《鉤》★★★★★
ドナルド・E・ウエストレイク著/文春文庫刊

リチャード・スターク名義の《悪党パーカー》シリーズに比べると雲泥。
ここで終わるのをなるほど、とは思ったが、
むしろここまでプロローグとして、ウェインとスーザンが越してきてからの物語を読んでみたい。
ま、そこが《ミステリー》の限界だろうが。
しかし翻訳の木村は相変わらず嫌みな男だ。
後書きを読みながらつぐつくそう思った。
瑕があるとすれば、その一点。
面白かった。