2011年01月の記事


「寒鰤(ブリ)」
「魚」に「師」と書いて「鰤」(ブリ)。
師走によく食べるところから「鰤」になったという説もあるようですが、この時期は特にと呼ばれ、富山県氷見のブリが有名ですが、今シーズンは記録的な豊漁のようです。
25日現在で累計11万4270本の水揚げとなっており、統計開始以来、累計で10万本を突破したのは初めてだそうです。(これまでの最高は2003年シーズンの6万7268本。)

 日本では昔、武士や学者などは成人して元服(げんぷく)すると、幼名とは違った名を名乗りましたが、魚も成長すると風味が変わるので、呼び名が変わる魚があります。
これが『出世魚』で、子供の成長や知人の栄進を祝福する時、この出世魚を贈呈することがあります。

 その代表が「ブリ」で、地域によって呼び名が変わります。
 
        15cm    40cm    60cm   100cm

 関東では、 ワカシ  →  イナダ  →  ワラサ  →  ブリ

 関西では、 ツバス  →  ハマチ  →  メジロ  →  ブリ

 ブリのあらを大根の旨みに添わせてふーふー吹きながら食べるブリ大根、薄切りにして湯にくぐらせて程よく脂が落ち旨みが凝縮したしゃぶしゃぶ、ブリの照り焼きにかまの塩焼き、刺し身にしても引き締まった脂とその絶妙な舌触りはマグロとは別物の美味しさ。
煮て良し、焼いて良し、刺身で良しと、惚れがいのある魚です。
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「河豚(フグ)」
 「河豚」と書いて「フグ」と読みますが、今その「河豚」が旬を迎えていますね。
「豚」と書くのは体型の事を指すのではなく、フグは身の危険を感じると豚のような鳴き声を発することから「豚」の文字が当てられたそうです。
また、「河」と書くのは古代中国では黄河など河川に生息していたためで、中国語でも「河豚」という呼び方を使っているそうです。

 「河豚」と言えば「河豚のちり鍋」、「てっちり」が有名ですが、語源は河豚の毒にあたったら死んでしまうため、ふぐそのものを「鉄砲」と呼び、「鉄砲のちり鍋」から促音化したそうです。

 「河豚」はそのうまさゆえ、以前は中毒死する人が多く、豊臣秀吉はふぐの絵を描いて「この魚食べるべからず」の高札を立てた禁止令を出しました。
江戸時代には多くの藩が禁令を出し、河豚を食べて中毒死した者は、お家断絶を命じる藩まであらわれました。

 明治21年、時の総理大臣、伊藤博文公が山口・下関の春帆楼(しゅんぱんろう)で遊んだ折、当日はあいにくしけで、魚料理がありませんでした。
その
旨を女将が申し入れましたところ、伊藤公は「馬関(下関)に来て、魚がないとは・・・」と皮肉りました。

 それではと、女将は打ち首覚悟で禁令の河豚の刺身を差し出しました。
すると、伊藤公は「こんなうまい肴を食べない法はあるものか」と感激し、山口県にのみ禁令を解除しました。
これが、河豚食解禁のきっかけです。戦後になって、ようやく全国で食せるようになりましたが、こうした経緯を知って食する河豚はまた格別です。
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「結婚記念日」
 結婚25周年を祝う「銀婚」や50周年を祝う「金婚」など、『結婚記念日』という節目を祝う習慣が多様化しています。

 結婚記念日を祝う習慣は、明治時代にヨーロッパから入ってきたもので、明治天皇が「銀婚の宴」を催されたことから普及したそうですが、最近は記念旅行をしたり、独自の式を挙げたり、身近な友人を家に招いてホームパーティーをしたり、夫婦だけで会食をしたり・・・等々、長年はぐくんできた絆を再確
認する方法は様々です。

 主な【結婚記念日】を以下にて掲載しておきますが、皆様方の最も近い次の結婚記念日(記念の年)をチェックしてみてはいかがでしょうか。(^.^)
夫婦は家族の第一歩、年に1回、お互いに感謝しつつ、夫婦というものを考えてみるのもいいかもしれません。
ちなみに、西欧では夫婦で贈り物を交換する習慣があるそうです。


