断片
午後2時。雨。

きのうのどこかなまあたたかさは、この低気圧のせいだったのかもしれない。
季節が逆行していくような心もとなさが未明まで続いていた。

寝汗で覚めた。窓をあければ外も雨。


あらためて読み直すと《リセット》とあったことにあらためて気づかされた。
スタジオにこもっている間に読んだわけだから、そのときにどうして引っ掛からなかったのか。引っ掛かれなかったのか。


リセット、か。


寝起きのぼんやりした頭で考えるのもどうかと思わないでもないが、奇異な印象が強い。


何かを《ゼロ》=無にし、そこまでの時間を完全に消去すること。リセット。プロセスの消失。トライ/エラーではなく、《ゼロ》戻し。


マンガあるいはゲーム的真実。
マシーンの上だけで生起する乾いた砂のような思想。工学的幻影。



キャノンの結論、未だ届かず。
カレンダーを見ると11月22日にプレゼンをしているので、3週間経ったことになる。
《0ver IP》をキーに、あらゆるレベルのデジタル化を踏まえたことを前提に取り組んだが、《3週間》という時間をあらためて考えると、体温も下がる。

これから熱い風呂に入り、飯を食って、
明日午前中のブレスト用のプランにかかる予定。
オフィスに行くか、久しぶりに自宅でやるか。迷う。



《ゲッツ/ジルベルト》の3曲目《O GRANDE AMOR》を久しぶりに聴く。
この夏は、久しぶりにこの《大いなる愛》のイントロ1分を繰り返し聴いていた。