2010年01月の記事


「3D映画」
今話題の米映画『アバター』(ジェームズ・キャメロン監督)の世界興行収入がこの25日までに18億5500万ドル(約1670億円)を超え、1997年に公開された「タイタニック」(同監督)の18億4290万ドル(約1660億円)を上回り、史上最高を記録したようです(配給元20世紀フォックス発表)。

 同映画は昨年12月18日に全米で公開され、世界中で驚異的な大ヒットを記録。わずか39日間でタイタニックが1年半かけて作った記録を塗り替えたことになります。

 アバターは、未知の星を舞台に人類と先住民との戦いを描いたSFアドベンチャーで、3Dによる革新的な映像が話題を呼んでおり、米アカデミー賞の前哨戦といわれるゴールデン・グローブ賞でもドラマ部門の作品賞と監督賞の2冠を獲得しています。
日本でも26日現在で興行収入70億円を突破しています。

 ちなみに、昨年までの世界興行収入ベスト5は以下の通りとなっおり、『アバター』が一気にトップに躍り出ることになります(億ドル未満切捨て)。

 1.タイタニック          1997年  18億ドル

 2.ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還 2003年11億ドル

 3.パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマン 2006年  10億ドル

 4.ダークナイト          2008年  10億ドル

 5.ハリー・ポッターと賢者の石   2001年   9億ドル
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「河豚(ふぐ)」
「河豚(ふぐ)は食いたし、命は惜しし」

 河豚を食べたくても下手に食べると命を落とすことから,「あることをしたくても結果の恐ろしさを思うと中々実行に移せない」という意味の慣用句ですが、今、その河豚は旬を迎えてるそうです。

この「ふぐ」という呼び方。実は西日本では「ふぐ=不具」につながるとして避けられ、代わりに「福=ふく」と呼ばれてることをご存知ですか?
この「ふく」はヒョウタンすなわち「ふくべ」に、その姿が似ているのでついたとも、あるいは海底の砂を、吸い込んだ海水を吹き付けるように舞あげて、そこにいるゴカイなどをつかまえるので、その「吹く」からきたともいわれています。
また地域毎に呼び方が変わり、大阪ではふぐを「てっぽう」と呼びますし、長崎では「がんば」、銚子あたりでは「とみ(くじ)」と呼んでいるそうです。

「豚」と書くのは体型の事を指すのではなく、フグは身の危険を感じると豚のような鳴き声を発することから「豚」の文字が当てられたそうです。
又、「河」と書くのは古代中国では黄河など河川に生息していたためで、中国語でも「河豚」という呼び方を使っているそうです。

このように、呼び方ひとつにも地域によってこだわりが感じられ、「ふぐ」は日本人にとって大切な食材なのですね。

 河豚と言えば「河豚のちり鍋」、「てっちり」が有名ですが、語源は河豚の毒にあたったら死んでしまうため、ふぐそのものを「鉄砲」と呼び、「鉄砲のちり鍋」から促音化したそうです。
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「パンジー」
 パンジーは,スミレの仲間では花が最も大きく,イギリスやベルギー,フランスなどで盛んにに品種改良が行われ,たくさんの品種がつくられて来てます。
 
寒さに強く,早春の公園や花壇には欠かせない花ですね。

花の色には3色あり,別の呼び名はサンシキスミレ(三色スミレ)です。
パンジーが3色になったのは,天使がこの花に3度キスをしたためといわれています。

パンジーには,ほとんど香りがありません。
昔はパンジーにも,スミレと同じよい香りがあったのですが,多くの人がその香りを楽しむためにパンジーを摘んだため,神様に「私の香りをなくしてください」と祈ったところ,よい香りがなくなったという話があります。


パンジーの花言葉は『純愛、私を思ってください』です。
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「海外への観光旅行者
今年も海外への観光旅行者が多いかと存知ますが、フランスで最も多くの買い物をする域外国人旅行者は・・・?