    結婚後年数       記念日名

      1          紙婚
      5          木婚
     10          すず婚
     15          水晶婚
     20          磁器婚
     25          銀婚
     30          真珠婚
     35          サンゴ婚
     40          ルビー婚
     50          金婚
     55          エメラルド婚
     60          ダイヤモンド婚
     70          プラチナ婚
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「天神様の日」
 菅原道真公は、生まれた日も、大宰府にお移りになった日も、亡くなった日もすべて25日で、天神様の日として毎月25日には様々な神事が行われます。

 明日25日は今年最初の「初天神」です。
全国に約1万300社ある天神社は、稲荷神社、八幡神社に次いで三番目に多い神社で、東京の亀戸天神や湯島天神では「鷽(うそ)替えの神事」が行われるそうです。(大宰府では7日)

 鷽替えの神事は菅原道真公が無数の蜂に襲われた際、鷽が飛来し危機を救ったという伝承に由来し、現代におきましては前年に買い求めた手彫りの「鷽」に災いを託して、新しい「鷽」と取り換えることで吉運を招くとされています。
また、知らず知らずのうちについてしまった「嘘」を、至誠の神であらせられる天神様の御力で「誠」に替えていただき、正しい幸運を招くという願いも込められています。

 ちなみに明日が左遷の日とされるのも、道真公が1月25日に大宰府に旅立ったことに由来し、この時詠んだ句が有名な「東風(こち)吹かば 匂いおこせよ梅の花 あるじなしとて春なわすれそ」です。

 この梅の木は、道真公を慕って一夜にして大宰府に飛んできたという「飛梅伝説」を持つ御神木で、1100余年を経た今でも毎年この時期になると清香の花を咲かせます。
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「トイレの話」
 寒いとトイレに行く回数が増えますが、この生理現象は、暑い時期に比べ発汗が少ないことや、寒さによる膀胱の収縮などが影響しているそうです。

 ところで、英語ではトイレを「バスルーム」や「レストルーム」、「パウダールーム(女性用)」、「メンズルーム」、または「loo(ルー)」などと言い、「WC(ウォータークローゼット)」と表記したりしますが、日本語にも数多くの表現が存在しますね。(^.^)

 大昔は川の水を建物内に引き入れ、そこで用を足したことから「川屋」もしくは建物のそばにある「側屋」との言葉が生まれ、それらが語源となって「厠(かわや)」との言葉が使われるようになりました。
他にも「雪隠」や「東司」、シーシー十六のシャレで「十六」、「手水場(ちょうずば)」、「はばかり」、「御不浄」、「つきあたり」などの言い方もあります。
若者言葉の中には、公衆トイレのことを「ハムト」(ハム=公)という俗語もありました。

 また、接客業などではトイレに行く際にも様々な隠語が使われてきました。
例えば「遠方に行く」というのは比較的スタンダードですが、他にも下記のような表現があります。

 「レコーディングに行く」・・・レコーディング=音入れ=おトイレ

 「横浜に行く」・・・横浜の市外局番045=おしっこ

 「花摘みに行く」・・・もともとはトイレのない山などで使われた言葉

 「キジを撃ちに行く」・・・同上、男性の場合

 「10番に行く」・・・10はトイレのト

 「4番に行く」・・・4はシー、または店によっては4番テーブルが
 存在しないことから

 京の花街などで使われる「高野参りに行く」なども風情がある表現です。
また、トイレを意味する番号は業界などによって様々だそうですが、英語でも主に子供向けとして「No.1」は小、「No.2」は大というふうに番号をトイレの符牒に用いたりするそうです。
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「好きな漬物」
 胃もたれ気味になっている時など、炊きたてご飯に漬物と熱いお茶があれば食が進みます。
先日、その「好きな漬物」というランキングを目にしました
が、第1位はキムチでした。

 キムチは、激辛ブームや健康食ブームを追い風にここ10年ほどで急速に日本の家庭に普及しました。
日本の漬物との大きな違いは、野菜と一緒に漬け込む材料の豊富さにあります。
トウガラシ、ニンニク、小エビに似たアミ、小魚、果物などを混ぜて乳酸発酵させ、アミや小魚にはたんぱく質、トウガラシには脂肪を燃やす効果のあるカプサイシンなどが含まれています。


