2009年03月の記事


「飲みたい紅茶のブランド」
 寒い日には、1杯の紅茶がいつもより「美味しい!」と感じることがあります。
以前、『飲みたい紅茶ブランド』というアンケート調査を目にしましたが、1位はフランスの老舗「フォション」で、ほぼ7割の人が飲みたいと答えています。
特に、果実や花をブレンドしたフレーバーティーが人気で、中でもアップルティーは定番商品となってるそうです。

 2位は英国の「フォートナム・メイソン」で、英王室や貴族らに愛飲されています。
上品で伝統的な紅茶文化の象徴でもあり、ブレンドの技術は世界一との声もあります。

 3位は英国の「ハロッズ」で、日本には約25種類が輸入されており、定番のNo.14は4種類の紅茶がブレンドされており、ベストセラーとなっています。

 <4位以下は次のようになっていました。>

 4.ウェッジウッド(英国)
 5.ロイヤルコペンハーゲンティー&グルメ(デンマーク)
 6.トワイニング(英国)
 7.レピシエ(日本)
 8.マリアージュフレール(仏)
 9.リプトン(英)
10.ミントン・ティー(英)


 紅茶にはブランドの他、産地による茶葉の違いもあり、「ダージリン(インド)」、「アッサム(インド)」、「ウバ(スリランカ)」等々がありますが、同じダージリンでも農園や収穫時期によって香りや味は大きく変わってきます。
尚、英国は伝統的なブレンド、フランスは果実や花の香りを加えたフレーバーが得意のようです。
また、日本ではストレートかレモンを入れて飲む人が多いようですが、英国ではミルクティーが一般的です。
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「”桜”にまつわる言葉」
桜の花がすでに満開となっているところもあるようですが、花冷えのお天気のため開花した花が少し長持ちしそうです。

 桜は日本を代表する花であり、日本人にとりましては特別な存在の花で、和歌や俳句に「花」とあれば桜の花を指しています。
そんな桜にまつわる言葉をいくつか拾い上げてみたいと思います。

 花時(はなどき)     桜の花が咲く時季
 桜狩(さくらがり)    花見
 花盛り(はなざかり)   満開の桜
 花影(はなかげ・かえい) 水面などに映った桜花の影
 花明り(はなあかり)   夜、満開の桜のまわりがほのかに明るく感じる様子
 花衣(はなごろも)    花見に行く際の女性の美しい着物 
 花疲れ(はなづかれ)  花見に行って疲れること
 花人(はなびと)     花見の人
 花守(はなもり)     花の番をしている人
 花篝(はなかがり)    夜桜を見るために花の下で炊かれる篝火「花雪洞」
 花筵(はなむしろ)    桜の花びらが一面に散り敷いている様子
 花曇(はなぐもり)    桜の頃に多い曇天。花を養うとの意で「養花天」
 花の雨(はなのあめ)   花見の頃に降るあいにくの雨「桜雨」
 花の風(はなのかぜ)   桜を散らしてしまう恨めしい風
 花の雪(はなのゆき)   雪のように散る桜花
 零れ桜(こぼれざくら)  散る桜
 花筏(はないかだ)    水面に散った花びらが吹き寄せられ流れていく様子
 残花(ざんか)      散り残った桜花
 桜流し(さくらながし)  散った花びらが雨や水に流れていく様子

 これらの言葉を見ただけでも、桜は日本人に愛されてきたことが分かります。
ちなみに「花吹雪」は、詩人谷川俊太郎の尊父で哲学者の谷川徹三氏がかつて世界一美しい言葉として激賞した言葉でもあります。
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「潮干狩り」
 今日はちょうど新月で、月の満ち欠けを基準にした旧暦(太陰暦)では月の朔日(ついたち)にあたります。
満月や新月の頃というのは、月の引力の影響で潮の干満の差が大きく、潮干狩りには最適です。

 潮干狩りがこの時期に盛んになるのは、外遊びするのに程よい気候ということもありますが、上巳の節句(旧暦3月3日、新暦では今年は3月29日)に穢れを清めるための磯遊びが行われていたことに関係します。
また、潮干狩りには潮が大きく引いた干潮が適しており、3月から5月にけての大潮が1年を通じてもっとも引きが強いということも理由でしょうね。

