2010年02月の記事


「沈丁花(ジンチョウゲ)」
ジンチョウゲは中国原産で、樹高1m以下の小木です。

 花の香りは素晴らしく,千里のかなたまで香りが届くという意味で,千里花」ともいわれています。
 
室町時代に薬用として中国から日本に渡来しましたが,その香りから,庭の花木として広く楽しまれるようになりました。

中国では「瑞香」と呼ばれ、縁起の良い花として、古くから珍重されています。

ジンチョウゲの漢名は「瑞香」といいます。

 昔、盧山に比丘という名の僧が住んでいました。
比丘が山中で昼寝をしていた時に、甘く情熱的な香りを放つ木の夢をみました。
比丘は目がさめてからもその香りが忘れられず、あちこちと探し求め、とうとうその芳香を放つ木を見つけて持ち帰りました。
その名もない木には花が咲いていました。
盧山はその木を、夢で出会った香りという意味で「睡香」と名付けました。
 後にこの話を聞いた好事家が、これは祥瑞(めでたい前兆)であるということで、睡を瑞にかえて「瑞香」としたそうです。

 和名の沈丁花の名の由来としては、牧野冨太郎博士の「花の香りが沈香(じんこう)と丁字の香りに似ている。」という説や大言海にある「香、沈香のごとく、花、丁子に似たりとてこの名をなす。」という説等があります。

 雌、雄が異株で、雌株には赤い実がなりますが、日本には雄木が普及し、雌の木がほとんどありません。


 沈丁の 香の石階(せっかい)に 佇みぬ  高浜虚子

 沈丁の 葉ごもるる花も 濡れし雨    水原秋桜子
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「蛤(はまぐり)」
ちょうど今頃が旬の「蛤」(はまぐり)。
元々の組合せ以外の貝殻とはぴったりかみ合わないことから、相性の良い相手に出会えるようにとの願いを込め、
桃の節句や婚礼のお膳に吸い物などにして並べられます。

 吸い物のほか、焼いたり酒蒸しにしたりして食べますが、火にかけると勢いよく殻を開きます。
京都御所の「蛤(はまぐり)御門」は、江戸時代の大火の際に開門したことからこう呼ばれているそうです。

 かつては日本各地で採れましたが、1980年代以降の干拓や埋め立て、海岸の護岸工事などによって生息地の浅海域が破壊されたため、絶滅状態になり、主として、熊本県産のものが流通してるようですが、最近は中国産のシナハマグリが大半を占めています。

 輸入されたシナハマグリは、日本の浅海域で一時畜養されると「国産」・「~県産」・「地はまぐり」の表記が可能となるために、これが市場に大量に出回っています。


 「ハマグリ」という名前は、浜辺にあり、栗と形が似ていることから「浜栗」と呼ばれたことに由来するそうです。 







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「オオイヌフグリ」
オオイヌフグリはヨーロッパ原産の帰化植物で、畑地、樹園地、庭などいたるところに生育しており、春早くから花が咲く代表的な春雑草です。
根もとから茎が創生して四方に広がりくさむら状の株になります。
葉は卵形、茎、葉ともに毛があり青紫色の花が咲きます。
越年草で生育期間は10~7月。種子で繁殖します

ヨーロッパでは「聖女ヴェロニカの草」と呼ばれて,
画家や写真家の守護聖人としてあがめられています。

 キリスト教では,次のような話があります。

 ゴルゴダへの道を歩くイエス・キリストは,
 十字架の重みに絶えかねて道に倒れ込んでしまいました。

 すぐに老婦人が駆けよって,茨の冠からしたたる汗と血を
 拭うために
 真っ白いハンカチをキリストの顔にあてました。

 すぐに,兵士が現れ,老婦人をキリストから引き離して,
 そのままキリストを刑場へ連れて行ってしまいました。

 しかし白いハンカチにはキリストの面影が残り,
 これを見ると病気が治るなどの数々の奇跡が起こりまし
 た。
 そのため,老婦人は聖女ヴェロニカと呼ばれるようにな
 りました。

 また,キリストの足元に咲いていた小さな青い花にも血が
 一滴したったので,
 この花には今でもキリストの面影が印されています。
 この小さな青い花がオオイヌノフグリです。

