2009年04月の記事


「端午の節句」
 「こいのぼり」が泳ぐ季節、「端午の節句」が近づいてきました。
他の魚と比べて生命力が強く、多少汚れた沼地や池でも平気な鯉(こい)は、子供の健やかな成長を願う親心の象徴ですね。

 中国の故事に『鯉が黄河の急流を登り、その水脈(登竜門)に達したとき、龍になる』という言い伝えがありますが、「こいのぼり」を立てることは、元気に成長して立派になってほしいという願いを託した親の気持ちの表れそのものと言えます。

 ちなみに、「端午」とは月始めの午(うま)の日のことで、中国の陰暦では5月が物忌み(ものいみ)の月とされ、5月5日を重五(ちょうご)と呼んでいました。
災いや病気を祓う(はらう)日とし、蘭の湯に浸かる、菖蒲(しょうぶ)入りのお酒を飲むなどの風習が中国にありました。
日本の宮中でも同様な行事が催されました。

 やがて、宮中から武家の世の中に移ると、武士達はこうした行事から「菖蒲」を「尚武」(武道を重んずる)とかけて、5月5日を尚武の節目の行事とし、盛んに端午の節句を祝うようになります。

 江戸時代になると、端午の節句は男子の節句とされ、武家の男の子の出世を祝う日として定着してゆきました。
子供が強く、たくましく育ってほしいという気持ちから、武者人形やのぼりを飾りました。
それを真似、庶民の間で紙で出来た鯉を飾ったのが、「こいのぼり」の始まりと言われています。
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「ゴールデンウィーク」
 愈々ゴールデンウィーク。「昭和の日」「憲法記念日」「みどりの日」「こどもの日」の祝日に、普段の土日や「振替休日」などが連なり、大型連休のスタ-トです。

 期間中最初の祝日、今日水曜日は「昭和の日」で、もともとこの日は昭和天皇の誕生日で、昭和天皇崩御以降は生物学者でもあり自然を愛した昭和天皇に因み「みどりの日」として親しまれてきました。
2007年からは「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いを致す」との趣旨で「昭和の日」に改められ、「自然にしたしむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ」ことを趣旨とした従来の「みどりの日」は5月4日に移行しました。

 5月3日の「憲法記念日」は「日本国憲法の施行を記念し、国の成長を期する国民の祝日」で、翌4日が「みどりの日」。5月5日の「こどもの日」は「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」ことを趣旨としています。

さて、皆様方は如何言う休日をお過ごしになられるのでしょうか?
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「豚インフルエンザ」
 豚インフルエンザに関する報道が相次いでいます。
今回の豚インフルは、警戒されている鳥インフルエンザ(H5N1型)とは別の「H1N1型」で、強毒型のH5N1型に対し、H1N1型は一般的には弱毒型に分類されるそうです。
もちろん「弱毒型=安全」ということではありません。

 H1N1型は、1918年に世界で大流行したスペイン風邪と同じタイプで、その子孫は現在でも「Aソ連型」として毎冬のように流行しています。
今回の豚インフルに対する予防ワクチンはまだないものの、抗インフルエンザ薬のタミフルとリレンザが有効とみられています。

 また、現段階で国内で流通している豚肉は「総合的にみて安全性に問題はない」とされており、米疾病対策センター(CDC)は、豚肉や豚肉の加工品を食べて感染することはないとし、中心温度を71度以上に加熱すれば、他の細菌やウイルスと同様、豚インフルエンザは死滅すると説明しています。
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「PCの文字変換ミス」
パソコンといえば「仕事で使う道具」あるいは「趣味の範疇」というステレオタイプ(固定的・画一的)の考え方がつい最近まであったように思いますが、世帯普及率が8割に達する現在ではテレビや電話と同じありふれた家電の一つでしょうね。

 そんな状況で、皆様も様々な変換ミスに遭遇したことがあるかと思いますが、中には埋もれさせてしまうには惜しい作品もあります。
「日本漢字能力検定協会」がそんな変換ミスを集め「変"漢"ミスコンテスト」を毎年開催しています。
先日「年間変漢賞」を発表していましたので、エントリー作品の一部とともにご紹介しておきます。


