2011年12月の記事


「震災救援に携わった米兵が姉に送った手紙」
今年を振り返って、何時も頭を離れないのが、「東北大震災、福島原発事故」ですが、当時の差し迫った状況の中で、之も記憶に新しい一通の手紙です。
5月9日の「つぶやき」からあらためて御紹介しておきます。

                 ◆◆◆

「姉さん、僕は今、軍隊に入って一番充実している。
まずそれを知って欲しいんだ。

イラクで激しい戦闘も経験したけど、そんなのとは比較にならないよ。
僕は兵士だから命令されれば人も殺すし、他人の家だって破壊する。

だけど姉さん、それは僕が望んですることじゃない。
僕は兵士だから危険は覚悟してるし、それを期待してすらいる。
 
だけど姉さん、僕が望むのは人々の命を救う事なんだ。
この任務が終わったら、初めてまっすぐに姉さんに会いに行けると思う。

自分をごまかすための酒まみれの日々は、もういらない。
一緒に母さんのお墓へいこう。

今なら母さんも息子の僕を誇りに思ってくれると思うんだ」
           
                ◆◆◆


泣けますね…。
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「正月飾り」
 今の時期、スーパーなどの売り場には正月飾りが並び、迎春ムードを盛り上げています。

 今は略式化されたものがほとんどですが、正月の飾り物にもひとつひとつに意味があります。

 例えば、門松は歳神様が降りてくるときの目印となり、「松は千歳を契り、竹は万代を契る」との諺にもあるように松には長寿、竹には発展への願いが込められています。

 また、しめ飾りは不浄なものを寄せつけず、清らかな場所であることを示し、鏡餅の円形は円満をあらわし、新しい年の命の象徴でもあります。

 ちなみに、正月飾りの飾り時について、29日の9は「苦」に通じるため、31日の大晦日に慌てて飾るのは、「一夜飾り」といって年神様に対し礼を失するとの理由で避けられます。

 つまり、正月飾りは明日の28日までに飾るか、または30日に飾るのが良いとされています。
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Merry X'mas
クリスマスがやって来ました。
外は寒波の聖夜となりそうですが、クリスマスは人の温もりを感じられる時でもあります。

 今日は、有名な実話なのでご存知かもしれませんが、温かみを感じる話を一つご紹介したいと思います。

 その先生は小学5年生の担任をしていました。
先生には、クラスにどうしても好きになれない児童がひとりいました。その少年は不潔でだらしなく、成績も悪く、友達もいない・・・そんな子で、どうしても愛することができなかったそうです。

 ある時、その生徒の1年生からの記録・評価が目にとまります。

 1年生時「活発で人気者。人にやさしく、勉強もよくできます。」
 2年生時「母親が病気で、世話のため学校に遅刻するようになる。明るさもなくなってきた。」
 3年生時「母親の病気が重くなり、疲れて教室で居眠りするようになる。」
 母親が亡くなり、授業に全く興味を示さなくなっている。」
 4年生時「父親がアルコール依存症となり、暴力を振るわれている様子。友達もいなくなってしまったようだ。」

 先生は愕然とします。ダメと決めつけていた生徒が突然、悲しみや苦しみに耐えて生きている生身の人間、やさしさで包んでくれる保護者のいないまだ小さな人間として目の前に立ち現われたのです。

 クリスマスが近づいたある日、クラスのみんながプレゼントを持ち寄りました。
少年の持ってきた袋には、切れたネックスレスと半分くらいに減った香水の瓶が入っていました。
笑う生徒もいましたが先生はたしなめ、香水を手につけました。そしてその日の夕方、少年は先生のところへやって来てこう言います。
「先生、先生の匂いは、僕のお母さんの匂いと一緒だったよ」と。

 そう、少年のプレゼントは母親の形見だったのです。生徒が全て帰った後、先生は1人教室に残り、泣き崩れましたそれ以来、先生は少年を一生懸命に勇気づけ、勉強にもついていけるように教えました。

 担任ではなくなりましたが、小学校を卒業する時に少年から手紙をもらいます。
「先生は僕のお母さんのようです。そして今まで出会った中で一番素晴らしい先生です。」

 そして6年後、また手紙が届きます。「明日は高校の卒業式です。僕は五年生で先生に担任してもらって、とても幸せでした。おかげで奨学金をもらって、医学部に進学することができます。先生は、今まで出会った中で一番素晴らしい先生です。」

 数年後、また手紙が届きます。そこには医者になれることが記され、「僕はよく五年生のときの先生を思い出します。あのまま駄目になってしまう僕を救ってくださった先生を神様のように感じます。僕にとって、最高の先生は五年生の時に担任して下さった先生です。」

