2011年04月の記事


「端午の節句」
 「こいのぼり」が泳ぐ季節、「端午の節句」が近づいてきました。
他の魚と比べて生命力が強く、多少汚れた沼地や池でも平気な鯉(こい)は、子供の健やかな成長を願う親心の象徴です。

 中国の故事に『鯉が黄河の急流を登り、その水脈(登竜門)に達したとき、龍になる』という言い伝えがありますが、「こいのぼり」を立てることは、元気に成長して立派になってほしいという願いを託した親の気持ちの表れそのものと言えます。

 ちなみに、「端午」とは1月7日の人日(じんじつ、七草の節句)、3月3日の上巳(じょうし、桃の節句)、7月7日の七夕(たなばた)、9月9日の重陽(ちょうよう、菊の節句)といった五節句の一つです。

 中国の陰暦では5月は物忌み(ものいみ)の月とされ、5月5日を災いや病気を祓う(はらう)日とし、蘭の湯に浸かる、菖蒲(しょうぶ)入りのお酒を飲むなどの風習がありました。
日本の宮中でも同様な行事が催されました。

 やがて、宮中から武家の世の中に移ると、武士達はこうした行事から「菖蒲」を「尚武」(武道を重んずる)とかけて、5月5日を尚武の節目の行事とし、盛んに端午の節句を祝うようになります。

 江戸時代になると、端午の節句は男子の節句とされ、武家の男の子の出世を祝う日として定着してゆきました。
子供が強く、たくましく育ってほしいという気持ちから、武者人形やのぼりを飾りました。
それを真似、庶民の間で紙で出来た鯉を飾ったのが、「こいのぼり」の始まりと言われています。
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「フキノトウ」
 春の訪れを告げる、数少ない日本原産の野菜「フキ」。
全国の野山に自生しており、栽培の歴史は平安時代に遡るともいわれ、今も昔も独特の香りと歯ざわりが広く親しまれています。

 今、フキの出荷が本格化していますが、雪解けの地面からひょっこり顔を出すのがフキノトウ、その後、フキの葉と茎が伸びてきます。
食用としてだけでなく、薬用としても利用されており、咳止めやタン切りなどに効果があり、特有の苦みには消化および食欲促進作用があるそうです。

 スーパーなどで選ぶ際には、根元を持ってもあまりしならないものを選ぶとよいそうで・・、根元に赤みが出ているのが軟らかくて美味しいフキの特徴です。

 タケノコやシイタケと一緒にした煮物が春の味覚として喜ばれますが、春の一品、皆様方はご賞味されましたでしょうか。
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「黄金週間(ゴールデンウィーク)」
昨年の映画業界は「3D元年」と言われ、年間の興行収入は過去最高を記録したそうです。

 今年も好調を維持するかと思われましたが、大震災の影響は大きく、計画停電で営業時間が縮小されたり、休業した映画館も相次ぎ、書き入れ時の春休みシーズンは、シネコン大手のワーナー・マイカルの3月の動員数が前年比25%減、TOHOシネマズが同13%減と軒並み前年割れとなったようです。

 また、例年は大型連休に向けて大作や話題作が封切りになりますが、今年は「地震」「津波」「原発」に関係した作品の他、ふさわしくないとして派手なアクションやパニック大作の公開延期・中止が相次いでいます。

 そのような状況では映画業界にとって今年の大型連休はダメかと思いますが、実際はそうでもないとの意見もあります。

 やはり震災の影響で、旅行や行楽など遠出して何かをするということが手控えられ、近場のレジャーとして映画鑑賞が見直された形跡があり、実際に4月に入ってからの動員数が大幅に増加した映画館が多かったようです。

 また、大作が少ないということに関しては、その代わりと言ってはなんですが、家族連れでも大人同士でも楽しめる良質なドラマや感動作がそろっているそうです。

 JTBが震災発生1カ月後の今月前半に行った調査では、「今、どんな気分転換がしたいか」という設問に対して、「映画館やコンサート、ライブに行きたい」との回答は「温泉でのんびり」「外食で美味しいものが食べたい」に次いで多かったそうです。

 そもそも「黄金週間(ゴールデンウィーク)」の名は、興行成績が良い期間として映画会社が名付けたのが始まりです。
今年はのんびりと良質の映画に触れるいい機会なのかもしれません。
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「山吹の花」
昨日は二十四節気の「穀雨」でした。
”やわらかな春の雨が百穀を潤す”とされていますが、季節外れの寒気の影響で冷たい雨や雪となったところもあるようです。
皆様も体調の管理には十分にご注意ください。

