ここがロードスだ。ここで跳べ。
以下、景気付けである。
夜更けにはアップするだろうが…
これから髪を洗い斎戒沐浴して書くことに。
デスクトップの機嫌もやっと直ったようだ。

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昨年8月に福島県舘岩村湯の花温泉で
デジタルHD-F900のテスト撮影を試みた。
以後、湯治部として受ける仕事を基本的にHD-F900と決めた。
事情の許す限りすべての新撮影をHD-F900を前提に進めた。
そしてこの夏、8月1日の八ケ岳山麓ロケを皮切りに
念願だったデジタルジャパネスクシリーズを本格的にスタート。
試みを重ねたHD-F900のターゲットを
ナチュラルシチュエーションに絞った時
そこにどんな光景が情感が暗喩が展開されることになるのか。

十年あまりカメラマン倉持正美と組んで続けてきた
《誰も見たことのない世界》への試みが
HD-F900という絶好の武器を与えられることで
果たしてどんな新しい地平へと漕ぎ出すことができるのか…

いよいよである。
成るか成らぬかを、いまは問うまい。
われわれは、その試みをはじめた。
そのことだけをここに表明しておく。

やがて
さまざまなカタチで思いもよらない衣装をまとって
われわれの《誰も見たことのない世界》が
その姿を明らかにしていくことになる。はず。

2002年8月8日立秋の朝
テスト撮影の日の素材とスタートの日の素材をもとに
ひとつのイメージにまとめたものをここにアップ。
これはひとつの試みにすぎないが、
すぐれた素材を手に入れることが
どれだけ大きな可能性を孕むことになるかという
検証例にはなっていると考える。
無数にある解の、ひとつである。

後戻りはしない、ことを自らに確認させるために
さらに、今現在が
あたためてきたデジタルジャパネスクシリーズの
まさしくロードスであることを宣するためにアップする。

アップするが、広告せず。広く告げない。
いつか、気弱なこころにとらわれたときに
われわれがもう跳んでしまっているのだということを
忘れないためにアップする。

《ここがロードスだ。ここで跳べ》

照れくさくはあるが、そういうことだ。

2002.8.8 立秋 T.M記



◎音楽
菱沼コレクションより
渥美清《遠くへ行きたい》を借用。
他に鳥の声などを重ねた。

◎撮影日/ロケーション
2001年8月5日6日 舘岩村湯の花温泉
2002年8月1日 八ケ岳山麓 大泉・小淵沢

カメラ■SONY DHD-F900
カメラマン■倉持正美
VE■長岡茂樹
CA■有本竜
ストリップ版編集■渡辺登紀夫

なおストリップ版はHD収録素材をDVCにコンバート
DVCを素材としMacG4/Final Cut Pro3で編集