 早春,日の光を浴びて咲くオオイヌノフグリは,
 まるですべての人々の幸せを祈っているように思えます。
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「山女(やまめ)」
「山女(やまめ)」とサクラマスは元々同じ魚だそうです。
稚魚の時、餌の奪い合いとなり、生存競争に負けた山女の稚魚は清流から追いやられ、川を下って海に行く。海には栄養源となる豊富なプランクトンがいる。
それを食べ育った山女はやがてサクラマスとして産卵のために生まれた清流へ戻る。  そこには勝ち残った山女が暮らしている。
負け組の山女であるサクラマスの体重は勝ち組の山女の10倍以上になっている・・・』

 「格差」・「勝ち組」・「負け組」といった言葉が身近な社会で頻繁に使われる昨今ですが、最近では勝ち組企業が負け組に転落するケースが珍しくありません。

 リチャード・ニクソンの「人間は負けたら終わりなのではない。辞めたら終わりなのだ。」
という言葉、また柔道家である神永昭夫氏の「勝負は負けた時から始まる」という言葉も同様の意味合いで心に響きます。
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「雪月花」
四季おりおりの風雅な自然の景観を指す「雪月花」という言葉は、古代中国の詩人、白居易の以下の句に由来するそうです。

 「雪月花時最憶君」   雪月花のとき、最も君を憶う

 (四季折々の美しい風景に接するたびに、遠くにいる君の
  ことが思い出される)

 日本三景や日本三名園もそれぞれ雪月花に対応しています。
天橋立(京都府宮津市)は雪、松島(宮城県)は月、宮島(広島県廿日市市)は花(紅葉を花に見立てる)。雪の兼六園(石川県金沢市)、月の後楽園(岡山県岡山市)、そして花の偕楽園(茨城県水戸市)。

 市街地への隣接公園としてはニューヨーク市のセントラルパークに次いで広大な偕楽園で恒例の梅まつりが始まってますが、園内には約百種三千本の紅白の梅があり、見頃は今月下旬から来月上旬だそうです。

 もともと中国の原産ではありますが、古くから日本人に愛されてきた梅。
文を好む花という意で「好文木(こうぶんぼく)」との別名を持ち、奈良時代に編纂された最古の歌集「万葉集」では、桜の歌よりも梅の歌が圧倒的に多く詠まれています。

 百花にさきがけて咲く梅は「花兄(かけい)」「初名草(はつなそう)」とも呼ばれ、春の風を見て待つ草「風見草」「風待草」などの異称を持つそうです。
また、その香(かぐわ)しさから「匂草(においぐさ)」「香栄草(かばえそう)」との名も持ち、その香気をもって春が訪れることを告げます。

 ところで、昔から伝わる言葉に「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」というのがあります。
どちらも同じバラ科の植物なのですが、「病気に弱い桜は切った箇所から枯れることがあり、むやみに切ってはいけない。
丈夫な梅の場合は剪定して小枝を多く出させた方が花や実の付きが良い」というのが本来の意味です。
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「梅の名所」
 公園や、緑豊かな住宅地などを歩いてると、紅白の梅の花がほのかに香り、春の訪れを感じる季節になりました。

先日、専門家が選んだ「おすすめの」ランキングを目にしましたが、1位は東京都青梅市の「吉野梅郷(ばいごう)」となっていました。

 もともと食用の梅農家が多かった地域に、青梅市が1972年に町おこしをねらって観賞用に「梅の公園」を整備。4万5000平方メートルの土地に赤、白、黄など1500本の梅が咲き誇るそうです。

 2位は神奈川県の湯河原梅林で、1996年から一般公開が始まりました。
4000本の梅が紅白鮮やかに咲き、視覚を圧倒する風景が持ち味だそうです。

 3位は菅原道真ゆかりの北野天満宮(京都)で、道真の命日である2月25日に「梅花祭」が開かれます。
「舞妓」(まいこ)や「芸妓」(げいこ)たちが梅の咲く境内で茶会を開く光景は京都ならではでしょうね。

 「舞妓と芸妓、どう違うの?」と思ったことがある方も多いと思いますが、「舞妓」とは「芸妓」になる前の15歳から20歳くらいまでの未成年の少女のことを言い、「舞妓」として約5年間修行した後に「芸妓」になるそうです。
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「蓮根(レンコン)」
 蓮(はす)の根と書いて「蓮根」(レンコン)。

穴があいているので「先が見える、見通しがきく縁起のいい食材」として重宝され、ひな祭りの時期にはちらし寿司の材料として、またおせち料理の材料として需要が増えるなど、今でも祝い事が近くなると消費が増えます。

