2011年11月の記事


「牛蒡(ゴボウ)」
 「牛蒡」と書いて「ゴボウ」と読みますが、今そのゴボウが旬を迎えています。
食物繊維が豊富なことから最近は健康野菜としての人気が高まっているようです。
冬の野菜として煮物や鍋物に欠かせない食材で、熱いご飯に甘辛い味付けの「金平ごぼう」はまた格別です。

 低カロリーのためここ数年はサラダへの利用も広がっており、これもまたなかなか美味です。
収穫量の約4分の1を占める最大産地は青森県だそうです。
根を食べる野菜は珍しく、日本以外では台湾など一部地域で食べられているだけだそうです。

 特に注目されるのは野菜の中でも特に多く含まれる食物繊維。腸内を浄化す
る効果があり、腸のぜん動運動を促進することから便秘に大変効能があり、ま
た腸内の発ガン物質など有害物質を吸収してくれるので大腸がん予防にも効果
があるそうです。

 ゴボウの香りや風味は皮の部分にあるため、皮を厚く剥くのはNG。包丁の
背で軽く剥くくらいが良いそうです。
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「平目(ヒラメ)」
 漢字で「鮃」、或いは「平目」と書いて「ヒラメ」。
白身魚の代表格ですが、冬に捕れるヒラメは「寒ビラメ」と呼ばれて一段と美味しさが増します。
身は締まっていてクセがなく、タイなどと並んで古くから高級魚として賞味されています。
刺し身にしても美味しく、味が淡白なのでムニエルやフライなど洋食の素材にも向いています。

 ところで、ヒラメとカレイの見分け方、ご存知の方も多いと思いますが、『左ヒラメ・右カレイ』とよく言われますように、腹を下にした状態で左を向いていればヒラメで右を向いていればカレイです。
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「女性の結婚条件」
 1980年代末、世の中がバブル景気に酔っていた頃、女性が結婚相手に求めた条件は、高学歴・高収入・高身長で「三高」と言われ流行語にもなりましたね。

 バブルが崩壊すると、女性が求める結婚条件は以下の「3C」に変化したと言われます。

 Comfortable(快適な) →年収700万以上
 Communicative(理解しあえる) →価値観が同じ
 Cooperative(協調的な) →家事をすすんでやってくれる

 2010年になってからの調査では、女性が結婚相手に求める条件は「価値観が合うこと」「金銭感覚が一致していること」「雇用形態が安定していること」に変化し、頭文字から「3K」であると言われました。

 そして、今年になってからの最新の調査では、結婚相手に求める条件のベスト3は「性格」「愛情」「健康」となってるそうです。

 また、同調査では未婚女性の約半数が「年収400万円台以下の男性」でもかまわないと回答しており、一方で男女とも「きちんとお金の管理ができる」「金銭感覚が合う」を重視するとの回答が約9割に達しています。

 ちなみに別の調査では、「低姿勢」=威張らない、「低依存」=家事や身の回りの諸事を私に頼らない、「低リスク」=事故やリストラに巻き込まれるこ少ない公務員や手に職を持っていて食いっぱぐれのないの自営業、いわゆる「三低」が結婚の3条件となっているそうです。
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「東京スカイツリー」
 本日の「新嘗祭(にいなめさい)」は、飛鳥時代の皇極天皇の御代に始まったとされる五穀の収穫を祝う宮中の伝統行事です。
そして、第二次大戦後の占領政策によって、その日を天皇行事・国事行為と切り離して改められたのが「勤労感謝の日」です。

 ところで、「東京スカイツリー」の開業まであと半年となった今日、第1展望台(地上340メートル、345メートル、350メートルの三層構造)への団体(25人以上)入場の予約受け付けが始まりました。