 ところで、あちこちで花が咲きはじめ、「ジャパン・ローズ」とも呼ばれる山吹の花も見ごろを迎えて来す。

 山吹の花の色は鮮やかな黄色で、古来「やまぶき色」として親しまれてきましたが、その鮮やかな黄色は黄金色にも似て、やがて山吹色と言えば黄金の大判・小判のことを指すようになりました。(^.^)

 時代劇では、悪い商人が小判が詰まった箱を「山吹色のお菓子です」といって悪代官に差し出す場面が描かれ、「お主も悪よのぉう・・・」などというのがお決まりですが、この「山吹色のお菓子」は贈答品として実際に売られています。

 黒と朱色をあしらった上品な箱に黄金の小判(中身は和風パイ)が詰まったインパクトは大きく、ホームページに掲載されたコメントによると、お菓子の美味しさはもちろん、「お得意様との距離をより一層近づけたい営業マンのツールとして、何かと便宜をはかっていただきたいあの方への意思表示として」使えるそうです。
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大災害時、自衛隊の初動体制
 先日は自衛隊の入隊式が行われていました。
新入隊員の中には今回の震災で被災した人もいて、その多くは数カ月間の基本的な訓練が行われたあと、各部隊での訓練を経て被災地などに派遣されるそうです。

 大きな災害時には救援活動に尽力するのが自衛隊で、今回の震災における初動はおおよそ下記のようになっています。

14:46 三陸沖を震源とする最大震度7の大地震が発生

      発生と同時に陸上自衛隊東北方面隊第6師団(山形、宮城、福島各駐屯)、同第9師団(青森、岩手、秋田各駐屯)は、部隊全部を行動可能な態勢に置く第3種非常勤務態勢に移行し、海上自衛隊大湊地方隊(青森)、航空自衛隊北部航空方面隊(青森)も同様に災害派遣準備に着手

14:49 気象庁、岩手・宮城・福島各県に大津波警報
      
      気象庁は当初、地震の規模をマグニチュード7.9と推計
      のち8.4→8.8に変更し、13日の地震情報第15報でM9.0に再修正

14:50 首相官邸危機管理センターに官邸対策室設置
      防衛省災害対策本部設置、海上保安庁対策本部設置

14:52 海上自衛隊自衛艦隊司令官、出動可能全艦艇に出港命令
      岩手県知事が自衛隊に災害派遣要請

14:56 海自P3C哨戒機による状況偵察開始
14:57 海自第73航空隊(大湊)のUH60J救難ヘリ1機が離陸
15:01 陸自東北方面航空隊からUH1映像伝送ヘリ1機離陸

15:02 宮城県知事が自衛隊に災害派遣要請

15:05 三沢、百里、小松の各空自基地からF15戦闘機計6機が離陸

15:10 東電、福島第1、第2原発の原子炉の自動停止を福島県に通報

15:14 気象庁、10メートル以上の津波到達を確認
      首相官邸危機管理センターに緊急災害対策本部

15:15 海自第2航空隊(青森)のP3C哨戒機1機が離陸
      陸自東部方面航空隊のUH1映像伝送ヘリ1機が離陸
      茨城県沖でM7.3の大地震発生、鉾田市で震度6弱を観測

15:20 海自第4航空隊(厚木)のP3C哨戒機1機が離陸。以降、海自
      や陸自の各航空隊から航空機・ヘリ等が相次いで離陸

15:25 横須賀の海自艦艇全13隻が抜錨、三陸沖へ。大湊、舞鶴、呉、
      佐世保からも護衛艦などが三陸沖に向け次々出港、計42隻

15:37 政府が災害対策本部設置・・・
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「散る桜 残る桜も 散る桜」
 桜は花は盛りを過ぎ、地面にも舞い散った桜の花びらが目立
つようになりました。

 観て美しいだけでなくその散り際の潔さも古くから愛されてきた桜花。

 一休禅師は「花は桜木 人は武士 柱は檜木 魚は鯛 小袖は紅葉 花はみよし野(美吉野)」と自分の好みとして世の中の第一級のものを詠いました。

 「花は桜木、人は武士」の言葉は歌舞伎でも使われるようになり、「敷島の大和心(やまとごころ)を 人問はば 朝日に匂ふ 山桜花」(本居宣長)の歌で桜の花は一つの象徴となっています。