以前にこの話題で日本人観光客の買いっぷりが取りあげられたことがありますが、今は経済大国となった中国人旅行者がトップになってるようです。

 免税手続きの代行サービスを手がける民間企業の調査によると、中国人旅行者が2009年に仏国内で買い物をした総額は前年比47%増の1億5800万ユーロ(約200億円)で、初めて首位に躍り出たそうです。

 中国人旅行者の1人当たりの購入額は平均1071ユーロ(約14万円)で、購入品目ではブランド物などの服飾品が8割超を占めています。

 又、距離の近さと資源高の恩恵で2007年と2008年にトップだったロシア人は金融危機のあおりを受けて前年比22%減となり2位に後退。

 以下、2002年から2006年まで4年連続でトップだった日本人は3位、米国人が4位の順になってるそうです。
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「好きな漬物」
 冬場でも炊きたてご飯に漬物と熱いお茶さえあれば食が進みます。
先日、「好きな漬物」というランキングを目にしましたが、第1位はキムチでした。

 キムチは、激辛ブームや健康食ブームを追い風にここ10年ほどで急速に日本の家庭に普及しました。
日本の漬物との大きな違いは、野菜と一緒に漬け込む材料の豊富さにあります。
トウガラシ、ニンニク、小エビに似たアミ、小魚、果物などを混ぜて乳酸発酵させ、アミや小魚にはたんぱく質、トウガラシには脂肪を燃やす効果のあるカプサイシンなどが含まれています。


 <「好きな漬物」ランキングは以下のようになっていました。>

 1.キムチ・・・・・白菜キムチ、大根キムチ、水キムチなどが有名

 2.たくあん漬け

 3.野沢菜漬け・・・長野県を代表する漬物

 4.しば漬け・・・・京都を代表する漬物の一つ

 5.らっきょう漬け

 6.千枚漬け・・・・しば漬けと並ぶ京都を代表する漬物

 7.福神漬け

 8.高菜漬け・・・・福岡や熊本など九州を代表する漬物

 9.べったら漬け・・大根のこうじ漬け

10.わさび漬け・・・静岡を代表する漬物


 一言で漬物と言ってもても、数多くの種類がありますが、皆様のお好きな漬物は何でしょうか。
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「ヒラメ」
 寒くなるにつれて美味しさが増す「ヒラメ」。
白身魚の中でもタイと並ぶ高級魚であり、刺し身、煮つけや焼き物、西洋風に蒸し物など色々な食べ方を楽しむことが出来ます。

 高たんぱく・低脂肪の食材であり、特に背びれと尻びれの付け根に当たる縁側(えんがわ)は寿司だねの中でも絶品であり、肌の若返りが期待できるコラーゲンが多く含まれています。

 天然物は裏側がピンクがかった白色であり、養殖物にはまだら模様があるため、簡単に見分けることが出来ます。
買う時は切り身が多いかと思いますが、身が透き通っているもので、切り口から水気、血液が滲み出てないものを選ぶのが良いそうです。

大衆魚として知られているカレイに似ており、『左ヒラメの右カレイ』と言われるように、背鰭(せびれ)を上にして目が左側にあるのがヒラメ、右にあるのがカレイです。
どちらも普通の魚と違い横向きに泳ぎ、目もヘンテコな位置についています。

また、カレイに比べて口が大きく、鋭い歯があることでも区別できます。
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「思い込み、過信」
今日は全国的に3月並みの陽気となり、土日の寒が嘘のようですね。
とはいっても明日は大寒です。暦の上では極寒の時期で、週末からまた冷え込みが厳しくなるそうですから体調管理に気をつけたいものです。

 処で、技術の進歩により日常生活が非常に便利になってきましたが、反面、操作処理の中身が”ブラックボックス”となることで不便さが増していると感じることがあります。

 例えば自動的に行われるセキュリティソフトの”アップデート”により、前日まで普通に受信されていたメールが突然届かなくなったというケースがあります。
実際には”迷惑メールフォルダ等”に振り分けられてしまっているわけですが、パソコンに不慣れな人にとっては事態の把握と解決は容易ではありません。

 また、最近は複数のメールアドレスを使用している人も多く、どのアドレスで受信し、どのアドレスで送信しているのかを認識していない人も少なくありません。
こういったことが原因によるすれ違いというのはあらゆるところで起こっています。