 東京スカイツリーは来年5月22日開業予定で、開業から1カ月半は第1展望台への入場は完全予約制(1日当たりの入場者数は1万5千人に制限)となるそうです。

 個人の入場予約は来年3月22日からで、インターネットだけの受け付けとなる見通しです。
第1展望台への入場料金は大人2000円で、団体の場合は1800円となり、さらに上の第2展望台(地上450メートル)への入場券は第1展望台で購入する形です。

 二つの展望台に加え、東京スカイツリーの足元にオープンする300超の店舗や水族館が入る「東京ソラマチ」も集客効果が期待されているようす。

 東京の観光名所の浅草には年間2000万人の人が訪れますが、隅田川を挟んで約1.5キロメートルの距離にある東京スカイツリーは年間2500万人の来場者を見込んでいます。
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「銀杏(ギンナン、イチョウ)」
 「銀杏」と書いて、「ギンナン」とも「イチョウ」とも読みますが、枯葉の舞う季節ならではの食材が「ギンナン」です。茶わん蒸しを食べ終わる頃に底の方から出てくるのが印象的です。
おでんなどの鍋物にも欠かせませんが、電子レンジやフライパンで軽く過熱しただけでも酒のつまみや子供のおやつになり、手軽に秋の風味を楽しめます。

 ギンナンには、ビタミンCやD、カロチンに加え、良質なたんぱく質が含まれているそうで、滋養強壮のほか、肺や気管支の働きを高める効果があるそうです。
国内で出回っているギンナンのほとんどが国産で、中でも愛知県の祖父江町は国内の3割以上を生産しており、主に料亭など業務用高級食材として取引されているようです。

 イチョウの木の植えてある公園などで拾ってきてもよいですが、食べられるのは外側の種皮を取り除いた殻の中の黄緑色をした胚乳(はいにゅう)部分です。
外側の種皮は匂いがきついうえ、素手で触って汁が付くとかぶれることもありますので注意が必要です。
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「女性首脳」
欧州債務問題の解決に向けて奮闘しているドイツのメルケル首相や、洪水の対応に追われたタイのインラック首相など、最近は「女性首脳」がよく目につきますが、ざっと見渡しただけで下記のような国で女性がトップにたっています。

 ・ドイツ     メルケル首相

 ・タイ      インラック首相(タクシン元首相の妹)

 ・ブラジル    ルセフ大統領

 ・アルゼンチン  フェルナンデス大統領(前大統領は夫)

 ・オーストラリア ギラード首相

 ・バングラデシュ ハシナ首相(ラーマン初代大統領の長女)

 ・リベリア    サーリーフ大統領(ノーベル平和賞受賞)

 ・アイスランド  シグルザルドッティル首相(同性婚した世界初の首脳)

 ・デンマーク   シュミット首相


 尚、デンマークのシュミット首相の舅は元イギリス労働党党首のニール・キノック、夫のスティーブンは世界経済フォーラムの幹事という家柄で、上記以外にもコスタリカやトリニダード・トバゴなども女性が首脳を務めているようです。
また、国家首脳以外で最近のメディアで登場回数が多いのは国際通貨基金(IMF)トップのクリスティーヌ・ラガルド専務理事です。

 又、途上国で気候変動問題や生物多様性の維持などに取り組む世界銀行グループの基金の次期最高経営責任者(CEO)に財務省の石井副財務官が立候補することになっているそうで、決まれば財務省出身の女性官僚として初の国際機関トップとなります。
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「自分一人くらい」
ご存知かもしれませんが、こんな話があります。

 ある村で、一人ひとりが二合の酒を持ち寄って宴会を開くことになりました。
50人の村人がそれぞれ酒を持ち寄り一斗樽を満たしていくのですが、ある村人が「一人ぐらいごまかしてもばれないだろう」と素知らぬ顔で二合の水を樽に入れます。
※一斗(いっと) = 十升(しょう) = 百合(ごう)

