2008年04月の記事


「七重八重 花は咲けども山吹の・・」
 我が家の近くでも「ジャパン・ローズ」と呼ばれる”山吹” の黄色い花が目にも鮮やかに咲いてます。

 山吹と言えばきまって太田道灌の話となりますが、主家に忠義を尽くし、天才的な戦略家でもあった道灌は歌人としても有名です。


「急がずば 濡れざらましを旅人の
             あとより晴るる 野路の村雨」   (太田道灌)

 この歌は、その風情とともに、思慮が浅くせっかちが故に失敗することを分かりやすく説明した名句として有名です。

 道灌も若かりし頃は、平家物語の「驕れる者、久しからず」を引用してたしなめる父親に対して、「驕らざるも、また久しからず」と返すほど鼻っ柱が強かったそうです。

そんな道灌がある時、雨に降られ”蓑”を借りようと農家に所望したところ、家にいた娘は返事の代わりに山吹の花を道灌に差し出しました。
その意味が分からなかった道灌は後でそのことを恥たそうです。この経験が、荒武者の道灌が歌に目覚めたきっかけだそうです。

「七重八重 花は咲けども山吹の
          実のひとつだに なきぞかなしき」 (兼明親王)

 娘が差し出した山吹には、後拾遺和歌集にあるこの歌を踏まえ、実をつけない(実のひとつもない)山吹のように、貧しい我が家は蓑ひとつもなく、お役にたてなく悲しいという気持ちが託されています。

 お客様に否定形で答えてはならないという接客マニュアルを採用してる、ある企業では、「ございません(ありません)」の代わりに「こちらだけになっております」と言うそうですが、これも山吹を差し出す娘のような奥ゆかしさを感じます。
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「花心(はなごころ)」
 一雨ごとに暖かさがます此の頃ですが、ところどころで咲いている花の色数もずいぶん豊富になってきました。

 コンクリートを割いて上に伸びる自然の植物たちのたくましさは、人間のそれよりも遥かに凌いでいるように思えます。

 花は、どんなに厳しい風雪にも耐え、当たり前のように花を咲かせようとします。
花に心はありませんが、花が花を咲かせようとする心を「花心(はなごころ)」と言います。

 人も然りで、皆等しく一粒の種、自分なりの花を精一杯に咲かせようと努力しています。

 
 「天与の花を咲かす喜び 共に咲く喜び

   人見るもよし 人見ざるもよし 我は咲くなり」 武者小路実篤
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「親の願い」
 暖かい日もあれば寒い日もあるように、人生にも良い時期と辛抱の時期があります。

 中国では、生まれたばかりの赤ん坊に、酢をなめさせ、塩をなめさせ、苦い薬をなめさせ、さらにトゲのある”カギカズラ”をなめさせ、最後に砂糖をなめさせる「五香の儀式」というのがあるそうです。

 人生は「すっぱく」「からく」「にがく」「痛い目」に逢わなければ「甘い」ものにはありつけないということを、この世に生をうけたばかりの赤ん坊に体験させるというわけです。
もちろん、困難に打ち克って素晴らしい人生を勝ち取ってほしいとの親の願いが込められています。

 日本にも「一生食べるのに困らないように。健やかに育つように」との願いを込めて、一歳の誕生日に一升のお餅を背負わせるといった風習が残ってますが、もちろんこれにも「困難に負けぬように」との願いが込められています。

 愛情の注ぎ方も様々ですが、簡単に諦めたり へこむ人が多い世の中で、上記のような風習には見失いがちですが、大切な何かが残されているような気がします。
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「グレープフルーツ」
 アメリカ人の大好物、別名アメリカンフルーツとも言われる「グレープフルーツ」。
数個集まってブドウの房のように実ることからこの名がついたそうですが、一番美味しい時期はこの4月から6月にかけてです。

 日本には昭和の初期に輸入が始まり、当初は高級フルーツとしてもてはやされましたが、1971年にグレープフルーツの輸入が自由化され、一気に大衆化されて一般家庭の食卓にのぼるようになりました。