 今では年中出回っていますが、このレンコンには、ビタミンCが豊富で、みかんの1.5倍、大根の3.7倍に相当する量が含まれているそうです。

 ご存知の通り、レンコンは多年生の水生植物で,蓮(ハス)の開花後にできる地下茎です。
穴があいているのは水中で生育する特性から空気を運ぶ通気組織が発達したためです。

 最近は気軽にレンコンの栄養素を吸収できるように、粉末加工した品も出回っています。
湯で溶かして飲めば、風邪やのどの痛みの緩和に効果があるといいます。
主産地は茨城県で、全国の3割以上を占めます。人気があるのは徳島県産で、一本一本手掘りで収穫するため品質もよく、産地に近い関西圏では卸値が他産地の2倍になることもあるそうです。

 尚、選ぶ際は、形がふっくらとして丸く肉厚のもの、節と節の間が長く太くてまっすぐなもの、外皮が淡黄色か淡褐色で傷がなくつやがあるもの、が良いそうです。
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「春一番」
そろそろ日本列島各地で「春一番」が吹き荒れる頃になって来ました。
統計的には本日2月18日が一番多いそうですが気象学的には、西高東低の冬型の気圧配置がくずれ、日本海を発達した低気圧が通過する時に太平洋から南の暖かい風が吹くことから起こる現象です。
但し、翌日は西高東低の冬型の気圧配置が残り、寒さが戻ることが多いようです。

 この「春一番」という言葉はもともと九州地方や瀬戸内海沿岸の漁師たちが、春になって初めて吹く強い南風を冬の終わった「しるし」として用いたと言われています。

 「春一番」によって気温が急上昇するため、この時期は例年火災や雪崩が起こりやすくなります。
「春一番」とは、春の訪れを告げる喜ばしい知らせと同時に、恐ろしさをも伴なっているので、くれぐれもお気をつけて下さい。
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「書き言葉」
先日、「筆談ホステス」として銀座でも有名な女性が、
いかに筆談を通じて、お客様の気持ちをなごませているかということをTVでとりあげていました。

いくつか、とても印象に残った言葉があります。


 ・難題の無い人生は、「無難」な人生。

 ・難題の有る人生は、「有難い」人生。


 ・隣に誰かいるだけで、「憂い」は「優しさ」に
  変わります。


 ・辛いのは、「幸せ」になる途中。

筆談や書き言葉によるコミュニケーションをしているからこそ、研ぎ澄まされる言葉の感覚があるように感じました。

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 ・まっすぐに、しゃべれば、光線のように、
  こころに届く

            BY アパッチ族の格言
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「第一生命、株式上場」
 第一生命保険は今年も23回目となるサラリーマン川柳コンクール」の入選作品100句を発表してました。
今回は昨年よりも約8千句多い2万9215句の応募があり、下記のような政治や景気を題材にした作品が入選作に目立つようです。

  「 チェンジとは 言ってたことを 変えること!」

  「 仕事減り ごみ出し買い物 家事おやじ 」

  「 仕分人 口調が妻と そっくりだ! 」


 ところで、第一生命保険は相互会社から株式会社に転換し、4月1日に東京証券取引所に上場します。

 相互会社では契約者全員が社員として総代を選ぶ権利を有していますが、今回の株式会社化に伴い、契約者はこの権利を放棄する代わりに、契約内容(第一生命の利益に対する寄与度)に応じて株式がもらえることになっています。(今から保険に加入しても株式は受け取れません)

*小生の場合「払い込み済み」になってますが連絡が来ております。

 同業他社との比較から1株16万円程度になるそうですが、時価総額は1兆6千億円に達するようでで、日立やファーストリテイリングを上回る規模の大型株となります。

 ちなみに第一生命の契約者821万人の中で、1株以上の割り当てを受けるのは306万人。300万人超の株主が新たに出現しますが、およそ半数は現金で受け取ると見られ、その半数が消費に回ると試算しても額が巨額で、消費刺激の観点から「第一特需」を期待する声も聞かれます。