 ちなみに「大潮」とは潮の満ち引きの差が大きいことを意味し、小さいときを「小潮」、その中間くらいを「中潮」と言うそうです。
新月や満月の前後数日間が大潮、つまり旧暦の1日、15日前後が大潮で、大潮、中潮、小潮、そして長潮(干満がゆるやか長く続くように見える小潮末期)、若潮(長潮の翌日で、大潮に向かって干満の差がしだいに大きくなってゆきます)はおよそ2週間でひと巡りします。

 最近は埋め立てが進み、自然のままの潮干狩りを楽しめる海岸は少なくなりました。
それでも観光として(有料で)行っている海岸では、漁労関係者が養殖のアサリを海岸にまいて来訪した家族を失望させないようにしているようです。

 春を迎え、あたかかくなった一日を、海浜で過ごす風習は全国的に見られます。
潮が引き、干潟に残る忘れ汐(干潟に残った海水)。そこにカニや小魚をみつけた磯遊び。春の日の懐かしい思い出です。
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「ご当地土産」
 今週土曜日から、高速道路の通行料金の引き下げが本格的にスタートするそうです。

 先週の春分の日に一足先に通行料金を引き下げた東京湾アクアラインの”海ほたるパーキングエリア”ではゴールデン・ウィーク並みの混雑となり、千葉県鴨川市の鴨川シーワールドは昨年の春分の日と比べ2.3倍の入園者数だったようですが、
今回の値下げを商機として各地で様々なイベントや特典が企画されており、経済効果を期待したいところです。

 ところで、ドライブで遠出した際の楽しみの一つは、その地方ならではの特産品です。
この所、各自治体はサービス・エリア等での特産品のPRに熱心で、そこでは様々なご当地土産が手に入ります。

 その中でも最近注目度がアップしているのが「ご当地ふりかけ」です。例えば以下のような商品があります。

 沖縄県 「ゴーヤーチャンプルーふりかけ」 
 熊本県 「馬刺しふりかけ」 
 大分県 「あみちゃんのふりかけ」
 福岡県 「辛子めんたい風ふりかけ」
 山口県 「ふぐふりかけ」
 兵庫県 「うにふりかけ」
 愛媛県 「元気なタコふりかけ」
 大阪府 「たこやき味ふりかけ」
 三重県 「伊勢海老ふりかけ」
 静岡県 「富士宮やきそばふりかけ」
 新潟県 「お米屋さんの雑穀ふりかけ」
 群馬県 「下仁田ねぎふりかけ」
 茨城県 「納豆ふりかけ」
 栃木県 「餃子ふりかけ」
 福島県 「会津牛ふりかけ」
 青森県 「大間まぐろふりかけ」
 北海道 「ジンギスカンふりかけ」

 他にも様々なご「当地ふりかけ」がありますが、遠出した際のちょっとした楽しみの一つとなってるようです。
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「桜の季節」
      「思い出す、様々のことさくらかな」 芭蕉


 桜の季節到来です。
「満開の桜並木に新入生の晴れ姿」という光景がふと瞼を閉じると想い浮かびますが、やはり日本人の文化と心に宿す花といえば桜かもしれません。
「春のうららの・・・」で始まるメロディーを聞きますと、誰しも幼き日の思い出が蘇り、日頃の邪心は束の間消え失せるのではないでしょうか。

 この季節は、別れと出会いの人生の岐路に立ち、多くの涙を流し、多くの出会いに感動します。
いにしえより貴賎貧富の差はなく、等しく公平に美の喜びを与え続け、それぞれの思い出と重なり合うという人も多いかと思います。

 また、桜に感じる魅力を「一斉に咲き、一斉に散るところにある」と言う人もいます。
「同期の桜」の連帯感とハラハラと散る切なさ、一晩の嵐に散る「散り際の良さ」が日本人の心情にたまらないようです。
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「すべては自分次第。」
 南では燕が戻り、蝶は菜の花をめぐり飛び、北国でも木の芽がふくらむ仲春の候です。
それぞれが使命を全うするかのように動きだしています。

 ところで、昔の書物にこんなことが書かれています。
「未だ就(な)らざるの効を図るは、すでに成るの業を保つにしかず。既往(きおう)の失を悔ゆるは、将来の非を防ぐにしかず」・・と。

 つまり、まだ成就していない仕事の出来具合をあれこれ考えるのは、すでに形になっている仕事を持続させることに及ばず。
また、すでに済んでしまった過失を後悔するのは、将来に起こりうる失敗を予防するのには及ばない、という意味です。

 持続することは難しいし、先に向かって努力するよりも過ぎたことを悔やんでいたほうが楽なのです。
十人十色と申しますが、考え方や取り組み方は人それぞれ。努力する人しない人、言い訳ばかりで向上しない人、経験から学習して進歩を続ける人、現実を直視し真正面から真摯に問題に取り組む人もいれば、主題をすり替えて誤魔化す人もいます。

 また、「なにをしているのか?」との問いかけで始まるこんな話もあります。

  なにをしているのか?