 黄白色をした果肉の「ホワイト種」が代表格ですが、近年存在感が高まっているのがピンク色の「ルビー種」。
甘みが比較的強く、酸味とほろ苦さが売りの「ホワイト種」とはまた一味違った風味があります。

 グレープフルーツは、半分食べるだけで1日に必要なビタミンCを摂取できるそうで、疲労・ストレスからの回復や風邪・がん予防にも効果があるそうです。

 店で選ぶ際には、形がよく、表面に張りがあって、ずっしりと重いものを選ぶのが良いそうです。
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「夏も近づく八十八夜・・♪」
「春のうららの隅田川・・♪」季節はまさにそんな感じでしたが、気付いてみれば「夏も近づく八十八夜・・♪」のほうがしっくりくる陽気となっています。

 八十八夜といえば茶摘み。茶どころ静岡では本日、新茶の初取引が行われたそうです。
場内には威勢のいい三本締めが響き渡ったそうで、明るいムードが伝わってきます。

 また、西日本のでは初夏の味、トビウオ漁も盛んです。
関東以北ではあまり馴染みのない味ですが、西日本では故郷の味の一つです。

 八丈島や三宅島では”クサヤ”になり、関西の”トビ揚げ(シンジョウ揚げ)”、ダシに使った九州地方の”アゴ出汁”等々。呼び名も「アゴ」「トビ」「ウズ」「ツバクロ」「フルセン」「タチョ」「マイオ」等々、各地で様々ですね。

 春を感じて間もないのですが、春と夏が少しずつ入れ替わってゆくのを感じる今日この頃です。
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「手紙文」
 手紙文を書く際に時々迷うのが、頭語(冒頭に書く言葉)と結語(結びに書く言葉)の組み合わせです。
例えば、「拝啓」で始めて「敬具」で締めるのが一般的な頭語と結語の組み合わせで、「拝啓」は「拝=つつしんで」「啓=申し上げる」という意味であり、「敬具」は「敬=つつしんで」「具=申し上げました」という結びになります。

 手紙を出す相手が媒酌人や恩師などの場合には、より丁寧な頭語と結語を使います。
例えば、「謹啓」→「敬白」などで、「拝啓」→「敬具」と意味は同じですが、より一層丁寧な表現になります。

 また、急用の手紙の場合には、「急啓」→「早々」と書き、時候のあいさつを省略する場合には、頭語を「前略」「冠省」などと書き、結語は「早々」などで結びます。
「早々」とは、「ぞんざいな走り書きで、失礼しましす」という意味ですね。
死亡通知やお悔やみなど弔事の手紙には、頭語を省くのが習わしで、「敬具」などの結語は使ってもよいそうです。

 尚、女性の手紙では頭語はあまり使わず、結語は「かしこ」で終わるのが一般的のようです。
「かしこ」とは「恐れ多い」という意味の「畏し(かしこし)」の語幹で、「これで失礼します」という意味となります。
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「春は苦いものを食べよ」
桜の花と入れ替わるように”花水木”が白い花を咲かせています。
元々はアメリカ原産のこの木は、明治の頃、当時の東京市長がアメリカに桜の木を送った返礼として届いたもので、白く際立つ花は春の風物詩としてすっかり日本に定着した感がありますね。

 ちなみに日本がアメリカに送った桜の木は、ワシントンDCのポトマック河畔に根付き、今では世界的な桜の名所となっています。

 処で、スーパー等には、冬が終わる頃から、フキノトウ、フキ、菜の花、ウド、セロリ等々、独特の苦味を持った春の野菜が並びます。
 この苦味は冬の間に蓄えられたビタミンやミネラル類によるもので、昔から「春は苦いものを食べよ」と言い伝えられてるように、冬の間に身体に溜まった毒気を取り除いてくれる作用があるそうで、口に広がる若々しい苦味は春の味そのものです。

 又、この時期、売り場で目を引く「蓬(よもぎ)餅(草餅)」も春の味です。
蓬は山野のいたるところで自生している草で、駆虫や止血効果のある仙人草としても知られ、蓬の葉を乾燥させ、裏側の綿毛を集めた「もぐさ」はお灸として用いられてます。