 また、306万人の半数は株式で受け取ると予想されており、それに伴い証券口座が新たに150万口座開設される見通しです。150万口座という数値は、最も株主数の多いNTT(103万人)を大きく上回るばかりか、証券2位の大和証券の総株式口座数を上回る規模で、証券界にとってはまるまる大手1社分の証券口座が新たに出現する見込みとなっています。
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「アバター」(ジェームズ・キャメロン監督)
今話題の米映画「アバター」(ジェームズ・キャメロン監督)の世界での興行収入が先月25日までに18億5500万ドル(約1670億円)を超え、1997年に公開された「タイタニック」(同監督)の18億4290万ドル(約1660億円)を上回り、史上最高を記録したそうです。

 同映画は昨年12月18日に全米で公開され、世界中で驚異的な大ヒットを記録。
わずか39日間でタイタニックが1年半かけて作った記録を塗り替えたことになります。


 「アバター」は、未知の星を舞台に人類と先住民との戦いを描いたSFアドベンチャーで、『3D』による革新的な映像が話題を呼び、米アカデミー賞の前哨戦といわれるゴールデン・グローブ賞でもドラマ部門の作品賞と監督賞の2冠を獲得しています。

 「アバター」の大ヒットがキッカケとなり、『3D』映像、すなわち立体的映像が見れる「3Dテレビ」に大きな関心と話題が集まっているようです。
「3Dテレビ」とは、画面の人物や物体が立体的に見える3次元映像を視聴できるテレビです。
専用のメガネをかけることで、あたかも立体を見ているかのような錯覚を覚えます。


 白黒からカラー、ブラウン管から薄型へと進化してきたテレビですが、今年は「3D」(3次元)という平面から立体映像へと新たな歴史の1ページに踏み出す年となり、
世界の電機メーカーは相次いで3Dテレビの発売を開始します。
「3Dテレビ元年」と称する理由はここにあります。


 
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「禍福は表裏一体」
昨日 「建国記念の日」は神話上の初代天皇、神武天皇が即位した日を記念した祝日となっていますが、この逸話が記された古事記には次のような話も記されています。

 アマテラスの孫にあたるニニギノミコト(神武天皇の曾祖父)が、アマテラスの命で地上に下り(天孫降臨)、笠沙の岬で出逢ったコノハナサクヤヒメ(富士山及び全国の浅間神社の祭神)に求婚します。
コノハナサクヤヒメの父は喜び、姉のイワナガヒメと一緒に娘二人をニニギに差し出しますが、ニニギは醜いイワナガヒメを送り返してしまいます。

 コノハナノサクヤヒメには天孫が花のように繁栄するようにとの願い、イワナガヒメには天孫が岩のように永遠のものとなるようにとの配慮があったのですが、イワナガヒメを送り返してしまったことにより天の御子の寿命は神々ほど長くない、ということになっています。

 また、ヒンドゥー教の影響を受けた仏教にも次のような話があるそうです。

 昔々、ある商家に美女が訪れました。その美女は福を招く吉祥天であり、それに気付いた商家の主人は吉祥天を招き入れると、後ろにいた醜女も家の中に入ろうとしました。
その女性が災厄を招く黒闇天と知ると、商家の主人は黒闇天を追い出してしまいます。

 すると、黒闇天は「吉祥天は私の姉で、二人はいつも一緒にいる。
私を追い払えば姉も出てゆく」と笑い、二人の女神は肩を並べて去っていったそうです。

 涅槃経に「姉を功徳天(吉祥天)と云い人に福を授け、妹を黒闇女と云い人に禍を授く。
此二人、常に同行して離れず」とありまが、禍福は表裏一体。

 禍福は己に由るものであって、同じ事柄が捉え方しだいで福にもなれば禍にもなるという意味は「ピンチの裏にははチャンスあり」と同義であります、
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バレンタインデー
 今週日曜日のバレンタインデーに向けて、デパートやスーパーではチョコや関連グッズの販売に力が入っていますね。

 旧来の「女性から男性にチョコを渡して愛を告白する」というのは日本独特の習慣で(韓国などでも同様の習慣があるそうですが)、英米では「日頃大切に思っている人に感謝と愛情を伝える日」として、男性から女性にプレゼントするのがむしろ一般的です。
ですから、英米ではホワイトデーも存在しないようです。

 ところで、今年のバレンタインデーについていくつかの調査結果が発表されていますのご紹介したいと思います。

 <imiリサーチバンクの調査>

 順位                 回答数

1位  二人でゆっくりできる時間     161
2位  手料理              111
3位  レストランで食事          45
4位  バッグ/お財布/名刺入れ      45
5位  アクセサリー・時計        40
6位  お酒類               40
7位  旅行                39
8位  チョコレート以外のお菓子     27
9位  ファッション雑貨(ネクタイ・ベルト等)21
10位  デジタル製品           19