  一人の石工は不機嫌な表情で「いまいましい石を切っている」とぼやいた。
  別の石工は満足そうな表情で「大聖堂を建てる仕事をしているんだよ」と誇らしげに答えた。

 自分の置かれた状況をどのように捉え、どのように取り組むかは人それぞれ。
ライザ・ミネリやフランク・シナトラが歌い大ヒットした「ニューヨーク・ニューヨーク」のサビの歌詞と同じです。
 
 IT's up to you, ――すべては自分次第。
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「花は半開を看る」
桜前線が足早に北上する昨今ですが、中国古典に

 「花は半開を看る」(はなは、はんかいをみる)・・・采根譚

という話があります。

 満開に咲き乱れている花は確かにきれいですが、すぐに見飽きてしまいます。
それよりも五分咲きぐらいの方に、かえって風情があるようです。
満ちたりた状態というのは、だれでも願うところですが、それが果たして幸せなことなのかどうか、よくわかりません。

 まわりから見て、なんの不自由も心配もなさそうな人がいます。
しかし、そんな人に限って意外に深刻な悩みをかかえていたりします。
それに、満ち足りた状態というのはおおむね長続きしません。いや、そこまで登りつめたら、満開の花がすぐ散っていくように、転落する日も近いと覚悟すべきです。
だからいよいよ悩みも尽きないということになるかもしれません。

 それを考えますと、満開、絶頂はあまり誉められた状態ではないかもしれません。
むしろそこまで登りつめないで、ほどほどのあたりが理想ということになります。

 中国の古い笑い話に、次のような話があります。

 昔、貧乏な男が神様にお祈りしました。「神様、貧乏暮らしには飽き飽きしました。
大金持ちになりたいとなどとは申しません。せめて人並みの暮らしができますように、なんとかお願いしますだ」

 すると神様が姿を現してこう語ったという。「なんとふとどきな奴だ。人並みな暮らしこそ、万人だれもが望んでいる理想の生活なのじゃ。いきなりそれを願っても無理な相談だ。
せめて大金持ちになりたいとか、今までの生活でいたいとか、どちらかに決めてもう一度やってくるがよい」

 この話は中国人の本音の部分をのぞかせているような気がします。「花は半開を看る」、五分咲きぐらいのサクラの風情もなかなかのようです。
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「筍(たけのこ)」
 「竹」に「旬」と書いて「筍」(たけのこ)。
暖かい春の訪れとともに地上に姿を現し、1年中販売されているパック詰めの水煮と違い、生のタケノコはシャキシャキとしたその食感が楽しめ、季節感を大事にする日本料理では春の味覚として喜ばれています。

 食用にするタケノコの多くは中国が原産の「孟宗竹(もうそうちく)」という品種で、5月下旬からは皮が赤紫色の「淡竹(はちく)」が出回ります。
ほかにも、太さ1~2センチと細長い「根曲がり竹」などがあるようです。

 食物繊維が豊富で、便秘や大腸がんなどの予防、コレステロールの吸収の抑制に効果的と言われています。
その他にも、たんぱく質、ビタミンB1、B2、ミネラルが含まれています。

 スーパーなどの店先で選ぶ際は、孟宗竹の場合、全体にフックラと太めで根元よりも中間部の方がふくらんでいる釣鐘型のものがアクが少なく根元まで柔らかいそうです。
また、穂先が黄色でなく緑色になっているものは育ちすぎでえぐみが強いので避けた方が良いそうです。
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「チューリップ」
 今年は暖冬の影響でチューリップの開花も早まっていると耳にしますが、オランダを扱ったテーマパーク、長崎県佐世保市のハウステンボスでは80万本が咲き誇る「チューリップ祭」が4月5日までの日程で開催されています。