 昔食べた蓬餅と比べると、最近のそれは風味がまるで違うのですが、それでも、野趣豊かで香気高く、苦味を伴った独特の風味があり、餡を包んだその味はどこか懐かしく感じられ、春の味そのもです。
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PCの変換ミス
パソコンといえば「仕事で使う道具」あるいは「趣味の範疇」というステレオタイプ(固定的・画一的)の考え方がつい最近まであったように思いますが、世帯普及率が8割に達する現在ではテレビや電話と同じありふれた家電の一つでしょうね。

 そんな状況で、皆様も様々な変換ミスに遭遇したことがあるかと思いますが、中には埋もれさせてしまうには惜しい作品もあります。
日本漢字能力検定協会はそんな変換ミスを集め「変"漢"ミスコンテスト」を開催、昨日「年間変漢賞」を発表していましたので、エントリー作品の一部とともにご紹介しておきます。


 「○○さんの質問は要注意かと思います」
              →「○○さんの質問は幼虫以下と思います」

 「何かと胡散臭い時がある」→「何か父さん臭い時がある」

 「置いてかれた感じだ」  →「老いて枯れた感じだ」

 「了解金曜にお願い」   →「漁解禁よウニお願い」

 「ふんわりソフト感触が楽しめます」
              →「ふんわり祖父と間食が楽しめます」

 等々、クスクスと笑いがこぼれてしまう秀作ばかりです。
そして全2835作品の中から投票の結果選ばれた栄えある今年の年間賞は・・・

「うまくいかない画像サイズになった」→「馬食い家内が象サイズになった」


 ちなみに、これまでの変換ミスの作品を集め、漢字や熟語を楽しく学べる本も販売中だそうです。(^^)
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「百聞は一見に如かず」
 中国の漢書にある「百聞不如一見」は誰もが知っている「百聞は一見に如かず」という格言です。
人から何度も聞くよりも、一度実際に自分の目で見るほうが素早く正確に理解できるということを言っていますが、この言葉には続きがあります。

 「百聞不如一見、百見不如一考、百考不如一行」

 一見することで表面上は事実を捉えたようであっても、深い部分では理解していないケースが多々あります。
漠然と見ただけでは本当の意味での理解は難しく、そのことについて考えるてみることが必要であるとしています。
さらに、いくら考えても行動に移さなければ何事も成さず、行動することによって知りえる事も多々あり、行動によって初めて価値を生ずるというところまで言及しています。

 「案ずるより産むが易し」という言葉もありますが、考えと実践とでは大きく違ったというのもよくある話です。
百考して効率的かつ効果的なやり方で行動に移すというのが最も理想的で、考えてばかりでは前に進まないばかりか害になる可能性さえあります。

 「・・百見不如一考、百考不如一行」の言葉は 正しく理解し、十分に考えをめぐらせ、その上で行動してみることが重要であるということを教えてくれています。
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「目には青葉・・・・・」
  「目には青葉 山ほととぎす 初がつお」

 新緑したたる清新な季節感をうたった山口素堂の名句ですが、カツオは熱帯の海から春先にかけて九州近海に来遊、北海道沿岸に向かって北上します。
この「上りカツオ」を『初ガツオ』と呼びますが、一方、身に脂を乗せて晩夏から秋にかけて南下するのを「戻りカツオ」と呼びます。

 あっさりして、さわやかな「初ガツオ」はやはり人気があり、「戻りガツオ」は脂が乗ってこってり気味、ややしつこさがあります。
かつてはマグロも赤身を最上としてトロは一段下に見られた時がありますが、トロが看板になった今でも「戻りガツオ」は脂がくどいと使わないすし屋も多くあるようです。

 あっさり感を好むのが江戸っ子の気風ですが、江戸っ子たちが『初ガツオ』を珍重したのも、新鮮さ、みずみずしさのためでしょうね。
『初ガツオ』は値が張りますが、「女房を質に置いても食べたかった」と形容されるほど美味で、たたきや刺し身はもちろん、煮ても焼いても炊いても最高です。