 「 光電変換素子 」⇒「香典返還阻止 」

「文句言わず まずは行く 」⇒「文句言わず まず俳句 」

「座禅で雑念だらけの心は無になるらしい 」⇒「座禅で雑念だらけの心ハムになるらしい 」

「愛車どうかした? 」⇒「アイシャドウ貸した? 」

「公演後、会場で待っています」⇒「乞う援護、海上で待っています 」

・・・等々、クスクスと笑いがこぼれてしまう秀作ばかりです。!(^^)!
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「つもり違いの十か条」
 今回のゴールデンウィークは、製造業を中心に在庫調整や人件費削減のために連休を長くとる企業が多く、16連休の人は早くも明日から大型連休入りですね。

 忙しい時には休みがほしいと思いますが、16連休ともなるとその時間をどう過ごしていいのか困っている人が多いのではないのでしょうか。

 処で、明日は全国的にあいにくの雨模様のようです。
良く晴れた日というのは遠くのものが目に映りますが、雨が降っている時は必然的に足元に目がいくものです。
そんなことを考えているうちに次のような言葉を思い出しました。

     「つもり違いの十か条」

      一条 高いつもりで低いのは教養
      二条 低いつもりで高いのは気位
      三条 深いつもりで浅いのは知識
      四条 浅いつもりで深いのは 欲
      五条 厚いつもりで薄いのは人情
      六条 薄いつもりで厚いのが面の皮
      七条 強いつもりで弱いのは根性
      八条 弱いつもりで強いのが 我
      九条 多いつもりで少ないのは感謝
      十条 少ないつもりで多いのが無駄


 翔る日もあれば、軌跡や今居る場所をしっかり見つめ直す日もある。それが雨の日の効用ではないかと思ったりします。
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「カルネアデスの板」
古代ギリシャ人でカルネアデスと言う哲学者がいます。
その彼の名前を取って『カルネアデスの板』という刑法に関する有名な話がありますので、ちょっとご紹介させて頂きます。 

 「洋上で船が難破しました。ふと見ると、板が1枚浮かんでいます。でも、その板には漂流者がつかまっています。
そして、その板はあいにく1人しかつかまれません。
このとき、自分が助かるために、その板を奪い取ることは許されるか?」

 カルネアデスはそんな問題を提起しました。

 法学者によると、現行の日本の刑法では、このような行為は「緊急避難」として許されているそうです。
また逆に、先に板につかまっている者が、それを奪おうとする者を殺すことも「正当防衛」として許されているようです。
これは、法律というものが自分の生命を守ることを前提にしているため、そういう解釈になるとのことです。

 ただ、宗教学的にはこれは許されてはならない行為となるようですが、この問題提起、
皆様はどうお考えになるでしょうか?
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「夫婦のあり方」
 突然降り出す雨。濡れてしまうのが疎ましく感じることがありますが、万物を潤し育てる恵の雨です。

 ところで、「夫が女性として見てくれない」というのは既婚女性にありがちな悩みですが、その一方で夫を男性として見ている女性は意外に少ないようです。

 ベビー用品大手のコンビが、共働きの男女を対象に行った調査では、妻を異性として「いつも意識している」男性は36.4%、「ときどき意識することがある」の39.9%を加えると76.3%の男性が妻を異性として「意識している(ときどきを含む)」ようです。

 対して、女性は「いつも意識している」が17.1%、「ときどき意識することがある」が36.8%で、合計しても53.9%に過ぎず、この結果からすれば、相手を異性として
意識していないのは実際には女性の側ということになります。

 上記は、共働きで末子の年齢が0歳~4歳の子どもを抱える夫婦が調査対象となっています。
「空気のような存在」と言う表現がありますが、もう少し年月が経過した夫婦間では互いを異性とする意識がさらに低下することが予想されます。

 また、博報堂が団塊世代の夫婦を対象にした意識調査では、「相手に自分のことを考えてもらうとき、行動でも表してほしいか」という問いに対して、「そう思う」と「ややそう思う」を合わせた割合は女性の方が多くなっています。

 子育てや仕事、日々の生活に追われ、相手を思う気持ちは後ろの方へ追いやられがちですが、生活に潤いを与える“夫婦のあり方”も忘れないようにしたいものです。

 ちなみに今日4月22日は「よい夫婦の日」です。
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手紙文(頭語と結語)
手紙文を書く際に時折迷うのが、頭語(冒頭に書く言葉)と結語(結びに書く言葉)の組み合わせです。
例えば、「拝啓」で始めて「敬具」で締めるのが一般的な頭語と結語の組み合わせで、「拝啓」は「拝=つつしんで」「啓=申し上げる」という意味となり、「敬具」は「敬=つつしんで」「具=申し上げました」という結びになります。

