嬬恋とあんまんと十六夜
腹が空いたので外へ。コンビニであんまんを見つけ公園で雲の間から顔を出した十六夜の月を眺めながら食った。涼しいというよりは寒いような風。なんとなく嬬恋という地名を思い浮かべた。夫と書いてつまとも読むなら夫恋もありかなどとわけのわからぬことを思いながらあんまんを食べ終わったが、まだ腹が満たされずカップヌードルを買いレジでお湯を注いでもらう。割りばしももらってまた公園に。この頃はすっかり公園暮らしが身についた。
これならどこの公園でも生きていけるぞと妙な自信も湧いている。

昼のあいだ、妙にささくれ立っていた気分はすっかり身を潜め、まことに晴れやかで穏やかな気分となった。

さてこれからの長い夜をどう過ごすか。
公園に戻って十六夜の月の行く末でも追ってみるか。バスタブに湯をためて群馬辺りの粉末温泉にでもつかってみるか。

ひさしぶりに《TANGO ARGENTINO》2枚組を引っ張り出して聴いている。
神楽坂のオフィスでよくかけていたやつだ。聴いているとパソコンやめてまた手書きに戻るかな、などとりとめもない思いが浮かぶ。

秋風にタンゴはよく似合う。


嬬恋か。