 『初ガツオ』は「戻りガツオ」と比べて極めて低カロリーです。脂質はほぼ10分の1、エネルギー量は100グラム当たり114キロカロリーと3分の2だそうです。
肉類に比べれば、その半分の低カロリーで、肥満気味で生活習慣病が気になる人には最適な健康食です。

 また、DHA(ドコサヘキサエン酸)、EPA(エイコサペンタエン酸)といった脂肪酸を多く含み、DHAには脳の機能を高める働きがあり、一方のEPAは血中の悪玉コレステロールや中性脂肪を減らし、心臓病や脳卒中を防ぐ事で知られています。
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「ゴールデンウィーク」
 此処数日の関東地方は春の嵐が吹き荒れ、そして花散らしの雨となりました。

 桜の木が薄桃色の花の時期を過ぎ緑の葉を茂らせる頃になりますと、いよいよゴールデンウィーク(GW)到来ですね。

 連休が取りやすかったここ数年と比べ今年は曜日配列が悪く、混雑は後半の4連休に集中するようです。

 JTBが先日発表した今年のGWの旅行動向調査によりますと、GW期間中(4月25日金曜日~5月5日月曜日)の海外旅行者数は前年比14.6%減45万8千人、国内旅行者数(帰省含む)は0.2%減の2144万人となっています。

 いずれも連休後半に出発・宿泊が集中しており、国内では例年人気の沖縄や25周年記念行事が始まるディズニー・リゾートが超満員。
千葉県舞浜や沖縄のビーチリゾート、京都市中心部や有名観光地・温泉地などのホテルはすでに予約でいっぱいの状況だそうです。

 海外旅行者は、近場の香港や韓国以外はいずれも大幅に減少してますが、ハワイへの旅行者は旅行代金が平日並みに下がる4日以降に出発するケースがこの期間中最も多くなっています。

 ちなみに、旅行者数の減少の影響で総消費額は減少するが、支出意向が旺盛なことから旅行にかける1人あたりの平均費用は増加する見通しのようです。
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「筍(タケノコ)」
 春の味覚といえば「筍」と書いて「タケノコ」。
よく「朝掘りタケノコ」と言いますが、新鮮なタケノコは格別の味わいです。
焼いて食べるのも良し、サッと茹であげて食べやすい大きさにスライスしてワサビ醤油で食べるのも良しです。

 タケノコは、3月中旬頃から九州産が出回り始め、今の時期は静岡産が主力だそうで、4月中旬以降、千葉、茨城、栃木など産地が徐々に北上していきます。

 栄養成分には、豊富なたんぱく質の他、ビタミンB1、B2、ミネラルを含み、食物繊維が豊富で便秘や大腸がんなどの予防やコレステロールの吸収の抑制にも効果的だそうです。

 ちなみに、竹の成長はとても早く、タケノコとして美味しく食べられる時期は非常に短いため、漢字の「筍」は10日間を意味する「旬」に由来するそうです。
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"はらりはらり"と散る桜
風が吹き、雨が降り、咲き競った桜の花がはらりはらりと散ってゆきます。

 桜は、観て美しいだけでなくその散り際の潔さも古くから愛されてますね。

 一休禅師は「花は桜木  人は武士  柱は檜木  魚は鯛  小袖は紅葉 花はみよし野」 と自分の好みとしてる世の中の第一級のものを歌いました。
「花は桜木、人は武士」の言葉は歌舞伎でも使われるようになり、本居宣長の「敷島の 大和心(やまとごころ)を 人 問はば 朝日に匂ふ 山桜花」の歌で桜の花は一つの象徴となっています。

 また、散り際の儚さは諸行無常に通じます。良寛禅師の辞世の歌と言われる「散る桜 残る桜も 散る桜」にもそれを感じます。


 「さだめなき 風にまかせて 散る花を 花とばかりに 思い眺むる」
                            (詠人不知)

 「ちりぬべき 時知りてこそ 世の中の 花も花なれ 人も人なれ」
                            (細川ガラシャ)

