中盤過ぎたら、いきなりの殿戦。
まだ中盤戦にさしかかったところだと夕がたまで地下スタジオでタガを締め直す気分だった。まさか終盤戦なしの展開になるとは想像すらしていなかった。順調すぎる展開に、なんども戦線縮小を申し入れ、そのつど「弱気」を指摘されるように勢いに乗ることを後押しされ、長いつきあいだけど、やっと「らしい」展開ができるようになったのかとジンときたりしていた、そのピークだった。なんども何度も確認をさせ、ルビコンを越えたはずのところで全力を出しきるスイッチを入れた。一昼夜。いや正確には18時間経過後。そのルビコンが幻だったと知る。ルビコンを越えたら…そのルビコンが、はじめから無かったのだ。まだ、立ち直れない。中盤過ぎたら、いきなりの殿戦。出来損ないのRPG。