 手紙を出す相手が媒酌人や恩師などの場合には、より丁寧な頭語と結語を使います。
例えば、「謹啓」→「敬白」などで、「拝啓」→「敬具」と意味は同じですが、より一層丁寧な表現になります。

 また、急用の手紙の場合には、「急啓」→「早々」と書き、時候のあいさつを省略する場合には、頭語を「前略」「冠省」などと書き、結語は「早々」などで結びます。
「早々」とは、「ぞんざいな走り書きで、失礼しましす」という意味となります。
死亡通知やお悔やみなど弔事の手紙には、頭語を省くのが習わしで、「敬具」などの結語は使ってもよいそうです。

 尚、女性の手紙では頭語はあまり使わず、結語は「かしこ」で終わるのが一般的です。
「かしこ」とは「恐れ多い」という意味の「畏し(かしこし)」の語幹で、「これで失礼します」といった意味となります。
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「大安吉日」
 冠婚葬祭などの日取りを決めるときに、「大安なので、この日に結婚式を・・・」とか、葬儀の日を決めるのに「友引なので、葬式を繰り上げよう・・・」といった話をよく聞きます。

 ここで使われている「大安」・「友引」などは、古代中国の「六曜」(ろくよう)という暦の考え方にもとづいており、三国志で有名な諸葛孔明が戦いの際に吉凶の日を知るのに利用したことに端を発しているそうです。

 この六曜が日本に伝わったのは江戸時代半ばで、いつしか暦に記されるようになって現在に至っています。
現在使われている六曜のそれぞれの日には、次のような意味があります。


  【先勝】(せんしょう、せんがち)

   先んずれば勝つの意味で、早ければ吉。
   万事朝から昼までにすれば障りなしとされています。

  【友引】(ともびき)


   凶事に友を引くの意味で、午(うま)の時刻(正午頃は   特に悪く、この日の葬式は大いに忌むべしとされています。

  【先負】(さきまけ、せんぶ)

   先勝の逆で、先んずれば負けるの意味。
   万事朝から昼までが悪く、昼過ぎからは吉とされています。

  【仏滅】

   仏も滅亡するような最悪の日の意味で、移転・開店をはじめ、何事も忌む日とされています。

  【大安】

   大いに安しの意味で、旅行・婚礼など万事において
   吉日のめでたい日とされています。

  【赤口】(しゃっこう、しゃっく)

   もともと陰陽道(おんみょうどう)でいう凶日(きょうじつ)の一つで午の時刻(正午頃)だけが吉、朝夕は凶で、特に祝い事は大凶とされています。
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「順番待ち」
 東京ディズニーランドの新アトラクションに最長5時間半待ちの長蛇の列ができたとのニュース、その辛抱強さに感服しました。

 辛抱強さというのは、若い人よりも年を重ね経験豊かな人の方が持ち合わせているような気がしますが、どうやらそうでもないという調査結果があります。

 東日本高速道路関東支社が全国の20代から50代の男女を対象にしたアンケート調査で、並んででも欲しい商品を購入するために何分程度なら並ぶかをたずねたところ、20代の平均待ち時間が69分であったのに対し、50代の平均は29分と20代の半分以下でした。
しかも50代の27%は「並ばない」と回答しています。

 人気の飲食店で順番を待つ時間に関して同様の結果で、20代が29分だったのに対し、50代は18分。50代の4人に1人は「並ばない」と回答しています。

 この調査結果では、20代よりも50代の方がどうやら辛抱することが苦手で、どちらかと言えばせっかちのようです。
間もなく大型連休で、どこもかしこも混雑が予想されていますが、イライラせずに過ごしてほしいものです。
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窮地が死地」
桜の花と入れ替わるように白い花を咲かせる花水木。小雨模様がよく似合う花でもあります。
元々はアメリカ原産のこの木は、明治の頃、当時の東京市長がアメリカに桜の木を送った返礼として届いたもので、その白く目立つ花は春の風物詩としてすっかり日本に定着した感があります。

 桜の季節が終わり、若葉を繁らせて木々が成長しようとする季節ですが、ぐんぐん上に伸びようとしている木を囲いの中に押し込めてどうにも上に伸びようがないようにしてしまったらどうでしょう・・・。
「困」と言う字はそんな状態を表わしているそうです。

