褐色の文豪★★★★★
佐藤賢一著/文芸春秋刊
なんとも破天荒な面白さ。主人公は文豪・デュマ。椿姫ではなく三銃士、モンテクリスト伯をものした父・デュマ。手に汗握りはらはらどきどきほろりにやりとさせられながら最後まで。本来なら一気に読み切ってしまう面白さだが10日近くかかった。Japanesqueをはじめてからは、ずっとこんな調子だ。祖父・デュマを主人公にした「黒い悪魔」に突入。100ページほど読んだが、とびきり。なぜ読まずに置いておけたのか。惜しいような嬉しいような。東京、ひるま真夏日。昨日の嵐が嘘のように晴れ渡った。