2010年06月の記事


「滝」
 「滝」。何万年も前からその場所で落下し続けていますが、季節毎に、天候毎に、或いは見に行った人の心毎にその見え方が異なります。
特に雪解けで水があふれ出すこの時期は、最もスケールが大きくなり、見るには格好の季節ですね。

 以前、「滝の名所ベスト10」という調査結果を目にしましたが、1位は北アルプスの山肌に落ちる「称名(しょうみょう)滝」となっていました。
4段の滝で350メートルの落差は日本一、エメラルドグリーンの滝つぼも見事な「日本一の名瀑(ばく)」にあげる人が多くいます。

 2位は「羽衣の滝」で、270メートル国内3位の落差を持つ7段の滝です。
岩肌を伝う繊細な筋が優美な天女の羽衣のように見えるそうです。

 <1~10位までは次のようになっていました。>

 1.称名(しょうみょう)滝     富山県  350メートル  段瀑
 2.羽衣の滝            北海道  270メートル  段瀑
 3.不動七重滝(ふどうななえのたき)奈良県  100メートル  段瀑
 4.那智(なち)の滝        和歌山県 133メートル  直瀑
 5.華厳(けごん)の滝       栃木県   97メートル  直瀑
 5.三条の滝            福島県  100メートル  直瀑
 7.白糸の滝            静岡県   26メートル 潜流瀑
 7.安(やす)の滝         秋田県   90メートル 分岐瀑
 9.松見の滝(まつみのたき)    青森県   90メートル  段瀑
10.吹割(ふきわれ)の滝      群馬県    7メートル 渓流瀑


 垂直に一気に落下するのが「直瀑(ばく)」、段差のあるとことを落下する「段瀑」、途中で岩に当たって水が分かれる「分岐瀑」、傾斜の強い斜面を滑るように流れる「渓流瀑」、地中を流れてきた伏流水が断層などで地表に吹き出すように落ちる「潜流瀑」といった様々な滝の形状があります。

 ちなみに、世界三大滝は、カナダの「ナイアガラの滝」、南米の「イグアスの滝」、そしてアフリカの「ビクトリアの滝」と言われています。
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「東京スカイツリー」
  東京都墨田区押上に建設中の「東京スカイツリー」(高さ634メートル)が
380メートル程の高さまで出来つつありますが、このところタワー展望台に改めて
注目が集まっています。

 先日、「眺めが素晴らしいタワー展望台」という調査結果を目にしましたが、以下のようになっていました。

              開業年   高さ(M)   入場料(大人、円)

 1.東京タワー     1958年  333     1420
            (東京都港区)

 2.横浜マリンタワー  1961年  106     750
              (横浜市)

 3.神戸ポートタワー  1963年  108     600
              (神戸市)

 4.海峡ゆめタワー   1996年  143     600
           (山口県下関市)

 5.グローバルタワー  1995年  125     300
           (大分県別府市)

 6.さっぽろテレビ塔  1957年  147     700
              (札幌市)

 7.江の島展望灯台   1951年   59     300
          (神奈川県藤沢市)

 8.京都タワー     1964年  131     770
              (京都市)

 9.福岡タワー     1989年  234     800
              (福岡市)

10.通天閣       1956年  103     600
              (大阪市)


 日没少し前に刻々と移りゆく変化に富んだ景観、これが楽しむコツのようです。
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「海水浴シーズン」
 関東もいよいよ海水浴シーズン入ったようで、神奈川の逗子海岸では昨日25日、関東地方では一番早い海開きが行われたそうです。

 ちなみに神奈川では、県の条例により海水浴場では、喫煙場所以外での喫煙を禁じています。
江の島に隣接する片瀬西浜や東浜、鎌倉の材木座などでは喫煙所を設けずに全面禁煙に踏み切る予定で、広く理解と協力を求めています。

 ところで、「smoke-free」と見れば、皆様はどのように理解するでしょうか? 
ご存じの方も多いかと思いますが、「喫煙自由」と解するのは勘違いです。

 「free」の原義は「無い」で、「自由」という意味は「拘束・束縛が無い」から派生した一用法です。
バリアフリー(barrier-free)とは、高齢者や障害者に使いやすく配慮することで、これも「障害物が無い」がもともとの意味です。

