国賊同様なり」といった。
これを伝え聞いた弥太郎は
「よしよし、われを国賊というか。政府が果たしてその方針なら、
われもまた所有の汽船を残らず遠州灘に集めて焼き払い、
残りの財産を全部自由党に寄付せん」と言い放ったという。


同じ国の出来事とは信じられない。
国はいつから国でなくなったのか。

資料読むのも、悪くねえな…
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