 「好きな漬物」ランキングは以下のようになっていました。

 1.キムチ・・・・・白菜キムチ、大根キムチ、水キムチなどが有名

 2.たくあん漬け

 3.野沢菜漬け・・・長野県を代表する漬物

 4.しば漬け・・・・京都を代表する漬物の一つ

 5.らっきょう漬け

 6.千枚漬け・・・・しば漬けと並ぶ京都を代表する漬物

 7.福神漬け

 8.高菜漬け・・・・福岡や熊本など九州を代表する漬物

 9.べったら漬け・・大根のこうじ漬け

10.わさび漬け・・・静岡を代表する漬物


 一言で漬物と言いましても、数多くの種類がありますね。
皆様のお好きな漬物は何でしょうか。
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「寒ビラメ」
 本日は「大寒」(だいかん)。「大寒」とは二十四節気の一つで、「寒の内」の真ん中で最も寒い時期を表し、最低気温が観測されるのもこの頃が一番多いようです。
今日から2月の節分までを「大寒」と言うこともあり、節分の翌日は立春となり、待ちに待った春の到来となります。

 ところで、この寒い時期に最も美味しさが増すのが「ヒラメ」です。
「寒ビラメ」とも呼ばれ、厳寒期の冷たい海水にさらされることで 身が引き締まり、脂の乗りが良いです。
高たんぱく・低脂肪の食材であり、特に背びれと尻びれの付け根に当たる縁側(えんがわ)は寿司だねの中でも絶品であり、肌の若返りが期待できるコラーゲンが多く含まれています。

 天然物は裏側がピンクがかった白色であり、養殖物にはまだら模様があるため、簡単に見分けることが出来ます。買う時は切り身が多いかと思いますが、身が透き通っているもので、切り口から水気、血液が滲み出てないものを選ぶのが良いそうです。

 ちなみに、カレイに似ており、『左ヒラメの右カレイ』と申します通り、背鰭(せびれ)を上にして目が左側にあるのがヒラメ、右にあるのがカレイです。
また、カレイに比べて口が大きく、鋭い歯があることでも区別できます。
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「ブラックボックス」
明日は大寒。 暦の上では極寒の時期で、厳しい寒さが続いています。
北日本や西日本で続いている記録的な大雪が野菜や果物の生育に打撃を与え価格が上昇、生産者にとっても消費者にとっても大きな影響がでています。

 ところで、技術の進歩により世の中が非常に便利になってきた反面、処理の中身がブラックボックス化され、不便が増していると感じることが良くあります。

 例えば自動的に行われるセキュリティソフトのアップデートにより、前日まで普通に受信されていたメールが突然届かなくなった。・・というケースもあります。
実際には迷惑メールフォルダ等に振り分けられてしまっていたりするわけですが、パソコンに不慣れな人にとっては事態の把握と解決は簡単なことではないでしょう。

 また、最近は複数のメールアドレスを使用している人も多く、どのアドレスで受信し、どのアドレスで送信しているのかを認識していない人も少なくありません。
こういった事が原因で”すれ違い”が起きるというのはあらゆるところで起こっています。

 メールアドレスを全角文字で打っていることに気づかずに「送信できない」あるいは「返信が来ない」といったケースもよくあります。もちろんメールアドレスはすべて半角英数での記述が原則です。

 普段どおりの処理で普段どおりにの結果が得られないケースでは、「ちゃんとやった」「間違いないはず」との思い込みから間違いに気付かないというケースが少なくありません。

 アメリカの有名な投資家、ウォーレン・バフェットは・・・・、
「リスクとは、自分が何をやっているかよくわからないときに起こる」と言っています。同じように、自分に瑕疵がないかをチェックしてみることを阻む「思い込みからくる過信」は、私達の日常に潜む最も大きなリスクなのかもしれません。
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「変わりつつある暮らしの言葉」
 年月の移り変わりとともに日常使われる言葉も次第に変わってきています。
例えば、着物文化に欠かせない衣紋掛け(えもんかけ)が洋服文化の浸透につれてハンガーと呼ばれるようになり、下駄箱(げたばこ)が靴箱となっています。

 以前、「変わりつつある暮らしの言葉」という特集を新聞で見かけましたが、感慨とともに懐かしささへ覚えました。

その中から、一部をご紹介したいと思います。


・字引   → 辞書       ・筆箱    → ペンケース
・アベック → カップル     ・とっくりセーター → タートルネック
・庭いじり → ガーデニング   ・バンド    → ベルト
・流し   → シンク      ・魔法瓶    → ポット
・寝間着  → パジャマ     ・コップ    → グラス
・ズボン  → パンツ      ・下着     → インナー
・チャック → ファスナー    ・クーラー    → エアコン