 しばらくして酒宴の準備が整いました。いよいよ酒を酌み交わす段になり、水を入れた村人も「一斗樽に2合くらい水が混ざっても味は大して変わらないだろう」と盃になみなみと注ぎました。
それを飲んで村人は叫びます。「なんだこれは!水じゃないか」と。

 皆が「自分一人くらい水を入れてもばれないだろう」と考えた結果、樽は酒ではなく水で満たされていたというお話です。

 「自分一人くらい」との甘えによって全体が台無しになる。集団で何かをしようとする際によく持ち出される寓話です。
仕事はもちろん、節電もそうですし、スポーツや学校の行事などの他、最近の欧州の問題にも当てはまりそうです。
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「竜胆(リンドウ)」
 漢字で「竜胆」と書いて「リンドウ」。
この時期、山道などでよく見かける代表的な秋の花ですが、気品のあるこの花が咲くと秋の深まりを感じます。
根が古くから生薬として使われ、「竜の胆(きも)のように苦みが強い」ことが由来となっているそうです。
リンドウの呼び名は「竜胆」の音読み「りゅうたん」がなまったとされています。

 青紫の花は日光を浴びると開き、夜中や雨・曇りの日は閉じたままです。
 出回る時期は6月から11月と長いですが、6~9月のリンドウは仏花として添えられます。
黄色や白のキクと合わせて花束にするため、色は青紫がほとんどです。

 10月に入って仏花需要が一段落すると、ピンクや青と白の混合色など変わった色のリンドウが目を楽しませてくれます。長野県と熊本県の県花になってます。
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「ラ・フランス」
秋から冬にかけてが旬の西洋ナシ。
代表種の『ラ・フランス』がよく知られていますが、芳純な香りと濃厚な甘味は「フルーツ界の女王」にも例えられています。
名前の通り、フランス生まれで、余りの美味しさに「国を代表するに相応しい果物」ということからその名前がつけられたそうです。

 この「ラ・フランス」はもぎたてが一番おいしい果物ではなく、収穫直後の「ラ・フランス」を食べてみても、固くてほとんど味も香りもありません。追熟期間が必要で、触ってみて「耳たぶ」くらいのやわらかさになったころが食べ頃、「完熟」です。

 生で食べると本来の甘みと香りを味わえますが、菓子や洋食の素材としても使われ、タルトやパイなどに添えられたり、ワイン煮にしたりと用途が広がっています。
たんぱく質を分解する酵素を豊富に含んでいるため、肉料理との相性も良いそうです。

 味覚の秋、その芳純な香りと濃厚な甘味を楽しんでみてはいかがでしょうか。
スーパーなどの店先では大きさにもよりますが、一玉300~400円程度となっています。
家庭で保存する際には熟れ過ぎを防ぐため常温には置かず、冷
蔵庫に入れておくのが良いそうです。
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「秋味」
 秋も深まり、山も空も川も綺麗ですが、この時季はおいしい食べ物がたくさんあります。
それを象徴するような『秋味』(あきあじ)という言葉があります。

 秋、サケは産卵のために海から生まれた川に戻ってきますが、その川に入る直前にとれたサケがいちばん美味といわれ、人々は心待ちにしていたサケの回帰を祝い、秋に戻ってくるこの美味しい味覚に感謝してサケのことを『秋味』(あきあじ)と呼んでいるそうです。
方言や俗語を集めた江戸期の辞書「俚言集覧(りげんしゅうらん)」には、すでに「秋味、鮭(サケ)を云(い)う」とあります。

 ちなみに、サケの卵で卵巣に入った常態のものが「筋子」(すじこ)。これを一粒づつばらしたものが「イクラ」ですが、温かいご飯にのせるその真っ赤なイクラもまた秋ならではの味です。
四季それぞれの食材の味を楽しむことが出来る喜び、これは日本人ならではかもしれません。
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「樹の子(キノコ)」
キノコの美味しい季節となりました。
キノコと聞いて思い浮かべる名前は、「シイタケ」・「マツタケ」・「エノキダケ」・「ナメコ」・「マッシュルーム」・・・等々、数多くあります。