 また、散り際の儚さは諸行無常に通じ、良寛禅師の辞世の歌と言われるにもそれを感じます。


 「限りあれば 吹かねど花は 散るものを 心みじかき 春の山かぜ」
                            (蒲生氏郷)

 「さだめなき 風にまかせて 散る花を 花とばかりに 思い眺むる」
                            (詠人不知)

 「ちりぬべき 時知りてこそ 世の中の 花も花なれ 人も人なれ」
                          (細川ガラシャ)

など、桜の花に例えて人の世の儚さを詠んだ歌は少なくありません。四七歳という短い生涯の大部分を貧困と孤独の中で暮らした作家・林芙美子の次の言葉もまた有名です。
 
 「花の命は短くて 苦しきことのみ多かりき」
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「気象庁震度階級」
 3月11日以来、活発な余震活動が続いています。
最大震度4以上を観測した余震はすでに100回を超えており、気象庁は今後も大きな余震が発生する恐れがあるとして警戒を呼び掛けています。

 ところで、「マグニチュード」が地震そのもののエネルギーの大きさを表すのに対し、「震度」は揺れの大きさを表します。
したがって、ある地震においてマグニチュードは一つですが、震度は観測点によって異なります。

 気象庁が定める震度(気象庁震度階級)には0から7までの段階があり、兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)の翌年(1996年)に震度5と6についてはそれぞれ「弱」「強」の区分をつくり、現在は計10段階の震度階級があります。

 震度4でほとんどの人が恐怖感をおぼえると言われますが、それ以上の大きな揺れではおおよそ以下のような状況となります。

【震度5弱】4.5~4.9※震度計の数値
 歩行に支障。窓ガラスが割れることもあり、耐震性の低い住 宅では壁や柱が破損するものがある。

【震度5強】5.0~5.4
 恐怖のため多くの人が行動を中断。テレビがテレビ台から落 ちおることも。
 棚にある食器や本が崩れ、補強されていないブロック塀の多 くが崩れる。
 耐震性の低い住宅では壁や柱が損傷し、傾くものがある。

【震度6弱】5.5~5.9
 立っていることも困難で、固定していない重い家具の多くが 移動・転倒。
 耐震性の低い住宅では倒壊する恐れがある。

【震度6強】6.0~6.4
 立っていることができず、固定していない家具のほどんどが 移動、転倒する。
 耐震性の低い建物は倒壊、耐震性の高い建物でも壁や柱が破 壊する。

【震度 7】6.5~
 自分の意思では行動できない。家具が大きく移動し、飛ぶも のもある。
 耐震性の高い建物でも大きく損壊する。大きな地割れ、地滑 り、山崩れなどが発生。
 主要なライフラインが寸断され、都市機能が消滅する。


 ちなみに震度7は1995年の兵庫県南部地震で初めて観測されています。
その時は体感や被害状況など震度判定が行われましたが、翌年に地震計による観測に切り替わり、震度計で震度7が観測されたのは2004年の新潟県中越地震(新潟県川口町)と今回の東北地方太平洋沖地震(宮城県栗原市)のみです。
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「豪華巨船タイタニック号」
 1912年(大正元年)の本日午後11:40、タイタニック号が氷山に衝突。その2時間40分後の2時20分、多くの乗員乗客が脱出できないまま、轟音と共に船体が2つに大きく割れ、海底に沈没しました。

 この豪華巨船タイタニック号は2223人を乗せて4月10日にイギリスのサウサンプトンから出航、ニューヨークへ向かう途中でした。

 沈没後、数艘ある救命ボートのうちたった1艘しか救助に向かわなかったそうですが、行けば遭難者の皆がしがみつき、一気に全員死ぬかもしれないと乗船員が考えたためでした。
その結果、海に投げ出された人々は、気温・海水温が低かったため、低体温症などでほとんどが短時間で死亡、或いは低体温症以前に心臓麻痺で数分以内で死亡したと見られています。

 事故の犠牲者数は様々な説がありますが、イギリス商務省の調査では1513人に達し、当時世界最悪の海難事故といわれました。全長268M、幅27.7M、総トン数は4万6328トンという当時世界最大の客船でした。