 菓子メーカーのロッテとグリコの調査では、チョコにかける予算はどちらも3千円台前半(ロッテの調査では前年比2割増)。
日経産業地域研究所の調査では手作り派は4人に1人の割合でしたが、ロッテとグリコの調査では手作り派が7割前後を占めています。
参考までに予算の内訳は「本命」が1700円程度、「友」が約440円、「義理」が平均380円となっています。

 尚、日本では近年、バレンタインが女性同士でチョコを渡し合うイベントになりつつあるようです。
また、男性から女性へチョコやプレゼントを渡す、いわゆる「逆チョコ」のケースが増えています。
その傾向は中高年の方が高く、人付き合いのツールとしてバレンタインを利用していることが伺えます。

 プランタン銀座の調査では、バレンタインデーは「チョコレートを媒介にしながら周囲とのコミュニケーションを深める日」として意識されており、日本におけるバレンタインの意義にも変化が見られるようです。
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「リンゴ」


ミカンと並び”冬の果物”といえばリンゴです。

     『1日1個のリンゴで医者いらず』

と言われるように、食物繊維やカリウムが豊富で、生活習慣病予防や胃腸の働きを促進する効果があります。

 また、リンゴを丸かじりすると、噛むことで歯肉がじょうぶになり、唾液の分泌もよくなって虫歯や歯肉炎などの予防効果があり、さらに大腸がん予防や便秘の解消・・・等々、幅広い効用があり、貴重な果物と言えます。

 果汁が多い「ふじ」、酸味が少ない「つがる」、甘酸っぱい「ジョナゴールド」が代表品種ですが、青森と長野の両県で国内生産量の7割以上を占めています。

 日本へは中国から最初に持ち込まれ「和りんご」などと呼ばれていたようですが、西洋から西洋リンゴが持ち込まれると日本でも西洋リンゴの方が一般的になりました。

初めて西洋リンゴが輸入されたのは明治4年(1871年)に明治政府の命を受けた北海道開拓使次官の黒田清隆がアメリカから75品種の苗木を持ち帰った時で、それが広がり出したのは明治7年(1874年)、内務省による配布が始まってから、さらに生産が軌道に乗ったのは明治20年代になってからと言われてます。
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「発想力、独創力」
学業はどちらかと言えば劣等生でも、偉大な発見や発明をなしえた歴史上の人物は例外なく、奔放な発想力・常識や固定観念を突破する豊かな独創力が優れています。

 センター試験に代表される選択式の試験問題に、現在の教育について「考えない人を育てている」との批判がありますが、今までの日本の教育制度下では発想力や独創力が発達しにくいと言えます。
そうした批判もあって、教育の現場では子供達の発想力を養うよう試行錯誤が続けられており、今と昔では教え方が様変わりとなってるようです。

  日本でのテストの多くは知識の量と正確さを試し、企業の面接試験では志望動機や自分の長所とか短所を聞かれたりしますが、欧米流のテスト、特に投資銀行やハイテク企業、ヘッジファンドやコンサルティング企業等の面接試験では問題解決能力が試されるケースがほとんどです。

 例えば「マッチ棒6本で4つの正三角形をつくるには?」「鏡が上下でなく左右を逆転させるのはなぜか」といった問題で、このような試験問題がアメリカで話題になっていた90年台半ばのハリウッド映画「ダイ・ハード3」にもそのような世相が取り入れられていました。

 アメリカでこうしたパズル的で脳トレ的な問題が多いのは、社会の現場で役立つかどうか分からない知識あるいは日進月歩している世の中ですぐに陳腐化してしまう技能を見るよりも、問題解決能力の優れた人を採用する方が企業にとって得策という判断があります。
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「エコポイント制度」
エコポイント制度による家電需要の押し上げ効果が当初の期待を上回る勢いのようです。
とりわけ効果が大きいのは薄型TVです。
先週、2009年の薄型テレビ国内出荷台数が発表されてましたが、前年比40%増の1362万6000台と過去最高を記録しており、1千万台を突破したのは初めてでしょう。
11年の地上デジタル放送完全移行をにらんだ買い替え需要に加え、政府が09年5月に導入した”省エネ家電購入奨励制度”「エコポイント」が消費者の需要を喚起してるようです。