 全国の主婦に好きなキノコを訪ねたアンケート調査を目にしましたが、第1位は「シイタケ」でした。
シイタケはシメジやマツタケと同じキシメジ科で、日本では古来から親しまれてきています。
特有の香りは好き嫌いが分かれるようですが、どんな料理にも使えるなど実用性を評価する声が多く、75%以上が好きと答えています。

「主婦が好きなキノコ」の順位は、以下のようになっていました。


   1.シイタケ    (シイ、カシなど広葉樹の枯れ木や倒木に生える)
   2.マイタケ    (ミズナラなどブナ科広葉樹の根元に生える)
   3.エノキダケ   (広葉樹の切り株に発生)
   4.ナメコ     (ブナの倒木や切り株に群生)
   5.マッシュルーム (ヨーロッパから導入された食用栽培種)
   6.ホンシメジ   (ミズナラなどの雑木林、マツとの混成林に群生)
   7.エリンギ    (東欧や地中海沿岸が原産)
   8.ブナシメジ   (ブナなど広葉樹の倒木や枯れ木に発生)
   9.キクラゲ    (広葉樹の枯れ木などに付く)
  10.マツタケ    (主にアカマツ林に生える)


 マツタケは10位と意外にふるいませんが、「食べたことがない」、「ほとんど食べない」が半分近くを占めるなど、家庭では縁遠い食材なのかもしれません。
尚、キノコにはカロリーはほとんどなく、ビタミンやミネラル、繊維質が多く含まれています。

 ちなみに、キノコはもともと『樹の子』の意味があるそうです。
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「紅葉を見に行きたい湖」
 街中の木々にも僅かながらも紅葉が見え始めていますが、そろそろ紅葉シーズンの到来です。
赤や黄色に色づいた木々が水面に映る光景は特に美しく、例年「湖」へ出かける人が多くなります。

 以前、『紅葉を見に行きたい湖』というアンケート調査を目にしましたが、以下のようなランキングとなっていました。


   1位 摩周湖   (北海道)

   2位 十和田湖  (青森、秋田県)

   3位 富士五湖  (山梨県)

   4位 阿寒湖   (北海道)

   5位 中禅寺湖  (栃木県)

   6位 洞爺湖   (北海道)

   7位 芦ノ湖   (神奈川県)

   8位 琵琶湖   (滋賀県)

   9位 猪苗代湖  (福島県)

  10位 白樺湖   (長野県)


 尚、「実際に紅葉を見に行ったことのある湖」では、1位は山梨県の富士五湖(山中、河口、西、精進、本栖)で、2位は栃木県の中禅寺湖、3位は神奈川県の芦ノ湖となっており、東京都心から日帰り圏内にあるところが上位にランクインしています。
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「日の丸」
 スポーツの秋と申しますが、体を動かすにはちょうどよい爽やかなこの頃です。

 ところで、スポーツ選手の一つの目標は「日本代表」、すなわち「日の丸」を付けたユニフォームを着て世界の舞台で活躍することですが、そのの旗には基準があります。

 旗そのものの大きさに関係なく、旗のタテはヨコの3分の2、赤い丸の直径はタテの長さの5分の3と決められているそうです。
日の丸は、武田信玄や上杉謙信などの戦国時代の武将も旗じるしとして使っており、豊臣秀吉も日の丸の旗を船に掲げさせていました。日本の国旗として今の寸法に決まったのは、明治3(1870)年とのことです。

 ちなみに、「日本」という国名は、607年に中国を統一して国力をのばしていた隋(ずい)という国に、聖徳太子が遣隋使を派遣し、そのときの使いだった小野妹子が持参した国書(国が正式に出した手紙)に、自分たちの国を「日がのぼるもとの国(日のもと=日本)より」としたことが、国名としての「日本」が使われた最初ということです。
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