 ちなみに、ご存知の方も多いかと思いますが、映画タイタニック(TITANIC)は、1997年のアカデミー賞で史上最多の全11部門を受賞した大ヒット作です。
日本でも超ロングランを記録し、巷ではレオナルド・ディカプリオにハマる女性が大量発生。ヨン様ならぬレオ様ブームに日本中が湧いていたのは記憶に新しいところです。
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「震災寄付」
今回の震災への寄付、大きな広がりになっていますが、大口寄付の出方がこれまでにない規模ですね。

その中でも、ソフトバンクの孫正義さんの「100億円寄付します」宣言には、驚かされました。
これまでのユニクロの柳井さんの10億、楽天の三木谷さんの10億を文字通り、[ひとけた」こえた金額です。

さらにいいと思うのは、「これからの生涯の役員報酬を全て寄付する」という宣言。

これって、石川りょう君の1年間のツアー賞金を全て寄付するというのと同じなのですが、「一過性」ではなく、「継続性」のコミットメントをしているということじゃないですか。

つまり、ずっと被災者の復興に寄り添うというメッセージです。

「寄付」って、「喜捨」と違って、

「寄って、付く」ものですよね。

受益者に、「寄って、付く」というタイプの寄付が増えていく、ひとつの転換点になるといいなと思います。
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「不要、不急の電力消費」
 東日本大震災が発生してから1カ月が経ちます。
地震や津波の影響が特に大きかった岩手、宮城、福島の各県で被災した人を対象にNHKが先週行った調査(有効回答602人)では、被災者が現状抱えている問題は下記のようになっています。


  ・正しい情報が得られない  39%

  ・プライバシーが保てない  32%

  ・風呂に入れない      22%

  ・ライフラインが復旧しない 15%


 ちなみに、地震から2週間後に行われた同様の調査では、抱えている問題としてはガソリン不足などの影響で「自由に移動できない」が全体の約4割を占め、トップでしたが、時間の経過とともに悩みや不便の質が変化してきていることが分かりますね。

此れから始まる”永い!永い!”復興への道のり、我々第三者も常に寄り添って出来る事は何でもやる。”我慢出来る事は進んで実行”が求められます。

*石原都知事が記者会見で述べていた、電力消費が不要に多い「パチンコ、自販機」の自粛等‥、頷ける事が多々あります。
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「不謹慎、自粛ムード」
何事も好き嫌いがはっきりしていた清少納言は、「枕草子」の第一段を「春はあけぼの」で書き出しました。
「春は、明け方の時刻が清清しく一番良い」まさにそんな時候です。

 今は入学式シーズンですが、入学式の中止・延期を決めた大学は130校以上。各地でイベントの中止も相次いでいます。もちろん大震災の影響で実行が困難なケースもありますが、そればかりではありません。

 東日本大震災が国民心理に与えた影響は大きく、不要不急の消費を控える動きが広がり、行楽や観光などのお客も激減しているようです。

 楽しむ気になれない、不謹慎との気持ちはあるにしましても、過度の自粛は日本経済の活力をも削ぐことになります。
結果として被災地復興にマイナスの影響を与えることにもなりかねません。
震災直後の買い占めなどもそうですが、個々のムードで動くことは全体の利益に供しません。

 もちろん、節電などのような一定の自粛は必要ですが、あれもこれもとなれば「過ぎたるは及ばざるが如し」です。

 楽しみなイベントや計画は口にしにくいという風潮が感じられますが、景気の「気」は気分の「気」です。
「博多どんたく」は5月の連休に予定どおり開催される運びになったそうです。主催者側は延期なども検討したそうですが、「がんばろう日本」をスローガンに、会場に募金箱を設置するなど被災地支援をテーマに掲げ、開催を決定したそうです。
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「桜、花言葉」
桜前線がゆっくりと北上し、近所の桜も薄紅色の花を咲かせています。

 桜は日本を代表する花であり、日本人にとっては特別な存在の花ですが、桜にまつわる言葉をいくつかご紹介したいと思います。
今年は関東で花見を自粛する傾向が強まっているので、雰囲気だけでも味わっていただければ・・・、と思います。