 普段どおりの処理で普段どおりにの結果が得られないケースから、「ちゃんとやった」「間違いないはず」との思い込みで間違いに気付かないというケースが少なくありません。

 最近よく見るのは、”メールアドレス”を全角文字で打っていることに気づかずに「送信できない」あるいは「返信が来ない」といったケースです。
もちろんメールアドレスはすべて半角英数での記述が原則です。

 高名な投資家”ウォーレン・バフェット氏”は「リスクとは、自分が何をやっているかよくわからないときに起こる」と言っています。
同じように、自分に瑕疵がないかをチェックしてみることを阻む「思い込みからくる過信」は、
私達の日常に潜む最も大きなリスクであるのかもしれません。
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「心に残る名言」 
 世の中で、努力することほど大事なものはない。

 才能も努力にとって代わることはできない。

 この世は才能がありながら成功しない人で溢れんばかりだ。

 天才も違う。報われない天才などほとんど言い古された決まり文句だ。

 教養も違う。教養ある落伍者も星の数ほどいる。

 すべてに通用するのは、ただ努力することと決断することだけだ。


                カルヴィン・クーリッジ大統領


*ジョン・カルビン・クーリッジ ( 1872年7月4日 - 1933年1月5日)は、
 アメリカ合衆国の第29代副大統領および第30代大統領。
 在任期間は1923年8月3日から1929年3月4日。

 無口で「寡黙なカル」と呼ばれた。
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「大根」
寒くなると甘みが増し、おでんや鍋物に欠かせない「大根」。

アブラナ科の野菜で、肥大した根、茎、胚軸を食用とするほか、種子からは油も採れます。

ジアスターゼなど消化酵素を多く含むことから、食べ過ぎで疲れた胃にはうってつけです。

 「大根」は中国から伝わり、栽培が簡単なことから江戸時代に各地に広がりました。
スーパーなどの店頭に並んでいる大半は根の上部が淡い緑色をした「青首大根」で千葉などが主産地です。
その他にも肉質がきめ細かい神奈川の「三浦大根」や世界一大きい鹿児島の「桜島大根」など全国に様々な種類があります。

江戸時代には関東の江戸近郊である板橋・練馬・浦和あたりが特産地となり、その中で練馬大根は特に有名だったようです。

 一般的には、大根の緑色の部分は甘みが強く、おでんや煮物向け。先端は辛味があり、大根おろしによく合います。
また、葉にも鉄分やビタミンAなど栄養素が多く含まれています。
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「日本の富豪40人」
 米経済誌フォーブス(アジア版)が先日、「日本の富豪40人」を発表してました。

<上位10名の方をご紹介しておきます。>

1位 柳井 正  ファーストリテ)92億ドル(約8400億円)
2位 佐治 信忠 (サントリー) 86億ドル(約7800億円)
3位 森 章   (森トラスト) 61億ドル(約5600億円)
4位 孫 正義  (ソフトバンク)56億ドル(約5100億円)
5位 毒島 邦雄 (SANKYO)53億ドル(約4800億円)
5位 三木谷 浩史(楽天)    47億ドル(約4300億円)
7位 山内 博  (任天堂)   38億ドル(約3500億円)
8位 糸山英太郎 (新日本観光) 34億ドル(約3100億円)
9位 滝崎 武光 (キーエンス) 29億ドル(約2600億円)
10位 武井 博子(元武富士会長夫人)25億ドル(約2400億円)


 カジュアル衣料品店「ユニクロ」のファーストリテイリングの柳井正会長兼社長は2年連続のトップで、先日は全米小売業協会の国際部門賞も受賞しています。
 
 柳井氏はつい先日、米国でユニクロをチェーン展開する方針を発表しましたが、米国にはまだ1店舗しかありません。
しかしながら、ユニクロのサイト上で閲覧でき自由にダウンロードもできる
「ユニクロック」はアイディアの良さとクオリティの高さで世界中のクリエーターを驚かせ、カンヌ国際広告祭、クリオアワード、ワンショーの世界3大広告祭の全てでインターネット部門のグランプリを受賞(08年)してます。
昨年6月に公開された「ユニクロカレンダー」は開始2カ月で閲覧国207カ国、閲覧回数3200万超を記録し、先の「ユニクロック」を越える勢いで世界中に広まったそうです。
そうしたこともありユニクロはWEBサイトを通じて世界に知られた存在となっています。
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「鱈(タラ」
熱い鍋料理が恋しい時期ですが、「魚」に「雪」と書いて「鱈」(タラ)。
字の如く、雪の降る季節に産卵期を迎え、味が良くなります。
すり身の原料にするスケソウダラなどもありますが、単に「タラ」と言う場合は「マダラ」(真鱈)を指すことが多いようです。