 もちろん先の「smoke-free」は「煙がない」、つまり「禁煙の」という意味。
「smoke-free room」とあれば「喫煙室」ではなく「禁煙室」ということになります。

 ちなみに「free」という単語は日本ではよくカタカナ英語の一部に使われますが、その多くが日本でしか通じない造語であり、そのほとんどが誤用だそうです。
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「トウモロコシ」
 世界3大穀物と言えば、「小麦」・「米」・「トウモロコシ」ですが、
今、夏の風物詩「トウモロコシ」が旬を迎えています。
トウは「唐」、モロコシは「唐土」(もろこし、中国をさして呼んだ称)から伝来した植物という意味があるそうです。

 トウモロコシの世界最大の生産国はアメリカで、全世界の生産量の4割程度を占め、次いで中国、ブラジル、アルゼンチンと続いています。
一方、輸入量では、世界最大のトウモロコシ輸入国は日本であり、その輸入量の9割をアメリカに依存、日本国内で消費される75%は家畜の飼料用として使用されています。

 国内産では宮崎など九州を皮切りに四国、中部、関東、東北と産地が徐々に北上、8月には北海道産が出回ることになります。

 店先に並んでいるのは甘味の強い品種スイートコーンで、未熟なうちに収穫したものです。
黄色と白の混ざった「バイカラー種」と黄色一色の「モノカラー種」があり、数年前までは「ピーター」などのバイカラー種が市場を席巻していましたが、現在は甘みの強い「未来」(みらい)を中心にモノカラー種が急速に普及しているそうです。
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「生姜の日」
今日6月15日は「生姜の日」だそうです。(^^)
生姜の日を提唱したのは「永谷園」生姜部で、生姜を研究する同部には「しょうが」を連呼する”部歌”まであるそうです。

 生姜は調味料や体に良い食材として、日本でも古くから用いられてきました。
石川県金沢市には生姜の古名「はじかみ」の名がつく神社があり、毎年水無月15日には「はじかみ大祭(通称しょうが祭)」が行われているそうです。

 生姜には解熱、鎮静、発汗、殺菌、中毒予防、鎮咳、鎮吐、消化促進、抗潰瘍、強心作用、血栓予防・・等の効果があり、辛味成分と芳香成分は全身の細胞の新陳代謝を促し、神経中枢に作用し、臓器の機能を高めるなど、生姜の様々な効能・効果は科学的にも認められています。

 中国では古来から「生姜(しょうきょう)は百邪を防御する」とされ、現代でも医療用漢方薬のおよそ七割に生姜が用いられており、これなしでは漢方は成り立たない「万病の妙薬」とも言われます。

 英語の「ジンジャー」には「活気」「元気づける」などといった意味があることでも分かるように、生姜の効能はヨーロッパでも古くから知られており、
「Put some ginger into your work!」 と言えば「気を入れてやれ!」という意味になります。
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「青ジソ(紫蘇)」
この時期、食卓に彩りを添えてくれる「青ジソ」。
現在の主産地は愛知県ですが、露地物はこれから夏にかけて旬を迎えます。

 シソは漢字で『紫蘇』と書き、「蘇(よみが)える」、「蘇生」(そせい)とあるように、中国では人を生き返らせる力のある植物とされています。
強力な殺菌作用があり、防腐効果はよく知られていますが、最近では抗アレルギー効果が注目されています。

 栄養価が豊富で特にビタミンAやCが多く、カリウム、カルシウムなどミネラルも含まれています。
砂糖と水で煮出し、薄めて飲むと疲れを和らげる効果もあるそうですが、「人を生き返らせる力がある紫蘇(シソ)」疲労を感じたときは試してみる価値がありそうです。