 そしてしばらくして今度は結婚式の招待状が届きます。カードには「母の席に座って下さい」と書き添えられていました。

 式の檀上で新郎は隣に座る先生に「先生、先生はこんな私でも、社会に何か貢献できることを教えてくださいました。本当にありがとうございました。」
とささやきます。それを聞いた先生はこう言います。「あなたは間違っているわ・・・あなたこそが・・・ 私に・・・何か社会に貢献できることを教えてくれたのよ。
あなたに出会ってから、あなたに教わったから・・・真の教師になれたのよ。本当にありがとう。」


 あなたに出会えて良かった。メリー・クリスマス!
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「一陽来復」
 明日は二十四節気にいう「冬至」。
冬立つ日「立冬」と春立つ日「立春」のちょうど真ん中にあたり、「冬至冬なか冬はじめ」と言われるように、冬の厳しさが始まる時期でもあります。

 ところで、東京が江戸と呼ばれていた頃の小売業は掛売りが主流で、掛売り代金の回収は年に1回か2回。振り込みやクレジット決済などなかった昔は、「盆暮れ」という言葉にもありますように、この時期の忙しさは尋常ではなかったそうです。「師走」という月名にもそのようなあわただしさがにじんでい
ます。

 歳の暮れと新年を迎える準備が合わさった忙しさの中でも、冬至には小豆粥やカボチャを食べ、ゆず湯に入るなどの習慣は守られていました。

 これらの習慣には、寒い時節を迎え、家族の健康を気遣い、これからの無病息災を願い、新しい年を迎える前の禊ぎの意味合いがあったとされています。

 また、冬至は年間を通して夜が一番長く昼が最も短い日でもあります。
昔はこの日が一年の始まりと考えられており、世界各地に残る冬至祭は、太陽の力が最も弱まった日が無事過ぎ去り、太陽のよみがえりを祝う日でした。
異教徒の習俗を巧みに取り入れてきたキリスト教において、クリスマスの本来の起源もこの冬至祭にあると聞きます。

 日本では陰極まりて陽再び生じ始める冬至を「一陽来復」と言い、「悪いことが長く続いたあとで、ようやく良い方へ向かうこと」という意味でも使われます。
一陽来復、季節が巡るように、誰のもとにも良い時期が必ず巡ってくるものです。
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「ネット通販」
 ネット通販最大手「楽天市場」の今年のヒット商品番付を見ますと、「スマートフォン」や「地デジ移行」などのキーワードが並ぶ中、「男性消費」というのも上位に入っています。

 男性消費で特徴的なのは、例えば「なくてもいいけど、あったら便利」なオプション家電と呼ばれるロボット掃除機「ルンバ」などで、他には高価なギターやクロスバイクなど趣味的要素の強い商品を買う人が多いそうです。

 ところで、3月11日の東日本大震災直後、スーパーの売り場などから消えた飲料水や乾電池などを求め、ネット通販を初めて利用したという人が多いと聞きます。

そのネット通販ではコメの販売がかなり伸びているようです。

 震災直後に一時店頭からコメが姿を消したこともあって、需要が一気にネットに流れ込み、その後も原発事故による放射能汚染の風評などにより、北海道産や北陸産などを中心にコメの需要が高まっています。

 、最大手の「楽天市場」では今年1月から11月までのコメの販売額は前年同期比で28%増、「ヤフーショッピング」では35%増、「アマゾン」では前年比6倍近い大幅な増加となっており、コメの購入でネット通販を利用する人が急速に増えているようです。
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「カシミヤ」
しなやかで軽く、暖かく、上品な光沢を持つ『カシミヤ』。貴族たちの間で大流行し、『繊維の宝石』とも呼ばれ、今では世界中で広く愛されています。
かつては数万円もした高級品カシミヤ100%のセーターですが、最近は1万円以下で続々登場しています。

 ご存知の方も多いと思いますが、カシミヤは中国の内モンゴル自治区からイラン、アフガニスタンにかけて放牧されているカシミヤ山羊(やぎ)に冬に生える産毛(うぶげ)で、春に櫛(くし)ですいて採集し、一頭から採れるのはわずか150グラム程度。
セーター1枚編むのに約4頭分、コートになると約30頭分もの原毛が必要になるそうです。

 これまではヤクの毛を混ぜるなどの不正が見られましたが、最近は「カシミヤ100%」の虚偽表示はほとんどなくなったようです。
ただ、最高品質とされる「内モンゴル産」(チャイニーズ・カシミヤ)には明確な基準がなく、また技術的に原料産地を特定するのは不可能だそうで、他産地の原料をブレンドしているケースが少なくないようです。

 購入時は、手で触ってチクチクする感じがないか確認し、同じデザインなら締りがあって重いほうを選ぶのが良いそうです。
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「今年の漢字」
その年の世相を漢字1文字で表す「今年の漢字」は、阪神淡路大震災が起きた1995年の「震」に始まり、今年で17回目。その「今年の漢字」が発表されてました。