 タラは食欲が旺盛で、貝や小魚、イカなどを手当たり次第に食べます。
実際に食べ過ぎが原因で胃潰瘍(かいよう)にかかる魚もいるそうです。
この大食いの性質から「鱈腹(たらふく)」という当て字が生まれたそうです。(^^)

 身は脂が少なく柔らかな白身で、!たらちり鍋”等にして食べるのが一般的です。
世界でもタラはポピュラーな魚で、揚げたタラにフライドポテトを添えた英国の「フィッシュ&チップス」は有名です。

 景気低迷を映し、今年は前年よりも1割前後安いようです。
ちなみに、「スケソウダラ」は水分が多く、鮮度が落ちやすいため、かまぼこやちくわなど加工品の原料になることが多く、また身よりも雌(メス)の卵巣を塩漬けした「たらこ」や唐辛子で漬けた「からし明太子」の方が馴染み深いですね。
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「人気温泉地ランキング2010」
今は暦の上で寒さが最も厳しいとされる期間ですが、今日のような日は温泉にでも行って温まりたいところです。

 全国に温泉地は数々ありますが、リクルートが先日発表した「全国人気温泉地ランキング2010」では箱根温泉が、調査開始以来4年連続の1位となっています。(ランキングは以下のとおり)

  1位 箱根温泉  (神奈川県)
  2位 湯布院温泉 (大分県)
  3位 草津温泉  (群馬県)
  4位 登別温泉  (北海道)
  5位 別府温泉郷 (大分県)

 又、一度は行ってみたい温泉地のランキングでは、湯布院(=由布院)、登別、草津の順となっています。

「2010年に最も行きたい温泉地」を聞いた日経の調査でも、湯布院がトップとなっており、湯布院の雰囲気や情緒が若い女性を中心に人気を集めているようです。
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「世界人口白書」
世界で最も長生きなのは男性がアイスランド人、女性は日本人だそうです。
「国連人口基金」がまとめた2009年版「世界人口白書」では、こんな結果が出ています。

 福祉制度が充実しているアイスランドの男性平均寿命は80.4歳で、これは最下位のアフガニスタン44.3歳の2倍弱です。
戦争状態にあるアフガンは、女性の平均寿命も世界で最も短いようです。

<国・地域別の平均寿命ベスト10は以下のようになっています。>

  =男性=             =女性=

1.アイスランド 80.4歳  1.日本   86.5歳

2.香港     79.6歳  2.香港   85.3歳

3.スイス    79.6歳  3.フランス 84.9歳

4.オーストラリア79.4歳  4.スイス 84.3歳

5.日本     79.4歳  5.イタリア 84.3歳

6.スウェーデン 79.0歳  6.スペイン 84.3歳

7.イスラエル  78.8歳  7.オーストラリア84.0歳

8.ノルウェー  78.7歳  8.アイスランド 83.5歳

9.カナダ    78.6歳  9.スウェーデン 83.2歳

10.ニュージーランド78.5歳 9.フィンランド83.2歳



 尚、人口が多い上位10ヶ国は以下のようになっています。


        国名           人口

         世界        68億2940万人

       1.中国        13億4580万人

       2.インド       11億9800万人

       3.米国         3億1470万人

       4.インドネシア     2億3000万人

       5.ブラジル       1億9370万人

       6.パキスタン      1億8080万人
 
       7.バングラデシュ    1億6220万人

       8.ナイジェリア     1億5470万人

       9.ロシア        1億4090万人

      10.日本         1億2720万人  



 世界の人口は2008年に比べて約7970万人増加して、68億2940万人となっています。
前年比の伸び率は1.2%ですが、アラブ諸国の伸び率は4.4%増、アフリカは2.3%増、北米は1.8%増となっています。
一方、日本は70万人の減少で0.5%減です。白書の推計では、2050年の世界人口は91億5000万人に達すると予測しており、先進国は年平均の増加率が0.3%にとどまる一方、アフリカやアラブ諸国は2%を越す増勢が続くとしています。
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「成人の日」
 今日は「成人の日」です。
最近の成人式は七五三とほとんど変わりませんが、本来は大人としての自覚をもって新しくスタートする節目の日です。