 花時(はなどき)    桜の花が咲く時季
 桜狩(さくらがり)   花見
 花盛り(はなざかり)  満開の桜
 花影(はなかげ・かえい)水面などに映った桜花の影
 花明り(はなあかり)  夜、満開の桜のまわりがほのかに明るく感じる様
 花衣(はなごろも)   花見に行く際の女性の美しい着物 
 花疲れ(はなづかれ)  花見に行って疲れること
 花人(はなびと)    花見の人
 花守(はなもり)    花の番をしている人
 花篝(はなかがり)   夜桜を見るために花の下で炊かれる篝火「花雪洞」
 花筵(はなむしろ)   桜の花びらが一面に散り敷いている様子
 花曇(はなぐもり)   桜の頃に多い曇天。花を養うとの意で「養花天」
 花の雨(はなのあめ)  花見の頃に降るあいにくの雨「桜雨」
 花の風(はなのかぜ)  桜を散らしてしまう恨めしい風「花嵐」
 花の雪(はなのゆき)  雪のように散る桜花
 零れ桜(こぼれざくら) 散る桜
 花筏(はないかだ)   水面に散った花びらが吹き寄せられ流れていく様
 残花(ざんか)     散り残った桜花
 桜流し(さくらながし) 散った花びらが雨や水に流れていく様子

 これらの言葉を見ただけでも、桜は ”いにしえ” から日本人に愛されてきたことが良く分かります。
ちなみに「花吹雪」は、詩人谷川俊太郎の尊父で哲学者の谷川徹三氏がかつて世界一美しい言葉として激賞した言葉でもあります。
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「シイタケ」
 新物のシイタケが出回る3月~5月と9月~11月。春にできるものが「春子」、秋のものは「秋子」と呼ばれるそうです。
主な栽培法は、シイやナラの木に菌を植え付ける「原木栽培」と、原木の代わりにおがくずなどを固めたものを使う「菌床栽培」があり、うまみが多い「原木」は干しシイタケ向き、「菌床」はやわらかく生シイタケ向きとなっています。

 シイタケは古くからその健康効果が認められてきましたが、「中国薬用真菌」には「気力を高め、五風(風邪・中風・痛風・瘋癲(ふうてん)・頭痛)を改善し、血液を固まらせないように保ち、体内の余分な水分を防ぎ、気力を調える。
そして肝硬変を予防し、血中コレステロールを下げ、動脈硬化や血管の弱くなるのを防ぎ、常食すればガンを予防できる」と記されているそうです。
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「一期一会」
  たった漢字4文字で、森羅万象を表す四字熟語。
座右の銘にしたい四字熟語には人との絆、努力、真心、平穏な生活を求める傾向が出ていると、朝日新聞土曜版「b eランキング」に有りましたが、一位は「一期一会」。二位が「七転八起」。三位が「温故知新」。四位は「一所懸命」(命をかけて一心に努める事。中世の武士が賜った一ヵ所の領地を命をかけて守ったことことから。一生懸命はそれが転じた。)


誰もが日常生活で初対面の人と話す機会があると思いますが、第一印象が肝心であるのは言う迄もない事でしょうね。
第一印象とは、単に見栄えだけではなく、その人の所作そのものです。

 お互いの生活や仕事上で関わりがなく相手との偶然の出逢いの場合、こちらの印象や振る舞いなどどうでもいいと考える人がいるかもしれませんが、そういう考えはそうではない場合に見え透いてくるものです。

 英語では「一度与えた第一印象をやり直すチャンスは二度と訪れない」と言いますが、和語では「一期一会」です。

 You never get a second chance

 to make a first impression.


 一期一会とは、もしかしたら二度とは会えないかもしれないという覚悟で人に接しなさいという心得であり、その方法として武道や芸道には「残心」というのがあります。

 武道においては、勝負が決した後も、相手を意識しながら反撃を瞬時に返すことができるよう身構えている精神の事を言い、試合において残心がないと勝敗が無効とされることもあります。
例えば剣道の試合では一本取った事を喜び、ガッツポーズなどすれば、奢り高ぶっていて「残心」が無いとみなされ、一本を取り消される場合もあるそうです。

 「残心」とは最後まで心を残すこと。心を途切れないさせないことであり、それは相互扶助であるという認識を忘れずに心の緊張を持続させること、相手を尊重する思いやりの心でもあります。

 普段の生活においては、だらしなくない事や気を抜かない事、卑怯でない事であり、決して驕らず高ぶらず、最後まで「きちっと」する事です。

 一期一会の気持ちで「残心」を持って人に接すれば、価値ある人との出会いがあり、一期一会(生涯にただ一度の交わり)ではなくなり、自分の人生も豊かなる、改めてそう思う今日この頃です。
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