・お勝手  → 台所    → キッチン 
・パーマ店 → 美容院   → サロン
・ジーパン → ジーンズ  → デニム
・乳母車  → ベビーカー → バギー


 一昔前まではパンツと言えば、感覚的に下着というイメージがありましたが、最近の若い世代の間ではズボンのこと。
下着のことは、インナーという人が増えているようです。
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「大根」
 寒くなると甘みが増し、おでんや鍋物に欠かせない「大根」。
ジアスターゼなど消化酵素を多く含むことから、食べ過ぎで疲れた胃にはうってつけです。

 「大根」は中国から伝わり、栽培が簡単なことから江戸時代に各地に広がりました。
スーパーなどの店頭に並んでいる大半は根の上部が淡い緑色をした「青首大根」で千葉などが主産地です。その他にも肉質がきめ細かい神奈川の「三浦大根」や世界一大きい鹿児島の「桜島大根」など全国に様々な種類があります。
練馬区の知人のお宅でも、近隣農家と共同して「練馬大根」の
再ブランド化、普及に力を入れてますね。

 一般的には、大根の緑色の部分は甘みが強く、おでんや煮物向け。先端は辛味があり、大根おろしによく合います。また、葉には鉄分やビタミンAなど栄養素が多く含まれています。店頭では、葉が青々して根につやのあるものを選ぶと良いそうです。
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「鱈(タラ)」
 「魚」に「雪」と書いて「鱈」(タラ)。
字の如く、雪の降る季節に産卵期を迎え、味が良くなります。すり身の原料にするスケソウダラなどもありますが、単に「タラ」と言う場合は「マダラ」(真鱈)を指すことが多いようです。

 タラは食欲が旺盛で、貝や小魚、イカなどを手当たり次第に食べます。
実際に食べ過ぎが原因で胃潰瘍(かいよう)にかかる魚もいるといいます。
この大食いの性質から「鱈腹(たらふく)」という当て字が生まれたそうです。(^.^)

 身は脂が少なく柔らかな白身で、たらちりなど鍋物にして食べるのが一般的です。
世界でもタラはポピュラーな魚で、揚げたタラにフライドポテトを添えた英国の「フィッシュ&チップス」は有名です。

 ちなみに、「スケソウダラ」は水分が多く、鮮度が落ちやすいため、”かまぼこやちくわ”など加工品の原料になることが多いです。
また、身よりも雌(メス)の卵巣を塩蔵した「たらこ」や唐辛子で漬けた「からし明太子」の方が馴染み深いですね。
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「鏡開き」
 本日は「鏡開き」。
ご存知の通り、「鏡開き」とは、正月の20日ないし11日に、正月中飾っておいた鏡餅を割って、雑煮やお汁粉にして家族一同で食べる儀式です。

 そもそもは江戸時代に将軍と大名、大名と藩士たちが年頭に際して主の鏡餅を分け合うことによって主家の繁栄を祝福し、主従関係を固める意味合いがあったそうです。
刃物で切るのは切腹を連想させるため、手で割ったり、木鎚で
砕いたりしますが、「切る」という言葉を避けて「開く」という縁起の良い言葉を使っています。

 これを私たちの家庭にあてはめてみますと、家庭での家族間の結束を密にし、繁栄を祝福するのが鏡開きということになりそうです。
元々は1月20日に行われていましたが、徳川家光が亡くなったのが20日(慶安四年四月)であったため、1月11日に変更されて現在に至っています。
今でも1月20日に行う地方があるほか、京都では1月4日に行われているそうです。

 ちなみに、大小2つ重ね合わせるのは、月(陰)と日(陽)を表し、福徳が重なって縁起がいいと考えられたからだそうです。
また、鏡餅を飾るのは12月28日が最適とされていますが、「八」が末広がりで良い数字とされているからです。
大安を選んで供える地域もあるようです。
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「松の内
 今日7日までを「松の内」と言いますね。
松の内とは松飾りのある期間のことで、玄関などに飾られた松を目印に降りてこられた年神様がおられる期間という意味があります。