 心優しいひとり暮らしのおばさんに女神が手渡した球根はやがて花を咲かせ、その中には小さな女の子が座っていました・・・
アンデルセンの童話「おやゆび姫」で女の子を包んでいた花がチューリップであり、昭和初期の俳人松本たかしは「チューリップの花には侏儒(コビト)が棲むと思ふ」と詠みました。

 このようなメルヘンチックな花が、投機の対象となり、人々を惑わしていたことは今となってはそれもまた童話の世界の出来事のような感じがいたします。

 1630年代のオランダでは、チューリップの小さな球根が、平均的な労働者の賃金の10年分の値段で取引され(現在価値に換算すれば5000万円以上)、借金をしたり家屋敷を売って球根を買い求める人が相次いだそうです。
これが世に言う「チューリップ・バブル」で、最終的には多くの人が破たんしたそうです。

 そんなチューリップの昔話は、人間の価値判断の不確かさ、「みんなで渡れば怖くない」の怖さを今にも伝える教訓なのでしょうね。
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「保育園」
サラリーマンの事実上の賃下げが相次ぎ、個人経営の商店も売上げが減少しており、収入が激減した世帯も珍しくありません。
そのような状況下で家計を助けるべく勤務時間を延ばしたり、共働きを迫られる家庭が増加。さらにその影響で保育所への入所希望者が急増していますね。

 保育所の需要急増に行政側の対応は追いつかず、募集定員に対してはるかに多くの申込者が殺到するケースもあるようです。
保育所に入りたくても入れない待機児童の数は昨年から急増しており、その数はさらに増加の一途で、4月に入園を控える認可保育園の募集はほぼ終了しましたが、認可保育園に入れないケースも続出しているようです。

 ちなみに認可保育園以外の保育サービスには下記のようなものがあります。

 ・認可外保育園(自治体の助成を受ける認証保育園やベビーホテルなど)
   平均的な月額 6万3千円 ※東京都の認証保育園、1歳児の場合

 ・保育ママ(2歳までの乳幼児を自宅で保育。1日8時間程度が原則)
   同      2万―3万円台

 ・ファミリー・サポート・センター(自治体に登録した会員が自宅で預かる)
   同      1時間600―1000円程度 ※月額およそ13万円

 ・ベビーシッター(研修を受けたシッターが利用者宅で保育)
   同      1時間1500円前後 ※月額およそ24万円

 ・幼稚園の預かり保育(幼稚園の保育修了後も夕方まで園児を預かる)
   同      日額や月額など幼稚園によってまちまち

 料金は自治体や施設によって様々で、内容もそれぞれに一長一短あります。
認可保育園への入園を検討したものの、「空きがない」「保育時間が希望に合わない」「預けたい時期に入れない」などの理由で認可保育園への入園を諦め認可保育園以外の保育サービスを利用するケースがほとんどで、費用を賄うだけでも大変です。

 厚生労働省は認可外保育園開設に対して補助支援策を打ちだしていますが、さらなる保育所整備が急務で、雇用も創出できる有望分野として国も積極的に後押しするとみられます。
ベビー用品大手のビジョンは保育所を手がけ、京王電鉄は保育所を設けたマンションを建設するなど、育児支援サービスを手がける民間企業も増えてるようですね。
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「ホワイトデー」
 3月14日が近づき、百貨店などの売り場はホワイトデー色になってきています。
バレンタインデーのお返しをするのが定着したこの日へ向けて、「いくらぐらいのものを返せばいいのか」、「何を贈れば喜ばれるのか」と悩む男性も多くいると思います。
「ホワイトデーは3倍返し」という説もあるようですが、アンケート調査によると、多くの女性はそこまで期待をしていないようです。

 「義理」と「本命」、それぞれについて、何倍が妥当かと聞いたアンケートによると、義理については男女ともに「等価でよい」という回答が最も多くあります。
一方、本命については、男女間で意識の差が出ており、女性で最も多かったのが「等価でよい」だったのに対し、男性は「もらったものより高いが、2倍まではしないもの」が最も多く、「等価でよい」と「2倍程度」が同じような数で続く形となっています。
つまり、男性は女性が期待している以上に高価なものを贈ろうとしていることになります。