 「成人」とは、徳も学も備わった、心身ともに一人前の大人のことを言い、昔の中国では男性は二十歳で元服したことから、二十歳のことを「弱冠(弱にして冠す)」と呼びました。
又、18歳で選挙権が付与される欧米では、大学生ともなれば学費は自己負担で親からの自立あるいは別居が普通だそうです。

 総務省の調査によると、2010年1月1日現在で20歳の新成人は前年より6万人少ない127万人で、1968年の調査開始以来初めて130万人を下回り、過去最少記録となっています。

 尚、実際の成人式は、総務省の集計範囲と違って、学齢方式によることが一般的です。
つまり、今年の成人式は1989年(平成元年)4月2日から1990年(平成2年)4月1日までに生まれた同学年の男女が対象となるそうです。

 1989年といえばバブル絶頂の頃で、国内では消費税の導入やリクルート事件、海外ではベルリンの壁が崩壊した年でもあります。
1989年に生まれた子がはや成人式とは・・・、
時の流れの速さを痛感させられます。
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「鏡開き」
3連休の方も多いかと思いますが、11日(月)は「成人の日」であり、「鏡開き」の日です。

 ご存知の通り、「鏡開き」とは、正月の11日に、正月中飾っておいた鏡餅を割って、雑煮やお汁粉にして家族一同で食べる儀式です。

 そもそもは江戸時代に将軍と大名、大名と藩士たちが年頭に際し主の鏡餅を分け合うことによって主家の繁栄を祝福し、主従関係を固める意味合いがあったそうです。
刃物で切るのは切腹を連想させるため、手で割ったり、木鎚で砕いたりしますが、「切る」という言葉を避けて「開く」という縁起の良い言葉を使っています。

 これを私たちの家庭にあてはめてみると、家庭での家族間の結束を密にし、繁栄を祝福するのが鏡開きということになりそうです。
元々は1月20日に行われていましたが、徳川家光が亡くなったのが20日(慶安四年四月)であったため1月11日に変更されて現在に至っているそうです。
今でも1月20日に行う地方があるようですが、京都では1月4日に行われているそうです。
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「本地垂迹③」
 平安時代が進むと、さらに両者の関係は密接になってゆく訳ですが、ここに「本地垂迹」なる概念が生まれて来ます。
本地垂迹の、そもそもの思想的ルーツは『法華経』にあると思われています。

 『法華経』は聖徳太子以来、日本人に最も良く読まれた経典の一つですが、『法華経』は解釈上、前半の「迹門」と後半の
「本門」に分けられてます。
「迹門」とは歴史上に実際に出現した釈迦牟尼仏についての部分であり、「本門」とは釈迦牟尼仏は遠い大昔、すでに仏となっており「久遠実成」、我々が唯一の仏だと思っていた釈迦は実は「真実」そのものであるところの「久遠実成」の釈迦牟尼仏が地上(現世)に受肉(垂迹)して出現したものだとしています。

 『法華経』は大乗仏教では初期の経典で、ここではまだ「法身」とか「化身」とかいう用語は使われてないようですが、「迹門」と「本門」とはそういう関係にあるようです。
先ほど、「受肉」という言葉がありましたが、キリスト教でいうところの「インカーネーション」、すなわち神の霊が受肉して「イエス=キリスト」となったとする思想と、真実の存在である「久遠実成」の釈迦牟尼仏が、現世の釈迦仏として垂迹したという説には強い類似性を感じます。