 元々の松の内は15日の小正月まででしたが、正月飾りは7日までという習慣が生まれたのは江戸の頃です。現在は、6日や7日に正月飾りを片付けるところもあれば、11日の「鏡開き」や「田打ち正月」の他、15日の「左義長(どんど焼き)」に合わせて仕舞うところも多く、地域や神社によって様々なようです

 ところで、今度の月曜日は「成人の日」の祝日です。
バブル崩壊のスタート、三菱地所による米ロックフェラービルの買収、大阪の花博、イラク軍のクウート進行、東西ドイツの統一などがあった1990年生まれの子が二十歳になるのですが、今さらながら時の流れの速さを痛感させられます。

 なお、総務省の集計によると、今年の新成人(1990年生まれ)は124万人(男性63万人、女性61万人)で、4年連続で過去最少を更新しています。
統計を取り始めて過去最多だった1970年(246万人)のほぼ半分の水準で、総人口に占める割合は0.97%と、今回初めて1%を割り込んでいます。

 実際の成人式は、学齢方式によることが一般的です。つまり、今年の成人式は1990年(平成元年)4月2日から1991年(平成2年)4月1日までに生まれた同学年の男女が対象となるそうです。

 ちなみに「成人」とは、徳も学も備わった、心身ともに一人前の大人のことを言い、昔の中国では男性は二十歳で元服したことから、二十歳のことを「弱冠(弱にして冠す)」と呼びます。
また、18歳で選挙権が付与される欧米では、大学生ともなれば学費は自己負担で親からの自立あるいは別居が普通だそうです。
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「小寒」
 季節の巡りは早いものです。今日は二十四節気の「小寒」。
本格的な冬の季節で、その暦どおりの寒さとなっています。

 年末年始は日本海側を中心にした大雪の被害が報じられていましたが、今日明日も降雪の予報となっているところもあり、この寒さは当分続きそうです。

 ちなみに、小寒はいわゆる「寒の入り」で、今日から大寒(1月20日)を挟み、節分(2月3日)までの約1か月間は「寒(かん)、寒中(かんちゅう)」と呼ばれ、1年で最も寒い時期にあたります。
「寒中見舞い」を出すのもこの時期です。

 昔から芸事や武道などでは、一年で最も寒いこの時期にあえて「寒稽古」を行います。
寒中水泳などもテレビで放映されますが、本来の意味は我慢比べや余興などではありません。

 身を切るような凍てつく寒さの中に身を置き修練することで、自らの弱さに打ち勝ち(克己)、自らの前途を開くことを一つの眼目にしていると聞きます。

 「冬なくば、春なきに」と申しますが、厳しい環境の中で専心努力できる人には次への飛躍が待っています。
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「歳寒三友」
「歳寒三友」とも呼ばれる3つの植物とは?

「松竹梅」 ・・・ でした。

これは元々、中国は宋の時代に、文人画の題材として好まれたことに始まり、日本には室町時代に伝わったそうです。
松と竹は、真冬にも緑の葉を落とさず、梅は極寒の季節に開花することから、おめでたいものの象徴となっているのです。

松竹梅

松竹梅は歳寒三友(さいかんさんゆう)といわれ、その語源は「論語」の中に「益者三友損者三友」という有名な言葉があり、この三人の友を松竹梅にたとえています。
厳しい時の三人の友を歳寒三友とし、その第三の友は「直なる友」としており、我が国では「物くれる友」と訳しております。
第二の友は「諒なる友」としております。これを義侠心の強い友とし、困った時にまるで自分のことのように親身になって相談に乗り、かつ動いてくれる友の事を言っています。
そして第一の友とは「多聞の友」といい、これは知識が豊かで冷静に判断をしてくれる友、原理原則を教えてくれる友(師)としています。

原理原則を教えてくれる友なら、安全な間違いの少ない正しい方向を示すことが出来るのではないか・・・。
この様な三人の友を持つことは、例え自分が厳しい立場に立たされても決して悲観することがない人生が送れると言う謂れをもっています。
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「1年の計は元旦にあり
新年明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
 
さて、昔から「1年の計は元旦にあり」と言われています。
この1年、皆さんはどんな年にしたいですか?
できれば、明るく楽しい1年にしたいですね。
今年は21世紀に入って、もう11年目です。
未来に夢と希望を持てるような社会に向け、
一歩一歩と前進あるのみですね。
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