 プレゼントにふさわしい品物は何かを、義理と本命のそれぞれのケースについて聞いた結果では、義理では男女ともクッキーが第1位となり、以下ケーキ、キャンデー、チョコレートなどの菓子類が並んでいます。9位には男女とも「レストランで食事」が入っています。夕食ではなく昼食なら、といった条件が付くのかもしれませんが、義理のお返しに食事、というのもあながち的はずれとは言えないようです。

 ところが、本命では、1位から5位までが「アクセサリー」「レストランで食事」「花束」「バッグ、財布など」「宝石、指輪」と、男女の回答が完全に一致し、義理とは完全に商品性が異なっています。


 尚、女性にこれまでもらったプレゼントの中で感動したものを挙げてもらった調査ですと、「花束」「指輪」などが多くあります。
逆に困ったものとしては「下着」、そして「好きでもない人からの高価なプレゼント」「義理チョコだったのに本命と勘違いされた」など、厳しい指摘も相次いでいます。

 また、男性に、バレンタインでもらったプレゼントについて同様の質問をしたところ、感動したもの、困ったものいずれも「手作りのもの(チョコレート、セーターなど)」が大勢を占めるという結果となっています。
手作りのプレゼントは、心がこもっているからこそ諸刃の剣になってしまうようです。
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「独・フォルクスワーゲン(VW)」
 先日、欧州自動車最大手の「独フォルクスワーゲン(VW)」が、08年12月期決算(速報値)最終利益が13.7%増の46億8800万ユーロ(約5700億円)と過去最高になったと発表しています。

 新興市場での新車販売が好調で、売上高が1138億800万ユーロと4.5%増加。
トヨタ自動車など競合大手が相次ぎ赤字に転落する中で増収増益を確保というのは極めて驚きです。
新車販売は主力車「ゴルフ」の刷新などによる攻勢や中国を中心に新興市場での販売が好調なようです。

 フォルクスワーゲンの乗用車は、クラシカルな高級感を強調したVW(フォルクスワーゲン)部門とハイテク技術とスポーツ路線を強調したアウディ部門の2つに分かれています。
フォルクスワーゲン・ブランドにはフォルクスワーゲン、シュコダ、ベントレー、ブガッティが含まれ、アウディ・ブランドにはアウディ、セアト、ランボルギーニが含まれています。
さらに、フォルクスワーゲン商用車部門があり、合計8ブランドを有する巨大グループです。
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「悲観主義・楽観主義」
 聖徳太子の頃に遣隋使を務めた小野妹子の子孫で、書道の神様と崇められる小野道風(おののとうふう)。
名古屋の熱田神宮の東門には小野道風の筆による「春敲門(しゅんこうもん)※」の額が掲げられています。      ※春敲とは、春がやって来てたたくという意味。

 春は東から吹く柔らかい風に乗って訪れると言いますが、そんなことをふと思い出しました。

 ところで、「悲観主義者は、機会の中に難しさを探す。楽観主義者は、難しさの中に機会を見いだす」との言葉がありますが、物事をどのように捉えるかはその人によって異なります。
そして、そのことが結果を大きく左右するようです。

 よく引用される次のような話があります。ある靴メーカーが未開の島に営業マン二人を派遣したところ、一人は「この島では靴を履く者がいないので見込みはない。靴は売れないだろう」と報告し、もう一方は「この島は誰も靴を履いていない!(たくさん売れそうだから)今すぐ大量に靴を送れ!」と連絡したそうです。

 「悲観論は気分。楽観論は意思の力」とも言い、物事に悲観的になることは容易く、それを理由に努力を放棄するのであればそれはそれで楽な選択ではありますが、悲観的な気分での行動が良い結果につながるのは稀なことです。
上記の例では一つの事柄に対し全く異なる捉え方をしているのですが、とっかかりのこの差はその後の展開に大きな差を生じさせます。

 ちなみに冒頭でご紹介しました道風には次のような逸話があります。

 道風は自分の才能のなさに自己嫌悪に陥り、書の道をやめてしまおうかと真剣に悩んでいる頃のある雨の日、蛙(かえる)が柳に飛びつこうと、何度も何度も挑戦しているのを見かけます。
初めは不可能なことと蛙をバカにしていましたが、いつしか蛙を応援している道風。
その時、偶然に風が起こって柳がしなり、蛙は見事に柳に飛び移ります。
これを見た道風は蛙をバカにした自分を恥じます。
一生懸命努力をして偶然を自分のものとした蛙ほどの努力を自分はしていないことに気づき、その後の血を滲むほどの努力をするきっかけになったといわれます。