 維新の英雄、革命期以外には使い道がないほどの天才、幾たびの絶体絶命の窮地を脱する様は雲に乗った孫悟空とも言われた ”高杉晋作” 「困った」とは決して言わず、唯一それが秘術のタネだったそうです。

以下は司馬遼太郎の小説の一節です。

(高杉は)どんな事でも周到に考えぬいたすえに行動し、困らぬようにしておく。
それでなおかつ窮地におちた場合でも、「こまった」とはいわない。
困った、といったとたん、人間は知恵も分別も出ないようになってしまう。
「そうなれば窮地が死地になる。活路が見出されなく」というのが、高杉の考えだった。
「人間、窮地におちいるのはよい。意外な方向に活路が見出せるからだ。
しかし死地におちいればそれでしまいだ。
だからおれは困ったの一言は吐かない」と・・・。

 また、今なお多くの経営者の心を掴む中村天風はおおよそ次のように言っています。

 不平不満のある人は周りを見ているようで本当は自分のことばかりを考えている。
自分だけが不幸だというように考えている。
この考え方から出てくる言葉は、必ず未練であり、愚痴であり、もう価値のない世迷いごとだけである、と。

 周りを囲い、上に伸びるのを阻害しているのは、大抵は自分自身です。
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「豪華客船、タイタニック号」
 1912年(大正元年)の本日午後11:40、タイタニック号が氷山に衝突。
その2時間40分後の2時20分、多くの乗員乗客が脱出できないまま、轟音と共に船体が2つに大きく割れ、海底に沈没しました。

 この豪華巨船タイタニック号は2223人を乗せて4月10日にイギリスのサウサンプトンから出航、ニューヨークへ向かう途中でした。

 沈没後、数艘ある救命ボートのうちたった1艘しか救助に向かわなかったそうですが、行けば遭難者の皆がしがみつき、一気に全員死ぬかもしれないと乗船員が考えたためでした。
その結果、海に投げ出された人々は、気温・海水温が低かったため、低体温症などでほとんどが短時間で死亡、或いは低体温症以前に心臓麻痺で数分以内で死亡したと見られています。

 事故の犠牲者数は様々な説がありますが、イギリス商務省の調査では1513人に達し、当時世界最悪の海難事故といわれました。
全長268M、幅27.7M、総トン数は4万6328トンという当時世界最大の客船でした。

 ちなみに、ご存知の方も多いかと思いますが、映画タイタニック(TITANIC)は、1997年のアカデミー賞で史上最多の全11部門を受賞した大ヒット作です。
日本でも超ロングランを記録し、巷ではレオナルド・ディカプリオにハマる女性が大量発生。
ヨン様ならぬレオ様ブームに日本中が湧いていたのは記憶に新しいところです。
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「グレープフルーツ」
 別名「アメリカンフルーツ」とも言われるほどアメリカ人が大好物の果物「グレープフルーツ」、
今では1年中出回っていますが、今が旬で4~6月が一番美味しい時期となります。
数個集まってブドウの房のように実ることからこの名がついたようです。

 日本には昭和の初期に輸入が始まり、当初は高級フルーツとしてもてはやされていましたが、1971年にグレープフルーツの輸入が自由化され、一気に大衆化されて一般家庭の食卓に
のぼるようになったようです。

 黄白色をした果肉の「ホワイト種」が一般的ですが、近年存在感が高まっているのがピンク色した「ルビー種」、甘みが比較的強く、酸味とほろ苦さが売りのホワイト種とはまた一味違った風味があります。

 このグレープフルーツ、半分食べるだけで1日に必要なビタミンCを摂取できるのがうれしい点で、疲労・ストレスからの回復や風邪・がん予防に効果があるとされています。
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「残る桜も 散る桜」
桜の見ごろは今週いっぱい。地面には散った花びらも多く見られます。

 桜は観て美しいだけでなくその散り際の潔さも古くから愛されてきました。

 一休禅師は「花は桜木 人は武士 柱は檜木 魚は鯛 小袖は紅葉 花はみよし野」と自分の好みとして世の中の第一級のものを詠いました。
「花は桜木、人は武士」の言葉は歌舞伎でも使われるようになり、本居宣長の「敷島の 大和心(やまとごころ)を 人問はば 朝日に匂ふ 山桜花」の歌で桜の花は一つの象徴となっています。