 今年も引き続き地デジ需要に加え、冬季五輪やサッカーのワールドカップなどテレビ需要を盛り上げるスポーツイベントも多く、更に市場は拡大する見通しです。
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「節分」
 本日は「節分」、暦の上では冬も終わりとなります。
子供の頃に「鬼は外、福は内」の掛け声で豆まきした記憶が蘇えりますが、最近はマンション住まいの方も多く、共用部分に豆をまくのはまず不可能。
また一軒家でも後の掃除が大変ということで、されない方も多いと聞きます。

 豆まきは、古い暦では年越しの厄払いの行事として豆を蒔いたことに由来しています。
鬼の目、つまり「魔目(まめ)」めがけて豆を投げれば「魔滅(まめ)」につながるといういわれもあるようです。

 「節分」とは元来、「季節を分ける」ことから節分と言うそうですが、現在では節分といえば立春の前日だけを指すようになっていますね。
しかし、季節の始まりを示す「立春」、「立夏」、「立秋」、「立冬」の前日はいずれも「節分」です。

 「節分」の夜にその年の恵方(吉神がいる方位)を向いて「恵方巻」を無言で丸かぶりすると幸せが訪れるといいます。
今年の恵方は『西南西』ですが、巻寿司は「福を巻き込む」とされ、「縁を切らない」ために包丁を入れずまるごと食べるのが良いとされています。
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「ご飯に味噌汁」



「ご飯に味噌汁」、この組み合わせはあまりにも当たり前で、日頃その価値を考えることはあまりないのですが、言うまでもなく日本人の食生活の基本です。

 日本人が鎌倉時代以降、”一汁一菜”を食の基本として毎日味噌汁を食べ続けてきた理由に、味噌が健康づくりの基本であることを昔の人が経験上よく知っていたことが挙げられますが、
今この味噌が健康効果で注目を集めています。

 ご存知の通り味噌の原材料は大豆です。大豆は栄養価が極めて高いのですが、そのまま煮たり炒ったりする通常の料理法では消化吸収が悪いのが難点です。
ところが、この大豆を味噌にすることにより、大豆タンパクが酵素によって分解されてアミノ酸となり、炭水化物もブドウ糖になります。
旨みが増すうえに、消化吸収もよくなって一挙両得、そしてさらに重要なのは、味噌から大豆のもつタンパク質やビタミンB群を取り入れつつ、味噌汁にすれば野菜や海草、根菜などを煮て汁ごと食べるため、カリウムやマグネシウムほか各種ビタミン、ミネラル、食物繊維を一度にとれることです。
期せずして上手に栄養バランスをとることができるわけですね。

 日本各地の味噌は、地域によって味や色などそれぞれの特徴がありすが、大まかに分けると主として北関東から東北、北海道地方では辛口味噌、愛知や三重などでは豆味噌、京都を中心とする近畿地方では白甘味噌が好まれ、九州、四国では甘口の麦味噌や米味噌が好まれているそうです。

 尚、味噌汁の丁寧な呼び方に「おみおつけ」があります。漢字にすると「御御御付け」となるそうです。
御を三つも重ねて付けるほど、日本人の食卓には欠かせない大切な汁物というのが伝わってくるようです。
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「如月(きさらぎ)」
 今日から「如月」(きさらぎ)、2月入りです。
如月は別名で「衣更着」とも言い、まだ寒さが残り、衣を更に着る月という由来があるそうです。

 処で、昭和28年の今日2月1日、わが国で初めてテレビ放送が開始されてます。
大正14年のラジオ放送開始に遅れること実に30年ほどですが、当初のテレビの受信契約数はわずか866台であったそうです。
今日の隆盛を見ると、もはや日常生活に欠かすことの出来ない必需品で一家に一台、いや場合によっては子供部屋にまで一台と、恐ろしいほど発展して来ました。
更には「デジタル放送」液晶TVへの買い替えと続きますね。

 そういえばこの時期、全国の天神様には合格祈願の絵馬が鈴なりとなっています。
天神様といえば、学問の神様として知られる菅原道真公、幼名は「阿呼」といい、5歳の時、庭前の紅梅を見て次の歌を詠んだと伝えられています。

  美しや 紅の色なる梅の花 
      
           あこが顔にも つけたくぞある

 気象庁の予報では、2月は寒暖の変動が大きいとしています。
これから、中学・高校・大学と受験を控えていらっしゃる方、またご家族の方、ぜひ頑張って下さい。
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