 スーパーなどでは青紫蘇(アオジソ)は「オオバ(大葉)」で売られています。
「ツマモノ」や薬味として葉や花穂、実などが利用できます。
店頭で選ぶ際は、色鮮やかで、葉がみずみずしく、葉先までピンとしているものを選ぶのが良いです。
表面が乾燥しているもの、傷のあるもの、軸の切り口が黒く変色しているもの、葉が茶色くなっているもの、黒い斑点が出ているものは避けた方がよく、また、大きくなりすぎたものは味も香りも余りよくないためやはり避けたほうがよいです。
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「真珠(pearl)」
6月の誕生石と言えば真珠。その清楚な美しさから「宝石の女王」と呼ばれ、「月のしずく」あるいは「人魚の涙」というロマンチックな呼び名もあります。

 真珠の母貝となる貝には白蝶貝や黒蝶貝などですが、あこや貝で作られたものが一般的だそうです。
日本では早くから養殖技術が確立したこともあり、世界で取引されているあこや真珠のほとんどが日本産です。
それ故、真珠の重さの単位については日本で使われていた「匁(もんめ)」(約3.75g)が世界的に通用してます。(英語表記は「momme」で、「モミ」と発音)
 
 貝に真珠を作らせるためには貝の中に核と呼ばれるものを挿入するのですが、貝は自分の体内に入った異物の痛みを和らげるために、それを包む成分を出すうちにそれが膜となって真珠が出来上がるのだそうです。

 困難に向かい努力するうちに宝石の輝きが生まれるとは何も真珠の話ばかりではありません。「ありがとう」という字は「有難う」と書きます。
困難があり、それを乗り越えることによって力がつく、磨きがかかる、だから有り難いのだという人もいます。

 たくましさや知恵、宝石のような輝き、そして大きな成果はそういった努力の副産物といえるのではないでしょうか。
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「阿吽(あうん)の呼吸」
歴史好きの女性(歴女)が増えているそうで、寺社仏閣や史跡では若い女性の姿が目立ちます。

 縁結びという実利を求めてくる人もいれば、非日常的で神聖なパワースポットを求めてやってくる人、静寂の中で自分を見つめ直すために参拝する人などその理由は様々ですが、受け入れる側でも商機ととらえ御守りや絵馬等に様々な工夫を凝らしているようです。

 処で、神社の参道などに見かける狛犬と、見た目もよく似た沖縄のシーサーはどちらもライオン(獅子)がルーツだということをご存じでしょうか?

 古代オリエントやインドでは、ライオンは権力の象徴であり守り神でした。
それが韓国経由で伝わったのが狛犬、東南アジア経由で沖縄に伝わったのがシーサーだと言われており、ちなみに中国伝来が唐獅子で、エジプトのスフィンクスやシンガポールのマーライオンもルーツは同じです。

 梵字(古代インドの文字)で、阿は口を開いて最初に出す音、吽は口を閉じて出す最後の音であるため、阿吽一対で宇宙の始まりと終わりを表わしていると言われ、一般的には狛犬・シーサーともに「阿(あ)」の形で口を開けた方が右側、「吽(うん)」の形で口を閉じたのが左側に配置されています。仏教の守護神である金剛力士(仁王)と同じ配置です。 

 ちなみに、シーサーは魔除けや火難除けの力があるとされ、阿吽形一対で口を開けて福を取り込み、口を閉じて福を逃さないそうです。
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「質の高い睡眠」
なかなか寝つけない」、「夜中に目が覚めてしまい、そのあと眠れなくなってしまう」、「眠りが浅く寝起きが悪い」、「忙しくて十分な睡眠時間をとれない」・・・等々を巷では眠りに対する不満を良く耳にします。

 寝つきをよくして質の高い睡眠を得るためには、例えば、ぬるめのお湯(38~40度)に胸の下まで20~30分ゆっくり浸かる半身浴が効果があるようです。
血液循環を盛んにして筋肉にたまった疲労物質を取り除いたり、昼間働いていた交感神経を鎮めて、心身ともにリラックスさせる効果があるためです。

 お湯にリラックス効果のあるローズマリーやラベンダー、アンジェリカなどのエッセンシャルオイルを数滴垂らしたり、入浴剤を入れて血行を改善するのも有効な方法です。
一方、熱いお湯は交感神経の働きが促進され、脳や体が興奮するため、寝る前には逆効果となります。