 また、散り際の儚さは諸行無常に通じ、良寛禅師の辞世の歌と言われる「散る桜 残る桜も 散る桜」にもそれを感じます。


 「限りあれば 吹かねど花は 散るものを 心みじかき 春の山かぜ」
                            (蒲生氏郷)

 「さだめなき 風にまかせて 散る花を 花とばかりに 思い眺むる」
                            (詠人不知)

 「ちりぬべき 時知りてこそ 世の中の 花も花なれ 人も人なれ」
                            (細川ガラシャ)

など、桜の花に例えて人の世の儚さを詠んだ歌は少なくありません。
又、47歳の生涯の大部分を貧困と孤独の中で暮らした作家・林芙美子の次の言葉も有名ですね。
 
 「花の命は短くて 苦しきことのみ多かりき」
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「仏生会(花まつり)」
 インタ-ネットを「フレッツ光」に切り替え、其の工事や何やらで”つぶやき日記”も暫く休ませて貰いました。

 処で、東京タワーでは一昨日から、高さにちなんだ333匹の色とりどりの鯉のぼりが春の空を泳ぎ始めているようです。

 又、昨日卯月八日はお釈迦さまの誕生日で、各地の寺院で釈迦降誕祭の「仏生会」が行われたようです。
赤や黄色、紅色や白色など色とりどりのたくさんの花が添えられることから「花まつり」として一般に親しまれている行事で、これも春らしさを感じるこの時期の一コマでしょうね。

 ダメになってしまうことを「おシャカになる」と言いますが、この語源にはいくつかの説があり、その一つは次のようなお話です。

 ”昔、鋳物職人は火が強くて失敗してしまったことを(下町風の発音で)「シガツヨカッタ」と言ったそうです。
「シガツヨカッタ」から「四月八日」、その日は「釈迦の誕生日」であることから「おシャカになる」という表現が生まれたという説です。”

 おもしろい説ですが、話しとしてはどうも出来過ぎのような気がします。(^^)
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「エイプリルフール」
 エイプリルフールの今日(4月1日)は、恒例行事として世界中の新聞やテレビ、インターネットなどで様々な嘘(ジョーク、フィクション)が報道されてるようです。

 昨年のエイプリルフール用にイギリスの公共放送BBCが製作したペンギンが空を飛ぶ映像は皆様もご存じかと思いますが、日本でも東京新聞が以前の4月1日に掲載した「スマトラ沖地震の余波で沖縄南端に新島が出現」「地方競馬人気復活の目玉!?シマウマ出走秒読み」「東京湾で大油田発見」等の記事は海外でも話題となり(本気にして本国でニュースとして報道した例)、記事づくりの上手さでは定評があります。

 「国会質問士」と「国会答弁士」という国家資格を創設し、国会での質問と答弁は彼ら専門職に任せることになり、議員も「派閥活動に全力投球できる」として喜んでいるとの嘘(2006年4月1日、東京新聞掲載)も皮肉が効いた秀逸な記事でした。

 日本でも近年、恒例のイベントとして盛り上がっているエイプリルフールですが、日本では史上最高のエイプリルフール広告として名高いのが1990年4月1日に国内主要紙に掲載された「史上最低の遊園地」と題した広告記事(広告主・豊島園)です。
その広告には「来るんじゃなかった!」と頭を抱えるお父さんの絵とともに以下のような文章が綴られています。

 『だまされたと思って、いちど来てみてください。きっとだ  まされた自分に気づくはず。楽しくない遊園地の鏡として  有名な豊島園は、ことしも絶好調。
  つまらない乗物をたくさん用意して、二度と来ない貴方   を、心からお待ちしてます。
  
  ただ回るだけ。がっかり新マシーン(フリッパー)
  乗ったと思ったらすぐ終わり(コークスクリュー)
  としまえんの偉大なる自己満足(ハイドロポリス)
  楽しくないし、夢もない。おんぼろ木馬(エルドラド)
  大きけりゃ、いいってもんじゃない。
  見かけだおしのフライング・パイレーツ
  不快!!サイクロン。ぜんぜん怖くな~い!
  つまんなーい。 サイテー。 おろせ! 金返せー。

  各方面から非難殺到! 異口同音に「情けない!」
  パパー早くお家に帰ろうよ。 
  子供は正直。お父さんカタなし。』

 製作者は当初、苦情が殺到するのではないかとの不安もあったそうですが、実際には絶賛の嵐。その年の豊島園の来場者数は記録的に増えたそうです。
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