《波のうえの魔術師》は★★★★
《波のうえの魔術師》石田衣良著/文藝春秋社刊



コンゲームの主役の一人70歳の老人が主人公に向かって最後に語る言葉は
「きみが諦めなければ、明日も必ず世界のどこかで市場は開いている」。
25歳の主人公の独白体で綴られた物語のラスト2行は
「誰ものりこなせないほどおおきな波がくるといいと思った。
そのとき、おれはひとりで海に出るだろう」。
《池袋ウエストゲート・パーク》をものにした石田のつくる金融コンゲームはどこまでも凛々しく、たのしめた。