 また、食事のとり方も安眠のためには重要なポイントです。
寝る間際になって食事をすると睡眠中に胃腸が働くことになり、その情報が脳に伝達されて眠りが浅くなってしまいます。
夕食は遅くとも寝る2~3時間前には済ませるのがベターでしょうね。

 さらに、寝室の環境も安眠には大切な要素だそうですす。
一般的には18~22度くらいが暑さや寒さを感じないで熟睡できる室温といわれていますが、あまりにも外気温と開きがあるのも問題で、夏や冬は外気温との温度差を8度前後に調節するのが目安だそうです。
湿度は50~70%が睡眠に適しているとされています。
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「メロン」
 漢字で「甜瓜」と書いてメロン。
今年の出荷ピークは例年より遅れ、6月上旬から中旬となるそうです。

 国内産が主力で青肉がアンデス、赤肉がクインシーです。
張り巡らされた網目模様は、成長時のヒビを自ら埋めようとしてできるコルク層。
ハウスの中で懸命に大きくなろうとした証拠です。

 日本一の出荷量を誇るのは茨城県。出荷の出足は例年より10日ほど遅く、首都圏のスーパーではまだ数が少ないようです。
アンデスやクインシーは、1玉650円前後と昨年の同時期に比べて100円ほど高いそうです。

 北アフリカや中近東地方の原産であり、紀元前2000年頃に栽培が始まったそうで、西方に伝わった品種群をメロンと呼び、東方に伝わった品種群を瓜(ウリ)と呼びます。日本のマクワウリなどもそのひとつです。

同じ仲間の食用植物としてキュウリ(胡瓜)がありますね。

メロンは園芸分野では野菜とされてるが、青果市場での取り扱いや、栄養学上の分類では果物あるいは果実とされるそうです。
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「新社会人」
ネットリサーチのマクロミルが今年の新社会人を対象に行った調査では、「指示をもらった方が働きやすい」と回答した新社会人は全体の71%、「失敗するのが怖い」人は70%、「平凡でも安定した人生を送りたい」人は64%という結果が出ています。

 人事制度や評価については「年功序列」を望む人が「能力主義」を望む人の割合を初めて上回ってます。
また、初任給の使い道は「両親へのプレゼント」よりも「貯金」だそうです。

 今年の新社会人は「ゆとり教育」の第一世代。「若いうちは失敗が許される」というのは昔の話なのか、それとも上司あるいは親の世代の懐が狭くなったのか・・・。

 何者にでもなれる可能性を秘めているはずなのに、「無難」と「安定」を志向する彼らは、教わらなかったのでしょうか?

 ロングフェローの『人生賛歌』という詩を。


「現世の広き戦場で、人生の露営で、従順な家畜になるな!
   
        奮闘して英雄となれ!

  甘味な未来の願望に淫するな。過去は葬り去れ。

     行動せよ。生きている今行動せよ。
 
      意気を心に、神を頭上に!」
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『水無月』(みなづき)、
 月日が経つのは早いもので、『水無月』(みなづき)、6月入りとなりました。
水無月とは陰暦で5月のことで、漢字では「水の無い月」と書きますが、水が無いわけではなく、「無」は「の」にあたる連帯助詞「な」であって『水の月』という意味になります。

 陰暦5月は田に水を引く月であることから『水無月』と言われるようになったそうです。

 そして、昨日から「衣替え」のところも多いかと思います。この「衣替え」は、平安時代から始まった習慣で、当時は「更衣」(こうい)と呼んでいました。
明治期になって今の国家公務員にあたる人達の制服が定められ、夏服と冬服の更衣の時期がそれぞれ6月1日~9月30日、10月1日~5月31日と定められました。
やがて、これが学生服にもおよび、さらに一般の人たちにも定着して
いったようです。

 一寸話は変わりますが、今から55年前の昭和30年(1955年)の6月1日、アルミの1円貨が発行されてます。その1円貨は、満55歳となります。
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