など、桜の花に例えて人の世の儚さを詠んだ歌は少なくありません。
又、47歳の生涯の大部分を貧困と孤独の中で暮らした作家、林芙美子の次の言葉も有名です。
 
 「花の命は短くて 苦しきことのみ多かりき」
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「初心、忘れざるべかざる」
 新鮮でいきいきしていることを「清新」、明るくのびのびとしていることを「明暢(めいちょう)」と言います。

 今日は二十四節気に言う「清明」です。
「清新明暢の気が充満する頃」の名にふさわしい陽気となり、街をゆく新一年生の姿も一層初々しく感じられます。
真新しいランドセルに、真新しい制服・・・、遥か遠い昔のことのようでもあり、ついこの間のことのようでもあります。

 新一年生も、新社会人も、ちょっと大きめの新しい制服や新しいスーツ、といった外見上の “らしさ” とは別に、何となく伝わる初初しさで遠目でもそれとわかるものです。
しばらくすれば、この“初初しさ”は薄れてくるものですが、初初しさに包まれたその内面にある夢や希望はいつまでも忘れずにいてほしいと願います。

 「初初しい」を辞書で引くと、「世間ずれしていないで、若々しくけがれのない様である、物馴れていないで初心な様子である。」などと書かれていますが、最近は「初初しい」と感じる機会がめっきり少なくなったような気がします。
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「春はあけぼの」
 何事も好き嫌いがはっきりしていた清少納言は、「枕草子」の第一段を「春はあけぼの」で書き出してます。
「春は、明け方の時刻が清清しく一番良い」・・まさにそんな時候ですね。

 桜前線は北陸から東北の方まで北上し、後を追うようにタンポポ(蒲公英、ダンデライオン)が各地で咲き始めています。

 4月は入園・入学式のシーズン。企業では新体制・新組織となった処も多いようです。

 心機一転、新しく何事かを始めるに相応しい時期というのは、少なくとも一年に二度あります。
新しい年の始まり1月と、新しい年度の始まり、何もかもが目覚め生成しようと動き出す4月です。

 チャンスはいたるところにありますが、そのことに気付くことは案外に少ないものです。
4月は新しく事を始めるチャンスでもありますね。
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「亭主関白道」
 昨年から始まった年金分割制度では当初、年金の分割割合(半分が限度)は家庭裁判所の判断に委ねられていましたが、この4月以降に離婚した場合、請求があれば強制的に半分を分割できるようになりました。

 そうした制度上の変更もあり、熟年離婚が増加傾向にあります。
仕事と真摯に向き合ってきた企業戦士は、今度は夫として父親としてどのように家庭と向き合ってきたかを問われています。

 こんな社会情勢にあって、「全国亭主関白協会(全亭協)」は「亭主関白道」を全国に広めようと活動しています。
全亭協は亭主関白道の段位も授けており、10級から十段までの段位認定基準は微笑ましいものからさすがの猛者でも息を飲み後ずさりしてしまうものまであります。

(以下、一部をご紹介)

 3級 認定基準
  ・女房がつくった料理に「もうちょっとだな」とダメ出しができる人
 九段 認定基準
  ・けんかをしたとき、間髪を入れずに、
    心の中でなく、声に出して「出ていけー!」と言える人

 団塊の世代の少し後に生まれた”さだまさし”さんは「関白宣言」で孤高の関白道を説きましたが、その数年後には「関白失脚」で現実と向き合い折り合いをつけています。(^^)

全亭協も、上記の認定基準は建前の部分としており、「関白といえど、天皇(妻)にはかなわない」ことを前提として本音での認定基準(初段から十段まで)を別に設けています。

(以下、一部をご紹介)
 
 八段 新認定基準 ・「ありがとう」をためらわずに言える人
 十段 新認定基準 ・「愛している」を照れずに言える人

 初めに挙げた認定基準は好戦的なものが多いのですが、全亭協の実際の趣旨は聖徳太子の「和を以って尊しとなす」に近く、家庭円満の秘訣を説いているような気がします。
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