 花札で人物が登場する唯一の絵柄「雨(に小野道風)」はこの場面を描いたものです。
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「花粉症(風媒花)」
 関東地方でも雪が降るなどまだ寒い日が続いていますが、今年の桜の開花は例年よりも早くなりそうです。

 気象庁が昨日発表した桜(ソメイヨシノ)の開花予想では、福岡は平年よりも9日早い3月17日、京都が同4日早い3月27日、名古屋が同6日早い3月22日、東京は同3日早い3月25日となっています。

 ところで、植物が美しい花を咲かせ、密を分泌し、甘い香りを放つのは、鳥や昆虫などを誘引し彼らに花粉を運んでもらい受粉を媒介してもらうためです。

 このように虫や鳥を誘因するために適応し進化した花を「虫媒花」または「鳥媒花」と呼びます。

 一方、風に花粉を運ばせることを選択しそこに運命を委ねたのが「風媒花」。

 虫や鳥に限らず人間にとっても魅力的な美しい花や甘い蜜は、風媒花にとってはすべてが無用なもので、目立たない花をつけ、風が吹くのをひたすら待ちます。
そのため風媒花の花粉は風に乗りやすいようにさらさらしており、量も多いのが特徴です。

 生き残る術として風に花粉を託すのが風媒で、そこに悪気は一切ないのですが、時として悪者になってしまうのが風媒花です。
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「おくりびと
 米アカデミー賞で外国語映画賞を受賞した「おくりびと」の先週末(2月28日と3月1日)の興行収入ランキングが初めて1位となっています。
日本の映画興行で公開から5ヶ月経過した作品が首位を獲得するのは初めてだそうです。
松竹によれば、先週末の興行収入は前の週の6倍になったほか、一時は31館に減少した上映劇場数も公開当初に近い全国189館まで復活しています。

 「おくりびと」の興行収入は累計38億4000万円、観客動員数は334万人を突破。
受賞後の観客急増で劇場は満員が続いているため、松竹は4月以降までのロングラン上映を決定し、海外でも36ヶ国以上で公開が決まっているそうです。

 映画の平均的な公開期間は約1ヶ月間ですが、同作品は既に25週を突破。
昨年最もヒットした「崖の上のポニョ」の20週という公開期間を超えてるそうです。
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「語呂合わせ、から・・・」
 今日3月3日は女の子の健やかな成長を願う「雛祭り」ですが、3(み)3(み)という語呂合わせから、耳や聴力への関心を高めて聴覚障害の予防・治療を徹底する為の「耳の日」とも制定されています。

 語呂合わせから「虫歯予防デー」は6月4日、鼻の日は「8月7日」等々、日本人が数字を気にする習性は非常に強く、洞爺丸遭難が9月26日で伊勢湾台風も同じ9月26日だったりと重なりますと皆が9月26日を気にするようになったりします。

 また、奇数を好む人、偶数を好む人もそれぞれで、切符を買えば印刷された通し番号の数を見て、一喜一憂するサラリーマンも少なくありません。
二で割り切れると吉で、三で割り切れる数は凶、と縁起をかつぐ人もいます。六の字嫌いの極端な人は九まで嫌います。
おかしいようですが、「9」は「6」のさかさまだからやっぱりイヤというわけです。

 電話番号や車のナンバーで嫌がられるのをちょっとまとめてみますと、49―死苦、63―無産、79―泣く、86―病む、89―厄、0079―まるまる泣く(まるまるなくす)、1564―人殺し、1818―いやいや、3742―皆死に、4286―死に病む、4979―よく泣く、4989―四苦八苦・・・、ときりがありません。

 スポーツ界ではラッキー・セブンでも、日本では昔、七は気になる数で「月のついたち、日の七日」の諺まであります。
七日滞在も忌(い)まれて「居り七日」といい、「出ず九日、帰らず七日」ともいいます。
七難九厄ともいって、七、九のつく年を厄年にする地方もあるそうです。

 一方では、「七の字尽くし」の詩歌もあるという具合で、古来の忌数(いみかず)、聖数新旧取りまぜ、余りこだわると、それこそ四九八九することになりかねません。(^^)
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