 それはともかく、仏教信仰が深く根を下ろすにつれ、仏教中心的な立場はもちろん、神道側も(自らの権威を高めるつもり
なのか如何)、神と仏は実は同体なのだという説が説かれるようになって行きます。

 つまり、日本人が「神」だと思い信じていたものは、仏や菩薩が救済のために相手の機(状況・資質)に応じて姿を変えて現れたものだとする(臨機応変)説。それを理論的に裏付けたのが、「本地垂迹」説です。
この場合、「神」は「権現」すなわち「権(か)りに現れたもの」だとされ、神自体の姿は本体ではないとされています。
「権現」に対する言葉は「本地」であり、仮ではなく本来の仏という意味で「本地仏」と言うそうです。

 『法華経』の「観世音菩薩普門品」には「観音菩薩が衆生済度のため三十三種に姿を変えて出現する」と説かれており、これも本地垂迹推進者?には都合の良かった説と思われます。

 ここに至り、八百万の神々は、たまたま(日本に合わせて)そういう姿をしていただけで、全て本体は仏なのだという唯仏説が完成されたようです。
まさに神道からすれば、軒を貸して母屋をとられた状況ですね。この思想は平安時代半ばには完成し、以後神道と仏教の基本的な関係を示す思想として、日本各地に浸透しつつ、明治維新まで一般的に行われたようで、これが神仏習合と言われてます。

 このように、在来の神と外来の神が完全な融合を遂げた国が他にあるのでしょうか?誰か知っていたら教えてください。

 明治維新になり、国家神道の立場から乱暴な神仏分離や廃仏毀釈が行われたことはご存じの通りですが、僕の考えはもう少し研究して、又いずれ別の日につぶやいてみたいと思います・・・・・・・。
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「本地垂迹②」
昨日に続きます。・・・・・

 欽明天皇の時代に仏教が初めて伝来した時、崇仏派の蘇我氏と排仏派の物部氏との間に激しい対立が起こったのはご存じでしょう。
その後、聖徳太子を経て、仏教は鎮護国家の中心として国家の手厚い保護を受け、奈良時代に至り、全国規模の国分寺・国分尼寺の建設、又「東大寺大仏」の建立等で、国家仏教は頂点に達して行きました。

 そうして、あまりに力を持ちすぎた奈良仏教から離れるため、桓武天皇は遷都を決意し、長岡京の失敗のあと、平安京を建設したのですね。
その際、都の鬼門の守り比叡山延暦寺と、市中にあって真言密教の中心である東寺が、平安京で最も重要な寺院となり、以後も見た限りでは長く仏教の時代が続いていきます。
 
 で、その間、神道は如何したか?一応神社というシステムはあるので、これが仏教と融合することで続いているのですね。

どういうことか、少し説明すると・・・・、
奈良時代、奈良の都には巨大寺院が相次いで建設されますが、例えば八幡神という神は仏教の守護神を名乗り出ることによって、東大寺の「手向山八幡宮」のように境内にいっしょに祀られている。
また、藤原氏の氏神である春日神は興福寺を守護している。
仏教の守護神という立場に自らを置いているわけですね。

 平安時代の初めにも、空海は「高野山金剛峰寺」を開くにあたり土地神である狩場明神や丹宇津姫神に許可を求め守護を請うているし、比叡山延暦寺も、元々信仰されていた山王神という山の神が守護神とされているようです。

 ここには「仏」という外来の神を、日本の土地神が守護するというパターンが見られます。
ここではまだ母屋にいて軒を貸してやっているような神々の立場が、何となく感じられなくもないですが・・。

<・・・・次回へ続く>
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「本地垂迹①」
今日は「物の本」より読みかじった「本地垂迹」説(神と仏の関係を明らかにする)に就いてつぶやいてみます。

 本地垂迹(ほんちすいじゃく)とは、仏教が興隆した時代に表れた神仏習合思想の一つで、日本の八百万の神々は、実は様々な仏が化身として日本の地に現れた権現(ごんげん)であるとする考えです。