 全国に設置された応募箱やインターネットなどを通じて集まった応募総数は約50万件。
今年は「災」や「震」など震災関連の文字が多く、その中で最も得票が多かった「絆(きずな)」が「今年の漢字」に決まりました。

 「絆」が最多得票となった背景には、東日本大震災や台風による大雨被害、海外ではニュージーランド地震、タイ洪水などが発生した今年は、家族や仲間など身近でかけがえのない人との絆を改めて意識した年であり、なでしこジャパンのチームワークの絆も日本中に感動と勇気を与えた・・・等々があります。

 たしかに、「絆」という字は、3月11日の東日本大震災後、たくさんの人が口にし、目にした漢字です。

 清水寺の貫主(かんす)によって大きく揮毫(きごう)された「絆」の一字は今年1年の出来事を清め、来年の幸せを願い奉納されるそうです。
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「創作四字熟語」
住友生命が年末恒例にしてる「創作四字熟語」
優秀・入選作品を発表しましたので、いくつかをご紹介しておきます。


  「天威無法」てんいむほう(天衣無縫)

        *震災や津波、大雨洪水など、天の威力は容赦なし


  「帰路騒然」きろそうぜん(理路整然)

        *地震や台風などの自然災害で帰宅困難者が相次ぐ


  「電考節夏」でんこうせっか(電光石火)

        *電気について考えさせられた、節電の夏


  「年々宰宰」ねんねんさいさい(年年歳歳)
  
        *毎年のように総理大臣(宰相)が交代


  「才足兼美」さいそくけんび(才色兼備)

        *なでしこジャパンが女子サッカー世界一に


 今年起こった出来事や世相をわずか4文字で表現しているのですが、いずれも秀作揃いで感心させられます。
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「鰤(ブリ)」
「師走の魚」と書いて『鰤(ブリ)』。
「寒ブリ」とも呼ばれ、寒くなるにつれて脂が乗って美味しくなります。
刺し身・照り焼きなどが代表的な食べ方ですが、大根と合わせての煮物は家庭の味として広く親しまれています。

 日本では昔、武士や学者などは成人して元服(げんぷく)すると、幼名とは違った名を名乗りましたが、魚も成長すると風味が変わるので、呼び名が変わる魚があります。
これが『出世魚』で、子供の成長や知人の栄進を祝福する時、
この出世魚を贈呈することがあります。

 その代表が「ブリ」で、地域によって呼び名が変わるようですが、関東では大きくなるにつれて「ワカシ」→「イナダ」→「ワラサ」と名が変わり、「ブリ」になると体長が1メートルにも達します。
東京周辺では、養殖物を無条件に関西の若魚の呼び名である「ハマチ」と呼ぶことが多いです。

 一方、関西では「モジャコ」→「ワカナ」→「ツバス」→「ハマチ」→「メジロ」→「ブリ」と呼ぶところが多いようです。
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「大根」
 冬の代表的な野菜「大根」。
短気な人が大根をおろすと辛くなるという話がありますが、どうやらこれは本当のようです。
大根を急いで力まかせにおろすと細胞が壊れ、その時にミロシナーゼという酵素の作用で辛くなってしまうのだそうです。
そのため、昔から短気な人や乱暴者が大根をおろすと辛くなると言われています。

 大根は部分によって味が違います。大根の上の方は甘味が強いので、大根おろしや生で食べるサラダに最適。
真ん中辺りは大きく輪切りにして、おでんやふろふき大根などによく、そして、下の辛味の強い部分は味噌汁の実にするなど比較的濃い味付けに向いています。

 一人暮らしで大根を半分だけでいいという場合は、どんな料理に使うかを考えて上下を使い分けるのが最適のようです。

 ちなみに、尻尾の部分にクレンザーをつけて、ステンレスのシンクや包丁を洗うと傷がつかずピカピカになります。
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「流行語大賞」
今年も恒例の流行語大賞が発表されてます。

 今年は、女子サッカー世界一の快挙を成し遂げた『なでしこジャパン』が年間大賞に輝きました。今年の大納会では「なでしこジャパン」の佐々木監督と安藤選手が打鐘を行うそうです。

 その他、今年の流行語トップテンの中には「帰宅難民」「絆」「こだまでしょうか」「3.11」「風評被害」といった震災関連の言葉が多く見られます。
今年はそういった年であり、流行語というのはそういったことを1フレーズで想起させてくれます。ちなみに過去5年の流行語は下記のようになっています。


 06年「イナバウアー」「品格」「格差社会」「シンジラレナ~イ」

 07年「(宮崎を)どげんかせんといかん」「そんなの関係ねぇ」

 08年「アラフォー」「グ~!」「名ばかり管理職」「居酒屋タクシー」

 09年「政権交代」「こども店長」「事業仕分け」「草食男子」

 10年「ゲゲゲの」「女子会」「イクメン」「食べるラー油」「無縁社会」


 こうして見てみてみると、数年前のこともずいぶん昔のことのように感じられます。
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