「権」とは「権大納言」などと同じく「臨時の」「仮の」という意味で、仏が「仮に」神の形を取って「現れた」ことを示し、「垂迹」とは神仏が現れる事を言うそうです。

鎌倉時代になると、逆に仏が神の権化であると考える神本仏迹説も現れた。

 歴史的に見た日本仏教の最大級の特長の一つに、在来信仰との融和があります。
つまり、日本に古くからあった「神道」と、これといった大きな対立もなく融合することができたのです。。

例えばインドでは、仏教は土着系?の宗教であるヒンドゥー教と融合した結果、逆にヒンドゥー教に吸収され、見た目には消滅してしまった。(正統な仏教といえるものはイスラム教に破壊されてしまった。)

 中国では、一通り伝来した仏教が、中国文明という巨大なふるいにかけられ、禅と浄土教という2つの即効性のある教えが、中国人の好みに合う?ものとして残り、あとは淘汰されてしまった。
但し、「元や清」などの制服王朝においてはチベット仏教が信仰されていたが、これはまた意味が異なる。
そして「道教や儒教」と融合することはなかったようです。(一部影響は受けているが)。

 日本には飛鳥時代以来、中国経由で仏教が伝えられ、廃れたものもあるが今なお続いているものが多い。
そして、それらは神道と共存というより、融合して明治維新まで続いて来たのです。
これが、いわゆる「神仏習合」「神仏混淆」ですね。
これは外国にも例があるのかどうかは知らないけれど、おそらく世界的に見ると宗教としては大変珍しい現象ではないかと思っています。      

<・・・・次回へ続く>
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「歳寒三友」
「歳寒三友」とも呼ばれる3つの植物とは?

「松竹梅」 ・・・ でした。

これは元々、中国は宋の時代に、文人画の題材として好まれたことに始まり、日本には室町時代に伝わったそうです。
松と竹は、真冬にも緑の葉を落とさず、梅は極寒の季節に開花することから、おめでたいものの象徴となっているのです。

松竹梅

松竹梅は歳寒三友(さいかんさんゆう)といわれ、その語源は「論語」の中に「益者三友損者三友」という有名な言葉があり、
この三人の友を松竹梅にたとえています。厳しい時の三人の友を歳寒三友とし、その第三の友は「直なる友」としており、
我が国では「物くれる友」と訳しております。
第二の友は「諒なる友」としております。これを義侠心の強い友とし、困った時にまるで自分のことのように親身になって相談に乗り、かつ動いてくれる友の事を言っています。
そして第一の友とは「多聞の友」といい、これは知識が豊かで冷静に判断をしてくれる友、原理原則を教えてくれる友(師)としています。

原理原則を教えてくれる友なら、より安全な間違いの少ない正しい方向を示すことが出来るのではないかと言う事で、この様な三人の友を持つことは、例え自分が厳しい立場に立たされても決して悲観することがない人生が送れると言う謂れをもっています。
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謹賀新年
明けまして おめでとう 御座います。

 皆様、素晴らしい新年をお迎えの事と存知ます。
今年も年初に相応しく縁起話からつぶやいていきたいと思います。

最近は都会では少なくなった正月飾りの門松。松は長寿を、竹は発展を願い、「松は千歳を契り、竹は万代を契る」との諺があります。
さらに縁起を担ぐ場合は、風雪に耐え、百花に先がけ花開く梅花を、ワラなどでかたどり添えます。
門松は、苦に通じる二十九日を避け、三十日までに飾るとされ、大晦日に慌てて飾るのは、「一夜飾り」といって年神様に対し礼を失するといわれています。

 次に、お正月のお節(おせち)。
来客の度に台所に立たなくてもいいように、日持ちのよい料理を重箱に詰めたお節料理も縁起の良い食材でいっぱいです。
マメ(健康)に暮らせるようにと黒豆を、子孫を増やし家が繁栄するようにと数の子を、喜ぶことが多いようにと昆布巻きを、腰が曲がるまで長生きしたいとの願いで海老を、金運を呼ぶ栗きんとん、遠くまで見通せるレンコン等‥。

 又、赤い実の南天も、福寿草の花とセットで「難を転じて福となす」という縁起物として正月飾りに用いられます。

 単なる縁起担ぎと笑う人もいるかもしれませんが、大事なのは形ではなく、そこに込められた気持ちでしょうね。
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